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第五章 『渋谷』ダンジョン 中層編
第68話 サンゴにもすがる思い
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「やっぱり犬人頭《コボルトリーダー》だったかぁ……目の前でポップした怪物が七頭級……はは、笑えねぇ」
俺はスライディングの後遺症としてヒリヒリと痛みだした右脚の膝小僧を擦りながら、足元に落ちているドロップアイテム―――『犬人族の湾曲剣《シミター》』を見て呟く。
普段だったらまずありえない大きすぎる目算の誤り。そして距離2mになるまで一切こちらに気づくことのなかった不自然さ。
俺が倒したのは犬人《八等級》ではなく、まさかの七等級怪物――犬人頭《コボルトリーダー》だった。
目算の誤りは犬人《コボルト》の大きさを基準に距離を測っていたから。
犬人《コボルト》と犬人頭《コボルトリーダー》の体格差の分だけ目算が狂ったのだろう。
それから、距離2mになるまで一切こちらに気づくことのなかったあの不自然な動きは奴《犬人頭》の罠によるものだった。
怪物という生き物はその等級がゼロに近い分だけ知能は高くなる。怪物、人間に関わらず、戦闘時に生き物が最も隙を晒すのは油断している時じゃない。トドメを刺す直前の一瞬だ。
だから奴は『俺が急接近して、「なんだ簡単じゃん」と思いながらトドメを刺す…』と高い知能を用いてここまで予想し、自分の間合いに誘い込んだ。直前で気づいた俺に裏をかかれて何も出来ず首ちょんぱされたわけだが…。
(ま、それは俺が裏をかくことが出来たからこその結果だけどね…。出来てなかったら首ちょんぱは俺だったな)
「よくもまぁポップしてすぐに敵を騙そうだなんて考えられるな…っと」
足元に転がる犬人族の湾曲剣を拾い、魔法鞄《マジックバック》に収納。戦闘前に降ろしたリュックの元まで歩いて戻ってリュックを回収。
「一先ずこの場から離れるか」
「キュッ」
怪物の死骸や血飛沫は少しの時間さえあれば炭化し無になるが、匂いばかりはそうもいかない。僅かな血の匂いにつられて多くの怪物たちが集まってしまう前に移動するべく、ズシリとした重みを背中に感じながら歩き出す。
走り出さない理由は先ほどの戦闘に関してもうちょい考えたいことがあるからだ。
「ん~七等級と俺、どっちが強いのかなぁ…」
奴は騙し合いなんてものをせずとも十分に俺の命を脅かすことくらいできただろう。戦闘中しゃがんだ時にちらりと見えたサンゴの頭上を通過する湾曲剣《シミター》には確かな力強さと速さ、鋭さがあった。小鬼頭《ホブ・ゴブリン》の棍棒スイングが遊びに見えたくらいだ。
流石に幼地竜の異常発生個体《イレギュラー》の尻尾や引っ掻き攻撃と比べるとお粗末に感じてしまうわけだが…。
「そうやって考えるとイケちゃうのかな?」
正面切って戦ったわけじゃないからまだ何とも言えないが少なくとも歯が立たない、なんてことはなさそうだ。渾身の一撃を使わずとも首を刎ねれたし、桜子さんと朝陽さんも俺なら大丈夫って言ってくれていたからな。
「まぁ、まずは草原狼《グラスウルフ》を狩りつつおもり背負う系のノルマを終わらせてしまおうか。力比べはそれからだっ」
実際に戦ってみないと分からないという極めて当たり前な結論に辿り着いた俺は、犬人頭《コボルトリーダー》戦よりも前に決めていた草原狼《グラスウルフ》狩りを行うために今度こそ走り出した。
◇◇◇
「う~ん…まずい。これはまずいなぁ……」
走り続けること一時間。
小休憩をするために立ち寄った木の下の木陰で滴り落ちる汗をぬぐいながら現状を嘆く。
<【アイテムボックス】のスキルボード>
