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第八章 蔦絡まる紅葉
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メインディッシュが終わり、タイミングよく運ばれてきたロイヤルミルクティーを飲んでいると、先に食事を終えたらしい加奈と井川が、健太と真実のテーブル脇を通り抜けた。
真実に気付いた加奈が、驚いて立ち止まるが、真実は小さくうなづいて、胸の前で手を振って見せたあと、手のひらを上に向け、外に向かって手首をひねる。「ここはお互い、知らんぷりで。詳しくは後日」という意図が伝わったのか、加奈も小さく手を振ってうなづいたあと、何事もなかったかのように店を出て行った。
井川も健太を見て怪訝な表情をしていたが、何も言わず、加奈とともに立ち去って行った。
「声をかけるのかと思った」
「いやいや、デート中にそれは野暮でしょ? ……まあ、こちらは違いますが」
「ふーん。俺らも、はたから見たら、デートっぽくない?」
「まあ、そうかもしれないけど。でも、私たち、まだ出会って一時間くらいですよ?」
「時間は関係ないと思うけど? 要は二人の気持ちだし」
急に何を言い出すんだ、この人は?
野暮ったいかとも思えば、洗練されたエスコートをして見せたり、プライベートで女性と初めて二人きりで食事したなんて言ってるくせに、簡単にナンパな言葉を口にしたり。
「笹木さんて、案外軽いんですね」
「出会いは一期一会ってね。絶対離れたくなかったのに、遠慮して手を離したら、もう二度と会えなくなるかもしれないし」
軽い口説き文句のようだが、その言葉に、妙な重さを感じた。
「……そんな経験があるんですか?」
「うん、まあね。だから、次にそういう人に出会ったら、後悔しないようにグイグイ攻めていこうかな、って」
「いつもそんな風に、女の人口説いているんですか?」
「まさか。言ったでしょう、絶対離れたくない人、って。そんな存在がちょくちょく現れてくれるんなら、こんな風に思わないよ。初めて、かな」
「……相手の気持ちはお構いなしなんですね」
「嫌がるのを、無理にとは言わないけど。諦められるかは、わからないな。……女の子相手に、こんな気持ちは初めてだから。嫌なら嫌って言ってくれていいけど。でも、再挑戦権くれない?」
「……そういう言い方は、ずるいです」
ティーカップに残ったミルクティーを、真実は一気にあおった。
「嫌って言っても、諦めないんですね」
「出会って一時間だからね。諦めるのは早いと思うけど」
「それこそ、私たち、まだお互いの名前くらいしか知らないんですけど」
この小一時間の間に、自己紹介した以外は、井川英人の話と、あとはおいしく食事をシェアして、感想を言い合っただけ、なのである。その感想戦が……まあ、楽しかったのも本当だけど。
「あ、じゃあ改めて。笹木健太、二十二歳。駆け出しのカメラマンです。本籍地は東京で、今は仕事でこっちに住んでます」
「カメラマンなんだ……じゃなくて! 一時間じゃ、お互いの人間性というか、人柄というか、そういうものがですねえ……」
「食事の好みが合うって、大切なことだと思うけど。あと、楽しく食事ができるか」
「それはそうですが。でも、私、正直たいしてかわいくも美人でもないし」
