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「ん……はぁ、はぁ……」
「ニコラ、可愛い……ニコラ……」

 今度は首筋や胸元に舌を這わせて吸いつき、何度もキスを繰り返しながら、熱に浮かされたような上ずった甘い声色でダミアンが囁く。
 こんな声で求められてはニコラもたまらない。先ほど頭をよぎった疑問も消し飛び、下腹部の奥が収縮しブワッと急激に熱いものが溜まった。

「は、はぁ……ん……」

 いつの間にかベッドに押し倒されていたニコラは、頭から被るタイプの寝巻きをたくし上げられ、直接素肌を撫でられている。

「ダン……ぁ……恥ずかしい、小さいし……」

 平たいとまではいかないが控えめな膨らみを、ふにゅ……と横から持ち上げられ、ニコラはついダミアンの手を掴んでしまう。

「大丈夫、可愛いって……なあ、触りたい……」
「ううー……」

 ダミアンはニコラの手を優しく、だが断固とした力で引き剥がす。そして柔らかさを確かめるように、ふにゅふにゅと揉みしだく。

「ほら、かーわい。白くて、先がピンクで、まーるくて柔らかい……美味しそうだ……」
「あっ……!」

 ピンク色の先端を、パクッと食べられた。

「ダ、ン……やぁ……はふ、ぅん、んっ……」

 温かく湿った口の中でコロコロ転がされ、時折甘噛みされると、ニコラの口から自然と甘い声が漏れ出す。

「はあぁっ!!」

 強く吸われると、ニコラはより一層高い声を上げてしまう。

「吸われるの好きなんだ? じゃあ、いっぱい吸ってやる」

 反対の膨らみを揉みながら、ダミアンは更にちゅうちゅうと蕾に吸いつく。残った片方の手は、腹から太腿までをゆっくりと撫で回している。

「あっ、は、うふっ……ぅっ」

 脇腹や臍の下に指が這うと、その度にニコラの身体がピクンッと揺れた。くすぐったさとは少し違う、下腹部に響く感覚だ。
 手はその内に太腿の内側を撫で始める。脚の付け根を指がスルッと通った時、ニコラは違和感に気が付く。
 下着を身に着けていない。寝巻きも脱がされてしまったため、丸裸だ。

「やっ、あっ、ダメっ……」

 咄嗟に脚を閉じようとするニコラだが、太腿でダミアンの腰を挟むだけに終わった。
 胸に意識が持っていかれている内に脚を開かれ、閉じれぬよう彼が間に身体を割り込ませていたのだろう。
 ニコラの抵抗も虚しく、すんなりと中心に指の侵入を許す事になってしまった。
 縦筋に中指が数回往復した後、二本の指で閉じた割れ目を開かれる。すると今まで下腹部に溜まりに溜まった熱が、ドロッと一気に流れ出た。

「すげ……開いたら溢れてきた……」
「ああ、やだぁ……」

 羞恥のあまり、ニコラは顔を両手で覆った。
 胸の愛撫を止めて下に降りたダミアンは、溢れた蜜を指で掬う。黄金の野を掻き分け、現れたぷっくり膨らんだ花芽に蜜を塗りつける。

「あぅっ! や、ぁ……あっ」
「……きもちいい?」

 その問に答える事など出来るわけもなく、ニコラは勝手に喉から迫り上がってくる声を上げ続けた。

「ちっちゃい穴が、ヒクヒクしてる……かわい……」

 ヒクつく度、秘穴からは、とろり、とろりと蜜が流れ出てくる。

「んあっ!?」

 唐突に、ニコラの内側にヌルンと異物が侵入した。ダミアンが尖らせた舌を挿入したのだ。圧迫感はあるものの、特に痛みはない。軟体動物のように蠢く舌が、何度も何度も繰り返し体内を出入りする。

「あっ、あっ、んっ、はあッ!」

 散々味わい尽くしたところで、漸くダミアンは顔を離した。
 舌が抜ける時、にゅぽ、と音がするほど深く挿入していたらしく、彼の口の周りは蜜で濡れてベタベタだ。ダミアンは口の周りをベロッと一周舐め、後は手の甲で拭う。

「指入れるな? もし痛かったら言って」
「やぁ、ダン……」
「怖い?」

 怯えるニコラに、ダミアンが優しく尋ねる。

「だって、さっきから気持ち良すぎて、これ以上は、怖い……」
「……それ、逆効果なんだけどー」

 口を尖らせるダミアンの目元が赤い。ニコラは正直な気持ちを口にしただけのつもりだが、ダミアンには何か別の効果があったらしい。彼の台詞に、ニコラは更にすくみ上がった。
 彼はガシガシ頭を掻く。

「ふー……分かった。ごめん、もっとゆっくり優しくする。な?」
「うん……」
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