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EP73 ソウェトダンジョン
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ジャブラニと部下5名はカートを転がしながら今2階層でねずみ狩りに夢中になっている。
オレには子供の様にはしゃぐ普通の若者達に映った。
彼らの主食とうもろこしがドロップするからだ!かれこれ3時間は2階層でとうもろこし(ネズミ)を探している。
レベルは5から中々上がらないからオレはその辺に腰掛けてとうもろこし狩りを見ておやつタイムだ。
主人殿アイツら阿呆ちゃうの?
そんなにとうもろこしが好きなのニャン!
主人殿、此れでは夜までやりそうですぞ!
そろそろカート5台が一杯になり一度外に出る。お昼までまだ時間がある。
ジャブラニに楽しいのは分かるがオレのサポートには限りがあり日本へ帰らなければいけないからレベリングをする様に伝えた。
ジャブラニ達はあたまを掻きながら済まんと言い、ついついとうもろこしに目が眩んで周りが見えなかったと言った。
まるで子供の様な笑顔だダンジョンは楽しいか?とオレは尋ねると
親指を立てて返事をしてくれた。
無理をしなければ死人は出る事は無いだろうから彼らが成長したら皆んなを導いてくれるだろう。
彼らは本当は純粋な心の持ち主なんだと知った。
カートの大量のとうもろこしは直ぐに炊き出しに回され調理された。
それと昨日突如現れた住宅を見たソウェトの他の地区から多くの人が見物に来ていた。しかし、集合住宅は既に満室で他から不満が出た。
ジャブラニは民衆の前で演説した。此れから俺たちは変わる!
今日からこの貧困の連鎖から逃れる為、此処にいるグレイが俺たちを導いてくれた。
俺たちに付いて来る者には食糧、住居、仕事を与えよう。
こうしてジャブラニはスラムの若き王となった。
その日夜、第1区その外周に大壁の城壁を築いた。外大壁城壁には東西南北に大門がひとつづつある。防御壁の魔法陣をほど越した。
悪意ある者から街を守る防御壁だ。
その内ダンジョンの利権を求めて悪い奴等がまた搾取に来るかもしれないとジャブラニに伝え急いで各門の門番を配置してレベリングする様に指示をした。
その日の内に5名の部下達はそれぞれ50人程の若者を連れて各自サポートしながらダンジョンに潜った。
5名の彼らは既にレベル12だ。そのままサポートしながらレベル15になったらボス部屋を攻略すると伝えしばらくオレは街作りに専念した。
もちろん外大壁はビリビリ仕様だ。用事があるなら門から入ればいい。
ボス攻略前夜、オレはジャブラニと酒(オレはコーララ)を酌み交わしながらこれからの事を話した。
これまでも大変な人生だったがこれからは更に困難な人生になると知っているからだ。出来る限りサポートする事を伝え友の契りを交わした。ジャブラニはまだ20才の普通の青年だ。
オレはジャブラニに新しい王にプレゼントをした。スキル巻物とポーションだ。
身体強化Lv1
剣技Lv1
俊歩Lv1
鑑定Lv1
気配感知Lv1
木工Lv1
土魔法Lv1
マジックバッグ大
ポーション20
毒気ポーション15
状態異常回復薬10
此れからはジャブラニの肩に多く民の生命がかかってる。それを守り切る力が必要だ。
スキルのレベル上げの方法を伝え、重要な事は鑑定を使い嘘を見抜く目を待てと話した。
スキルを取得したジャブラニを連れて転移魔法陣でクリスタルパレスに飛んだ。
其処にはあの南アフリカ料理店の店主オーラルが居た。
10年振りの再会を2人は喜んだ。ジャブラニは話したい事がたくさんあり過ぎて何から話せばと言いながら1人で喋っている。
しばらくして話しの途中だがまだジャブラニにはやらなければならない事があると伝えクリスタルパレスの南門、鉱物ダンジョン50階層踏破だ。
もちろんオレの後ろに付いて来るだけだけどな。
ジャブラニはレベル41まで上がった。
終始怖がる彼をダンジョンで引きずり回し申し訳ないと謝った。
ジャブラニはオレの強さにドン引きだ。まあ彼なら変な暴走はしないが念のため力の差は見せる必要があった。
