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36 かわいそうな小さな悪魔
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ウィーンに来てから1ヶ月半ほどで、コルヴィサール医師と、モンテベッロ公爵夫人が、フランスへ帰っていった。
コルヴィサール医師は、パリで、流行っている医院を経営していた。これ以上、留守はできない、と、彼は言った。
そしてモンテベッロ公爵夫人には、5人の子どもがいる。フランスへ、帰らざるをえなかった。
「エクスの温泉へいらっしゃい。そこまでなら、私達も、出向くことができます」
コルヴィサール医師は、マリー・ルイーゼに耳打ちした。
二人の事情は、マリー・ルイーゼにも、よくわかっていた。特に、モンテベッロ公爵夫人の方は、同じ母親として、共感できた。
涙ながらに、彼女は二人を見送った。
*
マリー・ルイーゼは、エクスに出かけた。彼女は、これまでに何度か喀血していた。コルヴィサール医師は、これを肺の病と診断し、温泉での治療が必要だと勧めていたのだ。
エクスで、コルヴィサール医師とモンテベッロ公爵夫人と落ち合うということだっだ。
フランソワは、ママ・キューと一緒に、ウィーンに残った。
*
マリー・ルイーゼは、3ヶ月ほどして帰ってきた。冴え冴えとした顔色をしていた。
彼女の傍らには、黒い眼帯をかけた男の姿があった。アダム・ナイペルクという、オーストリアの将軍だった。ルイーゼは、彼を非常に頼りにしているようだった。
すぐに、フランソワは、彼になついた。将軍の制服が、気に入ったのだ。
黒い眼帯のナイペルク将軍とマリー・ルイーゼの関係は、フランス人従者たちを困惑させた。
表向き、彼は、皇女の護衛官ということだった。エクスの温泉に待機していたという。
ルイーゼに同行していたメヌヴァルは、目を伏せ、何も言わない。
ナポレオンに忠実だったこの秘書は、ロシア遠征で体を壊し、皇帝秘書としての激務……幾夜もぶっ通しの業務もあった……に耐えられなくなった。その忠誠心を見込み、ナポレオンが、皇妃の秘書に抜擢していた。新婚の妻をフランスに残して、彼は皇妃に従い、ウィーンへ来ていた。
忠実な秘書の沈黙は、不自然だった。かえって、人々に、皇妃と、隻眼の将軍との関係を確信させた。
ナポレオンに手紙を書いて知らせるべきだと言う者もいた。だが、モンテスキュー伯爵夫人は、ためらった。
始終マリー・ルイーゼにべったりだったモンテベッロ公爵夫人と違い、ナイペルク将軍は、昼間はいない。夜にならなければ、シェーンブルン宮殿には帰ってこない。
暇になった時間、マリー・ルイーゼは、プリンスと遊ぶようになった。
ナイペルクもまた、幼いプリンスの相手を厭わなかった。将軍と遊んで、プリンスは、楽しそうだ。
ナイペルク将軍が現れてから、マリー・ルイーゼには、母親としての自覚ができてきたように、モンテスキュー伯爵夫人には感じられた。
子どもの父親を裏切ることで、その子どもに、より母親らしい感情を抱くようになるというのは、不思議なことだと、彼女は思った。
*
ウィーン会議が始まった。世界を、ナポレオンが登場する前の状態に戻すのだ。各国の王や首脳が自国の利益を主張し、会議は紛糾した。
勝手なことを言う彼らをまとめ上げ、時計の針を巻き戻すのは、オーストリアの外相、メッテルニヒの役目だった。
*
「……そんな、まさか」
またも、いきなり姿を現した息子アナトールに、モンテスキュー伯爵夫人シャルロットは、息が止まるほど驚いた。
彼の話は、もっと驚くべきことだった。
ナポレオンが、エルバ島を脱出し、パリへ向かっているという。
「母さん。今がチャンスなんだ。皇帝は、皇妃とローマ王の、一日も早い帰還を望まれている」
「今はダメ」
