NBAを目指す日本人

プロローグ

プロローグ．3

　「パパ、どうしてうちのチームは優勝出来ないの？」

　少女が父親に質問をした。少女の父はあるバスケットチームのオーナーだった。

　過去にドラフトで何人ものいい選手をドラフト出来たが、中々優勝が出来ない。プレイオフに進出いつも一回戦敗退となっていた。

　チームが纏まらないのも一つの原因だろうか。

　チームにスーパースターが1人いるが、中々勝てない。

　超高額契約や契約違反をしていたことが明らかになりドラフトを5年間できないのと350万ドルの罰金をせざる得なかった。

　正直八方塞がりである。

　がその時、海外でスカウトをしていた人がある映像を持ってきた。

　ミニバスの試合だ。

　全員小学生でプレイは正直荒削りだっだが、1人だけ何か惹きつけられる選手がいた。7番のユニフォームを着ていた。

　圧倒的にポジションがよく分からない。

　時々どうやってそこに人がいるのを知ったのかと聞きたくなる様なパスを出す、そのフィールドを把握する視野の広さ。

　プレイメイキングもいいが、時には自分からガンガン攻めていく時もある。超攻撃型だ。

　彼に目を付けようと思った。そして彼が成長する度にプレイも進化して行き、味方が絶不調の時も外しても怖くないという自信があるのかガンガンと責めていたよ

　その家族にコンタクトをしてみるとなんと昔の知り合いの子供だった事が判明した。


　そして彼を逃してはならない、いやこの才能を溺れさせてはならないと思い娘に彼の事をこう紹介した。


　「エレナ、彼は将来僕らの球団を引っ張っていくエースだ。彼のプレイを見てみて。」

　少女はその少年のプレイを見れば見るほどハマって行った。

　「かっこいい…」

　娘は少年のプレイだけを追うようになっていた。