14 / 19
第13話
しおりを挟む
ルシファーの精液を飲んで、すっかり回復した眞央。
が、他の七つの大罪に捕まる危険があるとして、ルシファーの意向でしばらく獅子緒組の別邸に居座ることに。
ぶっちゃけここでの生活はニートの彼にとって最高なものだった。女物の着物を着せられてることを除いては。
食事は美味しい、漫画は読み放題、テレビは見放題。
自由はないものの彼は歓喜に満ちていた。 理想郷はここにあったのだ、と。
「あんたって本当にヤクザなのな、獅子緒組若頭サマ?」
座敷牢の中。布団の上で極道ものの漫画を読みながら寝転ぶ眞央は言った。
とうの本人はダラダラする彼を微笑ましい表情で眺めている。
若頭なだけあって、日中はずっと出ずっぱり。眞央に会いに来るのは明け方だけだった。
「王に比べれば爪の垢みたいなもんじゃよ」
「いやいや、そこまで謙遜しなくても。てゆうか俺にかまってないで早く寝た方がいいんじゃない?」
「わしにとって貴方と過ごすこの一時は、何物にも耐えがたい至福の時なのじゃ。許しておくれ」
(んなこといったってなぁ……あんた、血の匂いがプンプンすんだよ。目もすっげえクマできてるし)
眞央は隅っこでちょこんと正座しているルシファーを見てため息をついた。
見た目柔っこい印象の彼だが、明け方は狩りをしてきた獣のようにギラギラしている。
***
--それから2日ほど経った明け方。
珍しく眞央は夜更かしをしないで眠りについていた。
ガチャ…ギイイ……
座敷牢の中にルシファーが入る。
今日の彼はひときわ獣のようだった。
いつもは眞央を怖がらせないために血のついた着物を脱いでいるのだが、そのままだ。
濃い血の匂いを充満させた黒い獣は、ハァハァと肩で息をしながら、気持ち良さそうな寝顔をさらす眞央に忍び寄る。
「う~ん……」
眞央がゴロリと寝返りをうつと、着物の裾から素足が露になった。
ずっと引きこもりだったからか、透けるように白く滑らかな足。
瞳孔が開いたルシファーの目がそれを捉える。
理性を完全に失った彼は、あろうことか、その足にベロリと舌を這わした。
「ヒッ!!!」
何事かと飛び起きる眞央だったが、強い力で肩を押さえつけられる。
ルシファーは抵抗する眞央の上に股がって押さえ込む。
「おいっ! ルシファー! いきなり何すんだーーんん!!」
吠えるその口を、ルシファーは自分の口で塞いだ。
「んん~~! ちょっ…あふっ……んんぅ」
クチュクチュと口内を蹂躙するルシファー。
ニートとヤクザの若頭では力の差は歴然だった。
ルシファーは人指し指とと中指を自分の口に含み、たっぷりと唾液をつける。
そしてそれは、眞央の着物の中をまさぐり、尻の穴に触れた。
「ちょっ……ウソ、だろ?」
青ざめて問う眞央だが、ルシファーは無表情でその穴に指を挿入した。
「ーーーーアアッ!!!」
ビクリと体を震わせ、甲高い声を上げる眞央。
ツプッ…ツプツプ……
(なんだ、コレ、気持ちわりぃ……)
「きっつい、のう……」
やっと喋ったかと思ったら第一声がこれだ。
ルシファーは口が裂けるのではないかってくらいに、口角を上げて喜んでいた。
クリクリとほじくるように、優しさなど微塵もなく眞央のナカに侵入していく。
その指の腹にシコリのようなものが触れた。
「アッ!!!」
突如、電気のような刺激が眞央を襲った。
(目がチカチカする……!)
「フフ…マブい、マブいぞよ王。もっと快楽に溺れる様を、貴方の恥ずかしい所をわしに見せておくれ……!」
「やっ…やらぁ! あっあっ…アアッ!!!」
ぷちゃっ!!!
