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第五章 『渋谷』ダンジョン 中層編
第70話 走る必要はない
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こわい…こわい…こわい!
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!!!
朗らかな日差しの下、風に揺られる草原の上を一匹の狼が走る。走る。走る。本能の赴くままに走る。
瞳に焼き付いて離れない一方的な殺戮の光景を忘れるために。脳を支配する絶対的な恐怖から逃げるために。そして自分の仲間たちに危機を知らせるためにただひたすらに走る。
「グルァ…アフ…アァ……グァ…ハフ……」
「ガルルアァ?」
「グァ…ハフ……」
草原を抜け、やっとのことで仲間たちが待つ森へと帰った一匹の狼。その瞳に映る自分たちの親分《ボス》の姿はいつもより少しだけ小さかった―――。
◇◇◇
木漏れ日の下―――。
お互いを支え合うかのように絡み合う二本の木のちょうど中間あたりに背中を預け、魔法鞄《マジックバック》に手を突っ込んでごそごそとする俺はサーチアンドデストロイの戦果を確認してにやける。
「おお~大漁大漁……15枚ってことは30000円か~。レンタル料代分はちゃんと稼げたな」
もちろんサーチアンドデストロイとはサンゴがサーチして俺がデストロイするという一切無駄のない力技のこと。戦果とは力技の餌食となった哀れな犬っころたちが落としていったドロップアイテムの数々のことだ。
そしてその力技という名の殺戮は2時間ぶっ通しで行われ、ドロップアイテムの数は15に及ぶ。
時給にして15000円―――。
俺たちの大勝利である。命を賭けているからそれ相応の対価だけどね。
唯一の汚点は少し遠くからお仲間の撲殺風景を見ていた一匹に逃げられたことくらいかな?上手く行き過ぎて少し調子に乗っていたかもしれない。反省だ。
「集中しなおさないとな…え~っと……お、あったあった」
集中力が切れたら一呼吸おいて再び集中力を高めなければならない。ここテストに出ます。覚えておかないとコロッと死にます。
その一呼吸をおくために魔法鞄《マジックバック》からカロリーバーを取り出し、プラスチックの封を開いてから口に放り込んだタイミングで口元に視線を感じた。
「キュゥゥゥ…」
「……ん?ほうひは?」
もちろん視線を向けているのはサンゴだ。
木の付け根に生えていた猫じゃらしのような植物で遊ぶのを止めてこちらを見ている。より具体的に言うのなら俺が加えているカロリーバー。
「ほひひのは?」
「キュッ」
どうやらサンゴはこれを食べてみたいらしい。
「え~、これ犬用じゃないからダメだろ」と一瞬思ったがスキル【暴食】の効果で雑食になっていることを思い出し、「まぁ大丈夫だろう」と手に持っているカロリーバーを袋の中で小さく砕き、一片あげてみた。
「キュゥ…キュゥ…(もさもさ)」
口に含みカロリーバーを噛み砕いていたサンゴの青い瞳が大きく開かれる。
「キュウッ!」
「美味いか?」
「キュウッ!」
お気に召したようだ。身体が拒絶反応を起こしている様子もないし、そもそもカロリーバーがサンゴにとって有害な物であるのなら【野生の超嗅覚】が反応するだろう。毒物の飲食は十分に『身に迫る危険』だからな。
「キュッ、キュッ、キュッ、」
「はいはい。残りはあげるよ」
もっともっととカロリーバーを要求するサンゴの前に俺の手元に残っていた粉々状態のカロリーバーを食べやすいように開いた袋の上に置いて差し出す。
「キュゥ…キュゥ…(もさもさ)」
「カロバーは逃げないからもっとゆっくり食え」
「キュゥ…キュゥ…(もさもさ)」
「はぁ…聞いちゃいない。喉に詰まらせるなよ?」
置くやいなやすぐに飛びついていったサンゴを見て苦笑いしてから、再び集中を取り戻した俺は一先ずサンゴから目を切って石板へと目を向けた。
<【アイテムボックス】のスキルボード>
――――――――――――――――――――
右上:お荷物を頭に乗っけたまま移動
100/100㎞ 達成!
右下:30㎏以上のものを背負いながら移動
100/100㎞ 達成!
左下:七等級の怪物を討伐
1/10体
左上:30㎏以上のものを背負い怪物討伐
100/100体 達成!