「かわいいと思うけど? あと、おいしそうに食べるところとか、友達が悪い男に騙されているんじゃないかって一喜一憂しているところとか、その友達のデートの邪魔をしないように気を使うところとか、みんな好き」
好き、とダイレクトに言われてしまい、真実は自分でも顔が真っ赤になったのが分かった。
「で、真実ちゃんは? 俺のこと、どう思った?」
いつの間にか、ちゃんづけで呼ばれているし……それが、嫌でない、というのも事実で。
「……野暮ったいし、ライオンみたいだし、なのに妙にエスコート慣れしていて、正直男子にあんな風に丁寧に扱ってもらったの初めてで、ドキドキしたし、草食系かと油断していたらグイグイくるし……」
「うん?」
「嫌じゃないです」
ぱあ、っと、これまでになく明るく、嬉しそうに笑み崩れる健太の顔が、……かわいい。
「じゃあ、行こうか」
健太のティーカップが空になったところで、二人はレジに向かう。財布を取り出した真実を押しとどめて、健太が会計を済ませたので、黙って従い、店の外に出た。
「あの、お金……」
「ここは『ごちそうさま』、だよ」
「……はい、ごちそうさま、です」
真実は、おずおずと財布をカバンにしまう。
「冷えてきたね。その格好で寒くない?」
「まあ、慣れてるので」
制服の上着だけで、防寒具一つ身に着けていない真実の姿に(おまけに下はミニスカートに生足である)、健太は寒そうに上から下へ見下ろす。
午後三時近くなり、確かに少し寒いが、まだ十月の今は、周囲の高校生も、ほとんど防寒着は使っていない。
「若いね。でも」
健太はさっと真実の手を取り、自分の手で包み込む。
「手、冷たいよ」
そのまま、指を覆うように握りこんで。
「少し、歩いてもいい? 駅か、バス停か……その、君の家の方向まで」
まだ連絡先も交換していないため、当然住所も知らない。
「あ、えっと、駅だと……そこなんですけど」
商店街は、駅の周囲にあり……そして、駅舎は、角を曲がってすぐそこにある。
「あ、……じゃあ、電車の時間まで、少し歩いてもいい?」
「はい……」
実は、真実の家方面の電車は、あと十五分ほどで発車するのだが……その事実を黙って、一本遅らせることにする(この近辺のダイヤは、一時間に一本か多くて二本しか電車はない)。
ぎゅっと握られた手が、心地よくて。
冷たい秋風の中、路傍に植えられたのドウダンツツジに負けないくらい、赤く頬を染めた初々しい恋人同士が、目的もなく商店街をさまよい歩く。
まるで、迷い歩くことが目的のように、つないだ手から、ただお互いの体温を感じて。
真実に気付いた加奈が、驚いて立ち止まるが、真実は小さくうなづいて、胸の前で手を振って見せたあと、手のひらを上に向け、外に向かって手首をひねる。「ここはお互い、知らんぷりで。詳しくは後日」という意図が伝わったのか、加奈も小さく手を振ってうなづいたあと、何事もなかったかのように店を出て行った。
井川も健太を見て怪訝な表情をしていたが、何も言わず、加奈とともに立ち去って行った。
「声をかけるのかと思った」
「いやいや、デート中にそれは野暮でしょ? ……まあ、こちらは違いますが」
「ふーん。俺らも、はたから見たら、デートっぽくない?」
「まあ、そうかもしれないけど。でも、私たち、まだ出会って一時間くらいですよ?」
「時間は関係ないと思うけど? 要は二人の気持ちだし」
急に何を言い出すんだ、この人は?
