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第五章 『渋谷』ダンジョン 中層編
第74話 デジャブ
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海が朝陽に情報を搾り取られている頃―――。
特級冒険者であり冒険者センター幹部でもある竜胆真は冒険者センター本部建物一階にいた。
「ゴティバのチョコとは…けしからん。私が食べてやろう」
左手にはパンパンのビニール袋が握られており、言葉とは裏腹に足取りは非常に軽やかだ。行き先はもちろんダンジョンラボである。
「そんでさぁ、今日―――――え?あれって氷室東郷じゃね?」
「は?んなわけ―――マジじゃん」
「やばぁ。ストーリーにあげよっ……え、今気づいたんだけどあそこに竜胆様もいない!?」
そんなテンションアゲアゲ竜胆の耳に聞き捨てならない人名が入ってきた。
(何?狸だと?)
誰も狸とは言っていないが、氷室を嫌う人間の耳には自動的に『氷室東郷→狸』と変換されるらしい。
自分の姿に気づいた周りの冒険者たちがスマホのカメラを向け出し始めたことを気にも留めず、竜胆は神経を一階全体に張り巡らし飛び抜けて存在感のある一つの人影を感知する。
「ここは動物園《特別応対室》ではないのだがな…」
そちらの方向に目を向ければ本当に氷室東郷本人がいた。
店員全員に頭を下げられながら自社店舗をあとにしたところだ。そしてあろうことかダンジョンゲートに続く階段の方向に向かって秘書を伴って歩いてくる。
目が合った。
「……(にこり)」
「……(に、にこり)」
(何故こちらに来るんだぁぁぁ)
親しい友人を見かけた時のように自然と笑みを浮かべたのが氷室。
げっ、と引き攣り笑いしているのが竜胆だ。
普段から外で好々爺という化けの皮を被り世間には人格者として評価されている海千山千の社長と生まれ持ったカリスマ性とよく当たる本能に頼ってきた冒険者という生き方の違いがよく分かる一場面だった。
「誰かと思えば竜胆君ではないか。久しいな」
「これは…氷室さん。お久しぶりです」
(…何しに来た)
笑顔を貼り付け、当たり障りのない言葉を返す。
それから氷室の後ろを見ると冒険者という名の人海が割れていた。裏口からではなく表口から入ってきたようだ。敢えて人目を集めているとしか思えない。
氷室東郷は無駄なことを一切しない男である。
彼の全ての行動には隠された何かしらの意図があることを思い出した竜胆は今の状況に対する警戒レベルを上げた。
(相も変わらず君は分かりやすいな)
警戒の色が表情に出ていなければ及第点の対応だったが…。
なお満点は「用事が」とか言って逃げることである。竜胆の友人兼共犯者である間瀬朝陽なら間違いなくそうする。ここは竜胆の土俵《ダンジョンの中》ではない。氷室東郷の土俵《ダンジョン外》なのだ。
(そちらの方がやりやすい)
氷室は表情に出すことなく心の中でほくそ笑む。
日本を代表する大企業の社長である氷室東郷は当然のことながら忙しい。渋谷に来るためにいくつかの予定をリスケしている。
なので美作海を観察している臼井から『美作海がダンジョンラボから出てきません。申し訳ございません。推測を誤りました。20時には間に合いません本当に申し訳ございません』という報告もとい謝罪文を自社店舗の中で東雲から伝えられた時は珍しく自分を嗤ったものだ。自分は何故プロの諜報員ではない臼井にプロと同じ仕事を命令したのか、と。
そんなとき、竜胆《鴨》の姿が氷室の視界に入った。ちょうどいいところに鴨《竜胆》がネギを背負《持》って歩いていたのだ。
氷室の本来の目的は美作海に会うこと自体に非ず。彼の本来の目的とは海と対話することで周りにいる人間たちに氷室東郷《Seeker’sFriend》は美作海を狙っている、獲得しようと動いていると噂を立たせることだ。唾を付けようとしたのである。海に会うことは手段であって目的ではない。