――――――――――――――――――――
「あ、終わってた」
三つの『達成!』の文字が目に入ってきたところでようやく気が付いた。
草原狼《グラスウルフ》を夢中で追いかけまわしている間にノルマは終わっていたようだ。草原狼《グラスウルフ》を狩ること以外何も考えてなかったんだな、俺。
(ん?他にも何か大切なことを……)
何故だかは知らないけど『世の中には知らなくていいことの方が多い』という言葉が脳裏に浮かんだ。
「…まぁいいか。あ、リュックの中の土捨てなきゃ」
『ノルマを熟すための道具』から『ただの重し』に成り下がった背中のリュックを下ろして中に詰まっている土属性魔法で作ったレンガもどきをその辺にポイポイと捨て、空になったリュックを魔法鞄《マジックバック》に入れる。
「ふぅ……」
土埃が付いた手を軽く叩いてまた一息ついたところで辺りを見回した。
左手には相も変わらず何処までも広がっていそうな草原とここからでも大きいと分かる湖があり、右手の遥か彼方には薄っすらとしか見えないが森林エリアが。
正面方向には走っていけばそう長くない時間で辿り着くであろう距離に右手方向とはまた別の森林エリアがある。
「ところでここ何処だ?」
彷徨っていた目線を自分の足元に落としてふと思う。ここ何処だ?と。本当に色々なことに考えが回っていなかったらしい。
特徴的な自然物がパッと見た感じでも三つはあるのでスコッドのダンジョンマップを見れば今ここがどこであるか分かることがせめてもの救いだった。
「右奥に森…左手前側に湖…真正面に森……あぁ、ここら辺か」
スコッドの画面をタッチして今現在俺がいるであろう場所にピンを立てる。
深層に近づいていくにつれて広大になっていくため各階層の広さは異なるけど、『渋谷』ダンジョンの1~25層は全階層が正方形型だ。
階層のど真ん中から見て16層に続く階段がある方角を東、疾風狼《ウィンドウルフ》が治めている丸い形の森がある方角を西、14層に続く階段がある方角を南、小鬼指揮者《ゴブリン・コマンダー》が治めている横長の森がある方角を北とする大自然の箱庭が『渋谷』ダンジョン第15層というわけ。
ちなみに俺の左手に見える湖はこの階層で最も大きな水溜まりであり、西の森にいる狼型の怪物たちがよく使う、名前はそのまま『狼の大湖』だ。
だから真正面に見えている森は七等級――疾風狼《ウィンドウルフ》が食物連鎖の頂にいる『狼の森』。右手奥に存在だけは確認できる森は東西の方向に長く伸びている北の森――『小鬼の森』で間違いない。
(今俺がいるここは階層の中心から見てやや北寄りの西、『狼の森』の前と言ったところか)
俺が撲殺した草原狼《グラスウルフ》の中には『狼の森』から出てきた個体がいたのだろう。サンゴと共に草原狼《グラスウルフ》ばかりを追っかけまわしていたので当然と言えば当然である。思い出してみれば見逃した一匹の草原狼《グラスウルフ》と同じ方向に走ってきた気がしないわけでもない。
「―――はは、運よくちょうどいい場所にいたってわけだ」
狙っていないのに今日の大目標である『七等級の怪物ってどんなもんなのかを調べること』を達成するには申し分ない地点に来てしまった。
自分の不注意の結果がまさかの幸運に繋がってしまったことを自嘲的に笑ってからスコッドを腰の入れ物にしまい、出発前の武器の確認。
(あ~あ、そろそろ棍棒《メイス》はお釈迦になるな。幅広剣《ブロードソード》も似たようなものだけどまだこっちの方がマシっと)
武器の状態を見て幅広剣《ブロードソード》をメインに戦おうと決めた俺はカロリーバーを食べ終わったサンゴを頭に乗せた。
「キュウ!」
既にノルマの一つである『お荷物を頭に乗っけたまま移動』は終わっているけど、サンゴには関係ない。ノルマなんて知ったことかと登ってくる。にも関わらず俺が嫌がって無理矢理に降ろそうとするものなら途端に不機嫌になる。
なら初めから自分で乗せた方がいい。変に怒らせて頭皮をカリカリされたくないんだ。
「キュッキュッ♪」
「サンゴ、進んでも大丈夫そう?」
「(ふみふみ)……キュウ!」
「よし、じゃあ行くか」
すんなりと乗せてもらえたことが嬉しいのか上機嫌なサンゴさん。そんなサンゴが手元足元の安全点検をしたのを確認して『狼の森』へ向かって歩き始める。走る必要はない。
頭と身体を休めることは出来たし、現在の居場所も分かった。それに日が暮れるまでまだまだ時間はあるのだ。
思う存分暴れた分、今は慎重に行こうではないか―――。
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!!!