友オーラルにしばしの別れを伝え再会を誓い、レベル上げを終えたジャブラニとソウェトへ戻った。
通常はレベル20を超えると職業を選択出来る。ジャブラニは統率者を選択した。
攻撃的な職業を選ぶと思ったが意外だった。
彼なら大丈夫とあらためて思った。
ジャブラニはクリスタルパレスを見て俺たちも素敵な街を作るとオレに誓った。
冒険者ギルド、商業ギルドのノウハウが無い為、しばらくはクリスタルパレスからサポートを出す事にした。
なんと両ギルマスが手を挙げた。
アフリカ旅行気分の気持ちなんだろけど此れも経験だと2人に依頼した。
ギルマス2人もあれからレベルも上がったからちょっとやそっとじゃ敵わないだろう。
言語理解Lv2のスキル巻物を渡して置いた。
南アフリカに来て慌ただしい1週間が過ぎた。
ジャブラニ達は見事自分達だけで10階層のボス攻略を成し遂げうれしそうだ。
ボスのドロップ品、宝箱に大興奮していた。
なんと箱ごと持って帰って来た。
中身が分からないと困るのでオレに鑑定してから開けるそうだ。
オレの前には5個の宝箱がある。
スキル巻物
火魔法Lv1
風魔法Lv1
雷魔法Lv1
水魔法Lv1
回復魔法Lv2
身体強化Lv2
ポーション中5個
状態異常回復薬5.000個
5名はそれぞれ自分が欲しいスキルを選び奇跡的に被らなかった。
回復魔法は魔力の多い人を探してメンバーにする事に決まった。
ダンジョンには隠し部屋から新たなスキル巻物が出る事があると伝えると今から行こうと言い出したが今日は止めてくれとお願いした。
オレはジャブラニにこの国に蔓延する病が状態異常回復薬で治ると伝えた。
HIVはウィルスだからポーションだけでは治らない。
彼らはそれを聞いて驚いた。
ダンジョンが俺たちの意思を汲んでくれたんだとひとりが言った。
今日はこの後ギルマス2人を皆んなに紹介する食事会だ。
何故か皆ソワソワしている。
2人が会場に現れると、おーーー、っと声が上がる。我先にと挨拶を始め囲まれる。
なんで?こんなに人気者者なんだろ?
ジャブラニがやつらはYou◯ubeでダンジョン動画を見て彼女達のファンになったらしいぞ。
彼らは強い女に憧れる見たいだ。
そっかそりゃ映像でしか見られないアイドルが目の前にいたらそうなるよな。上手くやって行けそうだな。その食事会は夜遅くまで盛り上がった。
翌日から冒険者ギルド、商業ギルドの運営サポートが始まり冒険者ギルドに配属される人材教育、ギルド依頼、ギルドショップなどソウェトギルマスに丁寧に教えている。
冒険者の装備品、状態異常回復薬などはギルドショップで購入出来るので魔石、ドロップ品をギルドに売却すれば購入出来ると伝えるととても驚いていた。
商業ギルドでは街での食材販売店、雑貨店、飲食店、買い取り店などの取り決めや店舗物件、従業員確保などを決めている。
それと魔法の外へのダンジョンドロップ品、魔石、食材の卸しも行う為の準備に入った。
今回、街の規模なら30.000人は居住出来るだろうけど、此れでは全体の1/10程度でしかない。
しかし、これを機に自分達で経済活動をする手段を得る事で未来が見えて来る。
単に白人から土地を徴収しても彼らには農業、商業のノウハウが無いからやがて元の荒地に戻ってしまう。
しかも土地を持っているだけはお金は生まれないし、今まで成功している南アフリカブランドの農産物は残すべきだとジャブラニ達には伝えてある。
俺たちには限られた土地に無限の可能性のある事を信じてダンジョンブランドを作り上げて欲しい。
貧困からの脱出、南アフリカ経済とダンジョン経済の両輪で民の全てに恩恵がある事を祈ってこの国を後にした。
ジャブラニと再会の約束をし。
南アフリカでの成功が次なるアフリカの地ケニアへとオレを突き動かすだろう。
オレには子供の様にはしゃぐ普通の若者達に映った。
彼らの主食とうもろこしがドロップするからだ!かれこれ3時間は2階層でとうもろこし(ネズミ)を探している。
レベルは5から中々上がらないからオレはその辺に腰掛けてとうもろこし狩りを見ておやつタイムだ。
主人殿アイツら阿呆ちゃうの?