思わず、シャルロットの声が高くなった。
「ルイーゼ様をパルマ領主にという話は、まだ、本決まりじゃないの。諸外国の反感を買ったら、この話は、潰れてしまう」
「パルマ領主? 何を言ってるんだ、母さん! 仮にも、フランスの皇妃だぞ。不敬にもほどがある!」
「お前こそ、何もわかっていない!」
かすれた声で、シャルロットは叫んだ。
「力を持っているのは誰か、冷静に考えてご覧。今は、オーストリア皇帝の元にいることが、プリンスにとって、一番、安全なんだよ」
「母さん!」
憤慨したように、アナトールは遮った。
「いいよ。僕が直接、皇妃と話してくる」
「無駄だと思う」
静かにシャルロットは言った。
「あの方の心は、すでに陛下の元にはない」
「彼女は、皇帝の妻だ!」
燃え盛るような憤怒の眼差しで、アナトールは母を睨んだ。
「今すぐ、彼女とプリンスを、パリへお連れする!」
荒々しい足音を立て、彼は、皇妃の元へ向かった。
間もなく、わっと泣き出したマリー・ルイーゼの声が聞こえた。
シャルロットがそっと覗くと、泣き崩れた皇妃のそばに、アナトールが、途方に暮れたように立ちすくんでいた。
「わかった。皇妃は諦める」
戻ってきたアナトールはシャルロットに耳打ちした。
「ユロー大尉から、噂は聞いていた」
ユロー大尉は、マリー・ルイーゼの朗読係と結婚していた。ルイーズがエクスの温泉にいたころ、彼は、エルバ島へ来るようにというナポレオンの手紙を持って、皇妃の元を訪れた。
手紙は、ルイーズからナイペルクに渡された。ユロー大尉は拘束され、パリに護送された。
アナトールは続けた。
「僕は、フランス大使館発行の通行証を2通、持っている。大人の男のと、子どものと。もちろん、偽名で。母さんが、いつものように、プリンスを散歩に連れ出したなら……」
「だめ! うまくいくもんですか!」
そんな杜撰な計画が、成功するとは思えなかった。
もう、何ヶ月も、ナポレオンからの手紙は届いていない。戦場からでさえ、あんなにたくさんの手紙を、マリー・ルイーゼに書き送っていたというのに。
ナポレオンの書いた手紙は、途中で、オーストリアの秘密警察(オーストリアの検閲機関)に、掠め取られていたのだ。
こちらの手の内は、オーストリア政府に、筒抜けだと思っていい。アナトールが来たことも、彼の目的も、とうに、見抜かれている筈だ。
息子はともかく、プリンスを危険に晒すことはできないと、シャルロットは思った。
*
ナポレオンのエルバ島脱出で、マリー・ルイーゼをパルマ領主に、という話に、疑義が呈された。
フランスのタレーランは、パルマを、ブルボン・パルマ家に返還せよと、強硬に主張した。
メッテルニヒもまた、パルマが、ボナパルニストたちの巣窟になることを恐れた。イタリアへ行ってしまえば、監視の目は、ナポレオンの息子には届かなくなる。
ただ、ロシアのアレクサンドル帝と、プロイセンのフリードリヒ大王だけが、マリー・ルイーゼの味方についた。
これらの情報は、ナイペルク将軍によって、逐一、マリー・ルイーゼに届けられた。
「私は、息子のために、国と収入を必要とします。将来、息子に譲り渡せるよう、パルマかそれと同等の領土を要求します。私は、母として、息子に対して責任があります」
マリー・ルイーゼはそう、宣言した。
*
父の長い腕が、息子をさらいに来る……。
ナポレオンのフランス帰還の報を受け、プリンスは、シェーンブルン宮殿から、ウィーン中心部のホーフブルクへと移された。
ホーフブルクの宮殿は、シェーンブルン宮よりずっと、警護が厳しい。もはや、プリンスをフランスへ連れ去ることは、不可能と思われた。
……アナトール大佐が情報を持ってきてくれた時が、チャンスだったのに。モンテスキュー伯爵夫人がためらったから。
フランス人従者の中から、怨嗟の声が上がった。
*
……かわいそうな小さな悪魔……。