朗らかな日差しの下、風に揺られる草原の上を一匹の狼が走る。走る。走る。本能の赴くままに走る。
瞳に焼き付いて離れない一方的な殺戮の光景を忘れるために。脳を支配する絶対的な恐怖から逃げるために。そして自分の仲間たちに危機を知らせるためにただひたすらに走る。
「グルァ…アフ…アァ……グァ…ハフ……」
「ガルルアァ?」
「グァ…ハフ……」
草原を抜け、やっとのことで仲間たちが待つ森へと帰った一匹の狼。その瞳に映る自分たちの親分《ボス》の姿はいつもより少しだけ小さかった―――。
◇◇◇
木漏れ日の下―――。
お互いを支え合うかのように絡み合う二本の木のちょうど中間あたりに背中を預け、魔法鞄《マジックバック》に手を突っ込んでごそごそとする俺はサーチアンドデストロイの戦果を確認してにやける。
「おお~大漁大漁……15枚ってことは30000円か~。レンタル料代分はちゃんと稼げたな」
もちろんサーチアンドデストロイとはサンゴがサーチして俺がデストロイするという一切無駄のない力技のこと。戦果とは力技の餌食となった哀れな犬っころたちが落としていったドロップアイテムの数々のことだ。
そしてその力技という名の殺戮は2時間ぶっ通しで行われ、ドロップアイテムの数は15に及ぶ。
時給にして15000円―――。
俺たちの大勝利である。命を賭けているからそれ相応の対価だけどね。
唯一の汚点は少し遠くからお仲間の撲殺風景を見ていた一匹に逃げられたことくらいかな?上手く行き過ぎて少し調子に乗っていたかもしれない。反省だ。
「集中しなおさないとな…え~っと……お、あったあった」
集中力が切れたら一呼吸おいて再び集中力を高めなければならない。ここテストに出ます。覚えておかないとコロッと死にます。
その一呼吸をおくために魔法鞄《マジックバック》からカロリーバーを取り出し、プラスチックの封を開いてから口に放り込んだタイミングで口元に視線を感じた。
「キュゥゥゥ…」
「……ん?ほうひは?」
もちろん視線を向けているのはサンゴだ。
木の付け根に生えていた猫じゃらしのような植物で遊ぶのを止めてこちらを見ている。より具体的に言うのなら俺が加えているカロリーバー。
「ほひひのは?」
「キュッ」
どうやらサンゴはこれを食べてみたいらしい。
「え~、これ犬用じゃないからダメだろ」と一瞬思ったがスキル【暴食】の効果で雑食になっていることを思い出し、「まぁ大丈夫だろう」と手に持っているカロリーバーを袋の中で小さく砕き、一片あげてみた。
「キュゥ…キュゥ…(もさもさ)」
口に含みカロリーバーを噛み砕いていたサンゴの青い瞳が大きく開かれる。
「キュウッ!」
「美味いか?」
「キュウッ!」
お気に召したようだ。身体が拒絶反応を起こしている様子もないし、そもそもカロリーバーがサンゴにとって有害な物であるのなら【野生の超嗅覚】が反応するだろう。毒物の飲食は十分に『身に迫る危険』だからな。
「キュッ、キュッ、キュッ、」
「はいはい。残りはあげるよ」
もっともっととカロリーバーを要求するサンゴの前に俺の手元に残っていた粉々状態のカロリーバーを食べやすいように開いた袋の上に置いて差し出す。
「キュゥ…キュゥ…(もさもさ)」
「カロバーは逃げないからもっとゆっくり食え」
「キュゥ…キュゥ…(もさもさ)」
「はぁ…聞いちゃいない。喉に詰まらせるなよ?」
置くやいなやすぐに飛びついていったサンゴを見て苦笑いしてから、再び集中を取り戻した俺は一先ずサンゴから目を切って石板へと目を向けた。
<【アイテムボックス】のスキルボード>
――――――――――――――――――――
右上:お荷物を頭に乗っけたまま移動
100/100㎞ 達成!
右下:30㎏以上のものを背負いながら移動
100/100㎞ 達成!
左下:七等級の怪物を討伐
1/10体
左上:30㎏以上のものを背負い怪物討伐
100/100体 達成!
