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第三章 『府中』ダンジョン編
第30話 哀しきモンスター
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五等級ダンジョン『府中』―――。
全56層からなっており、現在攻略された階層は第55層まで。第56層はダンジョンボスが住まう階層になっているため、敢えて攻略はしていないという状況。
ダンジョンボスを倒さない理由は大きく括れば一つ。
ダンジョンボスを倒してしまうとダンジョンが消失してしまうから。これに限る。
1999年7月に初めてのダンジョンが世界各地に出現して以降、ダンジョンは地球資源に代わる新たな資源――ダンジョン資源を生み出す宝箱としてとても大切に扱われてきた。
特に50層よりも深い階層でしか確認されていない資源層は人類の向こう千年の繁栄を確かにしたのだ。
資源層というのは他の層とは違い怪物が湧かない、侵入しない安全地帯であると同時にファンタジー鉱石であるミスリルやオリハルコン、ヒヒイロカネ、あらゆる動力の代用品となるマナ鉱石が出土する層のことを指す。そう、大事にされないわけがないのである。
日本でも法律によって資源層の保護をしており、内容としては『資源層を持つ51以上の階層からなるダンジョンを国の許可なく消滅させたらダメだよ~。消滅させちゃったらそれ相応の理由がない場合を除いて重罪になるよ~』と言った感じ。
『府中』ダンジョンは第52層が資源層なのでしっかりと法律でダンジョン完全踏破が禁じられている。だから、第56層は攻略されていないのだ。
ん?何故一人でこんなことを考えているかだって?
ダンジョンに入った直後、換券場にいたおばさんに捕まって注意されたんだよ。
「あんた新人かい?間違えてもダンジョンを踏破するんじゃないよ?昔うちの旦那がね~」と長話になりそうだったんで近くの新人パーティに擦り付けてきた。
間違っても踏破しないよ、出来ないよ。五等級ダンジョンの最深部辺りは四等級の怪物《モンスター》が出てくる。つい昨日八等級と死闘を演じた俺が倒せるわけないだろ。
助言は有り難いが、する相手を選んでほしい。
「すぅぅぅ…ふぅぅぅぅ……」
ダンジョンダイブから10分、入り口付近のおばちゃんから逃げ、人気の少ないところを進みここら辺でいいかなと立ち止まり、深呼吸をする。
買い物とおばちゃんのせいで荒んだ心と熱くなった頭をいつも通りに戻すためだ。
『心は熱く、頭は冷静に』――――。桜子さんの教えである。
パーティメンバーに可愛い女の子がいれば心を熱くすることが出来たのだが、生憎女の子どころかパーティメンバーすらいない状況なので、心の中の桜子さんに慰めてもらう。
(やだ、俺ってばキモイ)
「……はぁ、冷静になったな」
一人脳内ボケツッコミが出来るほど冷静になった俺は【スキルボード】を開く。
<土属性魔法のスキルボード>
―――――――――――――――――――
右上:洞窟型ダンジョンに滞在 0.1/100時間
右下:鉱物系怪物の討伐 0/100体
左下:泥団子を作る 0/1000個
左上:土属性魔法をくらう 0/100回
―――――――――――――――――――
「よし、歩いていても大丈夫そうだな」
確認したかったのは石板右上のノルマ、『滞在』とは具体的にどんな行為を指すのか。0.1時間と表記されたことから『滞在』とは『洞窟型のダンジョン内にいる』という解釈で正解だったようだ。もう2分で0.2になるだろう。
一つ目のノルマ検証が上手くいったことで安心した俺はいざ砂スライム探し!をする前に、岩壁に背中を付けて腰の入れ物からカロリーバーを取り出し、パクつきながら周りを見回す。
色々と急いでいてまだじっくりとは見ていなかったことに今更ながら気づいたのだ。
「…渋谷の洞窟型とは随分と違うな……」
呟きが独り寂しく反響する。
天井はかなり高い。五階建ての建物がすっぽり入るくらいの大きさ。15m~20mといったところか。
そして横幅は大体10m。ただ、あっちこっち道が繋がったり、分岐したりするので実際にはもっと広く感じられる。合流、分岐個所は広場のようだ。
「ごちそうさまでした」
クシャっとカロバーが入っていた袋を丸め腰の入れ物に戻す。
未だに怪物《モンスター》とは一度も遭遇していない。
第一層はダンジョンに入ったら誰でも通る階層なので一通り倒されてしまっているのか?