パリに戻ったナポレオンは、 テュイルリー宮の子ども部屋の、小さなベッドの脇に佇み、そう、つぶやいたという。
コルヴィサール医師は、パリで、流行っている医院を経営していた。これ以上、留守はできない、と、彼は言った。
そしてモンテベッロ公爵夫人には、5人の子どもがいる。フランスへ、帰らざるをえなかった。
「エクスの温泉へいらっしゃい。そこまでなら、私達も、出向くことができます」
コルヴィサール医師は、マリー・ルイーゼに耳打ちした。
二人の事情は、マリー・ルイーゼにも、よくわかっていた。特に、モンテベッロ公爵夫人の方は、同じ母親として、共感できた。
涙ながらに、彼女は二人を見送った。
*
マリー・ルイーゼは、エクスに出かけた。彼女は、これまでに何度か喀血していた。コルヴィサール医師は、これを肺の病と診断し、温泉での治療が必要だと勧めていたのだ。
エクスで、コルヴィサール医師とモンテベッロ公爵夫人と落ち合うということだっだ。
フランソワは、ママ・キューと一緒に、ウィーンに残った。
*
マリー・ルイーゼは、3ヶ月ほどして帰ってきた。冴え冴えとした顔色をしていた。
彼女の傍らには、黒い眼帯をかけた男の姿があった。アダム・ナイペルクという、オーストリアの将軍だった。ルイーゼは、彼を非常に頼りにしているようだった。
すぐに、フランソワは、彼になついた。将軍の制服が、気に入ったのだ。
黒い眼帯のナイペルク将軍とマリー・ルイーゼの関係は、フランス人従者たちを困惑させた。
表向き、彼は、皇女の護衛官ということだった。エクスの温泉に待機していたという。
ルイーゼに同行していたメヌヴァルは、目を伏せ、何も言わない。
ナポレオンに忠実だったこの秘書は、ロシア遠征で体を壊し、皇帝秘書としての激務……幾夜もぶっ通しの業務もあった……に耐えられなくなった。その忠誠心を見込み、ナポレオンが、皇妃の秘書に抜擢していた。新婚の妻をフランスに残して、彼は皇妃に従い、ウィーンへ来ていた。
忠実な秘書の沈黙は、不自然だった。かえって、人々に、皇妃と、隻眼の将軍との関係を確信させた。
ナポレオンに手紙を書いて知らせるべきだと言う者もいた。だが、モンテスキュー伯爵夫人は、ためらった。
始終マリー・ルイーゼにべったりだったモンテベッロ公爵夫人と違い、ナイペルク将軍は、昼間はいない。夜にならなければ、シェーンブルン宮殿には帰ってこない。
暇になった時間、マリー・ルイーゼは、プリンスと遊ぶようになった。
ナイペルクもまた、幼いプリンスの相手を厭わなかった。将軍と遊んで、プリンスは、楽しそうだ。
ナイペルク将軍が現れてから、マリー・ルイーゼには、母親としての自覚ができてきたように、モンテスキュー伯爵夫人には感じられた。
子どもの父親を裏切ることで、その子どもに、より母親らしい感情を抱くようになるというのは、不思議なことだと、彼女は思った。
*
ウィーン会議が始まった。世界を、ナポレオンが登場する前の状態に戻すのだ。各国の王や首脳が自国の利益を主張し、会議は紛糾した。
勝手なことを言う彼らをまとめ上げ、時計の針を巻き戻すのは、オーストリアの外相、メッテルニヒの役目だった。
*
「……そんな、まさか」
またも、いきなり姿を現した息子アナトールに、モンテスキュー伯爵夫人シャルロットは、息が止まるほど驚いた。
彼の話は、もっと驚くべきことだった。
ナポレオンが、エルバ島を脱出し、パリへ向かっているという。
「母さん。今がチャンスなんだ。皇帝は、皇妃とローマ王の、一日も早い帰還を望まれている」
「今はダメ」
思わず、シャルロットの声が高くなった。
「ルイーゼ様をパルマ領主にという話は、まだ、本決まりじゃないの。諸外国の反感を買ったら、この話は、潰れてしまう」
「パルマ領主? 何を言ってるんだ、母さん! 仮にも、フランスの皇妃だぞ。不敬にもほどがある!」
