マフィとカエルくん

るい

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カエルくんと約束

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私はうさぎのマフィ。元気な5歳の女の子。

今日はお友達のカエルくんと、公園で遊ぶ約束をしてるの。
カエルくん、もう居るかな?


「おーい!マフィー!」

あっ!カエルくんの声だ!

「こっちこっち!」

カエルくんは滑り台の上でマフィを待っていました。

「カエルくん、おまたせ!」

「遅いよマフィ。さあ、何して遊ぶ?」

「うーん、鬼ごっこかな!」

「よーし、じゃあまずはマフィが鬼だ!逃げろー!」

「あっ!まてまてー!」


マフィとカエルくんは公園の中をぐるぐると走り回ります。
そこへ、カゴいっぱいのいちごを持ったおばあさんが通りました。


「おやおや、元気な子達だねぇ。ほれ、いちご食べるかい?」


おばあさんは、カゴの中のイチゴを2人にくれました。


「ありがとう、おばあさん!とっても美味しいわ!」

「ありがとう。こんなにたくさんのイチゴ、どこで手に入れたの?」

「すぐそこの森に生ってるのを取ってきたのさ。まだ沢山あって取り切れなかったから、2人もいっておいでよ」

「いいね!マフィ、さっそく明日行こうよ!」

「うん!じゃあ、明日の朝に公園に集まりましょう!」


マフィはカエルくんと いちご狩りの約束をして帰りました。


その帰り道。

「やあ、マフィ。今帰りかい?」

「あ、もぐらくん。そうよ。今帰ってるところなの」

「ちょうどよかった。このマンガを君に貸してあげたくてね。とっても面白いからぜひ読んでみてよ!」

「あら、いいの?早速帰って読まなくちゃ!」

「読んだら感想を聞かせておくれよ。」

「ええ、もちろん!ありがとう、もぐらさん」


マフィはもぐらくんに手を振って、帰りました。



家に着くと、マフィはさっそくもぐらくんに貸してもらったマンガを読みました。


「マフィ、そろそろ寝る時間よ。マンガはしまってね。」

「えー。もう少しだけ読みたいなぁ…そうだ!」

「おやすみなさい、マフィ」

「おやすみ、ママ」


マフィは寝たフリをして、布団の中に潜ってマンガを読み続けました。
明日は朝から約束があるのに、夜更かししちゃって大丈夫かな?


「うふふ、このマンガ、とっても面白い!」

マフィは時間を忘れてマンガを読みました。



翌朝。


「あれ?マフィはまだ来てないのか。ちょっと早くつきすぎちゃったかな」


先に公園に着いたのは、カエルくんでした。
カエルくんは滑り台をしてマフィを待つことにしました。


その頃マフィは、お布団の中でぐっすり。
マンガを読みながら寝ちゃったみたいです…。



「う~ん…マフィ遅いなぁ」


30分待っても、マフィは来ません。
カエルくんは、ブランコをして待つことにしました。



「マフィー!起きる時間よー!」

「う~ん…もう少しだけ…むにゃむにゃ…」


マフィはお母さんに起こされても、全く起きません。



「マフィ遅いなぁ…」


カエルくんは滑り台もブランコも飽きてしまったので、砂場でお絵描きをして待つことにしました。



それでも、マフィはやって来ません。


「1回家に帰って、お昼ご飯を食べよう」

お昼になってもマフィは来ないので、カエルくんは1度家に帰りました。



「マフィー!そろそろ起きなさーい!」

「むにゃむにゃ…はっ!」

マフィはようやく起きました。

「大変!カエルくんとの約束の時間だ!!」

マフィは大慌てで公園に向かいました。


マフィが公園に着くと、誰もいませんでした。

「あれ?カエルくんもいない。もしかして、カエルくんも遅刻?」


マフィは滑り台をして、カエルくんを待つことにしました。

しかし、カエルくんはなかなかやって来ません。


「んもう!カエルくんったら、約束を忘れちゃったんだ!許せない!」


マフィはカエルくんに約束を破られたと思い、帰ってしまいました。



「ふぅ~。おなかいっぱい!そろそろマフィも来ているだろう…」


カエルくんがお昼ご飯を食べ終え公園に戻ると、やはり誰もいませんでした。


「あれ?マフィったら、まさか約束を忘れちゃったんじゃ…」


それでもカエルくんは、公園で待つことにしました。


しかしその日、夕方になってもマフィはもう公園に来ませんでした。


「はぁ…帰ろう。」

カエルくんは、とぼとぼと歩きながら家に帰りました。


その帰り道。


「あ!カエルくん!」

「マフィ!」

「カエルくん!どうしてこなかったの!?マフィ待ってたのよ!」

「え!?僕だってずっと待ってたよ!マフィが来なかったんじゃないか!」

「嘘よ!私カエルくんのことずっと待ってたんだもん!カエルくんの嘘つき!」

「なんだよう!嘘つきはマフィの方だろ!」

「私、嘘なんかついてないもん!」

「僕だってマフィのことずっと待ってたのに!もう知らない!」

「こっちだって!もうカエルくんの事なんて知らない!」


2人はお互いの言い分も聞かず、喧嘩をしてしまいました。

家に帰っても、2人の怒りは鎮まりません。


「もう、カエルくんったら本当に自分勝手なんだから!」

「マフィめ、もう遊んであげないぞ…」

「…でも、ちょっと言いすぎたかな…」

「…マフィは本当に約束を忘れちゃってたのかな…」


2人は一晩中、お互いのことで頭がいっぱいでした。



翌朝。

マフィは森へお花摘みに行きました。

その道中、前からとぼとぼ歩くカエルくんを見つけました。

「カエルくんだ…」

カエルくんもマフィに気づくと、顔を下に向けてしまいました。
マフィも真似して、俯きながら歩きました。

お互いの距離がだんだん近づき、すれ違いました。

「カエルくん、どこに行くんだろう…もう私の事嫌いかな…」

「マフィ、もう僕とは話してくれないかな…」


2人はそう思うと、なんだか寂しくなったので、同時に振り返りました。


「カエルくん、昨日はごめんなさい!」

「マフィ、昨日はごめんなさい!」


2人の声が重なりました。

「え?」

「え?」

またまた2人の声が重なりました。

「ふふっ。」

マフィは思わず笑ってしまいました。
カエルくんも、笑いました。

そうして2人は近づき、お話しました。


「カエルくん、昨日はごめんね。私寝坊しちゃって…。急いで行ったんだけど、カエルくんが居なかったからカエルくんも約束を忘れちゃったと思ったの…」

「そうだったんだ…。きっと僕がお昼ご飯を食べに帰った時だね。ごめんねマフィ。もっとちゃんと話を聞けばよかったよ。」


2人はきちんもお話をして、仲直りしました。


「これからはちゃんと約束を守ろう。」

「うん!遅れそうな時は、連絡するね!」

「それは助かるよ!」


2人は約束を守る約束をしました。

そうして、今日こそはと、2人で仲良くいちご狩りへ行きました。


「うーん!おいしー!」

「2人で食べるとおいしいね!」

「うん!」


2人は森になったたくさんのいちごを、仲良く食べました。

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