だから、極論ではあるけれども海への褒め言葉を発する先は誰であっても構わないのだ。周囲の人間の注目を集めやすい人物ならなお良い。
そこに現れたのが海と面識があり、情報の隠蔽を行っている主犯格であり、尚且つ超が付くほどの有名人でもあるのに腹の探り合いが苦手というどこまでも氷室にとって都合のいい人物――竜胆真だった。
これが間瀬朝陽だったのならば氷室は声をかけていなかった。何故なら朝陽は腹の探り合いが得意で、有名人ではあるものの周囲の視線は引き付けない人物だから。
これが我妻桜子でも声をかけていなかった。何故なら桜子と権力者を結びつけると自動的に四年前の事件を思い起こさせるからだ。
実際に当時の桜子と会い、言葉を交わし、彼女が持つ心の弱さを視た氷室は自分の勘を信じ、我妻桜子獲得を早い段階で取り消していたので氷室は直接的な事件の関係者ではないが周囲の人間には細々とした事情関係ない。単純に割に合わないのだ。
―――ということを竜胆を見つけてから店舗を抜け出すまでの数秒で考え抜いた氷室は、敢えて表口から入ったことと目の前にいる竜胆のお陰で集まった周囲の視線に満足しながら口を開く。
「何しに来た…という顔をしているな」
「……良くお分かりで」
長話は無用だ。氷室は竜胆が回りくどいやり方を嫌うことを知っているし、氷室自身後に予定があるため時間がない。
竜胆の顔に書いてあった文字をそのまま読み上げて早々に本題へと漕ぎつく。
「君は感情を漏らさないようにするための練習が必要だと思うが…まあいい」
「余計なお世話をどうも……で、何をしに来たんです?」
「美作海という新人冒険者を君は知っているかな」
「……っ…さぁ、知りませんね」
(本当に分かりやすいな)
お節介が一つ入ったが遠回りすることなくド直球な問いかけが竜胆の心拍数を一気に上げた。
(朝陽っ…助けてくれ…!)
まさか氷室がこんな人目が集中している場所で海の話を切り出すとは思っていなかった。今の今まで海の極秘情報《スキルボードの詳細》が漏れなかったのは偏にスキルの門番たる自身の地位のお陰であるため、自分の立場が使えない氷室相手に自分が出来ることなど現時点で何一つない。
(あの時に逃げるべきだったのか…)
既に手遅れだ。今逃げれば周りの人間に竜胆を逃亡させる原因になった『美作海』とは何者なんだ、と海に興味の矛先が向いてしまうという考えに至った竜胆は、少し前、浅はかにも氷室の行動の意図を読もうとした自分の行動を後悔する。
しかし、今この時こそが本当に最後の逃走機会だった。今逃げていれば軽傷で済むはずだった。後悔は後回しにして逃げるべきだった。
一瞬の後悔が軽傷を重傷に変える―――。
「そうか、残念だ。君が美作君を知っているのであれば契約交渉の席を君に頼もうと思っていたのだがな…。別の者に頼むとしよう」
契約交渉の席とはその名の通り企業側が冒険者側に専属契約やスポンサー契約等の契約を提示し、最終的には冒険者センター監視のもとで話し合う席のことを指す。国が冒険者を争奪戦《一方的な搾取》から守るために義務付けているものでもある。
氷室としては『美作海を獲得する意思』というものを大々的に宣伝するために、海に唾を付けるために出した言葉だ。
しかし、竜胆にとっては全く別の意味を持つ言葉に聞こえた。
「―――何だと?」
竜胆の言葉に圧が乗る……殺意が乗る。
(む?何かしらの地雷を踏んだか?)
周りにいた人間が皆一様に顔を青ざめさせる中、その殺意を真っ向から受けた氷室は涼し気な顔をしながら疑問に思った。確かに罠に嵌めるような形にはなったがそこまでキレるような言葉を自分は発しただろうか、と。
(……まさか、忘れているのか…こいつは…)
その表情を見た竜胆は本能的に悟る。
(お前が…他の誰でもないお前自身が桜子を争奪戦に巻き込んだことを…!)