――――――――――――――――――――
「あ、終わってた」
三つの『達成!』の文字が目に入ってきたところでようやく気が付いた。
草原狼《グラスウルフ》を夢中で追いかけまわしている間にノルマは終わっていたようだ。草原狼《グラスウルフ》を狩ること以外何も考えてなかったんだな、俺。
(ん?他にも何か大切なことを……)
何故だかは知らないけど『世の中には知らなくていいことの方が多い』という言葉が脳裏に浮かんだ。
「…まぁいいか。あ、リュックの中の土捨てなきゃ」
『ノルマを熟すための道具』から『ただの重し』に成り下がった背中のリュックを下ろして中に詰まっている土属性魔法で作ったレンガもどきをその辺にポイポイと捨て、空になったリュックを魔法鞄《マジックバック》に入れる。
「ふぅ……」
土埃が付いた手を軽く叩いてまた一息ついたところで辺りを見回した。
左手には相も変わらず何処までも広がっていそうな草原とここからでも大きいと分かる湖があり、右手の遥か彼方には薄っすらとしか見えないが森林エリアが。
正面方向には走っていけばそう長くない時間で辿り着くであろう距離に右手方向とはまた別の森林エリアがある。
「ところでここ何処だ?」
彷徨っていた目線を自分の足元に落としてふと思う。ここ何処だ?と。本当に色々なことに考えが回っていなかったらしい。
特徴的な自然物がパッと見た感じでも三つはあるのでスコッドのダンジョンマップを見れば今ここがどこであるか分かることがせめてもの救いだった。
「右奥に森…左手前側に湖…真正面に森……あぁ、ここら辺か」
スコッドの画面をタッチして今現在俺がいるであろう場所にピンを立てる。
深層に近づいていくにつれて広大になっていくため各階層の広さは異なるけど、『渋谷』ダンジョンの1~25層は全階層が正方形型だ。
階層のど真ん中から見て16層に続く階段がある方角を東、疾風狼《ウィンドウルフ》が治めている丸い形の森がある方角を西、14層に続く階段がある方角を南、小鬼指揮者《ゴブリン・コマンダー》が治めている横長の森がある方角を北とする大自然の箱庭が『渋谷』ダンジョン第15層というわけ。
ちなみに俺の左手に見える湖はこの階層で最も大きな水溜まりであり、西の森にいる狼型の怪物たちがよく使う、名前はそのまま『狼の大湖』だ。
だから真正面に見えている森は七等級――疾風狼《ウィンドウルフ》が食物連鎖の頂にいる『狼の森』。右手奥に存在だけは確認できる森は東西の方向に長く伸びている北の森――『小鬼の森』で間違いない。
(今俺がいるここは階層の中心から見てやや北寄りの西、『狼の森』の前と言ったところか)
俺が撲殺した草原狼《グラスウルフ》の中には『狼の森』から出てきた個体がいたのだろう。サンゴと共に草原狼《グラスウルフ》ばかりを追っかけまわしていたので当然と言えば当然である。思い出してみれば見逃した一匹の草原狼《グラスウルフ》と同じ方向に走ってきた気がしないわけでもない。
「―――はは、運よくちょうどいい場所にいたってわけだ」
狙っていないのに今日の大目標である『七等級の怪物ってどんなもんなのかを調べること』を達成するには申し分ない地点に来てしまった。
自分の不注意の結果がまさかの幸運に繋がってしまったことを自嘲的に笑ってからスコッドを腰の入れ物にしまい、出発前の武器の確認。
(あ~あ、そろそろ棍棒《メイス》はお釈迦になるな。幅広剣《ブロードソード》も似たようなものだけどまだこっちの方がマシっと)
武器の状態を見て幅広剣《ブロードソード》をメインに戦おうと決めた俺はカロリーバーを食べ終わったサンゴを頭に乗せた。
「キュウ!」
既にノルマの一つである『お荷物を頭に乗っけたまま移動』は終わっているけど、サンゴには関係ない。ノルマなんて知ったことかと登ってくる。にも関わらず俺が嫌がって無理矢理に降ろそうとするものなら途端に不機嫌になる。
なら初めから自分で乗せた方がいい。変に怒らせて頭皮をカリカリされたくないんだ。
「キュッキュッ♪」
「サンゴ、進んでも大丈夫そう?」
「(ふみふみ)……キュウ!」
「よし、じゃあ行くか」
すんなりと乗せてもらえたことが嬉しいのか上機嫌なサンゴさん。そんなサンゴが手元足元の安全点検をしたのを確認して『狼の森』へ向かって歩き始める。走る必要はない。
頭と身体を休めることは出来たし、現在の居場所も分かった。それに日が暮れるまでまだまだ時間はあるのだ。
思う存分暴れた分、今は慎重に行こうではないか―――。
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