引き籠りたい魔術師殿はそうもいかないかもしれない

いろり

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1章

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身体の両端に頭を持つ巨大な双頭の蛇が大きな口を開けて威嚇の咆哮を上げる。赤い舌をチロチロと揺らし毒を撒き散らして敵を寄せ付けず、俊敏な動作で一気に距離を詰めて噛みつく。空を切った強靭な顎が迷宮の石壁を粉砕した。

「おおおお!」

大振りな攻撃後の隙を見逃さずグイーズが斬り込む。もう一つの鎌首がグイーズを狙うがエルザがそれを阻んだ。

「うらぁぁぁぁあ!!」

槍の攻撃は一撃が重くエルザの技量も巧みだ。的確に急所を突くが、次撃目の打ち込みに隙が出来る。そこを突いて攻撃に転じる蛇の動きをサークェンの矢が鬱陶しく邪魔をした。タフなグイーズは双頭の片方をヒットアウェイしながら引き付け確実に体力を奪っている。そうこうしているうちにエルザが片方に止めを刺した。


現在8階層に到達し、最奥にある転移門の守護者と戦闘になったところだ。探索を始めたのは昼過ぎなので……迷宮攻略は驚異の速さで進んでいる。
シルガは最後方で結界を張り、たまに撒き散らされる毒を速攻で無力化しながら、戦う3人をぼんやりと見ながら思った。

(俺、要るか……?)

後方から放たれるサークェンの矢もナイフも魔法なんかも微塵も恐れず敵を攻める前衛二人。懐に入り込んだグイーズは急所を的確に捉え攻撃し、敵の動きを制限する。グイーズが引くと勢いを増して繰り出される槍の猛攻が始まる。二人のちょっとした隙を突いて敵が反撃に出ようとしても後方から飛んでくる攻撃がそれを阻む。グイーズ達3人の連携は隙がなく、下手に魔法で補助したら反って混乱しそうである。シルガは戦闘中は待機することにしたのだが手持ち無沙汰というかぶっちゃけ暇だ。なのでレモネードを作っている。暇を持て余した結果、飲み物の種類を順調に増やし、なんとなく軽食も作っていた。


*****


野営地からしばらく歩くと件の迷宮だ。入口があるらしい場所は遠くからでもよく見えた。周辺に出店が並んで道を作る様はもはや縁日である。店を冷かしながら人の流れに沿って歩けばいつの間にか迷宮に着いてしまう。草むらに脈絡なく現れた巨大な柱が 石造りの祭壇のようなものを囲むように建っていた。祭壇の中央には地下へと続く階段が見える。生徒達と思しきグループが入口の魔術式に、護衛らしきグループと交互に魔力を流して一組ずつ階段を降りていく。不思議に思って見ていると、護衛は生徒と同じグループとして魔力を登録してから迷宮に入り、探索時は離れたところに潜んで見守るのだとグイーズが教えてくれた。入口の魔術式は魔力を登録するためのものらしい。同じパーティーメンバーとして魔力を登録してない者は、同時に迷宮に入っても鉢合わせることがないとのことだ。

第1階層から第3階層までは石造りの地下通路が迷路のようになっていた。薄暗いがそこまで不気味ではない、文明を感じる作りをしている。出没する獣も気軽に食料にできるようなかわいらしいものばかりだ。所どころ侵入を阻むトラップがあるがこれもまたいきすぎた悪戯みたいなものでしかない。グイーズ達は慣れた様子で軽くあしらいながら散歩のような気楽さで進んだ。

各階層にはいくつも隠し部屋があり たまにお宝が手に入る。過去の記録には お宝は早い者勝ちだと書かれているらしい。冒険者同士の鉢合わせがないのは、入口にあった魔力登録用の魔術式に時空を操作するものが組み込まれているのだろうと大体想像が付く。だがお宝は有限で、誰かが手に入れたら他の者はそれを入手することはできない。ということは、お宝がある時空を基幹時空として、迷宮に入った冒険者達はいくつもの並行時空のうちのひとつにパーティーごとに振り分けられていることになる。ちょっとわけがわからないが、そんなものなのだろう。

4階層になると石造りの地下通路に植物が目立ち始めた。あちこちから突き出た木の根が、元の樹木の巨大さを思わせる。しかし根があるというのに樹木は全く見当たらない。視界も悪く足元も不安定で、洞穴のような土臭い匂いがした。出てくる獣も手強いがエルザが軽く薙ぎ払って終わってしまう。そんな調子で5階層まで踏破した。あらかた探索しつくされて真新しいお宝はなかった。