もしそうだとしたら効率が悪すぎる。
身体の体操&第一層の状況把握を行いながら第二層に向かうか。一層に怪物《モンスター》がいっぱいいたら途中で向かうのを止めればいいし、少なかったら二層にいけばいい。
岩壁に背を付けたまま公式サイトでスクショしておいた地図を見て、二層への経路、ついでに三層への経路を覚える。
ちなみにスマホは圏外の状態。つまり外部と交信することは出来ないんだ。
中位冒険者や上位冒険者はダンジョン内外で最低限の連絡が取れる端末を持っているらしいんだけど、駆け出しには手が届かない代物。理由は簡単、高いから。後学のために『シーカーズフレンド』で見たけど一番性能の低いものでも500万はしていた。
それを手に入れるまではなるべく深くに潜らないようにしようと少し思っていたりする。
「うっし、行くか…」
周りへの警戒は忘れず、俺は脳内の地図を頼りにダンジョンを歩く。
◇◇◇
「お、いた…」
初めて怪物《モンスター》を見たのは第二層に入ってすぐのところだった。しかも二体。どちらもお目当ての砂《サンド》スライムだ。非常に残念である。
「いや、まぁいいんだけどね?ノルマ進むし……」
でもさぁ、初めての一人ダンジョンで初めて見つけた怪物《モンスター》を水鉄砲で倒したく無くね?初めては一度きりなんだよ?
「……(のっそ、のっそ)」
「……(のっそ、のっそ)」
肩を落とす俺に気づいた砂スライムたちがのそのそと近寄ってくる。
何の属性も持たないスライムは若干青みがかった露のような形をしているが、砂スライムはその名の通り素のスライムに薄茶色の砂を全身に被ったような見た目をしていた。大きなわらび餅にしか見えない。
朝陽さん作の冊子によるとこいつは十等級ながらも砂を土属性魔法を放ってくるらしい。
技の名は『砂かけ』―――。
そう、砂を吹きかけてくるだけ。命中率を下げるとかのデバフもなければ、勢いもない。子供が地面の砂を手一杯に掴んで投げてきた方が厄介と言われるほどの弱さ。
知らない間に足元に近づかれて砂をかけられた冒険者が装備が汚れるだろ!と片手間で殺せてしまう程本体も弱い。
ただ、一応はスライムなので打撃や斬撃にはまあまあ強いとのこと。駆け出し冒険者の剣ではなかなか倒せない。でも弱いし装備汚してくるし知らぬ間にいるしで嫌われる哀《かな》しき生き物。それが砂スライムだ。
そいつの弱点は俺が今手に持っている水鉄砲、の中の水。水がかかった部分は極端にもろくなるらしい。水鉄砲戦士と化した俺は砂スライムキラーというわけだ。
「……(のそのそ)…ふぁさっ」
「……(のそのそ)…ふぁさっ」
試しに砂かけをくらってみる。
ふぁさっふぁさっ
「………うん、弱い」
当然外傷は一つもなし。くすぐったくもない。
ただ、粉状の砂だったので装備の繊維部分まで入り込んでいた。
「お前…これ46万するんだぞ?高いんだぞ?…お仕置きだ。おりゃッ」
ビュッ!ピシャッ!ビュッ!ピシャ!
「……(ぼろぼろぼろ)」
「……(ぼろぼろぼろ)」
流石高級水鉄砲。凄まじい速度で水を出したと思えば、砂スライムの核とか関係なしにスライムの全てを水浸しにし、破壊した。
もうちょっと安いやつでよかったかもと思いながらドロップ品を確認。
ドロップアイテム『砂』―――。
一ミリたりとも欲しくない。
周りを見渡せば、砂スライムのドロップアイテムであろう『砂』があちらこちらにあった。誰も欲しくないし必要ないのだろう。
レアドロップで『砂スライムのマナ石』なるものが落ちるらしいんだけど、水溜まりには砂が沈むだけでマナ石らしき石はない。
「お前ら…なんか可哀そうだな……」
誰からも疎まれ、必要とされない哀れな生命《砂スライム》。
<土属性魔法のスキルボード>
―――――――――――――――――――
右上:洞窟型ダンジョンに滞在 0.8/100時間
右下:鉱物系怪物の討伐 2/100体
左下:泥団子を作る 0/1000個
左上:土属性魔法をくらう 2/100回
―――――――――――――――――――
こいつらをあと98体も狩らなければならないんなんて…。【スキルボード】はなんて残酷なのだろう。こいつが擬人化したら血も涙もないマッチョになること間違いなしだ。
「せめてもの情けだ。俺がお前らの亡骸を有効活用してやろう……」