四年前、我妻桜子の身に起きた悲劇の発端である人物がその始まりを忘れていたことに。
(まぁよい。これで唾を付けることは出来た…戻るとしよう)
「戻るぞ東雲」
「畏まりました、東郷様」
世界を巻き込み、一人の女子高生の命を奪いかけた事件の発端が『契約交渉の席』であることを氷室は忘れていた。自分から切り捨てた人間のその先になど一ミリの興味も抱いていなかった。
「……」
四年越しの事実を受け止め、消化し、氷室への殺害衝動を抑えることに必死だった竜胆に出来る精一杯の行動はその場に立ち尽くすことだけだった―――。
特級冒険者であり冒険者センター幹部でもある竜胆真は冒険者センター本部建物一階にいた。
「ゴティバのチョコとは…けしからん。私が食べてやろう」
左手にはパンパンのビニール袋が握られており、言葉とは裏腹に足取りは非常に軽やかだ。行き先はもちろんダンジョンラボである。
「そんでさぁ、今日―――――え?あれって氷室東郷じゃね?」
「は?んなわけ―――マジじゃん」
「やばぁ。ストーリーにあげよっ……え、今気づいたんだけどあそこに竜胆様もいない!?」
そんなテンションアゲアゲ竜胆の耳に聞き捨てならない人名が入ってきた。
(何?狸だと?)
誰も狸とは言っていないが、氷室を嫌う人間の耳には自動的に『氷室東郷→狸』と変換されるらしい。
自分の姿に気づいた周りの冒険者たちがスマホのカメラを向け出し始めたことを気にも留めず、竜胆は神経を一階全体に張り巡らし飛び抜けて存在感のある一つの人影を感知する。
「ここは動物園《特別応対室》ではないのだがな…」
そちらの方向に目を向ければ本当に氷室東郷本人がいた。
店員全員に頭を下げられながら自社店舗をあとにしたところだ。そしてあろうことかダンジョンゲートに続く階段の方向に向かって秘書を伴って歩いてくる。
目が合った。
「……(にこり)」
「……(に、にこり)」
(何故こちらに来るんだぁぁぁ)
親しい友人を見かけた時のように自然と笑みを浮かべたのが氷室。
げっ、と引き攣り笑いしているのが竜胆だ。
普段から外で好々爺という化けの皮を被り世間には人格者として評価されている海千山千の社長と生まれ持ったカリスマ性とよく当たる本能に頼ってきた冒険者という生き方の違いがよく分かる一場面だった。
「誰かと思えば竜胆君ではないか。久しいな」
「これは…氷室さん。お久しぶりです」
(…何しに来た)
笑顔を貼り付け、当たり障りのない言葉を返す。
それから氷室の後ろを見ると冒険者という名の人海が割れていた。裏口からではなく表口から入ってきたようだ。敢えて人目を集めているとしか思えない。
氷室東郷は無駄なことを一切しない男である。
彼の全ての行動には隠された何かしらの意図があることを思い出した竜胆は今の状況に対する警戒レベルを上げた。
(相も変わらず君は分かりやすいな)
警戒の色が表情に出ていなければ及第点の対応だったが…。
なお満点は「用事が」とか言って逃げることである。竜胆の友人兼共犯者である間瀬朝陽なら間違いなくそうする。ここは竜胆の土俵《ダンジョンの中》ではない。氷室東郷の土俵《ダンジョン外》なのだ。
(そちらの方がやりやすい)
氷室は表情に出すことなく心の中でほくそ笑む。
日本を代表する大企業の社長である氷室東郷は当然のことながら忙しい。渋谷に来るためにいくつかの予定をリスケしている。
なので美作海を観察している臼井から『美作海がダンジョンラボから出てきません。申し訳ございません。推測を誤りました。20時には間に合いません本当に申し訳ございません』という報告もとい謝罪文を自社店舗の中で東雲から伝えられた時は珍しく自分を嗤ったものだ。自分は何故プロの諜報員ではない臼井にプロと同じ仕事を命令したのか、と。
そんなとき、竜胆《鴨》の姿が氷室の視界に入った。ちょうどいいところに鴨《竜胆》がネギを背負《持》って歩いていたのだ。
氷室の本来の目的は美作海に会うこと自体に非ず。彼の本来の目的とは海と対話することで周りにいる人間たちに氷室東郷《Seeker’sFriend》は美作海を狙っている、獲得しようと動いていると噂を立たせることだ。唾を付けようとしたのである。海に会うことは手段であって目的ではない。
だから、極論ではあるけれども海への褒め言葉を発する先は誰であっても構わないのだ。周囲の人間の注目を集めやすい人物ならなお良い。