さて、5階層の最奥を守る獣を倒したところで転移門が出現した。
迷宮には興味深い魔術式が施されている。そのひとつは入口の、魔力を登録した魔術式だが詳しく調べる時間がなかった。もたもたしていたら後ろに並んだ冒険者達から野次が飛んでくるのだ。暴力沙汰にならないうちにさっさと入るしかない。ふたつ目は転移門だ。転移門に施された魔術式は門の守護者を倒さなければ作動しない。作動するための動力源が守護者の魔力ではないかと考えている。この魔術式は次の階層のみに転移し、転移後には消えてしまう。
1階層から5階層までは階段を上り下りして自由に行き来することが出来たが、6階層以降は一旦潜ってしまうと進むしかないようだ。ギルドに提出された迷宮探索記録によると8階層に帰還用の転移門があるらしい。というわけで、このまま進むことになった。気になったので6階層で転移魔法を試してみた結果、同一階層の踏破した範囲であればどこへでも転移することができた。つまり外へは転移できない……8階層踏破まで脱出不可能である。

迷宮の様相はそれまでとたいして変わらず、少し変わったことといえば食べられる植物がたまに採取できるようになったことだ。襲ってくる獣は一段と手強くなっているが、戦闘になればグイーズ達3人があっという間に倒してしまう。俺といえば何もしないでいるのが最大の貢献だ。それにしても、見たことのない獣の種類が増えているように思う。俺が知らないだけで アスレイヤは知っているかもしれない。彼は日々読書に没頭して敵の情報を集めている。敵を知り己を知ればなんとやらだ。戦闘狂のふたつ名にふさわしく敵を知ることに余念がない。
暇なので鑑定をしてみるが、弱点や特殊攻撃、毒の有無が判る程度でたいして多くの情報を得ることは出来なかった。グイーズ達3人は俺が敵の弱点や性質を知らせるまでもなく、戦闘の中で的確にそれを炙り出して攻めている。さすがはベテランの冒険者だ。


*****


片方の頭を失った蛇は3人の猛攻に合い、あっけなく片付いた。絶命した蛇が上げた大きな咆哮は 迷宮に反響してその壮絶さを増した。

「お疲れ様。解体は俺がするから休んでいてくれ」

「いや~んありがと♡」

シルガは血塗れになった3人を魔法できれいにすると、出来上がったばかりの飲み物を渡した。激しい戦闘を終えたグイーズ達は、収納鞄から出した簡易テーブルに乗った飲み物と軽食を摘んで小休止だ。あーとか生き返る―とかこぼされた声に少し笑ってシルガはさっさと解体した。魔法できれいに解体する様子に歓声が上がる。これももう恒例になった行事だ。




「さて、んじゃ、行きますかね!」

現在の最高踏破階層は8階層。ここからは何も情報がない。帰還用と思われる転移門もあるが、4人はこのまま進むことにして次階層へ進む転移門に施された魔術式が光っているのを確認し、扉を開けた。


9階層だ。

白い光に包まれ転移した先は小部屋だ。すぐそこに大きな扉があり、開いたままの片方の扉の先から黄金色の眩い光が漏れていた。なにやら土木工事でもしているような音と、人の声がする。4人は警戒し身構えた。順当に考えて、他の探索者と鉢合わせるはずがないのだ。とはいえ扉は一つだし、ここを通らなければ進むことができない。
グイーズ達は、気配を殺して踏み出した先で繰り広げられている光景を目にして 盛大に呆れた。

「あー……こりゃ最高踏破が8階層で留まるわけだわ」


大きな扉の先は天井が高い部屋で奥行きもあり、左右に並んだ太い柱と壁には装飾が施されている。そしてなにより、その部屋は黄金で出来ていた。基幹部分は石造りだが、目に見えるところは金で覆われ宝石をふんだんに使って装飾されている。
広い部屋のあちこちから響く金属音は止むことがない。冒険者らしき男達が部屋に散らばって音を立てているのだが、よく見ると皆ツルハシやスコップを手に、黄金で出来た壁を崩し宝石を削ぎ落としては夢中でマジックバッグに入れている。4人に気づく様子もなく一心不乱に仕事に打ち込む姿は、それはそれは働きがいのあることだろう。
4人は物陰に隠れながら部屋の奥にある閉ざされた大きな扉を目指した。

