にじいろのはちみつ

るいのいろ

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にじいろのはちみつ

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にじいろのハチミツ
あるところに、キラキラ輝く体を持ったミツバチがいました。名前は、ミッチ。
ミッチは、仲間の働きバチと一緒に大きな巣を作りました。

ミッチはこの巣の女王蜂だったけど、とても働き者でした。

「いつかお母さんが言っていた、にじいろのハチミツ…わたしも作れるようになりたいな…」

にじいろのハチミツとは、ミッチのお母さんが作ったという、虹色に輝くハチミツのこと。
虹色に輝くハチミツは、それは美しく、とても甘くて美味しいという。
でもミッチは、どうやって作ったらいいのか分かりません。

「一体、いつになったらにじいろのハチミツが作れるようになるんだろう?」

ミッチはこれまで沢山ハチミツを作ってきましたが、完成したのはどれも普通のはちみつでした。

それでもミッチは諦めることなく、にじいろのハチミツを目指して、仲間の働きバチと共にハチミツを作り続けました。

しかしいつになっても、にじいろのハチミツは完成しませんでした。


ある時、ミッチがいつものようにハチミツを作っていると、花の蜜を取りに行っていた働きバチが慌てて帰ってきました。

「大変だよ!スズメバチがこっちにやって来ている!」

「なんだって!スズメバチが!?」


ミッチが外を見ると、大きなスズメバチが1匹、巣に向かって飛んできていました。


「大変だ!みんな巣の中に隠れて!」

ミッチの一声により、仲間のミツバチたちは巣の中へ隠れました。

大きなスズメバチはあっという間にミッチの巣に到着し、こう言いました。

「おい!この巣にあるハチミツを俺様に全部よこせ!」

スズメバチは、巣にあるハチミツを狙ってやってきたようです。

「嫌だね!これはわたし達の大切なハチミツだよ!絶対に渡すもんか!」

ミッチは怯むことなくスズメバチに対抗します。

「なら、これでもくらえ!」

スズメバチはそう言うと、ミッチの巣に向かって勢いよく突進しました。

「わぁ!」「おうちが揺れてる!」「助けてー!」

ミッチの巣は大きく揺れて、子供達は怖がりました。

「やめろー!」

ミッチは子供達の声を聞いて、巣を守るため、大きなスズメバチに向かって突進しました。

「わぁ!何をする!」

ミッチの突進をくらったスズメバチは、大きくよろけて地面に倒れてしまいました。

「いてて…覚えてろよ~!」

スズメバチは涙を流しながら飛び去っていきました。

「ふぅ…よかった。ハチミツも無事だ。これで一安心!」

ミッチがふと空を見上げると、そこには大きな虹がかかっていました。
すると、ミッチの巣がきらきらと輝き始めました。

「わぁ…きれい…」

巣の中のはちみつがキラキラ輝き、それはまさににじいろのハチミツでした。
ミッチが勇気をだして仲間を守った時、にじいろのハチミツは完成したのです。

「これがにじいろのハチミツ!やった!ついに完成したぞ!」

にじいろのハチミツはとても美しく、とても甘~い味がしました。
にじいろのハチミツは、間違いなく、ミッチの最高傑作でした。
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