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死相編
残虐性のマッドサイエンス
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【2021年7月15日17時】
放課後。
「おい、沖橋!!」
人気の少なくなった教室で俺は沖橋を呼んだ。帰ろうとしていたのか、鞄を背負おうとしていたが、呼ばれたのちに手を止めていた。
「ん?どうしたの?カズくん」
「この後にちょっと話がある。来てくれるか?」
「え、話?まあ、暇だから別に良いけど」
俺は放課後、沖橋を人気の無いサポート教室にへと連れて行った。
俺はゆっくりと教室の扉を閉める。
「それで話ってなに?」
沖橋は不思議そうに俺にそう問いかける。
何って、決まってるじゃ無いか。この後に及んでとぼけてやがんのか?分かっているんだ。
「なあ、お前って。怨んでる人とか居ないよな?」
「怨んでる人?はは、そんな人いないよー!!私は割と喧嘩してもすぐに仲直りしちゃうタイプだよ。カズくんも知ってるでしょ。」
沖橋はいつも通りの笑顔でそう言った。だが、それは本物の笑顔では無い。
「......その手に持ってるモノはなんだ?」
沖橋は後ろに手を組んでいたがナイフがチラッと見えた。沖橋はハッとした顔をしたのちに表情を変えた。それはさっきの笑顔とは程遠い、表情であった。
「ーーあー、あ。バレちゃってたのか。」
沖橋は隠していたナイフをすぐさま披露した。
「それは何の為に使うんだ?」
「、、、料理って言っても無駄かな?」
「......」
「ーーーはははははは!!」
沖橋は突如として上を向いて半狂乱に笑い出した。その様子はかなり不気味で、イカれていた。
目がガンギマリ、手には多数の血管が浮き彫りになり、表情が歪んだ笑顔となっていた。ニンゲンだとは思えない。やはり、コイツが皆んなをやったのか。
「なんで、なんで、なんで、なんで?知ってるのかな?いや、まだ知らないのかな?」
「いいや、知ってるさ。全部知ってるさ。お前が、俺たちをまとめて殺そうとしている事なんて。」
沖橋は俺の言葉を聞いてなお、ナイフを回転させながら笑っている。
「無駄に感がいいねェ。でも、一つ感心出来ないことがあるねぇ?」
「なんだ?」
「それはね!お前が私に今から殺される事だ!!」
沖橋は突如としてナイフを構え、こちらを襲って来た。だが、こんなのはもうお見通しだ。
俺は隠していた18禁のエアガンを構えて、沖橋の目を目掛けて打つ事にした。
小さい頃からエアガンを集めるのが趣味で自分で言うのも何だが、射撃には自信がある方だった。だが、動いている相手の目を目掛けて打つだなんて、やった事もない。果たして、この作戦がどう転ぶか。俺は引き金を引いた。
「!?」
「い痛い!???」
「痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い」
見事に俺のエアガンの球は眼球にぶち当たったらしい。目から、血を流しながら痛そうな沖橋を見ると、自分に自己暗示をしたくなる。これは、あくまでも正当防衛なんだ、俺の意志ではなく運命のなすままなのだ。あくまでも必要条件なんだと。
「動くな、さもなければもう片目も撃つ!!」
「な、な、な?」
「俺の質問に答えろ!!お前は答えることだけに集中しろ。」
「うぅ、さっきのは冗談だったのに。」
透明な涙と血の涙を片目ずつ出しながら沖橋は小さな声でそう呟く。なんなんだ、コイツは。
「ひどいよ....カズくん。」
その時、一瞬だけ。僅か一瞬だけ気が緩んだのだろう。俺は隙を取られた。
「まだ、片目、残したままだなんて。」