「ここは合流階層のようね。もしかしたら、9階層以降は冒険者同士鉢合わせるようになってるのかもしれないわ」

「9階層で時空が統合されたってことか。それなら、転移魔法で脱出できるんじゃないか?」

「できると思う……っす」

「このお宝さぁ、運び出せるアテがあるから真面目に働いてるんだろうよ。高価な転移魔道具使っても全然お釣りが来るわな」

「転移魔道具ってそういえば高かったな。この間は使わせてしまってすまない」

「いいってことよ。それよりさぁ、ピポっち。認識阻害とか……」

「おい!」

突然、怒号のような呼びかけが飛んできた。

「お前ら新入りだな」

いかにも悪そうな顔をした男がニヤニヤと笑いながら4人に近づいた。

「俺達は協定を結んでる。わかるだろ?」

冒険者らしき男達は作業の手を止め、そろそろとツルハシを置いてグイーズ達4人を見た。とても嫌な空気だ。思い思いに散らばっていた彼らがにじり寄って距離を詰めようとしているのが4人の不快感を更に煽る。

「ほーん、協定。 なんの?」

「すっとぼけんなよグイーズ」

今度は別のところから声が飛んでくる。どうやら知人のようだが仲良しというわけでもなさそうだ。

「ここに来ることが出来るのは限られた人間だけ……でもよ、お宝は限りがある。分け前は多い方がいいだろ、なぁ?」

「9階層でこれなら、深部はもっとすげえだろうよ。抜け駆けはナシといこうぜ」

「ここの全部運んじまうまで9階層は未踏破。いいな?」

次々と違う声で言われた言葉にグイーズ達は心底呆れた。

「くっだらねぇ」

「セコいわぁ~」

「ウケるっすね」

ため息までつきながら3人が答えると、取り巻く空気が今にも破裂しそうな程に膨れあがった。

「……でもさぁ、おたくら以外の高ランクパーティーは先に進んでるわけで。その協定、意味 あるの?」

「俺達より前にここに来た奴らなら先に進んでるだろうがそれ以外は……みーんな協定に加盟してもらったぜ」

武器を構える音がそこかしこから聞こえる。同時にグイーズ達はいつでも迎え撃てる態勢をとった。

「ちょっと待ってくれ」

ほぼ空気だったシルガが静止の声を上げると一斉に視線が集まった。

「その協定、俺達が遵守したとして、君達もそうするとは信用できない。きちんとした強制力はあるのか?」

怪訝な顔で様子を見るグイーズ達を制して前へ出た。

「そりゃ口約束だが、破れば全員で制裁するぜ?」

「ふーん……俺達は新入りだから、君達が束になって潰すのは簡単だろう。こっちも命が惜しいからな、ただの口約束をそう簡単に信用できない」

「それじゃ、決裂で、いいんだな?」

男の纏う空気が鋭くなったがシルガは気にせず続けた。

「そうじゃない。協定を遵守する契約魔法で全員が契約するなら、俺達もそうしてもいい」

「へえ…… あんた魔術師か」

少しの間シルガをじろじろ眺めて思案した男は慎重に口を開いた。

「その契約魔法ってのがどんなもんか見せてもらおうじゃねぇか。まずはそれからだ。てめぇがインチキしないとは限らねえ」

「ああ、俺は不正はしないが…… よーく見てくれ」

そう言うなりシルガは部屋全体に広がるほどの大きな魔術式を描き出した。最初から描かれていたかのような自然さで浮き出し輝く術式に全員が目を見張って見惚れた。

「ほぉ……こいつは、すげ… え」

「こんなの見た……こと… ね 」

「ふ、 へ……」

「にょ……」

変な声を上げて次々と男たちが膝を付いていく。困惑したグイーズ達は臨戦態勢を解いて周囲を見回し様子を伺った。全身の力が抜け、焦点の合ってないとろけた目で虚空を見つめる様子は異様だ。

「ピポッチったら、何したの?」

「しばらくの記憶を飛ばした」

「そんなことできる…… っすか」

「ああ。でも普段はこんなことしないからな」

シルガは正直、他人に対してこんな風に一方的に魔法を使うのは嫌だった。抵抗できる力のない者を暴力でねじ伏せるようなものだからだ。騎士が一般人に暴力を振るうことが恥であるように、魔術師にも恥ずべき振る舞いがある。だがここで殺し合いになるよりはましかもしれない。