俺はそこら中に積もっている砂をかき集め、水を垂らしてから泥団子を作り始めた。
全56層からなっており、現在攻略された階層は第55層まで。第56層はダンジョンボスが住まう階層になっているため、敢えて攻略はしていないという状況。
ダンジョンボスを倒さない理由は大きく括れば一つ。
ダンジョンボスを倒してしまうとダンジョンが消失してしまうから。これに限る。
1999年7月に初めてのダンジョンが世界各地に出現して以降、ダンジョンは地球資源に代わる新たな資源――ダンジョン資源を生み出す宝箱としてとても大切に扱われてきた。
特に50層よりも深い階層でしか確認されていない資源層は人類の向こう千年の繁栄を確かにしたのだ。
資源層というのは他の層とは違い怪物が湧かない、侵入しない安全地帯であると同時にファンタジー鉱石であるミスリルやオリハルコン、ヒヒイロカネ、あらゆる動力の代用品となるマナ鉱石が出土する層のことを指す。そう、大事にされないわけがないのである。
日本でも法律によって資源層の保護をしており、内容としては『資源層を持つ51以上の階層からなるダンジョンを国の許可なく消滅させたらダメだよ~。消滅させちゃったらそれ相応の理由がない場合を除いて重罪になるよ~』と言った感じ。
『府中』ダンジョンは第52層が資源層なのでしっかりと法律でダンジョン完全踏破が禁じられている。だから、第56層は攻略されていないのだ。
ん?何故一人でこんなことを考えているかだって?
ダンジョンに入った直後、換券場にいたおばさんに捕まって注意されたんだよ。
「あんた新人かい?間違えてもダンジョンを踏破するんじゃないよ?昔うちの旦那がね~」と長話になりそうだったんで近くの新人パーティに擦り付けてきた。
間違っても踏破しないよ、出来ないよ。五等級ダンジョンの最深部辺りは四等級の怪物《モンスター》が出てくる。つい昨日八等級と死闘を演じた俺が倒せるわけないだろ。
助言は有り難いが、する相手を選んでほしい。
「すぅぅぅ…ふぅぅぅぅ……」
ダンジョンダイブから10分、入り口付近のおばちゃんから逃げ、人気の少ないところを進みここら辺でいいかなと立ち止まり、深呼吸をする。
買い物とおばちゃんのせいで荒んだ心と熱くなった頭をいつも通りに戻すためだ。
『心は熱く、頭は冷静に』――――。桜子さんの教えである。
パーティメンバーに可愛い女の子がいれば心を熱くすることが出来たのだが、生憎女の子どころかパーティメンバーすらいない状況なので、心の中の桜子さんに慰めてもらう。
(やだ、俺ってばキモイ)
「……はぁ、冷静になったな」
一人脳内ボケツッコミが出来るほど冷静になった俺は【スキルボード】を開く。
<土属性魔法のスキルボード>
―――――――――――――――――――
右上:洞窟型ダンジョンに滞在 0.1/100時間
右下:鉱物系怪物の討伐 0/100体
左下:泥団子を作る 0/1000個
左上:土属性魔法をくらう 0/100回
―――――――――――――――――――
「よし、歩いていても大丈夫そうだな」
確認したかったのは石板右上のノルマ、『滞在』とは具体的にどんな行為を指すのか。0.1時間と表記されたことから『滞在』とは『洞窟型のダンジョン内にいる』という解釈で正解だったようだ。もう2分で0.2になるだろう。
一つ目のノルマ検証が上手くいったことで安心した俺はいざ砂スライム探し!をする前に、岩壁に背中を付けて腰の入れ物からカロリーバーを取り出し、パクつきながら周りを見回す。
色々と急いでいてまだじっくりとは見ていなかったことに今更ながら気づいたのだ。
「…渋谷の洞窟型とは随分と違うな……」
呟きが独り寂しく反響する。
天井はかなり高い。五階建ての建物がすっぽり入るくらいの大きさ。15m~20mといったところか。
そして横幅は大体10m。ただ、あっちこっち道が繋がったり、分岐したりするので実際にはもっと広く感じられる。合流、分岐個所は広場のようだ。
「ごちそうさまでした」
クシャっとカロバーが入っていた袋を丸め腰の入れ物に戻す。
未だに怪物《モンスター》とは一度も遭遇していない。
第一層はダンジョンに入ったら誰でも通る階層なので一通り倒されてしまっているのか?
