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第一章 運命の歯車は動き出す
第7話「事実」
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『やっほ~♪……ってあれれ??全然人数減ってない!?50人は帰ると思ったのになぁ~♪』
「オイ。それ…どういうことだよ。お前らは今死んだ奴らを騙したってことだよなぁ…」
そう言う咲斗の表情は、春叶達が共に過ごしてきた中で1番険しかった。
『えぇ~!?べつに~、ボク騙してなんかいないよぉ~?』
「はぁ…?ふざけんじゃねぇよ。あれを騙してないって言ってなんて言うんだよ」
「咲斗。………認めたくないが確かにそうだ」
仮面は『ゲームに参加しなかったら死ぬ』とは言わなかった。おかげで30人もの人が惨殺された。
でも、確かなる事実がある。
仮面は帰っていいと言っただけで生きて帰れるだなんて一言も言っていないと言う事。
先程の仮面野郎の言葉で確信した。そう、仮面達はわざと言わなかったんだ…、と。
それは何故か…。それは…、人数を減らすため。
『人数を減らす』これが何を示しているか。
その答えは人狼ゲームのルールにある。
人狼ゲームは基本10人~13人でやるゲーム。
なのに仮面達は約10倍の100人を集めた。
もし、その理由が春叶の憶測と同じだった仮面達は本当に救いようのない下衆野郎だ。春叶が最も嫌いな人種。
いや…、嫌いなんかで片付けられるものじゃない。もっと深い。嫌悪…?いいや……憎悪だ。
なぜなら、彼の憶測はこう。
コイツらは…、『人の苦しみを見て楽しんでいる。』
もしそうなら…憎い。例え憶測だとしても春叶は目の前の奴らが憎くて憎くてしょうがない。
だって…、彼女はそんな狂った奴に殺された。
「(俺から大事な人を奪った奴ら。もし…、今回の犯人があの事件の犯人だったら…は正気でいられるだろうか)」
「(いいや…いられるかじゃない。いるんだ。)」
もし本当にそうだったら奴らの思うつぼだ。たとえ、どんな事実があろうと我慢しなくてはならない。
どれだけ小さな事でも…、それが今春叶にできるアイツらへの復讐なんだから。
「オイ。それ…どういうことだよ。お前らは今死んだ奴らを騙したってことだよなぁ…」
そう言う咲斗の表情は、春叶達が共に過ごしてきた中で1番険しかった。
『えぇ~!?べつに~、ボク騙してなんかいないよぉ~?』
「はぁ…?ふざけんじゃねぇよ。あれを騙してないって言ってなんて言うんだよ」
「咲斗。………認めたくないが確かにそうだ」
仮面は『ゲームに参加しなかったら死ぬ』とは言わなかった。おかげで30人もの人が惨殺された。
でも、確かなる事実がある。
仮面は帰っていいと言っただけで生きて帰れるだなんて一言も言っていないと言う事。
先程の仮面野郎の言葉で確信した。そう、仮面達はわざと言わなかったんだ…、と。
それは何故か…。それは…、人数を減らすため。
『人数を減らす』これが何を示しているか。
その答えは人狼ゲームのルールにある。
人狼ゲームは基本10人~13人でやるゲーム。
なのに仮面達は約10倍の100人を集めた。
もし、その理由が春叶の憶測と同じだった仮面達は本当に救いようのない下衆野郎だ。春叶が最も嫌いな人種。
いや…、嫌いなんかで片付けられるものじゃない。もっと深い。嫌悪…?いいや……憎悪だ。
なぜなら、彼の憶測はこう。
コイツらは…、『人の苦しみを見て楽しんでいる。』
もしそうなら…憎い。例え憶測だとしても春叶は目の前の奴らが憎くて憎くてしょうがない。
だって…、彼女はそんな狂った奴に殺された。
「(俺から大事な人を奪った奴ら。もし…、今回の犯人があの事件の犯人だったら…は正気でいられるだろうか)」
「(いいや…いられるかじゃない。いるんだ。)」
もし本当にそうだったら奴らの思うつぼだ。たとえ、どんな事実があろうと我慢しなくてはならない。
どれだけ小さな事でも…、それが今春叶にできるアイツらへの復讐なんだから。
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