「お前こそ、何もわかっていない!」
かすれた声で、シャルロットは叫んだ。
「力を持っているのは誰か、冷静に考えてご覧。今は、オーストリア皇帝の元にいることが、プリンスにとって、一番、安全なんだよ」
「母さん!」
憤慨したように、アナトールは遮った。
「いいよ。僕が直接、皇妃と話してくる」
「無駄だと思う」
静かにシャルロットは言った。
「あの方の心は、すでに陛下の元にはない」
「彼女は、皇帝の妻だ!」
燃え盛るような憤怒の眼差しで、アナトールは母を睨んだ。
「今すぐ、彼女とプリンスを、パリへお連れする!」
荒々しい足音を立て、彼は、皇妃の元へ向かった。
間もなく、わっと泣き出したマリー・ルイーゼの声が聞こえた。
シャルロットがそっと覗くと、泣き崩れた皇妃のそばに、アナトールが、途方に暮れたように立ちすくんでいた。
「わかった。皇妃は諦める」
戻ってきたアナトールはシャルロットに耳打ちした。
「ユロー大尉から、噂は聞いていた」
ユロー大尉は、マリー・ルイーゼの朗読係と結婚していた。ルイーズがエクスの温泉にいたころ、彼は、エルバ島へ来るようにというナポレオンの手紙を持って、皇妃の元を訪れた。
手紙は、ルイーズからナイペルクに渡された。ユロー大尉は拘束され、パリに護送された。
アナトールは続けた。
「僕は、フランス大使館発行の通行証を2通、持っている。大人の男のと、子どものと。もちろん、偽名で。母さんが、いつものように、プリンスを散歩に連れ出したなら……」
「だめ! うまくいくもんですか!」
そんな杜撰な計画が、成功するとは思えなかった。
もう、何ヶ月も、ナポレオンからの手紙は届いていない。戦場からでさえ、あんなにたくさんの手紙を、マリー・ルイーゼに書き送っていたというのに。
ナポレオンの書いた手紙は、途中で、オーストリアの秘密警察(オーストリアの検閲機関)に、掠め取られていたのだ。
こちらの手の内は、オーストリア政府に、筒抜けだと思っていい。アナトールが来たことも、彼の目的も、とうに、見抜かれている筈だ。
息子はともかく、プリンスを危険に晒すことはできないと、シャルロットは思った。
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ナポレオンのエルバ島脱出で、マリー・ルイーゼをパルマ領主に、という話に、疑義が呈された。
フランスのタレーランは、パルマを、ブルボン・パルマ家に返還せよと、強硬に主張した。
メッテルニヒもまた、パルマが、ボナパルニストたちの巣窟になることを恐れた。イタリアへ行ってしまえば、監視の目は、ナポレオンの息子には届かなくなる。
ただ、ロシアのアレクサンドル帝と、プロイセンのフリードリヒ大王だけが、マリー・ルイーゼの味方についた。
これらの情報は、ナイペルク将軍によって、逐一、マリー・ルイーゼに届けられた。
「私は、息子のために、国と収入を必要とします。将来、息子に譲り渡せるよう、パルマかそれと同等の領土を要求します。私は、母として、息子に対して責任があります」
マリー・ルイーゼはそう、宣言した。
*
父の長い腕が、息子をさらいに来る……。
ナポレオンのフランス帰還の報を受け、プリンスは、シェーンブルン宮殿から、ウィーン中心部のホーフブルクへと移された。
ホーフブルクの宮殿は、シェーンブルン宮よりずっと、警護が厳しい。もはや、プリンスをフランスへ連れ去ることは、不可能と思われた。
……アナトール大佐が情報を持ってきてくれた時が、チャンスだったのに。モンテスキュー伯爵夫人がためらったから。
フランス人従者の中から、怨嗟の声が上がった。
*
……かわいそうな小さな悪魔……。
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