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君と心の奪還戦
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連れて来られたのはミリウスの滞在している部屋だった。
「……お話とは、なんでしょうか」
「うん、この前アル君が言ってた、サナエちゃんが向こうの世界の様子を見たがってるって話、嘘なんだね?」
彼の発した言葉に、アルはそのどこか底知れない優しい眼差しから目を逸らさずに答える。
「……嘘ではありませんよ」
「ふふ、言い方を変えるね? サナエちゃんが頼んだ訳じゃないよね? 僕に直接相談し難いからって言ってたけど、サナエちゃん、今日普通に相談に来たしね」
彼は穏やかな笑顔で話し続ける。緊張感など微塵も感じさせない表情なのに、妙に感じる圧力に押される。アルの背中には一筋の雫が伝った。
「あのねぇ、アル君? 何をしたら彼女が笑うのか、もう一度良く考えてみて? 話し合いは大事だよ?」
「? 仰る意味が、分かりかねます」
アルは早苗の幸福の為に最善を尽くしているつもりだ。それが彼女に対する過去の行いへの贖罪になると思い込んでいる。
「はは、アル君鈍感、可愛いね」
「は……?」
『可愛い』などと笑われたアルは眉を寄せ、怪訝な顔をして首を傾げた。
「ごめんごめん、僕の役じゃ無かったね。傷は浅い方が楽かな~と思ったけど、まあいっか。気にしないで」
占いによってアルの企みがバレたのだろうが、それを止める訳でも無く、結局何が言いたかったのか分からない。彼は以前からこのような物言いをする事がよくある。
経験上、あまり気にしないのが一番だ。『気にしないで』と言う時は、もう話してはくれない。気にして追及した所でかわされてしまうのだ。
翌日早苗は朝から風呂に入り、上がるとすぐに化粧の特訓に呼び出された。
例によって、セレーナとサラも一緒にミリウスのメイク講座を受けている。
「サナエちゃん……不器用さんなんだね……」
「……すみません……」
ミリウスは多少やんわりとした言い方をしたが、早苗のメイクのセンスは壊滅的だった。どう頑張っても白塗りに赤い頬のおてもやんになってしまう。
最初は魔界から来たのかと言う出来だったので、それでもマシにはなったのだが。しかし、とても明日のデートには間に合いそうにない。
「……よし、じゃあ取り敢えず、もう時間無いから眉を描く練習だけしよう」
「え、でも……」
早苗は戸惑う。それだけでは化粧をしているとは言えないのではないか。
「整えるのは僕がやったげる。でも描くのは自分で完璧に出来るようになってね? 当日は自分で眉描いて口紅付けて髪はこれで留めるんだよ」
「は、はい」
ミリウスが笑顔で迫る。笑顔なのに何だか怖い。彼の有無を言わさない言い方の前に、もう頷くしか無かった。
他のニ人の化粧の腕前はと言うと、サラは不器用なのは性格だけで手先は意外に器用で色彩センスもあるようだったが、セレーナは早苗と同レベルだ。
「ミリウス様ぁ~もっと教えて下さいませっ、見捨てないで下さ~いっ!!」
同じくカラフルなおてもやんと化したセレーナがえぐえぐ泣いてミリウスにすがり付いている。
「わあ……練習用に落ちやすい化粧品にしたの、失敗だったかな……」
服を色とりどりに染められたミリウスがぼやく。
「大丈夫大丈夫、セレーナちゃんはまだ小さ……若いんだから、そのままの方が可愛いよ。お化粧も、少しずつ上手くなって行けば良いんだから。ね?」
ミリウスの慰めに、セレーナの目が据わる。
「……今小さいって言いましたわね」
「……言ってないよ?」
「言いましたあっ!!」
「ちゃんと若いって言ったよぉ」
元の世界で言えばまだ小学生のセレーナは、子供扱いされるのが嫌なお年頃なようだ。
「もう少し角をとって丸みを付けた方が良いかと」
サラがアドバイスしてくれる。ミリウスとセレーナの可愛い言い合いを聞きながら、早苗は描いては落とし描いては落とし、何度も練習を重ねた。
食事も皆とミリウスの部屋で食べひたすら練習する。
何とかまともなアーチ形の眉が描けるようになったのは、もう完全に太陽が地平線に消えた後だった。
「疲れたぁ……」
早苗はバフッとベッドに倒れ込む。戻って来た部屋に、その主人は居なかった。
朝起きた時も既に彼は居なかったので、今日はまだ顔を合わせていない。
