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10 出航準備
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ローマにいたのは、ボナパルト将軍の妹だけではない。サン=シル将軍(*1)がいた。
「まさかここに君がいるなんて!」
大仰にのけぞってみせるドゼ将軍を、サン=シル将軍は、冷たく見据えた。
「俺がローマ赴任になったことは、知ってたくせに」
「うん、知ってた」
けろりとして、ドゼ将軍が答える。サン=シル将軍は、3月末、俺達より、1週間ほど早く、ローマ入りしていた。
サン=シル将軍は、ドゼ将軍より4歳上、革命戦争の最初から、二人とも、ライン軍にいた。
少数の前衛を率いて突撃するドゼ将軍と、冷静な、詰将棋のように勝てる戦いを目指すサン=シル将軍は、正反対の気質だった。それゆえか、互いに競い合い、協力し合う、盟友同士だった。
去年の春、長く続いたオーストリアとの戦いに終止符が打たれた。ボナパルト将軍のイタリア軍がロンバルディアを平らげ、ウィーンまで33リュー強(133キロ)のところまで進軍したのだ。オーストリアはフランスとの和睦を受け容れ、北イタリアと、ライン河西岸をフランスの領土と認めた。(一部秘密条約)
平和になったライン軍(「ドイツ軍」右翼と名前を変えていたが)の司令官には、ドゼ将軍が任命された。ところが先に述べたように、彼は「栄光を求めて」、ボナパルト将軍の参加に入った。代わりにサン=シル将軍が司令官になったのだが……。
「ドゼ。お前、ライン軍の指揮権を俺に押し付けやがったな」
「何を言う、サン=シル。君だって、うまく逃げたじゃないか」
この二人は、昔から、作戦の指揮権を押し付け合っていた。敗戦の責任を取るのがいやなのだ。俺は、そう思う。なにしろ昔から、ライン軍には、決定的な勝利がなかった。つまり、引き分けが多く、負けも、同じくらい多かった。
「逃げたわけじゃないぞ! オージュロー(*2)が悪いんだ! あと、ベルナドット師団のやつらも!」
鼻息荒く、サン=シルが叫ぶ。
去年の春のことだ。戦勝の続くイタリア軍のテコ入れに、ライン方面から、ベルナドット師団が差し向けられた。ところがどうしたことか、ライン方面から来た兵士たちは、もとからイタリア軍にいたオージュロー師団等の兵士らとウマが合わなかった。
そしてある日、大乱闘が起こった。なんでも、ムッシュと半ズボンがどうした、こうしたという話だったらしいが、きっかけは、些細なことだったらしい。(*3)
やがて、イタリア軍(ボナパルト軍)はオーストリアに勝利し、北イタリアはフランスのものとなった。オージュローは、ライン方面へ転任になった(今では、前述「ドイツ軍」の総司令官をやっている)。ベルナドットも、散々ごねた挙句、オーストリア大使として、ウィーンへ赴任していった。
師団長二人が去ったローマでは、兵士達だけが、相変わらず、乱闘を繰り広げていた……。
「で、うまく鎮圧できたのか?」
目尻に笑いに含み、ドゼ将軍が尋ねる。
「当たり前だ」
仏頂面で、サン=シルが答える。去年の5月に始まった乱闘は、今年の3月、サン=シルが鎮圧に来るまで、実に10ヶ月に及んだ。
「俺がどれだけ、ライン軍のケンカを懲罰してきたと思ってるんだ? 全くあいつら、血の気が多くて……ドゼ、お前んとこのダヴーだって、相当だったぞ」
「ダヴーは、俺のじゃないから。彼は、アンベール師団だ」
「同じことだ!」
傍らで上官達の話を聞いていた俺とサヴァリは、顔を見合わせた。ダヴーについては、俺も、サヴァリも、言いたいことはいろいろある。(*4)
「その、ダヴーだ」
不意に、サン=シル将軍の声が低くなった。
「遠征には、あいつも行くのか?」
「ああ」
「なぜ、ここにいない?」
「ダヴーなら、マルセイユにいるよ。彼は、ボナパルト将軍に気に入られてな。司令部付けで遠征に参加することになった」
まじまじと、サン=シル将軍は、ドゼ将軍の顔を見た。
「俺は、そうは聞いていないぞ、ドゼ」
「どういうことだ?」
「'une foutue bête’」
低い声で、サン=シルは答えた。
血まみれの獣。もう少し穏便に言っても、馬鹿、間抜け、愚か者、という意味だ。
ドゼ将軍の顔色が変わった。俺とサヴァリも身を固くした。
ダヴー。確かに問題の多い奴だが、あいつは、仲間だ。
サヴァリの顔が、みるみる紅潮していくのがわかった。きっと俺もそうだったのだろう。罵声を吐こうとした俺の足を、サヴァリが踏んだ。俺もサヴァリの脛を蹴り返し、サヴァリは顔を顰めた。