野暮ったいかとも思えば、洗練されたエスコートをして見せたり、プライベートで女性と初めて二人きりで食事したなんて言ってるくせに、簡単にナンパな言葉を口にしたり。
「笹木さんて、案外軽いんですね」
「出会いは一期一会ってね。絶対離れたくなかったのに、遠慮して手を離したら、もう二度と会えなくなるかもしれないし」
軽い口説き文句のようだが、その言葉に、妙な重さを感じた。
「……そんな経験があるんですか?」
「うん、まあね。だから、次にそういう人に出会ったら、後悔しないようにグイグイ攻めていこうかな、って」
「いつもそんな風に、女の人口説いているんですか?」
「まさか。言ったでしょう、絶対離れたくない人、って。そんな存在がちょくちょく現れてくれるんなら、こんな風に思わないよ。初めて、かな」
「……相手の気持ちはお構いなしなんですね」
「嫌がるのを、無理にとは言わないけど。諦められるかは、わからないな。……女の子相手に、こんな気持ちは初めてだから。嫌なら嫌って言ってくれていいけど。でも、再挑戦権くれない?」
「……そういう言い方は、ずるいです」
ティーカップに残ったミルクティーを、真実は一気にあおった。
「嫌って言っても、諦めないんですね」
「出会って一時間だからね。諦めるのは早いと思うけど」
「それこそ、私たち、まだお互いの名前くらいしか知らないんですけど」
この小一時間の間に、自己紹介した以外は、井川英人の話と、あとはおいしく食事をシェアして、感想を言い合っただけ、なのである。その感想戦が……まあ、楽しかったのも本当だけど。
「あ、じゃあ改めて。笹木健太、二十二歳。駆け出しのカメラマンです。本籍地は東京で、今は仕事でこっちに住んでます」
「カメラマンなんだ……じゃなくて! 一時間じゃ、お互いの人間性というか、人柄というか、そういうものがですねえ……」
「食事の好みが合うって、大切なことだと思うけど。あと、楽しく食事ができるか」
「それはそうですが。でも、私、正直たいしてかわいくも美人でもないし」
「かわいいと思うけど? あと、おいしそうに食べるところとか、友達が悪い男に騙されているんじゃないかって一喜一憂しているところとか、その友達のデートの邪魔をしないように気を使うところとか、みんな好き」
好き、とダイレクトに言われてしまい、真実は自分でも顔が真っ赤になったのが分かった。
「で、真実ちゃんは? 俺のこと、どう思った?」
いつの間にか、ちゃんづけで呼ばれているし……それが、嫌でない、というのも事実で。
「……野暮ったいし、ライオンみたいだし、なのに妙にエスコート慣れしていて、正直男子にあんな風に丁寧に扱ってもらったの初めてで、ドキドキしたし、草食系かと油断していたらグイグイくるし……」
「うん?」
「嫌じゃないです」
ぱあ、っと、これまでになく明るく、嬉しそうに笑み崩れる健太の顔が、……かわいい。
「じゃあ、行こうか」
健太のティーカップが空になったところで、二人はレジに向かう。財布を取り出した真実を押しとどめて、健太が会計を済ませたので、黙って従い、店の外に出た。
「あの、お金……」
「ここは『ごちそうさま』、だよ」
「……はい、ごちそうさま、です」
真実は、おずおずと財布をカバンにしまう。
「冷えてきたね。その格好で寒くない?」
「まあ、慣れてるので」
制服の上着だけで、防寒具一つ身に着けていない真実の姿に(おまけに下はミニスカートに生足である)、健太は寒そうに上から下へ見下ろす。
午後三時近くなり、確かに少し寒いが、まだ十月の今は、周囲の高校生も、ほとんど防寒着は使っていない。
「若いね。でも」
健太はさっと真実の手を取り、自分の手で包み込む。
「手、冷たいよ」
そのまま、指を覆うように握りこんで。
「少し、歩いてもいい? 駅か、バス停か……その、君の家の方向まで」
まだ連絡先も交換していないため、当然住所も知らない。
「あ、えっと、駅だと……そこなんですけど」
商店街は、駅の周囲にあり……そして、駅舎は、角を曲がってすぐそこにある。
「あ、……じゃあ、電車の時間まで、少し歩いてもいい?」
「はい……」
実は、真実の家方面の電車は、あと十五分ほどで発車するのだが……その事実を黙って、一本遅らせることにする(この近辺のダイヤは、一時間に一本か多くて二本しか電車はない)。
ぎゅっと握られた手が、心地よくて。
冷たい秋風の中、路傍に植えられたのドウダンツツジに負けないくらい、赤く頬を染めた初々しい恋人同士が、目的もなく商店街をさまよい歩く。
まるで、迷い歩くことが目的のように、つないだ手から、ただお互いの体温を感じて。
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