こいつは何を言ってんだと思ったその瞬間、俺は腹部に激痛を感じた。
なんなんだ、一体こんな時に。
下へと目線をやると赤い雫がポタポタと落ち、銀色の鋭い刃が刺さっているのを見てしまった。
後悔なんてないだろう。何度でもやり直せる分、気が楽になっているのかもしれない。しかし、俺はなりきれなかった。心を鬼にしたはずなのに。無駄な偽善というか、そんな感情とやらに俺は負けてしまったのだ。
「はっはっはっ、残念だったネ!!襲うどころか返り討ちにあってさ。ほんと、可哀想でみっともなーい。ちょっと女の顔すれば、まんまと引っかかって。本当に哀れだねー。」
「くっ、何とでもいえ」
「果たして、貴方は何回目でしょうね?もう私ぇすら覚えてないネ」
「!?」
何回目だと?まさか、コイツ。
「お前、まさかループしてる事に気づいているのか?」
俺のそんな問いかけにもゴミのように見つめながら沖橋は言う。
「当たり前だよ。だって、折角のループなのに、忘れる訳ないよ。一分一秒も。」
狂気の眼差しをみて、俺は全てに絶望する。くそッ、今回もダメなのかよ。だが、次だ。次は絶対逃せねえ。
苦痛が長く続き俺は耐え難かった。
「うーん」
「なんだ、どうした。早く俺を殺さないのか?」
「別に、このままァ、殺してあげても良いんだけどぉ。折角だから長く苦しんで貰おうかなって?つまりは、出血多量の死を待ってもらうんだ!?」
「ふざけんな。お前、自分が何やってんのか分かってんのかよ。」
「当たり前だよ。分かるに決まってんじゃん。じゃないと、私は無意味に人はコロサナイよ」
ダメだ、コイツには何を言っても通じない。正直言って狂気の沙汰ではない。
コイツは、人間がして良い思考や行動を持ち合わせていない。
「うーん、もうこんな時間か、、、そろそろ高見くんを殺しにいかないとなぁーーー。」
「おい、まて。せめて教えてくれ、何故お前は高見や俺らを殺しに来るんだ?何か恨みでもあるのか?」
放課後。
「おい、沖橋!!」
人気の少なくなった教室で俺は沖橋を呼んだ。帰ろうとしていたのか、鞄を背負おうとしていたが、呼ばれたのちに手を止めていた。
「ん?どうしたの?カズくん」
「この後にちょっと話がある。来てくれるか?」
「え、話?まあ、暇だから別に良いけど」
俺は放課後、沖橋を人気の無いサポート教室にへと連れて行った。
俺はゆっくりと教室の扉を閉める。
「それで話ってなに?」
沖橋は不思議そうに俺にそう問いかける。
何って、決まってるじゃ無いか。この後に及んでとぼけてやがんのか?分かっているんだ。
「なあ、お前って。怨んでる人とか居ないよな?」
「怨んでる人?はは、そんな人いないよー!!私は割と喧嘩してもすぐに仲直りしちゃうタイプだよ。カズくんも知ってるでしょ。」
沖橋はいつも通りの笑顔でそう言った。だが、それは本物の笑顔では無い。
「......その手に持ってるモノはなんだ?」
沖橋は後ろに手を組んでいたがナイフがチラッと見えた。沖橋はハッとした顔をしたのちに表情を変えた。それはさっきの笑顔とは程遠い、表情であった。
「ーーあー、あ。バレちゃってたのか。」
沖橋は隠していたナイフをすぐさま披露した。
「それは何の為に使うんだ?」
「、、、料理って言っても無駄かな?」
「......」
「ーーーはははははは!!」
沖橋は突如として上を向いて半狂乱に笑い出した。その様子はかなり不気味で、イカれていた。
目がガンギマリ、手には多数の血管が浮き彫りになり、表情が歪んだ笑顔となっていた。ニンゲンだとは思えない。やはり、コイツが皆んなをやったのか。
「なんで、なんで、なんで、なんで?知ってるのかな?いや、まだ知らないのかな?」