そんなにとうもろこしが好きなのニャン!
主人殿、此れでは夜までやりそうですぞ!
そろそろカート5台が一杯になり一度外に出る。お昼までまだ時間がある。
ジャブラニに楽しいのは分かるがオレのサポートには限りがあり日本へ帰らなければいけないからレベリングをする様に伝えた。
ジャブラニ達はあたまを掻きながら済まんと言い、ついついとうもろこしに目が眩んで周りが見えなかったと言った。
まるで子供の様な笑顔だダンジョンは楽しいか?とオレは尋ねると
親指を立てて返事をしてくれた。
無理をしなければ死人は出る事は無いだろうから彼らが成長したら皆んなを導いてくれるだろう。
彼らは本当は純粋な心の持ち主なんだと知った。
カートの大量のとうもろこしは直ぐに炊き出しに回され調理された。
それと昨日突如現れた住宅を見たソウェトの他の地区から多くの人が見物に来ていた。しかし、集合住宅は既に満室で他から不満が出た。
ジャブラニは民衆の前で演説した。此れから俺たちは変わる!
今日からこの貧困の連鎖から逃れる為、此処にいるグレイが俺たちを導いてくれた。
俺たちに付いて来る者には食糧、住居、仕事を与えよう。
こうしてジャブラニはスラムの若き王となった。
その日夜、第1区その外周に大壁の城壁を築いた。外大壁城壁には東西南北に大門がひとつづつある。防御壁の魔法陣をほど越した。
悪意ある者から街を守る防御壁だ。
その内ダンジョンの利権を求めて悪い奴等がまた搾取に来るかもしれないとジャブラニに伝え急いで各門の門番を配置してレベリングする様に指示をした。
その日の内に5名の部下達はそれぞれ50人程の若者を連れて各自サポートしながらダンジョンに潜った。
5名の彼らは既にレベル12だ。そのままサポートしながらレベル15になったらボス部屋を攻略すると伝えしばらくオレは街作りに専念した。
もちろん外大壁はビリビリ仕様だ。用事があるなら門から入ればいい。
ボス攻略前夜、オレはジャブラニと酒(オレはコーララ)を酌み交わしながらこれからの事を話した。
これまでも大変な人生だったがこれからは更に困難な人生になると知っているからだ。出来る限りサポートする事を伝え友の契りを交わした。ジャブラニはまだ20才の普通の青年だ。
オレはジャブラニに新しい王にプレゼントをした。スキル巻物とポーションだ。
身体強化Lv1
剣技Lv1
俊歩Lv1
鑑定Lv1
気配感知Lv1
木工Lv1
土魔法Lv1
マジックバッグ大
ポーション20
毒気ポーション15
状態異常回復薬10
此れからはジャブラニの肩に多く民の生命がかかってる。それを守り切る力が必要だ。
スキルのレベル上げの方法を伝え、重要な事は鑑定を使い嘘を見抜く目を待てと話した。
スキルを取得したジャブラニを連れて転移魔法陣でクリスタルパレスに飛んだ。
其処にはあの南アフリカ料理店の店主オーラルが居た。
10年振りの再会を2人は喜んだ。ジャブラニは話したい事がたくさんあり過ぎて何から話せばと言いながら1人で喋っている。
しばらくして話しの途中だがまだジャブラニにはやらなければならない事があると伝えクリスタルパレスの南門、鉱物ダンジョン50階層踏破だ。
もちろんオレの後ろに付いて来るだけだけどな。
ジャブラニはレベル41まで上がった。
終始怖がる彼をダンジョンで引きずり回し申し訳ないと謝った。
ジャブラニはオレの強さにドン引きだ。まあ彼なら変な暴走はしないが念のため力の差は見せる必要があった。
友オーラルにしばしの別れを伝え再会を誓い、レベル上げを終えたジャブラニとソウェトへ戻った。
通常はレベル20を超えると職業を選択出来る。ジャブラニは統率者を選択した。