そこに現れたのが海と面識があり、情報の隠蔽を行っている主犯格であり、尚且つ超が付くほどの有名人でもあるのに腹の探り合いが苦手というどこまでも氷室にとって都合のいい人物――竜胆真だった。
これが間瀬朝陽だったのならば氷室は声をかけていなかった。何故なら朝陽は腹の探り合いが得意で、有名人ではあるものの周囲の視線は引き付けない人物だから。
これが我妻桜子でも声をかけていなかった。何故なら桜子と権力者を結びつけると自動的に四年前の事件を思い起こさせるからだ。
実際に当時の桜子と会い、言葉を交わし、彼女が持つ心の弱さを視た氷室は自分の勘を信じ、我妻桜子獲得を早い段階で取り消していたので氷室は直接的な事件の関係者ではないが周囲の人間には細々とした事情関係ない。単純に割に合わないのだ。
―――ということを竜胆を見つけてから店舗を抜け出すまでの数秒で考え抜いた氷室は、敢えて表口から入ったことと目の前にいる竜胆のお陰で集まった周囲の視線に満足しながら口を開く。
「何しに来た…という顔をしているな」
「……良くお分かりで」
長話は無用だ。氷室は竜胆が回りくどいやり方を嫌うことを知っているし、氷室自身後に予定があるため時間がない。
竜胆の顔に書いてあった文字をそのまま読み上げて早々に本題へと漕ぎつく。
「君は感情を漏らさないようにするための練習が必要だと思うが…まあいい」
「余計なお世話をどうも……で、何をしに来たんです?」
「美作海という新人冒険者を君は知っているかな」
「……っ…さぁ、知りませんね」
(本当に分かりやすいな)
お節介が一つ入ったが遠回りすることなくド直球な問いかけが竜胆の心拍数を一気に上げた。
(朝陽っ…助けてくれ…!)
まさか氷室がこんな人目が集中している場所で海の話を切り出すとは思っていなかった。今の今まで海の極秘情報《スキルボードの詳細》が漏れなかったのは偏にスキルの門番たる自身の地位のお陰であるため、自分の立場が使えない氷室相手に自分が出来ることなど現時点で何一つない。
(あの時に逃げるべきだったのか…)
既に手遅れだ。今逃げれば周りの人間に竜胆を逃亡させる原因になった『美作海』とは何者なんだ、と海に興味の矛先が向いてしまうという考えに至った竜胆は、少し前、浅はかにも氷室の行動の意図を読もうとした自分の行動を後悔する。
しかし、今この時こそが本当に最後の逃走機会だった。今逃げていれば軽傷で済むはずだった。後悔は後回しにして逃げるべきだった。
一瞬の後悔が軽傷を重傷に変える―――。
「そうか、残念だ。君が美作君を知っているのであれば契約交渉の席を君に頼もうと思っていたのだがな…。別の者に頼むとしよう」
契約交渉の席とはその名の通り企業側が冒険者側に専属契約やスポンサー契約等の契約を提示し、最終的には冒険者センター監視のもとで話し合う席のことを指す。国が冒険者を争奪戦《一方的な搾取》から守るために義務付けているものでもある。
氷室としては『美作海を獲得する意思』というものを大々的に宣伝するために、海に唾を付けるために出した言葉だ。
しかし、竜胆にとっては全く別の意味を持つ言葉に聞こえた。
「―――何だと?」
竜胆の言葉に圧が乗る……殺意が乗る。
(む?何かしらの地雷を踏んだか?)
周りにいた人間が皆一様に顔を青ざめさせる中、その殺意を真っ向から受けた氷室は涼し気な顔をしながら疑問に思った。確かに罠に嵌めるような形にはなったがそこまでキレるような言葉を自分は発しただろうか、と。
(……まさか、忘れているのか…こいつは…)
その表情を見た竜胆は本能的に悟る。
(お前が…他の誰でもないお前自身が桜子を争奪戦に巻き込んだことを…!)
四年前、我妻桜子の身に起きた悲劇の発端である人物がその始まりを忘れていたことに。
(まぁよい。これで唾を付けることは出来た…戻るとしよう)
「戻るぞ東雲」
「畏まりました、東郷様」
世界を巻き込み、一人の女子高生の命を奪いかけた事件の発端が『契約交渉の席』であることを氷室は忘れていた。自分から切り捨てた人間のその先になど一ミリの興味も抱いていなかった。
「……」
四年越しの事実を受け止め、消化し、氷室への殺害衝動を抑えることに必死だった竜胆に出来る精一杯の行動はその場に立ち尽くすことだけだった―――。
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