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獲物は反撃を開始する

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「もう、全部脱いじゃいなよ」

 アルは早苗の腕から袖を引き抜く。

「マスターも、全部脱いで……?」
「…………ん、分かった」

 頬にもう一度口付け、アルは身体を離した。リネンに似た素材のシャツを、バサリと一気に脱ぎ捨てる。早苗はそんな彼から目が離せない。服を脱ぐ姿まで色っぽく様になっているのだ。
 シュル……腰紐を解く。大分今更ではあるが、その場所を直視するのが恥ずかしくなり目を逸らした。
 スル……パサ……聞こえてくる布擦れの音さえも官能的だ。

「……ちゅ、脱いだよ、これで良い?」

 また頬に口付けながら聞いてくる。

「うん……」

 早苗はアルに向かって両腕を伸ばす。それに答え、彼は彼女を抱き締めた。
 温かい。スベスベしたアルの肌が素肌に密着しているのを感じる。早苗は胸に、きゅうぅぅんっと痛みにも似た感覚を覚えた。

「……はぁっ……心臓が、ぎゅうってなる……」
「ふ、確かに……バクバク凄いね、壊れそう」

 アルは笑う。

「マスター……大好きで苦しい……」

 ぎゅっと目を瞑り、額を彼の肩にスリスリと擦り付ける。まるで猫が匂い付けでもしているようだ。

「……マスターじゃなくてさ、アルって呼んでよ」
「あ……ア、ル……?」
「そうそう」
「……アル…………アル、アル……アルっ……」

 何度も何度も連呼する。口にする度、愛しさが込み上げた。

「…………そろそろ、抱き締めるだけじゃなくて、もっと深く君に触れたいな……」
「アル……私も、触って欲しい……」

 ニ人は互いに抱き締めていた腕を解く。アルは両方の胸を脇から寄せ集め、ふにふにと揉む。鎖骨や胸の間には唇を這わせた。

「んっ……はぁ……」
「……ちゃんと柔らかい……」

 『小さいのに』と言う言葉は寸での所で呑み込んだ。だが、伝わってしまったらしい。

「どうせ小さいよ……」
「はは、可愛いよ? ここも美味しそうだし」

 笑って誤魔化し、アルは胸の蕾をパクッと口に含む。

「あっ!」

 口の中で飴玉のように舐め転がされ、ちゅっと吸われる。

「ァ……あ、ふ……んん……」

 弄られているのは胸なのに、胸から下腹部に向かってジンジンとした痺れに似た快感が幾度も走って行く。
 その度に、びくり、びくりと太股や膝が跳ねる。

「ん、あっ……はぅ……うぅん……っ」

 胸元のサラサラの金髪を、くしゃりと撫でる。早苗は握ったつもりだったが、力が入らなかったのだ。

「は、アル……ん、あぁっ……」

 彼は両方の胸をそれはそれは丹念に愛撫している。控え目な膨らみをマッサージするように揉み込み、そして刺激により一度硬くなった蕾がふっくらと柔らかくなるまで指と口で捏ね回す。
 まだ胸だけなのに大分頭が蕩けている。お陰で、そろそろ我慢の限界がやって来た。

「あるぅ……下も、触って……も、辛い……」
「……いいよ、じゃあ見せて?」

 フッと笑うと、アルは早苗の太股を撫で開くよう誘導する。開かされていると感じているが、彼は撫でているだけだ。彼女は自ら足を開いていた。恥ずかしさに、早苗は両手で顔を覆う。

「……んっ、は、恥ずかしい……あんまり見ないで……」
「俺は見たいな……あぁ、触って無いのにもう濡れて光ってる……」

 アルは太股の内側にも幾度か口付けを落とす。そして蜜に誘われる蝶のように顔を近付け、花弁に舌を伸ばした。

「ひゃあっ! 舐めちゃ、だっあっ」
「……ぺちゃ、ぴちゃ、何で? ……美味しいよ?」

 美味しい訳が無い!そう言いたかったが、口から漏れるのは甘い声ばかりだ。
 ぴちゃぴちゃと音を立てながら花弁の蜜を幾度も舐め取る。舐めても舐めても、蜜は次々に溢れ出て来た。

「は、うんっ……んっ、はぁぁ……」

 硬く尖らせた舌を中に挿し込む。くちゅくちゅとと音を立てて大きく掻き混ぜると、早苗の悦ぶ声も大きくなる。

「ふあんっ! あっ、あっ、あるっ、んあぁっ!」

 花弁から離れ、上の花芯に標的を変えた。ぷくっと膨らみ存在を主張するそこを、舌でぬるぬると擦り刺激する。

「あっ! あっふっ、それ、きもち、いっ」

 花芯を舐め擦りながら、更に濡れてヒクつく秘穴に中指を挿入する。にゅるっと吸い込まれるように入った。
 くっと指を折り曲げ早苗の好む場所をトントンと叩くように強めに刺激すると、彼女の声が高くなった。

「はぁっ、アル、あるっ、気持ちいいよぉ!」

 中と外を同時に刺激されると、すぐに高みに登り詰める。

「あるっ、も、いく、イっちゃっ……ああっ!! あっ、あ……っは……」

 無意識にアルの頭を押さえ付け、ビクビク腰を揺らして達した。
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