もしそうだとしたら効率が悪すぎる。
身体の体操&第一層の状況把握を行いながら第二層に向かうか。一層に怪物《モンスター》がいっぱいいたら途中で向かうのを止めればいいし、少なかったら二層にいけばいい。
岩壁に背を付けたまま公式サイトでスクショしておいた地図を見て、二層への経路、ついでに三層への経路を覚える。
ちなみにスマホは圏外の状態。つまり外部と交信することは出来ないんだ。
中位冒険者や上位冒険者はダンジョン内外で最低限の連絡が取れる端末を持っているらしいんだけど、駆け出しには手が届かない代物。理由は簡単、高いから。後学のために『シーカーズフレンド』で見たけど一番性能の低いものでも500万はしていた。
それを手に入れるまではなるべく深くに潜らないようにしようと少し思っていたりする。
「うっし、行くか…」
周りへの警戒は忘れず、俺は脳内の地図を頼りにダンジョンを歩く。
◇◇◇
「お、いた…」
初めて怪物《モンスター》を見たのは第二層に入ってすぐのところだった。しかも二体。どちらもお目当ての砂《サンド》スライムだ。非常に残念である。
「いや、まぁいいんだけどね?ノルマ進むし……」
でもさぁ、初めての一人ダンジョンで初めて見つけた怪物《モンスター》を水鉄砲で倒したく無くね?初めては一度きりなんだよ?
「……(のっそ、のっそ)」
「……(のっそ、のっそ)」
肩を落とす俺に気づいた砂スライムたちがのそのそと近寄ってくる。
何の属性も持たないスライムは若干青みがかった露のような形をしているが、砂スライムはその名の通り素のスライムに薄茶色の砂を全身に被ったような見た目をしていた。大きなわらび餅にしか見えない。
朝陽さん作の冊子によるとこいつは十等級ながらも砂を土属性魔法を放ってくるらしい。
技の名は『砂かけ』―――。
そう、砂を吹きかけてくるだけ。命中率を下げるとかのデバフもなければ、勢いもない。子供が地面の砂を手一杯に掴んで投げてきた方が厄介と言われるほどの弱さ。
知らない間に足元に近づかれて砂をかけられた冒険者が装備が汚れるだろ!と片手間で殺せてしまう程本体も弱い。
ただ、一応はスライムなので打撃や斬撃にはまあまあ強いとのこと。駆け出し冒険者の剣ではなかなか倒せない。でも弱いし装備汚してくるし知らぬ間にいるしで嫌われる哀《かな》しき生き物。それが砂スライムだ。
そいつの弱点は俺が今手に持っている水鉄砲、の中の水。水がかかった部分は極端にもろくなるらしい。水鉄砲戦士と化した俺は砂スライムキラーというわけだ。
「……(のそのそ)…ふぁさっ」
「……(のそのそ)…ふぁさっ」
試しに砂かけをくらってみる。
ふぁさっふぁさっ
「………うん、弱い」
当然外傷は一つもなし。くすぐったくもない。
ただ、粉状の砂だったので装備の繊維部分まで入り込んでいた。
「お前…これ46万するんだぞ?高いんだぞ?…お仕置きだ。おりゃッ」
ビュッ!ピシャッ!ビュッ!ピシャ!
「……(ぼろぼろぼろ)」
「……(ぼろぼろぼろ)」
流石高級水鉄砲。凄まじい速度で水を出したと思えば、砂スライムの核とか関係なしにスライムの全てを水浸しにし、破壊した。
もうちょっと安いやつでよかったかもと思いながらドロップ品を確認。
ドロップアイテム『砂』―――。
一ミリたりとも欲しくない。
周りを見渡せば、砂スライムのドロップアイテムであろう『砂』があちらこちらにあった。誰も欲しくないし必要ないのだろう。
レアドロップで『砂スライムのマナ石』なるものが落ちるらしいんだけど、水溜まりには砂が沈むだけでマナ石らしき石はない。
「お前ら…なんか可哀そうだな……」
誰からも疎まれ、必要とされない哀れな生命《砂スライム》。
<土属性魔法のスキルボード>
―――――――――――――――――――
右上:洞窟型ダンジョンに滞在 0.8/100時間
右下:鉱物系怪物の討伐 2/100体
左下:泥団子を作る 0/1000個
左上:土属性魔法をくらう 2/100回
―――――――――――――――――――
こいつらをあと98体も狩らなければならないんなんて…。【スキルボード】はなんて残酷なのだろう。こいつが擬人化したら血も涙もないマッチョになること間違いなしだ。
「せめてもの情けだ。俺がお前らの亡骸を有効活用してやろう……」
俺はそこら中に積もっている砂をかき集め、水を垂らしてから泥団子を作り始めた。
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