――――――――――――――――――――
右上:お荷物を頭に乗っけたまま移動
57.6/100㎞
右下:30㎏以上のものを背負いながら移動
57.6/100㎞
左下:七等級の怪物を討伐
1/10体
左上:30㎏以上のものを背負い怪物討伐
60/100体
――――――――――――――――――――
まずいのは目の前に目線の先で挑発するようにふよふよと浮かんでいるスキルボードのノルマの進捗状況じゃない。こちらにいたってはむしろ順調この上ないくらいだ。
では何がまずいのか―――。
「どこにいるんだよ、草原狼《グラスウルフ》…。このままじゃ赤字だ」
既に魔法鞄《マジックバック》のレンタル料15000円が確定しているというのに、未だに今日の収入は1500円+2500円+2400円《歪な湾曲剣×8》+500円の計6900円。まだまだレンタル料は嵩む予定。にもかかわらずあてにしていた草原狼《グラスウルフ》があまりにも居なさすぎる、という単純明快かつ俺にはどうすることもできない現状がまずかった。
草原狼《グラスウルフ》がいないのは俺みたいになるべく効率よく金を稼ぎたい冒険者がわんさかいるからだろうな。それも駆け出し脱却直後の冒険者だ。全力疾走している最中に草原狼《グラスウルフ》と対峙しているピカピカな防具を身に纏ったパーティを何度も見かけたから間違いない。
金は欲しいけど七等級を安定して狩れる自信がない。そういった冒険者にとって遮蔽物の有る無しに関係なく八等級がうろつき始める15層は絶好の狩場なのだろう。だから草原狼《グラスウルフ》が狩りつくされている、俺の方に回ってこない。なんてこったパンナコッタ。
「さっき見たパーティにはそれぞれ斥候職《シーフ》がいるんだろうなぁ…」
また俺自身が索敵系のスキルを使えないことがさらに状況の悪化に拍車をかけている。
パーティメンバーに守られながら【探知】や【遠見】、【千里眼】を使って索敵に専念することができる斥候職《シーフ》に対し、頭に犬っころ乗せて走りながら裸眼《力技》で辺りをきょろきょろ探すソロ。そりゃ前者の方がより早くお目当てを見つけられるってもんだ。
でもそれは赤字を受け入れる理由にならない。受け入れるのはもっとあがいてからでも遅くないのだ。何でもいいからとにかく足搔いてやる!
「なぁサンゴ。サンゴの鼻とか耳を使って索敵チックなことってできない?」
ということでまず初めに一番無駄な足搔きになるであろう行動――サンゴへの救援要請を送る。
「キュッ!(できるっ!)」
「そうだよね~、出来るわけ――」
当然、送った救援要請はあっけなく―――
「…え?今できるって言った?」
「キュッ!(できるっ!)」
――受諾された。言ってはいないけど、出来ると鳴いた気がした。
「ホントに?」
頭の上でジャーキーを喰らっているサンゴに確認のためもう一度聞くとやはり「キュウッ!(できるっ!)」と返ってくる。
「ほ、ほんとに?」
「キュウッ!(カリカリカリ)」
確認の確認のためにもう一度聞いたら、信じろ!と言わんばかりに強烈な引っ掻き攻撃が返ってきたので流石に信じてあげることにした。
「ごめんてサンゴ」
「キュゥゥゥ…」
「ジャーキーあげるから許してくれ」
「…キュゥ…キュゥ……キュっ(ぷいっ)」
「え~…」
ただサンゴは信じてもらえなかったことに対してご立腹の様子。取り敢えずジャーキーあげればいいかという俺の考えも気に入らなかったようだ。
わざわざ地面に降りてから少し俺と距離を取って顔をぷいっと逸らしている。
(どうしよっかなぁ)
このまま放置するわけにもいかないし、期待薄とはいえ折角の赤字脱却の方法が目の前にあるのだ。どうにかしてサンゴの機嫌を取り戻さねば!
