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Ⅱ
あーん。
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翌朝。
賑やかに鳴り響く、ハイテンションな幼児番組の音楽で、溂は目を覚ました。
ゆうべは、なかなか寝付かれなかった。
体は疲れているのだが、頭が、妙に冴えてしまっていた。
それに、なんだか、寒い。
うとうととまどろんで、はっと目が覚めた。
七緒が居ない!
慌てて跳ね起き、敬介の家にいるのだと、思い出した。
布団は充分にかけているのだが、体がすっかり冷えてしまっている。
こういう時は、七緒の羽の下に潜り込めば、温かくて気持ちがいいのに……。
再びまどろみかけ、また、目が覚めた。
暗闇にぱっちりと目を開け、考える。
七緒と離れて眠るなんて、あいつが寺に来て以来、初めてなんじゃないか?
七緒は、どうしているだろう。
彼は、きなりちゃんの部屋で寝ている。部屋を出たくても、きなりちゃんが七緒の羽にしがみついてきて、離してくれないのだそうだ。
由実さんも同じ部屋に寝るから、心配はいらないと、遅くに帰宅した敬介も言っていた。
久しぶりに、一人でせいせい眠れる。
そう思っていた溂だが……。
朝の光が、カーテンの間から差し込んでいた。
なんだか、眠った気がしない。昨夜の続きの疲労が、どんよりと蓄積している感じだ。
……なんだよ、七緒のやつ。
……少しばかり子どもに懐かれたからって、いい気になって。
理不尽な怒りだとわかっている。でも、溂は、すごく、不愉快だった。
時計を見ると、7時だ。
……それにしても、随分と早くから、子供向けのテレビ番組を放送してるんだな。
起き出していくと、七緒ときなりちゃんは、リビングのローテーブルの前に居た。
部屋の隅で、誰も見ていないテレビ画面が、派手な原色のヒーローを映し出していた。
「おはようございます」
溂が言うと、キッチンから、エプロン姿の由実さんが顔を出した。
「あら、野添さん。まだ寝てればいいのに」
「いや、道が混まないうちに失礼しようかと思って……」
言いながら七緒の前に回り、絶句した。
七緒は、大きなよだれかけのようなものを、首にかけられていた。きなりちゃんとおそろいといえば、いえなくもない。
そして、白い口の周りが、べちょべちょに汚れている。
「七緒、おまっ、また皿に口を突っ込んで……?」
「だあっ、だあだあっ!」
慌てる溂の目の前に、スプーンが突き出された。
きなりちゃんだ。
銀色のスプーンを、抗議するように振っている。
「? ???」
溂はめんくらった。
きなりちゃんは、スプーンを、木製のスープのお椀に突っ込んだ。
スプーンの縁ぎりぎりまでクリーム色の液体……コーンスープか?……を掬う。そのまま、七緒の口元まで運ぼうとしている。
当然、スープはスプーンからこぼれ、テーブルや七緒にかけられたエプロンを汚した。
「だあっ!」
きなりちゃんは、少しも気にしていない。スプーンに僅かに残ったスープを、七緒の口に押し込む。スプーンはちょっと横にそれ、七緒の頬に、クリーム色の汚れがついた。
七緒の喉が動いた。口の中に押し込まれたスープを飲み下したらしい。
「あら!」
叫び声がした。
盆を持った由実さんが立っていた。
「きなり、ダメでしょ? ななちゃんのお食事は、ママがやるって言ったじゃない」
そう言うなり、きなりちゃんを抱き上げ、低い幼児用の椅子に座らせた。
「……」
あっけにとられ、溂は、口もきけない。
由実さんは、甲斐甲斐しく、テーブルに載せられていたおしぼりで、七緒の顔を拭っている。
「ごめんなさいね、ななちゃん。大丈夫かしら。かゆいところはない?」
七緒はゆっくり、首を横に降った。
由実さんの顔が、ほっとしたように緩んだ。
「よかった。さあ、お食事にしましょうね。きなり、あなたも、ほら」
有無を言わさず、きなりちゃんを、低い、幼児用の椅子に座らせる。
「あ。野添さんの分は、キッチンの方に、用意してありますから」
「はあ」
すがりつくような七緒の目が、溂を捉えた。
ここにいてくれと、その目は言っている。
溂は頷いた。
「あの、もしよかったら、僕もここで食べていいですか?」
「あら、そう? じゃ、適当に……」
溂のことなど、由実さんはもう、どうでもいいようだった。
幼児椅子では、きなりちゃんが、ありとあらゆるものを両手でつかみ、口に運んでいる。
時にテーブルから落ちそうになる食べ物を寸前で押し戻しつつ、由実さんは、箸を取り上げた。
「はい。ななちゃん。あーん」
そう言うと、なんと七緒が口を開けた。
その口に、由実さんは、ほうれん草のおひたしをそっと入れた。
「きゃっ!」
叫ぶきなりちゃんの手に、小さく握ったおにぎりを持たせる。
間髪入れず、箸でご飯を摘む。上には、ゴマが振ってある。