「悪ぃな兄ちゃん、魔術師の信条?に反することさせちまってよ」

「いいんだ。せっかくだから少し見物したいし」

「おぉ、そうだ。お宝見て回ろうぜ」


4人はゆったりと歩き始めた。ぐるりと見回すと、金で覆われた壁や柱だけでなく装飾品が山とあった。美しい燭台、像、首飾りや腕輪、果ては王冠のようなもの……何のためにこの部屋が財宝で満たされているのかは不明だ。それらを見ながら歩くグイーズ達はまるで観光客のような無関心さで眺めては通り過ぎていく。


「こういうのはなぁ~……お宝ではあるけどよ。俺が求めるお宝じゃ、ねぇんだわ」

「へぇ……俺には魅力的に見えるけど。意外とロマンチストなんだな」

「ねぇ、少しだけ貰っていきましょうよ。一握りでも相当よぉ」

「ひとつだけならいいと思う……っす」

サークェンの言葉にグイーズは頷いた。

「ひとつだけ、ね。 んーソレちょっと…… いいな」

4人は振り返って黄金に輝く部屋を見渡した。
これだけの財宝の中から一つ選ぶのはもはや苦行かもしれないが。



「はぁ……」

しばらく物色していたのだが、グイーズはすでに飽きていた。

「なんかどうでもよくならない?」

「思考の放棄っていうのよぉ! 一番のお宝をしっかり考えて選んで頂戴」

「つーてもよ、このお宝、金銀宝石の価値より歴史的な価値のが高価そうでさぁ」

「放っといてもみんな持ってかれちゃうわよ。金も銀も売られて溶かされて再加工されるわね。宝石もバラされて散り散りよ」

苦行の様相を呈してきたお宝選びはやはり苦行だったようだ。選択を他人に押し付けあうまでになっていた。しかしエルザの言うことも尤もで、何かひとつは持ち出した方が良いような 妙な義務感をもたらした。

「サク、お前選べよ!」

「おれはアタマ悪いんで……いらねっす」

「あんたたち……お宝に失礼ねぇ、もっと敬意を払いなさいよ。ねぇピポッチは?どれがいいと思う?」

「……目がチカチカしてわからない」

眩しすぎる黄金の輝きに晒されて目をしょぼしょぼさせていると、ふと 目にやさしい土色に気付いた。石畳が少し剥げて間から植物が生えている。

「あっ」

シルガは小さく叫んでしゃがみこんだ。

「グイーズこれ! これなんかどうだろう」

「おっ?ピポっちなんなん?その草」

「ただの草かもしれないが、昔見た図鑑に描かれてた古代の薬草に似てる。雄株と雌株に分かれてるのも特徴で……今では絶滅種だ」

古代の魔法薬作りにおいて非常に有益だったその薬草は、よく似た雌雄同株の外来種に駆逐されてしまったのだ。絶滅種を取り戻せるかもしれない可能性にシルガの心が逸った。

「そうだ、鑑定…… うわっ」

シルガが魔術式を構築して鑑定しようとしたが、展開を弾かれてしまった。

「おおぅ、兄ちゃんの魔術式を弾くとは」

「なんだか只者じゃない草感があるわね」

「ここまで拒絶されたのは初めてだけど、これに限ったことじゃないんだ。この迷宮で出くわすものは鑑定がどれも微妙だ。ちょっと説明しづらいが……獣も植物も人工物も、何言ってるのかよくわからない」

何言ってるのかよくわからないシルガの言葉に3人は沈黙した。

「……まーぁ、この草、持って行こうぜ。雄株と雌株セットでさぁ」

「そうね。そうしましょ」

「いいと思う っす」

適当にスコップを借りて根ごと掘り出し、パーティー用のマジックバッグに入れるのを見ながら、全く戦闘に貢献してないシルガの希望が通ったのが申し訳なくなった。

「いや、なんか……すまない」

「いいのよぉ、古代の薬草なんて、あたしも興味あるわ♡」

「早いとこ次へといこうぜ。予定よりかーなーりー早く進んでっからよ、次あたりで野営でいいよな」

「魔術師いると、助かる……っすね」

「……」

俺なにもしてないんだが……



大きな扉を開くと小部屋があり、階段が下へと続いている。9階層は黄金の部屋だけだったのだ。4人は顔を見合わせて階段を降りた。




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