攻撃的な職業を選ぶと思ったが意外だった。
彼なら大丈夫とあらためて思った。
ジャブラニはクリスタルパレスを見て俺たちも素敵な街を作るとオレに誓った。
冒険者ギルド、商業ギルドのノウハウが無い為、しばらくはクリスタルパレスからサポートを出す事にした。
なんと両ギルマスが手を挙げた。
アフリカ旅行気分の気持ちなんだろけど此れも経験だと2人に依頼した。
ギルマス2人もあれからレベルも上がったからちょっとやそっとじゃ敵わないだろう。
言語理解Lv2のスキル巻物を渡して置いた。
南アフリカに来て慌ただしい1週間が過ぎた。
ジャブラニ達は見事自分達だけで10階層のボス攻略を成し遂げうれしそうだ。
ボスのドロップ品、宝箱に大興奮していた。
なんと箱ごと持って帰って来た。
中身が分からないと困るのでオレに鑑定してから開けるそうだ。
オレの前には5個の宝箱がある。
スキル巻物
火魔法Lv1
風魔法Lv1
雷魔法Lv1
水魔法Lv1
回復魔法Lv2
身体強化Lv2
ポーション中5個
状態異常回復薬5.000個
5名はそれぞれ自分が欲しいスキルを選び奇跡的に被らなかった。
回復魔法は魔力の多い人を探してメンバーにする事に決まった。
ダンジョンには隠し部屋から新たなスキル巻物が出る事があると伝えると今から行こうと言い出したが今日は止めてくれとお願いした。
オレはジャブラニにこの国に蔓延する病が状態異常回復薬で治ると伝えた。
HIVはウィルスだからポーションだけでは治らない。
彼らはそれを聞いて驚いた。
ダンジョンが俺たちの意思を汲んでくれたんだとひとりが言った。
今日はこの後ギルマス2人を皆んなに紹介する食事会だ。
何故か皆ソワソワしている。
2人が会場に現れると、おーーー、っと声が上がる。我先にと挨拶を始め囲まれる。
なんで?こんなに人気者者なんだろ?
ジャブラニがやつらはYou◯ubeでダンジョン動画を見て彼女達のファンになったらしいぞ。
彼らは強い女に憧れる見たいだ。
そっかそりゃ映像でしか見られないアイドルが目の前にいたらそうなるよな。上手くやって行けそうだな。その食事会は夜遅くまで盛り上がった。
翌日から冒険者ギルド、商業ギルドの運営サポートが始まり冒険者ギルドに配属される人材教育、ギルド依頼、ギルドショップなどソウェトギルマスに丁寧に教えている。
冒険者の装備品、状態異常回復薬などはギルドショップで購入出来るので魔石、ドロップ品をギルドに売却すれば購入出来ると伝えるととても驚いていた。
商業ギルドでは街での食材販売店、雑貨店、飲食店、買い取り店などの取り決めや店舗物件、従業員確保などを決めている。
それと魔法の外へのダンジョンドロップ品、魔石、食材の卸しも行う為の準備に入った。
今回、街の規模なら30.000人は居住出来るだろうけど、此れでは全体の1/10程度でしかない。
しかし、これを機に自分達で経済活動をする手段を得る事で未来が見えて来る。
単に白人から土地を徴収しても彼らには農業、商業のノウハウが無いからやがて元の荒地に戻ってしまう。
しかも土地を持っているだけはお金は生まれないし、今まで成功している南アフリカブランドの農産物は残すべきだとジャブラニ達には伝えてある。
俺たちには限られた土地に無限の可能性のある事を信じてダンジョンブランドを作り上げて欲しい。
貧困からの脱出、南アフリカ経済とダンジョン経済の両輪で民の全てに恩恵がある事を祈ってこの国を後にした。
ジャブラニと再会の約束をし。
南アフリカでの成功が次なるアフリカの地ケニアへとオレを突き動かすだろう。
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