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第4話
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「我が王よ、お目覚めください」
誰かが自分を呼んでる声がして、眞央はゆっくりと瞼を開けると、そこには四人のイケメンと一人の美少女がいた。
彼らは眞央と視線を交えた瞬間、いっせいに頭を垂れた。
「我らが魔王様、七つの大罪は貴方様に再び会えるのを何よりも心待ちにしておりました」
眞央は確信した。
自分は魔王で、目の前でひさまずく彼らが、部下だということを。
この夢のような現実を受け入れなければならないのだと。
でも疑問に思うことが1つある。
「悪いが俺には前世の記憶がない。だからあんたらに魔王だのなんだの言われてもまったく実感がわかないんだが……」
眞央の言葉にアスモデウスが頷く。
「僕もそれを不思議に思っていたよ。今ここにいる5人は前世の記憶が鮮明に残っているのだから」
「そればっかりは原因不明としかいいようがないねんなぁ」
エセ関西弁口調の男が腕組みをして言った。
「むしろラッキーなんじゃねえの? 見たところ能力持ちじゃなさそうだし、ヤっちまうには都合がいい」
眞央はギョッとして、異端な発言をした外人の男を見て心の中で叫ぶ。
ヤっちまうってどういう意味?
殺っちまうの意味!?!
「レヴィアタンに賛成だ。今が好機やもしれんのう」
「さあ、僕達の悲願を叶えようじゃないか!」
「わーい☆ 楽しみ~」
他の3人も次々と賛同する。
5人はギラつく瞳で、座っている眞央に近寄ってくる。
眞央は彼らから言い知れぬ殺気めいたものを感じとった。
彼らの悲願って、まさか魔王の自分を殺すこと?!
さんざんこき使ってたからその復讐とか?!
あれこれ不安が眞央の頭をよぎる中、目の前にレヴィアタンが立ちふさがる。
爬虫類顔で態度も人相も悪いので、まさに蛇に睨まれた蛙状態だった。
逃げたくてもいつの間にかアスモデウスに両手を掴まれてしまったため、それも不可能だ。
「覚悟しろよっ!!」
レヴィアタンが両手を高くあげ、そのまま勢いよく振り下ろす。
眞央は目をギュッと瞑って叫ぶ。
「お願いだから命だけはっ……!」
せめてもの命乞いも通用せず、レヴィアタンは俺のズボンを脱ぎ去ったーー……ん?何かおかしくない?
てか下半身めっちゃスースーする。
眞央は視線を下した。
「ご開帳~~♪」
レヴィアタンがニヤニヤしながら、閉じようとする眞央の太股をぐっとこじ開ける。
強制的に開脚され、露になった彼の大事なムスコ。
眞央は羞恥心で体が熱くなる。
「ひゃああっ!!! なっ何するんだよエッチ!」
横にいる着物男と美少女が俺のペニスを興味津々にのぞく。
「ずいぶんとウブな反応じゃな」
「てことはつまりぃ?」
「ビンゴ。まだ皮被ってやがる」
レヴィアタンがピンと指でそのペニスを弾く。
眞央は思わず「ひっ」と小さな悲鳴をもらしてしまった。
「まだ汚れてない純粋無垢な綺麗なペニス、なんて素晴らしい。さすが我らの王」
アスモデウスがうっとりした声で囁く。
何でイケメンと美少女に自分の包茎ペニスを見られなきゃならないんだ。こんなの拷問じゃないか。
眞央は心の中で呟いた。
「もう……勘弁してくれよぉ」
恥ずかしさと混乱が混じって涙声で訴えるも、5人はそろって「ダメ」と答えた。
「僕たち七つの大罪は、魔王様を深く深く尊敬し、崇拝している。でもそれだけじゃ収まらないんだ」
「このどうしようもない愛をぶつけたいけど、最強だった魔王はんには誰も手も足もでーへん。そんな時に訪れた好機が転生や」
「転生して特別な能力を持ったベル達。そして無力になった魔王様。こんな絶好のチャンスないでしょ☆」
「あんたを好き勝手に支配して、メチャクチャに犯すのが、俺達の本当の望みってわけ。だからよぉ、最高のイキ顔、見せてくれよな。魔王様」
誰かが自分を呼んでる声がして、眞央はゆっくりと瞼を開けると、そこには四人のイケメンと一人の美少女がいた。
彼らは眞央と視線を交えた瞬間、いっせいに頭を垂れた。
「我らが魔王様、七つの大罪は貴方様に再び会えるのを何よりも心待ちにしておりました」
眞央は確信した。
自分は魔王で、目の前でひさまずく彼らが、部下だということを。
この夢のような現実を受け入れなければならないのだと。
でも疑問に思うことが1つある。
「悪いが俺には前世の記憶がない。だからあんたらに魔王だのなんだの言われてもまったく実感がわかないんだが……」
眞央の言葉にアスモデウスが頷く。
「僕もそれを不思議に思っていたよ。今ここにいる5人は前世の記憶が鮮明に残っているのだから」
「そればっかりは原因不明としかいいようがないねんなぁ」
エセ関西弁口調の男が腕組みをして言った。
「むしろラッキーなんじゃねえの? 見たところ能力持ちじゃなさそうだし、ヤっちまうには都合がいい」
眞央はギョッとして、異端な発言をした外人の男を見て心の中で叫ぶ。
ヤっちまうってどういう意味?