「ボナパルトには気をつけろ」
サン=シル将軍が言った。
「彼は、お前から、力のある将校を剥ぎ取ろうとしているんだ」
「何のために?」
「何のため?」
サン=シルは激昂した。
「自分の地位を奪われない為さ。勝利、手柄、人望。それらすべてを、自分だけのものにするためだ」
「よくわからない」
ドゼ将軍は首を傾げた。
ドゼ将軍の当惑が、俺には、手に取るように分かった。富や名声に執着しない彼には、全く彼岸の話なのだ。
「ダヴーが心配です」
俺の足を蹴とばし、サヴァリが口を出した。
「賢そうに見えるけど、あいつ、結構、アレだから……」
「口と脳が直結してますし」
上官達の話には口を出すまいと控えていたが、俺もつい、加勢してしまった。
ドゼ将軍が、頷いた。
「遠征地に着いたら、彼を呼んでみよう」
「その必要はない」
サン=シル将軍が顎を撫でている。
「ダヴーは、自分からやって来るよ。なんだかんだ口実をつけてな。ドゼ、お前の師団に」
* … * … * … * …* … * … * … * …* …
*1 サン=シル
後の、ナポレオン時代の元帥。
*2 オージュロー
同上
*3 乱闘
ナポレオンのイタリアで続く勝利に鑑み、ライン方面から、ベルナドット師団が応援に派遣された。ベルナドット師団はライン方面軍としての誇りを保ち、規律正しいので有名だった。彼らは、お互いを「ムッシュ」と呼び合っていた。
もとからイタリアにいた兵士達にとっては、これが面白くなかった。
そんなある日、街中で、オージュロー師団(一部マッセナ軍含む)の兵士達が、ベルナドット師団の兵士達に出会った。
すかさず、イタリア兵は言った。
「こんにちは、ムッシュ・高貴な方々」
間髪入れず、元ライン軍の兵士は答えた。
「こんにちは、半ズボンを穿いた市民の皆さん」
高貴な方と崇めてやったのに、半ズボンしか穿けない市民とは、何事か!
いやいや、そもそもその、「高貴」っていうのが、イヤミだろ!
というわけで、大乱闘が始まった。
*4 ダヴー
後のナポレオンの「鉄の元帥」。
ラップとサヴァリとの絡みは、フィクションです。
ダグーを表したナポレオンの言葉は史実です。ダヴーが、ドゼから離され、最初は、司令部付きでエジプト遠征に参加したのも。ちなみに、ダヴーをナポレオンに紹介したのは、ドゼです。
「まさかここに君がいるなんて!」
大仰にのけぞってみせるドゼ将軍を、サン=シル将軍は、冷たく見据えた。
「俺がローマ赴任になったことは、知ってたくせに」
「うん、知ってた」
けろりとして、ドゼ将軍が答える。サン=シル将軍は、3月末、俺達より、1週間ほど早く、ローマ入りしていた。
サン=シル将軍は、ドゼ将軍より4歳上、革命戦争の最初から、二人とも、ライン軍にいた。
少数の前衛を率いて突撃するドゼ将軍と、冷静な、詰将棋のように勝てる戦いを目指すサン=シル将軍は、正反対の気質だった。それゆえか、互いに競い合い、協力し合う、盟友同士だった。
去年の春、長く続いたオーストリアとの戦いに終止符が打たれた。ボナパルト将軍のイタリア軍がロンバルディアを平らげ、ウィーンまで33リュー強(133キロ)のところまで進軍したのだ。オーストリアはフランスとの和睦を受け容れ、北イタリアと、ライン河西岸をフランスの領土と認めた。(一部秘密条約)
平和になったライン軍(「ドイツ軍」右翼と名前を変えていたが)の司令官には、ドゼ将軍が任命された。ところが先に述べたように、彼は「栄光を求めて」、ボナパルト将軍の参加に入った。代わりにサン=シル将軍が司令官になったのだが……。
「ドゼ。お前、ライン軍の指揮権を俺に押し付けやがったな」
「何を言う、サン=シル。君だって、うまく逃げたじゃないか」
この二人は、昔から、作戦の指揮権を押し付け合っていた。敗戦の責任を取るのがいやなのだ。俺は、そう思う。なにしろ昔から、ライン軍には、決定的な勝利がなかった。つまり、引き分けが多く、負けも、同じくらい多かった。
「逃げたわけじゃないぞ! オージュロー(*2)が悪いんだ! あと、ベルナドット師団のやつらも!」
鼻息荒く、サン=シルが叫ぶ。
去年の春のことだ。戦勝の続くイタリア軍のテコ入れに、ライン方面から、ベルナドット師団が差し向けられた。ところがどうしたことか、ライン方面から来た兵士たちは、もとからイタリア軍にいたオージュロー師団等の兵士らとウマが合わなかった。
そしてある日、大乱闘が起こった。なんでも、ムッシュと半ズボンがどうした、こうしたという話だったらしいが、きっかけは、些細なことだったらしい。(*3)