(……あ、そうだ)
そこでふとサンゴは人間の体内マナが大好物であると朝陽さんが言っていたのを思い出す。あれは確か一夜ぶりにサンゴを見たときだったっけ。
綿あめみたいに真っ白な毛の中に桃色と紺色が所々混じっているのを見た俺が「綺麗な色だなぁ」と漏らしたら「多分だけど桜子ちゃんとマコちゃんの体内マナを長時間吸っていたからだと思う。そりゃもう一生懸命胸に抱き着いて吸っていたね」と朝陽さんが答え「あああああああ!うらやまけしからん!」と発狂した覚えがある。
(俺には胸ないけど吸えるのかな……あ、雄っぱいならあるか)
他にサンゴの機嫌を直す方法なんて知らないから試しに腕を広げて考えをそのまま言ってみよう。
「サンゴ、俺の雄っぱい…吸う?」
「キュぅ?」
「……すまん」
何言ってんだこいつって、そんなにキラキラとした目を向けて言わないでくれ…。
俺はスライディングの後遺症としてヒリヒリと痛みだした右脚の膝小僧を擦りながら、足元に落ちているドロップアイテム―――『犬人族の湾曲剣《シミター》』を見て呟く。
普段だったらまずありえない大きすぎる目算の誤り。そして距離2mになるまで一切こちらに気づくことのなかった不自然さ。
俺が倒したのは犬人《八等級》ではなく、まさかの七等級怪物――犬人頭《コボルトリーダー》だった。
目算の誤りは犬人《コボルト》の大きさを基準に距離を測っていたから。
犬人《コボルト》と犬人頭《コボルトリーダー》の体格差の分だけ目算が狂ったのだろう。
それから、距離2mになるまで一切こちらに気づくことのなかったあの不自然な動きは奴《犬人頭》の罠によるものだった。
怪物という生き物はその等級がゼロに近い分だけ知能は高くなる。怪物、人間に関わらず、戦闘時に生き物が最も隙を晒すのは油断している時じゃない。トドメを刺す直前の一瞬だ。
だから奴は『俺が急接近して、「なんだ簡単じゃん」と思いながらトドメを刺す…』と高い知能を用いてここまで予想し、自分の間合いに誘い込んだ。直前で気づいた俺に裏をかかれて何も出来ず首ちょんぱされたわけだが…。
(ま、それは俺が裏をかくことが出来たからこその結果だけどね…。出来てなかったら首ちょんぱは俺だったな)
「よくもまぁポップしてすぐに敵を騙そうだなんて考えられるな…っと」
足元に転がる犬人族の湾曲剣を拾い、魔法鞄《マジックバック》に収納。戦闘前に降ろしたリュックの元まで歩いて戻ってリュックを回収。
「一先ずこの場から離れるか」
「キュッ」
怪物の死骸や血飛沫は少しの時間さえあれば炭化し無になるが、匂いばかりはそうもいかない。僅かな血の匂いにつられて多くの怪物たちが集まってしまう前に移動するべく、ズシリとした重みを背中に感じながら歩き出す。
走り出さない理由は先ほどの戦闘に関してもうちょい考えたいことがあるからだ。
「ん~七等級と俺、どっちが強いのかなぁ…」
奴は騙し合いなんてものをせずとも十分に俺の命を脅かすことくらいできただろう。戦闘中しゃがんだ時にちらりと見えたサンゴの頭上を通過する湾曲剣《シミター》には確かな力強さと速さ、鋭さがあった。小鬼頭《ホブ・ゴブリン》の棍棒スイングが遊びに見えたくらいだ。
流石に幼地竜の異常発生個体《イレギュラー》の尻尾や引っ掻き攻撃と比べるとお粗末に感じてしまうわけだが…。
「そうやって考えるとイケちゃうのかな?」
正面切って戦ったわけじゃないからまだ何とも言えないが少なくとも歯が立たない、なんてことはなさそうだ。渾身の一撃を使わずとも首を刎ねれたし、桜子さんと朝陽さんも俺なら大丈夫って言ってくれていたからな。
「まぁ、まずは草原狼《グラスウルフ》を狩りつつおもり背負う系のノルマを終わらせてしまおうか。力比べはそれからだっ」
実際に戦ってみないと分からないという極めて当たり前な結論に辿り着いた俺は、犬人頭《コボルトリーダー》戦よりも前に決めていた草原狼《グラスウルフ》狩りを行うために今度こそ走り出した。
◇◇◇
「う~ん…まずい。これはまずいなぁ……」
走り続けること一時間。
小休憩をするために立ち寄った木の下の木陰で滴り落ちる汗をぬぐいながら現状を嘆く。
<【アイテムボックス】のスキルボード>
――――――――――――――――――――
右上:お荷物を頭に乗っけたまま移動
57.6/100㎞
右下:30㎏以上のものを背負いながら移動
57.6/100㎞
左下:七等級の怪物を討伐
