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第七章 嵐呼ぶ遭遇
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風が冷たい。
部活動日としてはいつもより早い帰宅時間なのに、空がなんだか暗い。
雲の流れが速く、その量もいつの間にか増えてきていた。
家に帰ったら、天気予報を確認しよう、そう考えながら足早に帰路を急ぎ、不意に俊は、正彦との約束を思い出した。
今日はサッカー部が早く終わるので、待ち合わせて帰る約束をしていたのだ。足を止めて、俊は今歩いてきた道に振り返った。
生徒用の通用門からはだいぶ遠ざかったが、正門前からグラウンドへの近道になる遊歩道の入り口が、ちょうど目の前にある。まだ運動部の練習の声が聞こえるから、正彦は帰宅できないかもしれない。
先に帰ると伝えるか、終わりそうなら予定通り一緒に帰るか、様子を見て決めようと思い、遊歩道に入る。
路肩には、たくさんのコスモスが植えられている。先月の見頃の時期には、カラフルな花が道を華やかに彩っていたが、今は咲き残った淡いピンク色の花が、少し寂しげに花弁を揺らしている。
そのすこし萎れた様子が、先ほどの美矢を思い出させた。夏休み前は張り詰めた様子もあったが、徐々になじんで、最近は珠美や加奈、真実と一緒に、よく笑うようになった。でも、今日のようにくるくると表情が変わったのは、初めて見たかもしれない。
和矢に対してむくれて見せたり、落ち込んだと思ったら、輝くように笑ったり。
『……約束ですからね』
最後に聞いた美矢の言葉が、脳裏で反芻される。
その言葉を思い出すだけで、胸のぬくもりがよみがえる。風は冷たいが、なんだか顔が火照る気がする。
わずかに口元が緩み、コスモスの花を眺める目元は、やわらかく細められる。
ここにクラスメートがいたら目を疑うような、優しいまなざしだった。
けれど幸か不幸か、誰にもすれ違うことなく、コスモスの小道は終わりを告げ、車道に出る。角を曲がって道沿いに歩けば、しばらく先に正門があり、その先にグラウンドに入る裏口がある。道を曲がり、正門に向かって歩き出そうとした俊を遮るように、若い男が壁に寄りかかっていた。
狭い歩道では、気を付けないと男の足を踏みそうだった。車道ギリギリに寄って、俊は何気ない顔で通り過ぎようとした。何となく、男の気配に不安を感じていた俊の歩みは無意識のうちに速くなっていた。
男の目の前を掠めるように通り過ぎ……ようとした瞬間。
目の前が一瞬暗くなる。それが、眼前に伸びた男の腕だと認識するのに、少し時間がかかった。
「な……」
「そんな顔で笑うこともあるんだな」
男は腕を下ろし、今度は体ごと俊に向き合う。やや俯いた姿勢で。身長は俊とそう変わらない。俯いていると、気持ち見下ろすように感じる。
長い前髪で顔はよく見えない。と、男は顔を上げ、左手で前髪をたくし上げた。右側はまだ隠れていたが、左目が露わになった。若い、まだ二十歳そこそこの、大学生くらいに見えた。曇り空の下で、翳りを帯びた目元が秀麗、と言ってよい、整った顔立ちだった。
「無表情の、鉄面皮だって噂だったけど、そうでもなかった、ってことかな?」
からかうように、口元を片側だけゆがめ、やや上目遣いに俊を見つめる。酷薄な印象を受ける薄い唇が、男性にしては妙に赤く艶めかしかった。
先ほど和矢にからかわれた時とは違う、背筋がぞっとするような、いやな笑い方だった。
「……通してください。急いでいるんです」
「やだね」
即答した声音は、その冗談めかした調子とは裏腹に、確固たる意志を感じた。
「こんなチャンス、なかなかないからね。最近、出てくるの、大変でさ」
「?」
意味不明のつぶやきに、怪訝な表情を見せた俊の左手首を、男は不意につかんだ。
「せっかく会えたんだ。ちょっと付き合ってくれないか?」
疑問形だが、有無言わせぬ強い力で俊の腕を後ろ手にひねり上げる。
「なっ……!」
「ああ、自己紹介がまだだったな。高天俊、くん」