執拗に前立腺を攻められ、眞央は痙攣しながら果ててしまう。
朱色の着物に飛び散った精液は、白い斑模様と化す。
「ーー嗚呼、なんと美しい。貴方をわしの手で犯す日をどれほど待ち望んだことか」
グッタリする眞央などおかまいなしに、ルシファーは自分の勃起した性器を、散々弄くりまわした尻の穴にあてがった。
再び顔を青ざめて、眞央は半泣きで訴える。
「やっ…やだやだやだやだぁっ!!!」
「王の処女を貰い受けるのは右腕である高慢に相応しい……!」
我慢汁が垂れた先端が、グチュリと尻の穴に吸い込まれようとしている。
「やめよっ! 堕天のルシフェル!!!」
眞央の反射的に出た言葉に、ハッと我に返り、行為を止めるルシファー。
「わしは……わしは王になんてことを……」
ルシファーはさっきまでのレイプ紛いな行動を思い出し、罪悪感に震えた。
眞央はそんな彼の頬に平手を見舞いした。
「やっぱりあんたも他の奴らと同じだ。俺に触るなこの変態野郎」
眞央の瞳は憎しみと敵意が混じりあっていた。
そして最後に吐き捨てた一言が、ルシファーをどん底へと突き落とす。
「あんたなんて大嫌いだ」
が、他の七つの大罪に捕まる危険があるとして、ルシファーの意向でしばらく獅子緒組の別邸に居座ることに。
ぶっちゃけここでの生活はニートの彼にとって最高なものだった。女物の着物を着せられてることを除いては。
食事は美味しい、漫画は読み放題、テレビは見放題。
自由はないものの彼は歓喜に満ちていた。 理想郷はここにあったのだ、と。
「あんたって本当にヤクザなのな、獅子緒組若頭サマ?」
座敷牢の中。布団の上で極道ものの漫画を読みながら寝転ぶ眞央は言った。
とうの本人はダラダラする彼を微笑ましい表情で眺めている。
若頭なだけあって、日中はずっと出ずっぱり。眞央に会いに来るのは明け方だけだった。
「王に比べれば爪の垢みたいなもんじゃよ」
「いやいや、そこまで謙遜しなくても。てゆうか俺にかまってないで早く寝た方がいいんじゃない?」
「わしにとって貴方と過ごすこの一時は、何物にも耐えがたい至福の時なのじゃ。許しておくれ」
(んなこといったってなぁ……あんた、血の匂いがプンプンすんだよ。目もすっげえクマできてるし)
眞央は隅っこでちょこんと正座しているルシファーを見てため息をついた。
見た目柔っこい印象の彼だが、明け方は狩りをしてきた獣のようにギラギラしている。
***
--それから2日ほど経った明け方。
珍しく眞央は夜更かしをしないで眠りについていた。
ガチャ…ギイイ……
座敷牢の中にルシファーが入る。
今日の彼はひときわ獣のようだった。
いつもは眞央を怖がらせないために血のついた着物を脱いでいるのだが、そのままだ。
濃い血の匂いを充満させた黒い獣は、ハァハァと肩で息をしながら、気持ち良さそうな寝顔をさらす眞央に忍び寄る。
「う~ん……」
眞央がゴロリと寝返りをうつと、着物の裾から素足が露になった。
ずっと引きこもりだったからか、透けるように白く滑らかな足。
瞳孔が開いたルシファーの目がそれを捉える。
理性を完全に失った彼は、あろうことか、その足にベロリと舌を這わした。
「ヒッ!!!」
何事かと飛び起きる眞央だったが、強い力で肩を押さえつけられる。
ルシファーは抵抗する眞央の上に股がって押さえ込む。
「おいっ! ルシファー! いきなり何すんだーーんん!!」
吠えるその口を、ルシファーは自分の口で塞いだ。
「んん~~! ちょっ…あふっ……んんぅ」
クチュクチュと口内を蹂躙するルシファー。
ニートとヤクザの若頭では力の差は歴然だった。
ルシファーは人指し指とと中指を自分の口に含み、たっぷりと唾液をつける。
そしてそれは、眞央の着物の中をまさぐり、尻の穴に触れた。
「ちょっ……ウソ、だろ?」
青ざめて問う眞央だが、ルシファーは無表情でその穴に指を挿入した。
「ーーーーアアッ!!!」
ビクリと体を震わせ、甲高い声を上げる眞央。
ツプッ…ツプツプ……
(なんだ、コレ、気持ちわりぃ……)
「きっつい、のう……」
やっと喋ったかと思ったら第一声がこれだ。
ルシファーは口が裂けるのではないかってくらいに、口角を上げて喜んでいた。
クリクリとほじくるように、優しさなど微塵もなく眞央のナカに侵入していく。
その指の腹にシコリのようなものが触れた。
「アッ!!!」
突如、電気のような刺激が眞央を襲った。
(目がチカチカする……!)