1/10体
左上:30㎏以上のものを背負い怪物討伐
60/100体
――――――――――――――――――――
まずいのは目の前に目線の先で挑発するようにふよふよと浮かんでいるスキルボードのノルマの進捗状況じゃない。こちらにいたってはむしろ順調この上ないくらいだ。
では何がまずいのか―――。
「どこにいるんだよ、草原狼《グラスウルフ》…。このままじゃ赤字だ」
既に魔法鞄《マジックバック》のレンタル料15000円が確定しているというのに、未だに今日の収入は1500円+2500円+2400円《歪な湾曲剣×8》+500円の計6900円。まだまだレンタル料は嵩む予定。にもかかわらずあてにしていた草原狼《グラスウルフ》があまりにも居なさすぎる、という単純明快かつ俺にはどうすることもできない現状がまずかった。
草原狼《グラスウルフ》がいないのは俺みたいになるべく効率よく金を稼ぎたい冒険者がわんさかいるからだろうな。それも駆け出し脱却直後の冒険者だ。全力疾走している最中に草原狼《グラスウルフ》と対峙しているピカピカな防具を身に纏ったパーティを何度も見かけたから間違いない。
金は欲しいけど七等級を安定して狩れる自信がない。そういった冒険者にとって遮蔽物の有る無しに関係なく八等級がうろつき始める15層は絶好の狩場なのだろう。だから草原狼《グラスウルフ》が狩りつくされている、俺の方に回ってこない。なんてこったパンナコッタ。
「さっき見たパーティにはそれぞれ斥候職《シーフ》がいるんだろうなぁ…」
また俺自身が索敵系のスキルを使えないことがさらに状況の悪化に拍車をかけている。
パーティメンバーに守られながら【探知】や【遠見】、【千里眼】を使って索敵に専念することができる斥候職《シーフ》に対し、頭に犬っころ乗せて走りながら裸眼《力技》で辺りをきょろきょろ探すソロ。そりゃ前者の方がより早くお目当てを見つけられるってもんだ。
でもそれは赤字を受け入れる理由にならない。受け入れるのはもっとあがいてからでも遅くないのだ。何でもいいからとにかく足搔いてやる!
「なぁサンゴ。サンゴの鼻とか耳を使って索敵チックなことってできない?」
ということでまず初めに一番無駄な足搔きになるであろう行動――サンゴへの救援要請を送る。
「キュッ!(できるっ!)」
「そうだよね~、出来るわけ――」
当然、送った救援要請はあっけなく―――
「…え?今できるって言った?」
「キュッ!(できるっ!)」
――受諾された。言ってはいないけど、出来ると鳴いた気がした。
「ホントに?」
頭の上でジャーキーを喰らっているサンゴに確認のためもう一度聞くとやはり「キュウッ!(できるっ!)」と返ってくる。
「ほ、ほんとに?」
「キュウッ!(カリカリカリ)」
確認の確認のためにもう一度聞いたら、信じろ!と言わんばかりに強烈な引っ掻き攻撃が返ってきたので流石に信じてあげることにした。
「ごめんてサンゴ」
「キュゥゥゥ…」
「ジャーキーあげるから許してくれ」
「…キュゥ…キュゥ……キュっ(ぷいっ)」
「え~…」
ただサンゴは信じてもらえなかったことに対してご立腹の様子。取り敢えずジャーキーあげればいいかという俺の考えも気に入らなかったようだ。
わざわざ地面に降りてから少し俺と距離を取って顔をぷいっと逸らしている。
(どうしよっかなぁ)
このまま放置するわけにもいかないし、期待薄とはいえ折角の赤字脱却の方法が目の前にあるのだ。どうにかしてサンゴの機嫌を取り戻さねば!
(……あ、そうだ)
そこでふとサンゴは人間の体内マナが大好物であると朝陽さんが言っていたのを思い出す。あれは確か一夜ぶりにサンゴを見たときだったっけ。
綿あめみたいに真っ白な毛の中に桃色と紺色が所々混じっているのを見た俺が「綺麗な色だなぁ」と漏らしたら「多分だけど桜子ちゃんとマコちゃんの体内マナを長時間吸っていたからだと思う。そりゃもう一生懸命胸に抱き着いて吸っていたね」と朝陽さんが答え「あああああああ!うらやまけしからん!」と発狂した覚えがある。
(俺には胸ないけど吸えるのかな……あ、雄っぱいならあるか)
他にサンゴの機嫌を直す方法なんて知らないから試しに腕を広げて考えをそのまま言ってみよう。
「サンゴ、俺の雄っぱい…吸う?」
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