やがて、イタリア軍(ボナパルト軍)はオーストリアに勝利し、北イタリアはフランスのものとなった。オージュローは、ライン方面へ転任になった(今では、前述「ドイツ軍」の総司令官をやっている)。ベルナドットも、散々ごねた挙句、オーストリア大使として、ウィーンへ赴任していった。
師団長二人が去ったローマでは、兵士達だけが、相変わらず、乱闘を繰り広げていた……。
「で、うまく鎮圧できたのか?」
目尻に笑いに含み、ドゼ将軍が尋ねる。
「当たり前だ」
仏頂面で、サン=シルが答える。去年の5月に始まった乱闘は、今年の3月、サン=シルが鎮圧に来るまで、実に10ヶ月に及んだ。
「俺がどれだけ、ライン軍のケンカを懲罰してきたと思ってるんだ? 全くあいつら、血の気が多くて……ドゼ、お前んとこのダヴーだって、相当だったぞ」
「ダヴーは、俺のじゃないから。彼は、アンベール師団だ」
「同じことだ!」
傍らで上官達の話を聞いていた俺とサヴァリは、顔を見合わせた。ダヴーについては、俺も、サヴァリも、言いたいことはいろいろある。(*4)
「その、ダヴーだ」
不意に、サン=シル将軍の声が低くなった。
「遠征には、あいつも行くのか?」
「ああ」
「なぜ、ここにいない?」
「ダヴーなら、マルセイユにいるよ。彼は、ボナパルト将軍に気に入られてな。司令部付けで遠征に参加することになった」
まじまじと、サン=シル将軍は、ドゼ将軍の顔を見た。
「俺は、そうは聞いていないぞ、ドゼ」
「どういうことだ?」
「'une foutue bête’」
低い声で、サン=シルは答えた。
血まみれの獣。もう少し穏便に言っても、馬鹿、間抜け、愚か者、という意味だ。
ドゼ将軍の顔色が変わった。俺とサヴァリも身を固くした。
ダヴー。確かに問題の多い奴だが、あいつは、仲間だ。
サヴァリの顔が、みるみる紅潮していくのがわかった。きっと俺もそうだったのだろう。罵声を吐こうとした俺の足を、サヴァリが踏んだ。俺もサヴァリの脛を蹴り返し、サヴァリは顔を顰めた。
「ボナパルトには気をつけろ」
サン=シル将軍が言った。
「彼は、お前から、力のある将校を剥ぎ取ろうとしているんだ」
「何のために?」
「何のため?」
サン=シルは激昂した。
「自分の地位を奪われない為さ。勝利、手柄、人望。それらすべてを、自分だけのものにするためだ」
「よくわからない」
ドゼ将軍は首を傾げた。
ドゼ将軍の当惑が、俺には、手に取るように分かった。富や名声に執着しない彼には、全く彼岸の話なのだ。
「ダヴーが心配です」
俺の足を蹴とばし、サヴァリが口を出した。
「賢そうに見えるけど、あいつ、結構、アレだから……」
「口と脳が直結してますし」
上官達の話には口を出すまいと控えていたが、俺もつい、加勢してしまった。
ドゼ将軍が、頷いた。
「遠征地に着いたら、彼を呼んでみよう」
「その必要はない」
サン=シル将軍が顎を撫でている。
「ダヴーは、自分からやって来るよ。なんだかんだ口実をつけてな。ドゼ、お前の師団に」
* … * … * … * …* … * … * … * …* …
*1 サン=シル
後の、ナポレオン時代の元帥。
*2 オージュロー
同上
*3 乱闘
ナポレオンのイタリアで続く勝利に鑑み、ライン方面から、ベルナドット師団が応援に派遣された。ベルナドット師団はライン方面軍としての誇りを保ち、規律正しいので有名だった。彼らは、お互いを「ムッシュ」と呼び合っていた。
もとからイタリアにいた兵士達にとっては、これが面白くなかった。
そんなある日、街中で、オージュロー師団(一部マッセナ軍含む)の兵士達が、ベルナドット師団の兵士達に出会った。
すかさず、イタリア兵は言った。
「こんにちは、ムッシュ・高貴な方々」
間髪入れず、元ライン軍の兵士は答えた。
「こんにちは、半ズボンを穿いた市民の皆さん」
高貴な方と崇めてやったのに、半ズボンしか穿けない市民とは、何事か!
いやいや、そもそもその、「高貴」っていうのが、イヤミだろ!
というわけで、大乱闘が始まった。
*4 ダヴー
後のナポレオンの「鉄の元帥」。
ラップとサヴァリとの絡みは、フィクションです。
ダグーを表したナポレオンの言葉は史実です。ダヴーが、ドゼから離され、最初は、司令部付きでエジプト遠征に参加したのも。ちなみに、ダヴーをナポレオンに紹介したのは、ドゼです。
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