「フフ…マブい、マブいぞよ王。もっと快楽に溺れる様を、貴方の恥ずかしい所をわしに見せておくれ……!」
「やっ…やらぁ! あっあっ…アアッ!!!」
ぷちゃっ!!!
執拗に前立腺を攻められ、眞央は痙攣しながら果ててしまう。
朱色の着物に飛び散った精液は、白い斑模様と化す。
「ーー嗚呼、なんと美しい。貴方をわしの手で犯す日をどれほど待ち望んだことか」
グッタリする眞央などおかまいなしに、ルシファーは自分の勃起した性器を、散々弄くりまわした尻の穴にあてがった。
再び顔を青ざめて、眞央は半泣きで訴える。
「やっ…やだやだやだやだぁっ!!!」
「王の処女を貰い受けるのは右腕である高慢に相応しい……!」
我慢汁が垂れた先端が、グチュリと尻の穴に吸い込まれようとしている。
「やめよっ! 堕天のルシフェル!!!」
眞央の反射的に出た言葉に、ハッと我に返り、行為を止めるルシファー。
「わしは……わしは王になんてことを……」
ルシファーはさっきまでのレイプ紛いな行動を思い出し、罪悪感に震えた。
眞央はそんな彼の頬に平手を見舞いした。
「やっぱりあんたも他の奴らと同じだ。俺に触るなこの変態野郎」
眞央の瞳は憎しみと敵意が混じりあっていた。
そして最後に吐き捨てた一言が、ルシファーをどん底へと突き落とす。
「あんたなんて大嫌いだ」
0
お気に入りに追加
293
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
俺の小学生時代に童貞を奪ったえっちなお兄さんに再会してしまいました
湊戸アサギリ
BL
今年の一月にピクシブにアップしたものを。
男子小学生×隣のエロお兄さんで直接的ではありませんが性描写があります。念の為R15になります。成長してから小学生時代に出会ったお兄さんと再会してしまうところで幕な内容になっています
※成人男性が小学生に手を出しています
2023.6.18
表紙をAIイラストに変更しました
真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
転生したので異世界でショタコンライフを堪能します
のりたまご飯
BL
30歳ショタコンだった俺は、駅のホームで気を失い、そのまま電車に撥ねられあっけなく死んだ。
けど、目が覚めるとそこは知らない天井...、どこかで見たことのある転生系アニメのようなシチュエーション。
どうやら俺は転生してしまったようだ。
元の世界で極度のショタコンだった俺は、ショタとして異世界で新たな人生を歩む!!!
ショタ最高!ショタは世界を救う!!!
ショタコンによるショタコンのためのBLコメディ小説であーる!!!
僕の兄は◯◯です。
山猫
BL
容姿端麗、才色兼備で周囲に愛される兄と、両親に出来損ない扱いされ、疫病除けだと存在を消された弟。
兄の監視役兼影のお守りとして両親に無理やり決定づけられた有名男子校でも、異性同性関係なく堕としていく兄を遠目から見守って(鼻ほじりながら)いた弟に、急な転機が。
「僕の弟を知らないか?」
「はい?」
これは王道BL街道を爆走中の兄を躱しつつ、時には巻き込まれ、時にはシリアス(?)になる弟の観察ストーリーである。
文章力ゼロの思いつきで更新しまくっているので、誤字脱字多し。広い心で閲覧推奨。
ちゃんとした小説を望まれる方は辞めた方が良いかも。
ちょっとした笑い、息抜きにBLを好む方向けです!
ーーーーーーーー✂︎
この作品は以前、エブリスタで連載していたものです。エブリスタの投稿システムに慣れることが出来ず、此方に移行しました。
今後、こちらで更新再開致しますのでエブリスタで見たことあるよ!って方は、今後ともよろしくお願い致します。
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
反抗期真っ只中のヤンキー中学生君が、トイレのない課外授業でお漏らしするよ
こじらせた処女
BL
3時間目のホームルームが学校外だということを聞いていなかった矢場健。2時間目の数学の延長で休み時間も爆睡をかまし、終わり側担任の斉藤に叩き起こされる形で公園に連れてこられてしまう。トイレに行きたかった(それもかなり)彼は、バックれるフリをして案内板に行き、トイレの場所を探すも、見つからず…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる