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宿屋で勘違いされて処女を奪われました。

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 腹部や胸に温かい何かが這い回る感覚に意識が浮上する。

「んぅ~……」
「起きてください。遅くなったからって先に寝てしまうなんて、酷いではありませんか……」

 寝惚けた頭ではそれが何なのかを想像する事も出来なかったが、耳元で囁く声にハッと目を開けた。

「だ、誰?! 何?!」
「まだ寝惚けておいでなのですね、裸で待っていてくださるとは、なんて積極的な……」
「え? や、やめっ……ンッ」

 男性と言う以外誰かも分からない人物は、横を向いて寝ている早苗を後ろから抱き締め、ささやかな胸を両手でふにふに揉みながら、ちゅっちゅっとうなじに口付けている。

「少年かと思っていたので悩みましたが、君が女性で良かった……」

 胸を揉んでいた片手はすべすべと腹を撫でながら下へ降りて行き、脚の間の縦筋をスルリと撫でた。

「ひっ」
「まだ閉じていますね。ココ、これから開きっぱなしにして差し上げますよ」

 混乱し過ぎて身体が硬直してしまい、早苗はろくな抵抗も出来ずされるがままだ。この男が何故こんな事をしているのか、全く訳が分からない。
 男はうなじに舌を這わせ、片手で胸の頂を捏ね、すりすりと脚の間の縦筋を撫でている。すると、ぴたりと閉じていた花弁が少しずつ開き始め、彼女の口からはハァハァと少し荒い息が漏れ出て来た。

「……そろそろこっちを向いてください。顔を見ながら君を愛したいのです」

 ごろりと仰向けに転がされる。上にのし掛かって来た男の顔が、窓から差し込む月明かりに照らされて良く見えた。

 男は、あの従業員の少年だった。裸の上半身は意外にも筋肉質で、顔は相変わらず少年のものの筈なのに、唇の端が少し上がった子供とは思えない艶かしい表情で早苗を見ている。
 従業員の少年が何故かベッドに入り込み自分にふしだらな事をしていたのも勿論驚いたが、混乱状態の彼女の頭には状況に似つかわしくない、至極どうでも良い疑問が浮かんだ。

「あ、貴方、何歳?」
「……え? ……二十四だけど」

 思わず口を衝ついて出た質問に一瞬驚き言い淀んだ彼が、少しぶっきらぼうに言ったのは予想外の答だった。

「そうなんだ、もっと若いかと思ってた」

 二十四ならもう十二分に大人と言えるだろう。子供とは思えない艶のある表情も、これで納得出来た。

「……よく言われますよ。そう言う君は幾つですか?」
「私? 私は二十一歳」
「は? 嘘でしょう? どう見ても十四、五歳にしか……」

 早苗が彼を十五、六歳だと思っていたように、彼もまた早苗をそう思っていたようだ。彼女は自身の見た目を年相応だと思っているが、それはあくまで日本人の基準でだ。外国と同じで、こちらでは若く見えるのだろう。

「……でもまあ、少年じゃないなら、こんな少女が何故と思ってましたが……大人の女性なら納得ですね」
「何の話?」

 早苗は確かに成人しているが、彼が何を言っているのかよく分からない。

「そんな事より、続きをしましょう?」
「へ? なに? やっ」

 そうだ、雑談をしている場合では無い。今早苗は裸で、上半身裸の彼にベッドで押し倒されているのだ。漸く事態を把握し始めた彼女は目の前の胸を押して抵抗するが、彼の身体はびくともしない。それ処か、再び脚の間を弄られ始めてしまう。

「やめ、ぃひゃっ、ぁう……」
「私の事はアルと呼んでください、イーダ様。良かった、まだ濡れていますね」

 アルは脚の間を中指でぬちぬちと弄りながら、反対の手で胸を捏ね始める。余った胸の先端は彼の口の中へ消えた。

「ぅ……ぅあ……だ、だめ、んンッ」

 必死に拒絶の言葉を口にするが、縦筋と花弁を弄っていた指が蜜をまとって、にゅるりと唐突に上へずらされる。そこにある硬くしこった花芯を撫でられた事で、敢えなく喘ぎに変わってしまう。

「ダメじゃないでしょう? もうこんなに硬くして……ここ、気持ち良いですよね?」
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