こんなに離れるのは久し振りで、胸にぽかりと風穴でも開いたかのような空虚な感情が胸を通り抜ける。それは寂しさだ。
離れると言っても夜は一緒に寝ていたのに何を言っているのかと思われそうだが。
「………………」
寂しさを振り払うつもりで、ふるふると頭を振った。そして、今日ミリウスに言われた事を思い出す。
『アル君はどんな時も君の幸せを願っているからね?」
あれはどう言う意味だったのか。どんな時も、と言う言葉に、言い知れぬ不安を感じて僅かに身震いした。
「戻ってたの?」
「ひゃ!?」
突然聞こえた声に、心臓が飛び出しそうになる。たった今脳内で思い浮かべた顔の主が声を発したようで驚いたのだ。
「あ、アル……っ」
「……ぼんやりしてたみたいだけど、どうかした?」
「う、ううん! 何にも無いよ!」
分かりやすい狼狽えっぷりである。
「……ふーん、あるんだ」
「う……」
半目で見詰められ、視線があちこちをさ迷い益々動揺を隠せなくなる。
「……まあ、いいよ」
「え……?」
予想外にアッサリと引き下がるアルに、目をパチクリと瞬しばたたかせた。
エプロンとループタイを外してベッドに上がった彼は、早苗の頬に口付ける。
「……明日、楽しみだね?」
彼は話題を変えて微笑む。背中がザワザワする。不安が的中したような気がした。だがきっと、問い詰めても話してはくれないのだろう。
早苗は身体を起こしてシャツのボタンをプツプツと外す。
「……アル……しよ?」
「え……? あ……でも、昨日今日と疲れてるんじゃない? 寝ようよ」
また避けようとするのか。一瞬鋭い怒りの感情が胸を掠め、消える。
「うん、寝よう」
「いや、そう言う事じゃ無くて……んっ」
早苗は彼にのし掛かり、唇を塞ぐ。拒絶の言葉は聞きたくない。
「私、アルが好きなの。ずっと一緒に居たい。……意味分かってくれてる?」
彼の見開かれた瞳は、ゆらゆらと揺れている。やはり分かっていないらしい。頭上に疑問符が浮かんでいるのが見えるようだ。
「帰りたい気持ちはあるよ。でもね、私、帰るつもりは無いの。アルの側に居る。アルが私をどう思ってたって、関係無いんだから……っ」
ヒュッと息を呑む音が聞こえる。そのまま呼吸を忘れたような様子のアルは、何も答えない。
もう一度、なるべく優しく口付けてから、唇をペロペロ舐めてみる。彼の身体がフルッと震え、唇が薄く開いた。
自分からは慣れていない。少し遠慮がちに隙間から舌を忍び込ませ、彼がいつもどうしてくれていたかを思い出しながら動かす。
「っ……サ……ん……」
口付けながらアルのベストのボタンを外し、シャツのボタンも次々外して行く。下から戸惑う声が漏れ出す。
彼の柔らかな唇と舌の感触を堪能しながら、露になった肌に手を滑らせる。一日働いた後だと言うのにすべすべだ。
唇を解放し、今度はその滑らかな肌に舌を這わせた。仄かな塩気を感じる。
「サナエ、もうっ、その辺で……うっ」
肌を吸うと、アルが呻いた。加減が分からない。強く吸い過ぎたかもしれない。だが罪悪感と同時に仄暗い愉悦を覚えながら、あちこちに赤い痕を散らす。
手を下に伸ばし、不自然に盛り上がるスラックスのボタンを外した。
「っあ……っ、サナエっ!」
「!!」
突然身体を引っくり返され、押さえ付けられた。彼は眉間に皺を寄せ、真っ赤な顔をしている。怒っているのだろうか。早苗の瞳が潤む。
「おこった……?」
「……怒ってないよ……泣かせたい訳じゃ、無いんだ……」
ポロッと零れた涙を親指で拭い、アルは彼女の目尻に唇を落とす。
「……ちょっと、思考が纏まらない。少し頭冷やして来る。ごめん、先に寝てて?」
「………………」
早苗に布団を掛けてベッドから降りると、彼は早足で部屋から出て行った。
階段を駆け降りて廊下を曲がった時、アルは何かにぶつかりよろめく。
「っ!?」
「うおっ?!」
見上げると、そこに居たのはアウインだった。
「……悪い……」
「……おっま……何て格好してんだよっ」
言われて自分を見下ろす。確かに凄い格好だ。髪は乱れ前ははだけ、ズボンはボタンが外れているし、剥き出しの胸や腹には無数の赤い痕……まるで暴漢にでも襲われたかのようである。
その姿は男だと言うのにあまりに扇情的で、アウインはつい視線を外してしまう。
アルは無言でボタンを止めて歩き出そうとするが、アウインに止められる。
「……ちょっとこっち来いよ」
「いや、ちょっと出てくる」
「っ、ぅおい! 待てよ!!」
腕を引くアウインを振り払い、アルは外に飛び出す。
「……お話とは、なんでしょうか」
「うん、この前アル君が言ってた、サナエちゃんが向こうの世界の様子を見たがってるって話、嘘なんだね?」
彼の発した言葉に、アルはそのどこか底知れない優しい眼差しから目を逸らさずに答える。
「……嘘ではありませんよ」
「ふふ、言い方を変えるね? サナエちゃんが頼んだ訳じゃないよね? 僕に直接相談し難いからって言ってたけど、サナエちゃん、今日普通に相談に来たしね」
彼は穏やかな笑顔で話し続ける。緊張感など微塵も感じさせない表情なのに、妙に感じる圧力に押される。アルの背中には一筋の雫が伝った。
「あのねぇ、アル君? 何をしたら彼女が笑うのか、もう一度良く考えてみて? 話し合いは大事だよ?」
「? 仰る意味が、分かりかねます」
アルは早苗の幸福の為に最善を尽くしているつもりだ。それが彼女に対する過去の行いへの贖罪になると思い込んでいる。
「はは、アル君鈍感、可愛いね」
「は……?」
『可愛い』などと笑われたアルは眉を寄せ、怪訝な顔をして首を傾げた。
「ごめんごめん、僕の役じゃ無かったね。傷は浅い方が楽かな~と思ったけど、まあいっか。気にしないで」
占いによってアルの企みがバレたのだろうが、それを止める訳でも無く、結局何が言いたかったのか分からない。彼は以前からこのような物言いをする事がよくある。
経験上、あまり気にしないのが一番だ。『気にしないで』と言う時は、もう話してはくれない。気にして追及した所でかわされてしまうのだ。
翌日早苗は朝から風呂に入り、上がるとすぐに化粧の特訓に呼び出された。
例によって、セレーナとサラも一緒にミリウスのメイク講座を受けている。
「サナエちゃん……不器用さんなんだね……」
「……すみません……」
ミリウスは多少やんわりとした言い方をしたが、早苗のメイクのセンスは壊滅的だった。どう頑張っても白塗りに赤い頬のおてもやんになってしまう。
最初は魔界から来たのかと言う出来だったので、それでもマシにはなったのだが。しかし、とても明日のデートには間に合いそうにない。
「……よし、じゃあ取り敢えず、もう時間無いから眉を描く練習だけしよう」
「え、でも……」
早苗は戸惑う。それだけでは化粧をしているとは言えないのではないか。
「整えるのは僕がやったげる。でも描くのは自分で完璧に出来るようになってね? 当日は自分で眉描いて口紅付けて髪はこれで留めるんだよ」
「は、はい」
ミリウスが笑顔で迫る。笑顔なのに何だか怖い。彼の有無を言わさない言い方の前に、もう頷くしか無かった。
他のニ人の化粧の腕前はと言うと、サラは不器用なのは性格だけで手先は意外に器用で色彩センスもあるようだったが、セレーナは早苗と同レベルだ。
「ミリウス様ぁ~もっと教えて下さいませっ、見捨てないで下さ~いっ!!」
同じくカラフルなおてもやんと化したセレーナがえぐえぐ泣いてミリウスにすがり付いている。
「わあ……練習用に落ちやすい化粧品にしたの、失敗だったかな……」
服を色とりどりに染められたミリウスがぼやく。
「大丈夫大丈夫、セレーナちゃんはまだ小さ……若いんだから、そのままの方が可愛いよ。お化粧も、少しずつ上手くなって行けば良いんだから。ね?」
ミリウスの慰めに、セレーナの目が据わる。
「……今小さいって言いましたわね」
「……言ってないよ?」
「言いましたあっ!!」
「ちゃんと若いって言ったよぉ」
元の世界で言えばまだ小学生のセレーナは、子供扱いされるのが嫌なお年頃なようだ。
「もう少し角をとって丸みを付けた方が良いかと」
サラがアドバイスしてくれる。ミリウスとセレーナの可愛い言い合いを聞きながら、早苗は描いては落とし描いては落とし、何度も練習を重ねた。
食事も皆とミリウスの部屋で食べひたすら練習する。
何とかまともなアーチ形の眉が描けるようになったのは、もう完全に太陽が地平線に消えた後だった。
「疲れたぁ……」
早苗はバフッとベッドに倒れ込む。戻って来た部屋に、その主人は居なかった。
朝起きた時も既に彼は居なかったので、今日はまだ顔を合わせていない。
こんなに離れるのは久し振りで、胸にぽかりと風穴でも開いたかのような空虚な感情が胸を通り抜ける。それは寂しさだ。
離れると言っても夜は一緒に寝ていたのに何を言っているのかと思われそうだが。
「………………」
寂しさを振り払うつもりで、ふるふると頭を振った。そして、今日ミリウスに言われた事を思い出す。
『アル君はどんな時も君の幸せを願っているからね?」
あれはどう言う意味だったのか。どんな時も、と言う言葉に、言い知れぬ不安を感じて僅かに身震いした。
「戻ってたの?」
「ひゃ!?」
突然聞こえた声に、心臓が飛び出しそうになる。たった今脳内で思い浮かべた顔の主が声を発したようで驚いたのだ。
「あ、アル……っ」
「……ぼんやりしてたみたいだけど、どうかした?」
「う、ううん! 何にも無いよ!」
分かりやすい狼狽えっぷりである。
「……ふーん、あるんだ」
「う……」
半目で見詰められ、視線があちこちをさ迷い益々動揺を隠せなくなる。
「……まあ、いいよ」
「え……?」
予想外にアッサリと引き下がるアルに、目をパチクリと瞬しばたたかせた。
エプロンとループタイを外してベッドに上がった彼は、早苗の頬に口付ける。
「……明日、楽しみだね?」
彼は話題を変えて微笑む。背中がザワザワする。不安が的中したような気がした。だがきっと、問い詰めても話してはくれないのだろう。
早苗は身体を起こしてシャツのボタンをプツプツと外す。
「……アル……しよ?」
「え……? あ……でも、昨日今日と疲れてるんじゃない? 寝ようよ」
また避けようとするのか。一瞬鋭い怒りの感情が胸を掠め、消える。
「うん、寝よう」
「いや、そう言う事じゃ無くて……んっ」
早苗は彼にのし掛かり、唇を塞ぐ。拒絶の言葉は聞きたくない。
「私、アルが好きなの。ずっと一緒に居たい。……意味分かってくれてる?」
彼の見開かれた瞳は、ゆらゆらと揺れている。やはり分かっていないらしい。頭上に疑問符が浮かんでいるのが見えるようだ。
「帰りたい気持ちはあるよ。でもね、私、帰るつもりは無いの。アルの側に居る。アルが私をどう思ってたって、関係無いんだから……っ」
ヒュッと息を呑む音が聞こえる。そのまま呼吸を忘れたような様子のアルは、何も答えない。
もう一度、なるべく優しく口付けてから、唇をペロペロ舐めてみる。彼の身体がフルッと震え、唇が薄く開いた。
自分からは慣れていない。少し遠慮がちに隙間から舌を忍び込ませ、彼がいつもどうしてくれていたかを思い出しながら動かす。
「っ……サ……ん……」
口付けながらアルのベストのボタンを外し、シャツのボタンも次々外して行く。下から戸惑う声が漏れ出す。
彼の柔らかな唇と舌の感触を堪能しながら、露になった肌に手を滑らせる。一日働いた後だと言うのにすべすべだ。
唇を解放し、今度はその滑らかな肌に舌を這わせた。仄かな塩気を感じる。
「サナエ、もうっ、その辺で……うっ」
肌を吸うと、アルが呻いた。加減が分からない。強く吸い過ぎたかもしれない。だが罪悪感と同時に仄暗い愉悦を覚えながら、あちこちに赤い痕を散らす。
手を下に伸ばし、不自然に盛り上がるスラックスのボタンを外した。
「っあ……っ、サナエっ!」
「!!」
突然身体を引っくり返され、押さえ付けられた。彼は眉間に皺を寄せ、真っ赤な顔をしている。怒っているのだろうか。早苗の瞳が潤む。
「おこった……?」
「……怒ってないよ……泣かせたい訳じゃ、無いんだ……」
ポロッと零れた涙を親指で拭い、アルは彼女の目尻に唇を落とす。
「……ちょっと、思考が纏まらない。少し頭冷やして来る。ごめん、先に寝てて?」
「………………」
早苗に布団を掛けてベッドから降りると、彼は早足で部屋から出て行った。
階段を駆け降りて廊下を曲がった時、アルは何かにぶつかりよろめく。
「っ!?」
「うおっ?!」
見上げると、そこに居たのはアウインだった。
「……悪い……」
「……おっま……何て格好してんだよっ」
言われて自分を見下ろす。確かに凄い格好だ。髪は乱れ前ははだけ、ズボンはボタンが外れているし、剥き出しの胸や腹には無数の赤い痕……まるで暴漢にでも襲われたかのようである。
その姿は男だと言うのにあまりに扇情的で、アウインはつい視線を外してしまう。
アルは無言でボタンを止めて歩き出そうとするが、アウインに止められる。
「……ちょっとこっち来いよ」
「いや、ちょっと出てくる」
「っ、ぅおい! 待てよ!!」
腕を引くアウインを振り払い、アルは外に飛び出す。
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