「いいや、知ってるさ。全部知ってるさ。お前が、俺たちをまとめて殺そうとしている事なんて。」
沖橋は俺の言葉を聞いてなお、ナイフを回転させながら笑っている。
「無駄に感がいいねェ。でも、一つ感心出来ないことがあるねぇ?」
「なんだ?」
「それはね!お前が私に今から殺される事だ!!」
沖橋は突如としてナイフを構え、こちらを襲って来た。だが、こんなのはもうお見通しだ。
俺は隠していた18禁のエアガンを構えて、沖橋の目を目掛けて打つ事にした。
小さい頃からエアガンを集めるのが趣味で自分で言うのも何だが、射撃には自信がある方だった。だが、動いている相手の目を目掛けて打つだなんて、やった事もない。果たして、この作戦がどう転ぶか。俺は引き金を引いた。
「!?」
「い痛い!???」
「痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い」
見事に俺のエアガンの球は眼球にぶち当たったらしい。目から、血を流しながら痛そうな沖橋を見ると、自分に自己暗示をしたくなる。これは、あくまでも正当防衛なんだ、俺の意志ではなく運命のなすままなのだ。あくまでも必要条件なんだと。
「動くな、さもなければもう片目も撃つ!!」
「な、な、な?」
「俺の質問に答えろ!!お前は答えることだけに集中しろ。」
「うぅ、さっきのは冗談だったのに。」
透明な涙と血の涙を片目ずつ出しながら沖橋は小さな声でそう呟く。なんなんだ、コイツは。
「ひどいよ....カズくん。」
その時、一瞬だけ。僅か一瞬だけ気が緩んだのだろう。俺は隙を取られた。
「まだ、片目、残したままだなんて。」
こいつは何を言ってんだと思ったその瞬間、俺は腹部に激痛を感じた。
なんなんだ、一体こんな時に。
下へと目線をやると赤い雫がポタポタと落ち、銀色の鋭い刃が刺さっているのを見てしまった。
後悔なんてないだろう。何度でもやり直せる分、気が楽になっているのかもしれない。しかし、俺はなりきれなかった。心を鬼にしたはずなのに。無駄な偽善というか、そんな感情とやらに俺は負けてしまったのだ。
「はっはっはっ、残念だったネ!!襲うどころか返り討ちにあってさ。ほんと、可哀想でみっともなーい。ちょっと女の顔すれば、まんまと引っかかって。本当に哀れだねー。」
「くっ、何とでもいえ」
「果たして、貴方は何回目でしょうね?もう私ぇすら覚えてないネ」
「!?」
何回目だと?まさか、コイツ。
「お前、まさかループしてる事に気づいているのか?」
俺のそんな問いかけにもゴミのように見つめながら沖橋は言う。
「当たり前だよ。だって、折角のループなのに、忘れる訳ないよ。一分一秒も。」
狂気の眼差しをみて、俺は全てに絶望する。くそッ、今回もダメなのかよ。だが、次だ。次は絶対逃せねえ。
苦痛が長く続き俺は耐え難かった。
「うーん」
「なんだ、どうした。早く俺を殺さないのか?」
「別に、このままァ、殺してあげても良いんだけどぉ。折角だから長く苦しんで貰おうかなって?つまりは、出血多量の死を待ってもらうんだ!?」
「ふざけんな。お前、自分が何やってんのか分かってんのかよ。」
「当たり前だよ。分かるに決まってんじゃん。じゃないと、私は無意味に人はコロサナイよ」
ダメだ、コイツには何を言っても通じない。正直言って狂気の沙汰ではない。
コイツは、人間がして良い思考や行動を持ち合わせていない。
「うーん、もうこんな時間か、、、そろそろ高見くんを殺しにいかないとなぁーーー。」
「おい、まて。せめて教えてくれ、何故お前は高見や俺らを殺しに来るんだ?何か恨みでもあるのか?」
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