NBAを目指す日本人

らんしゅすてるべんしょん

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高校生編

閑話.1 NBAを目指したきっかけ

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 そもそもなぜ剛がNBAを目指そうと思ったのか、それは2002年の5月26日に起きた事が原因だ。

 ウェスタンカンファレンスファイナルのゲーム4。ロサンゼルス・レイカーズ対サクラメント・キングス。

 ゲームは2-1でキングスはリードを保っていた。このままこの試合も勝てばキングスは3ー1とレイカーズに王手をかけて追い込めたのであろう。

 だが、前半が終わる頃、24点ビハインドだった。しかし後半のプレーでレイカーズは奮闘し、第4クォーターのクラッチタイムの時に2点差まで追い上げた。

 99-97でキングスが2点リード、残り11.8秒の場面。

 レイカーズのタイムアウトが終わり、スローインはレイカーズ。ボールはレイカーズのエース、コービー・ブライアントに渡された。

 コービーはドライブムーブを繰り出して、ゴールペイントエリアへ付近へ着くと、得意のプルアップジャンパーをした。

 しかし外れた。ゴール下にはレイカーズの選手が4人、キングスは5人全員で固まっていた。

 時間はまだあると、レイカーズの選手は誰も諦めなかった。キングスも得点されまいとリバウンドに徹する。

 そしてリバウンドを制したのはシャキール・オニール。公式戦では2度もゴールリングを壊したり、圧倒的な才能と恵まれた身体と身体能力でNBAのシステムを変えた男だ。

 シャックはリバウンドを掴んでからすぐさまプットバックを試みたが、それも外れた。

 キングスのその時コートに立っていたセンター、ブラッデ・ディバッツはとにかくリバウンドを取られたくなくてボールをリングから遠ざけるために相手コートへとティップをした。

 しかし悪夢は起こった。

 転がっていったボールは3ポイントラインの外で待機していたレイカーズのパワーフォワード、ロバート・オリーがそれをキャッチして何の迷いもなくシュートを放った。

 彼こそ“ビックショットロブ”と呼ばれた、後に7つものの優勝リングを手にする優秀なロールプレイヤーになる男だ。

 そして、それが決まった。この試合はとても衝撃的な試合だった。自分が当時親にこの会場に連れて行かれた時はまだ2、3歳くらいで記憶に無いが後に自分がその場にいた事を知った。

 いつか自分もこの様なショットを決めたい。そう心を躍らせたのであった。
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