殺っちまうの意味!?!
「レヴィアタンに賛成だ。今が好機やもしれんのう」
「さあ、僕達の悲願を叶えようじゃないか!」
「わーい☆ 楽しみ~」
他の3人も次々と賛同する。
5人はギラつく瞳で、座っている眞央に近寄ってくる。
眞央は彼らから言い知れぬ殺気めいたものを感じとった。
彼らの悲願って、まさか魔王の自分を殺すこと?!
さんざんこき使ってたからその復讐とか?!
あれこれ不安が眞央の頭をよぎる中、目の前にレヴィアタンが立ちふさがる。
爬虫類顔で態度も人相も悪いので、まさに蛇に睨まれた蛙状態だった。
逃げたくてもいつの間にかアスモデウスに両手を掴まれてしまったため、それも不可能だ。
「覚悟しろよっ!!」
レヴィアタンが両手を高くあげ、そのまま勢いよく振り下ろす。
眞央は目をギュッと瞑って叫ぶ。
「お願いだから命だけはっ……!」
せめてもの命乞いも通用せず、レヴィアタンは俺のズボンを脱ぎ去ったーー……ん?何かおかしくない?
てか下半身めっちゃスースーする。
眞央は視線を下した。
「ご開帳~~♪」
レヴィアタンがニヤニヤしながら、閉じようとする眞央の太股をぐっとこじ開ける。
強制的に開脚され、露になった彼の大事なムスコ。
眞央は羞恥心で体が熱くなる。
「ひゃああっ!!! なっ何するんだよエッチ!」
横にいる着物男と美少女が俺のペニスを興味津々にのぞく。
「ずいぶんとウブな反応じゃな」
「てことはつまりぃ?」
「ビンゴ。まだ皮被ってやがる」
レヴィアタンがピンと指でそのペニスを弾く。
眞央は思わず「ひっ」と小さな悲鳴をもらしてしまった。
「まだ汚れてない純粋無垢な綺麗なペニス、なんて素晴らしい。さすが我らの王」
アスモデウスがうっとりした声で囁く。
何でイケメンと美少女に自分の包茎ペニスを見られなきゃならないんだ。こんなの拷問じゃないか。
眞央は心の中で呟いた。
「もう……勘弁してくれよぉ」
恥ずかしさと混乱が混じって涙声で訴えるも、5人はそろって「ダメ」と答えた。
「僕たち七つの大罪は、魔王様を深く深く尊敬し、崇拝している。でもそれだけじゃ収まらないんだ」
「このどうしようもない愛をぶつけたいけど、最強だった魔王はんには誰も手も足もでーへん。そんな時に訪れた好機が転生や」
「転生して特別な能力を持ったベル達。そして無力になった魔王様。こんな絶好のチャンスないでしょ☆」
「あんたを好き勝手に支配して、メチャクチャに犯すのが、俺達の本当の望みってわけ。だからよぉ、最高のイキ顔、見せてくれよな。魔王様」
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