「!」
「俺の名前は……『シバ』と呼ぶやつもいるな」
拘束された手首と、ささやかれた『シバ』という響きで、俊の脳裏には須賀野に暴行された時の情景がよみがえる。
「あ……おま……」
俊への暴行を依頼した人物の名前が、『シバ』だったはず。
あの夜、須賀野は電話相手に、『シバさん』と呼び掛けていたはず。
そう冷静に思い出す一方で、薄暗い部室で、拘束され殴られた記憶がフラッシュバックする。すでに完治したはずの傷が、きしむように痛み始め、思わず息を止める。
「だけど、ホントは違う」
「え?」
「『シヴァ』は、お前の名だ」
その途端、つかまれた手首がドクンと大きく脈打ち、同時に心臓に重苦しい力がのしかかるかのように、胸苦しさが襲ってくる。思わず空いた右手で、胸元を押さえる。
「お前の力は、確認した。先に見つけたのはアイツかもしれないが、手に入れるのは俺だ」
「な……ぅう……!」
くぐもった声しか出せず、苦悶の表情を浮かべる俊の背後から、『シバ』は囁く。
「お前は、もっと自由であるべきだ。アイツらは、きっとお前をとらえて、閉じ込めてしまうだろう」
「ぅあ……な、に……ぅお……ぁあ!」
声を絞り出すが、言葉にならない。苦痛のあまり、俊はガクンと膝折れる。『シバ』は手を緩め、左手を解放する。力尽きた俊は、逃げることもできず、それ以上声も出せず、両手を地面につく。
「俺が連れて行ってやる、もっとお前が自由に力を揮える世界へ」
俊の肩を抱え、再び耳もとで囁いた。
「さあ、一緒に……」
『シバ』の声が徐々に小さくなり、それに合わせて、俊の意識は遠のき始める。
「……ぅ」
その声が、聴き取れなくなり、俊は意識を手放しかけた、その時。
「あの、大丈夫ですか?」
突然耳に届いた、別の男性の声。
「……君? 大丈夫か?!」
意識が朦朧として、目の前がよく見えない。
なのに、目の前の相手が、味方だと分かった。
「……逃げ……ろ……」
そして、守らなくてはならない相手だと、思った。
「逃げ……ろ……ムル……ン……」
不意に体が軽くなり。
そのまま、今度こそ俊は完全に、意識を手放した。
部活動日としてはいつもより早い帰宅時間なのに、空がなんだか暗い。
雲の流れが速く、その量もいつの間にか増えてきていた。
家に帰ったら、天気予報を確認しよう、そう考えながら足早に帰路を急ぎ、不意に俊は、正彦との約束を思い出した。
今日はサッカー部が早く終わるので、待ち合わせて帰る約束をしていたのだ。足を止めて、俊は今歩いてきた道に振り返った。
生徒用の通用門からはだいぶ遠ざかったが、正門前からグラウンドへの近道になる遊歩道の入り口が、ちょうど目の前にある。まだ運動部の練習の声が聞こえるから、正彦は帰宅できないかもしれない。
先に帰ると伝えるか、終わりそうなら予定通り一緒に帰るか、様子を見て決めようと思い、遊歩道に入る。
路肩には、たくさんのコスモスが植えられている。先月の見頃の時期には、カラフルな花が道を華やかに彩っていたが、今は咲き残った淡いピンク色の花が、少し寂しげに花弁を揺らしている。
そのすこし萎れた様子が、先ほどの美矢を思い出させた。夏休み前は張り詰めた様子もあったが、徐々になじんで、最近は珠美や加奈、真実と一緒に、よく笑うようになった。でも、今日のようにくるくると表情が変わったのは、初めて見たかもしれない。
和矢に対してむくれて見せたり、落ち込んだと思ったら、輝くように笑ったり。
『……約束ですからね』
最後に聞いた美矢の言葉が、脳裏で反芻される。
その言葉を思い出すだけで、胸のぬくもりがよみがえる。風は冷たいが、なんだか顔が火照る気がする。
わずかに口元が緩み、コスモスの花を眺める目元は、やわらかく細められる。
ここにクラスメートがいたら目を疑うような、優しいまなざしだった。
けれど幸か不幸か、誰にもすれ違うことなく、コスモスの小道は終わりを告げ、車道に出る。角を曲がって道沿いに歩けば、しばらく先に正門があり、その先にグラウンドに入る裏口がある。道を曲がり、正門に向かって歩き出そうとした俊を遮るように、若い男が壁に寄りかかっていた。