「はい、ななちゃん。あーんして」
七緒が口を開く。
「こらっ、きなり!」
放り投げられたソーセージを、床に落ちる寸前でキャッチした。すかさず、きなりちゃんの口に押し込む。
七緒の口には、半分に切ったソーセージを、ひとかけずつ……。
「由実さん。僕が」
見かねて、溂は声をかけた。
「あら、気にしないで。せわしないのは、慣れてるから」
「でも……」
由実さんに近寄り、溂は強引に箸を受け取った。
「七緒。俺でいいよな」
力いっぱい、七緒は頷いた。
「そう? じゃ、ななちゃんは、野添さんに食べさせてもらってね……」
由実さんは、なんだか残念そうだ。
だが、すでにきなりちゃんは、じっと座っていることに飽きてきたようだった。ヨーグルトの器に指を突っ込み、こねくり回している。
由実さんは、遊び食べを始めたきなりちゃんに朝食を食べさせることに、集中し始めた。
「ゆうべもこうだったのか?」
由実さんに聞こえないように溂は小声で尋ねた。
七緒は、小さく頷いた。
箸で少しずつ、テーブルの上のものを七緒の口に運ぶ。
口の近くまで運ぶと、七緒は前へ乗り出すようにして、ぱくりと食べる。
お腹が空いているようだ。こんな状態では、昨日の夕食は、食べた気がしなかったのだろう。
……そういえば、こういう発想はなかったな。
角切りにしたりんごを差し出しながら、溂は思った。
家では、食べ物は、紐で吊ったり、串に差したりして、勝手に食べさせていた。
でも、そうか。こういう風に、あーんで食べさせる手もあったのか。
子育て中の女性の発想に、ひどく感心した。というか、食べさせてあげるという発想が端からなかった自分を、溂は恥じた。
「ああっ! もう、きなりっ!」
由実さんが叫んだ。慌てふためいてキッチンへ駆け込んでいく。
きなりちゃんが野菜ジュースを盛大にぶちまけたのだ。テーブルの上の雑巾では、とても拭いきれない。
「……七緒。こうやって食べるのが、お前の好みか?」
豆腐を用心深く箸で運びながら、溂は、小声で尋ねた。
七緒は、妙な顔で、溂を見た。うん、とも、ううん、とも、決め兼ねている顔だ。
「でも、これだと、俺は、一緒に食事ができないよな。お前と一緒に食べたかったんだ」
ひとりごとのように言いながら、溂は首を傾げた。
「それとも、俺も同じ箸で食べればいいのかな」
不意に、七緒の顔が、真っ赤に染まった。
「……」
……やっぱり。
溂は思った。
さり気なくスプーンに持ち替え、ヨーグルトを掬った。
賑やかに鳴り響く、ハイテンションな幼児番組の音楽で、溂は目を覚ました。
ゆうべは、なかなか寝付かれなかった。
体は疲れているのだが、頭が、妙に冴えてしまっていた。
それに、なんだか、寒い。
うとうととまどろんで、はっと目が覚めた。
七緒が居ない!
慌てて跳ね起き、敬介の家にいるのだと、思い出した。
布団は充分にかけているのだが、体がすっかり冷えてしまっている。
こういう時は、七緒の羽の下に潜り込めば、温かくて気持ちがいいのに……。
再びまどろみかけ、また、目が覚めた。
暗闇にぱっちりと目を開け、考える。
七緒と離れて眠るなんて、あいつが寺に来て以来、初めてなんじゃないか?
七緒は、どうしているだろう。
彼は、きなりちゃんの部屋で寝ている。部屋を出たくても、きなりちゃんが七緒の羽にしがみついてきて、離してくれないのだそうだ。
由実さんも同じ部屋に寝るから、心配はいらないと、遅くに帰宅した敬介も言っていた。
久しぶりに、一人でせいせい眠れる。
そう思っていた溂だが……。
朝の光が、カーテンの間から差し込んでいた。
なんだか、眠った気がしない。昨夜の続きの疲労が、どんよりと蓄積している感じだ。
……なんだよ、七緒のやつ。
……少しばかり子どもに懐かれたからって、いい気になって。
理不尽な怒りだとわかっている。でも、溂は、すごく、不愉快だった。
時計を見ると、7時だ。
……それにしても、随分と早くから、子供向けのテレビ番組を放送してるんだな。
起き出していくと、七緒ときなりちゃんは、リビングのローテーブルの前に居た。
部屋の隅で、誰も見ていないテレビ画面が、派手な原色のヒーローを映し出していた。
「おはようございます」
溂が言うと、キッチンから、エプロン姿の由実さんが顔を出した。
「あら、野添さん。まだ寝てればいいのに」
「いや、道が混まないうちに失礼しようかと思って……」
言いながら七緒の前に回り、絶句した。
七緒は、大きなよだれかけのようなものを、首にかけられていた。きなりちゃんとおそろいといえば、いえなくもない。
そして、白い口の周りが、べちょべちょに汚れている。
「七緒、おまっ、また皿に口を突っ込んで……?」
「だあっ、だあだあっ!」
慌てる溂の目の前に、スプーンが突き出された。
きなりちゃんだ。
銀色のスプーンを、抗議するように振っている。