狭い歩道では、気を付けないと男の足を踏みそうだった。車道ギリギリに寄って、俊は何気ない顔で通り過ぎようとした。何となく、男の気配に不安を感じていた俊の歩みは無意識のうちに速くなっていた。
男の目の前を掠めるように通り過ぎ……ようとした瞬間。
目の前が一瞬暗くなる。それが、眼前に伸びた男の腕だと認識するのに、少し時間がかかった。
「な……」
「そんな顔で笑うこともあるんだな」
男は腕を下ろし、今度は体ごと俊に向き合う。やや俯いた姿勢で。身長は俊とそう変わらない。俯いていると、気持ち見下ろすように感じる。
長い前髪で顔はよく見えない。と、男は顔を上げ、左手で前髪をたくし上げた。右側はまだ隠れていたが、左目が露わになった。若い、まだ二十歳そこそこの、大学生くらいに見えた。曇り空の下で、翳りを帯びた目元が秀麗、と言ってよい、整った顔立ちだった。
「無表情の、鉄面皮だって噂だったけど、そうでもなかった、ってことかな?」
からかうように、口元を片側だけゆがめ、やや上目遣いに俊を見つめる。酷薄な印象を受ける薄い唇が、男性にしては妙に赤く艶めかしかった。
先ほど和矢にからかわれた時とは違う、背筋がぞっとするような、いやな笑い方だった。
「……通してください。急いでいるんです」
「やだね」
即答した声音は、その冗談めかした調子とは裏腹に、確固たる意志を感じた。
「こんなチャンス、なかなかないからね。最近、出てくるの、大変でさ」
「?」
意味不明のつぶやきに、怪訝な表情を見せた俊の左手首を、男は不意につかんだ。
「せっかく会えたんだ。ちょっと付き合ってくれないか?」
疑問形だが、有無言わせぬ強い力で俊の腕を後ろ手にひねり上げる。
「なっ……!」
「ああ、自己紹介がまだだったな。高天俊、くん」
「!」
「俺の名前は……『シバ』と呼ぶやつもいるな」
拘束された手首と、ささやかれた『シバ』という響きで、俊の脳裏には須賀野に暴行された時の情景がよみがえる。
「あ……おま……」
俊への暴行を依頼した人物の名前が、『シバ』だったはず。
あの夜、須賀野は電話相手に、『シバさん』と呼び掛けていたはず。
そう冷静に思い出す一方で、薄暗い部室で、拘束され殴られた記憶がフラッシュバックする。すでに完治したはずの傷が、きしむように痛み始め、思わず息を止める。
「だけど、ホントは違う」
「え?」
「『シヴァ』は、お前の名だ」
その途端、つかまれた手首がドクンと大きく脈打ち、同時に心臓に重苦しい力がのしかかるかのように、胸苦しさが襲ってくる。思わず空いた右手で、胸元を押さえる。
「お前の力は、確認した。先に見つけたのはアイツかもしれないが、手に入れるのは俺だ」
「な……ぅう……!」
くぐもった声しか出せず、苦悶の表情を浮かべる俊の背後から、『シバ』は囁く。
「お前は、もっと自由であるべきだ。アイツらは、きっとお前をとらえて、閉じ込めてしまうだろう」
「ぅあ……な、に……ぅお……ぁあ!」
声を絞り出すが、言葉にならない。苦痛のあまり、俊はガクンと膝折れる。『シバ』は手を緩め、左手を解放する。力尽きた俊は、逃げることもできず、それ以上声も出せず、両手を地面につく。
「俺が連れて行ってやる、もっとお前が自由に力を揮える世界へ」
俊の肩を抱え、再び耳もとで囁いた。
「さあ、一緒に……」
『シバ』の声が徐々に小さくなり、それに合わせて、俊の意識は遠のき始める。
「……ぅ」
その声が、聴き取れなくなり、俊は意識を手放しかけた、その時。
「あの、大丈夫ですか?」
突然耳に届いた、別の男性の声。
「……君? 大丈夫か?!」
意識が朦朧として、目の前がよく見えない。
なのに、目の前の相手が、味方だと分かった。
「……逃げ……ろ……」
そして、守らなくてはならない相手だと、思った。
「逃げ……ろ……ムル……ン……」
不意に体が軽くなり。
そのまま、今度こそ俊は完全に、意識を手放した。
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