「? ???」
溂はめんくらった。
きなりちゃんは、スプーンを、木製のスープのお椀に突っ込んだ。
スプーンの縁ぎりぎりまでクリーム色の液体……コーンスープか?……を掬う。そのまま、七緒の口元まで運ぼうとしている。
当然、スープはスプーンからこぼれ、テーブルや七緒にかけられたエプロンを汚した。
「だあっ!」
きなりちゃんは、少しも気にしていない。スプーンに僅かに残ったスープを、七緒の口に押し込む。スプーンはちょっと横にそれ、七緒の頬に、クリーム色の汚れがついた。
七緒の喉が動いた。口の中に押し込まれたスープを飲み下したらしい。
「あら!」
叫び声がした。
盆を持った由実さんが立っていた。
「きなり、ダメでしょ? ななちゃんのお食事は、ママがやるって言ったじゃない」
そう言うなり、きなりちゃんを抱き上げ、低い幼児用の椅子に座らせた。
「……」
あっけにとられ、溂は、口もきけない。
由実さんは、甲斐甲斐しく、テーブルに載せられていたおしぼりで、七緒の顔を拭っている。
「ごめんなさいね、ななちゃん。大丈夫かしら。かゆいところはない?」
七緒はゆっくり、首を横に降った。
由実さんの顔が、ほっとしたように緩んだ。
「よかった。さあ、お食事にしましょうね。きなり、あなたも、ほら」
有無を言わさず、きなりちゃんを、低い、幼児用の椅子に座らせる。
「あ。野添さんの分は、キッチンの方に、用意してありますから」
「はあ」
すがりつくような七緒の目が、溂を捉えた。
ここにいてくれと、その目は言っている。
溂は頷いた。
「あの、もしよかったら、僕もここで食べていいですか?」
「あら、そう? じゃ、適当に……」
溂のことなど、由実さんはもう、どうでもいいようだった。
幼児椅子では、きなりちゃんが、ありとあらゆるものを両手でつかみ、口に運んでいる。
時にテーブルから落ちそうになる食べ物を寸前で押し戻しつつ、由実さんは、箸を取り上げた。
「はい。ななちゃん。あーん」
そう言うと、なんと七緒が口を開けた。
その口に、由実さんは、ほうれん草のおひたしをそっと入れた。
「きゃっ!」
叫ぶきなりちゃんの手に、小さく握ったおにぎりを持たせる。
間髪入れず、箸でご飯を摘む。上には、ゴマが振ってある。
「はい、ななちゃん。あーんして」
七緒が口を開く。
「こらっ、きなり!」
放り投げられたソーセージを、床に落ちる寸前でキャッチした。すかさず、きなりちゃんの口に押し込む。
七緒の口には、半分に切ったソーセージを、ひとかけずつ……。
「由実さん。僕が」
見かねて、溂は声をかけた。
「あら、気にしないで。せわしないのは、慣れてるから」
「でも……」
由実さんに近寄り、溂は強引に箸を受け取った。
「七緒。俺でいいよな」
力いっぱい、七緒は頷いた。
「そう? じゃ、ななちゃんは、野添さんに食べさせてもらってね……」
由実さんは、なんだか残念そうだ。
だが、すでにきなりちゃんは、じっと座っていることに飽きてきたようだった。ヨーグルトの器に指を突っ込み、こねくり回している。
由実さんは、遊び食べを始めたきなりちゃんに朝食を食べさせることに、集中し始めた。
「ゆうべもこうだったのか?」
由実さんに聞こえないように溂は小声で尋ねた。
七緒は、小さく頷いた。
箸で少しずつ、テーブルの上のものを七緒の口に運ぶ。
口の近くまで運ぶと、七緒は前へ乗り出すようにして、ぱくりと食べる。
お腹が空いているようだ。こんな状態では、昨日の夕食は、食べた気がしなかったのだろう。
……そういえば、こういう発想はなかったな。
角切りにしたりんごを差し出しながら、溂は思った。
家では、食べ物は、紐で吊ったり、串に差したりして、勝手に食べさせていた。
でも、そうか。こういう風に、あーんで食べさせる手もあったのか。
子育て中の女性の発想に、ひどく感心した。というか、食べさせてあげるという発想が端からなかった自分を、溂は恥じた。
「ああっ! もう、きなりっ!」
由実さんが叫んだ。慌てふためいてキッチンへ駆け込んでいく。
きなりちゃんが野菜ジュースを盛大にぶちまけたのだ。テーブルの上の雑巾では、とても拭いきれない。
「……七緒。こうやって食べるのが、お前の好みか?」
豆腐を用心深く箸で運びながら、溂は、小声で尋ねた。
七緒は、妙な顔で、溂を見た。うん、とも、ううん、とも、決め兼ねている顔だ。
「でも、これだと、俺は、一緒に食事ができないよな。お前と一緒に食べたかったんだ」
ひとりごとのように言いながら、溂は首を傾げた。
「それとも、俺も同じ箸で食べればいいのかな」
不意に、七緒の顔が、真っ赤に染まった。
「……」
……やっぱり。
溂は思った。
さり気なくスプーンに持ち替え、ヨーグルトを掬った。
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