11 / 22
11:本当の気持ち
しおりを挟む
「イツキ……」
「とりあえず座りなよ」
「イツキ、持ってるんだろ?」
「いつものでいい?それとも新しいカクテーー」
「イツキ!」
思わず大きな声を出したら、イツキが嘆息して肩をすくめる
「……持ってるよ。湊人さんから預かった」
「どこ?」
「座ったら渡す」
仕方なくスツールに腰掛けるとイツキはカクテルを作りながら少しだけ鋭い視線を向けてきた。
「それにしても1ヶ月なにしてたの」
「なにって、別に」
「いつ取りに来るかずっと待ってたんだけどね。ここって分からなかったの?」
「……いや、それ自体忘れてた」
「なんだ、悠にとってはそんなもの?」
「違う!」
そんなもの、なんてわけじゃなくてーーーそれどころじゃなかったから
湊人がいないことを、湊人に逢えないことを
受け入れるのに精一杯だったから
「……まぁいいけど。もうあと数日待っても来なかったら棄ててやろうかと思ってた」
コトンと目の前に置かれたグラスから、ふわりと香る甘い匂い
「カカオフィズ。悠、チョコレート好きでしょ?度数も高くないし飲みやすいと思うよ」
「……ねぇ、イツキ」
「カクテル言葉は“恋する胸の痛み”」
今の悠にぴったりでしょ?と笑うイツキ
なにも返せずに一口含めば、甘いカカオとピリッと痺れる炭酸、微かに苦いレモンの風味が絶妙にマッチしていてーーー本当にぴったりだな、なんて少し笑えてしまう
「悠、なんでここだってわかったの?」
「……湊人が特別な場所に隠すって言ってたから」
“湊人”と声に出したのが久しぶりすぎて、喉の奥が引き攣るような感覚
目の前で薄く笑うイツキが“湊人”と繋がっていると思うだけでーーー胸がざわついて仕方がない
「ここが特別な場所なんだね」
「……出逢ったのがここだし。そもそも、ここと俺ん家以外関係のある場所なんてないから」
「ほんとセックスしかしてなかったんだ」
ストレートな言葉に思わず唇を噛み締めると、ごめんごめんと笑ったイツキが胸ポケットから小さな封筒を取り出した。
ドクン、と心臓が音を立てる
「“もし悠が来たら渡してほしい。それと、来てくれてありがとうと伝えて”ーーーだって」
「…………」
そっと渡された封筒は封などされていなくて
簡単に開くそれの中にーーーあの日のポラロイド写真が裏向きで入っている
何を期待しているのか
何を求めているのか
なんかよくわかんなくなってきた
ただ
ただ、“湊人”が見たい
それだけだったーーー
震える指先で小さなそれを取り出し、ゆっくりと裏返す
「…………湊人」
そこには記憶の中と同じ
綺麗で、完璧な
湊人がいた。
一瞬真っ白になった頭に構わず俺の瞳はそれを凝視していて、写真とその下に書き足された文字を理解した瞬間
「……っ、はは……」
笑いが、零れた。
ポラロイド写真の中には微笑を浮かべた綺麗な湊人と、その首筋に顔を埋めるーーー俺がいて。
すがるように抱き締め合う2人の姿に、胸が熱くなる
でもなにより意識を奪ったのは、下の余白に少し癖のある文字で書かれた
『 知 っ て た よ 』
の、一言。
「……いつから知ってたの」
漏れる苦笑を噛み殺して、呟く。
知らないと思ってた
気付いていないと、思ってた
だってキスマークなんて反則行為
セフレには、許されることじゃないだろ?
なんで何も言わなかったの
なんでずっと
受け入れてくれてたの
どんな、気持ちでーーー
「……っ」
グッと拳を握り歯をくいしばって、込み上げる感情を押さえ込む
深い嘆息とともに重なったもう一枚の写真を見たときーーー眩暈が、した。
最後の1枚は、抱き合いながら見つめ合う最高のショット
優しく淡く薔薇みたいに綺麗な湊人の笑顔が向けられた先、向かい合う俺はまた『あの顔』をしていて
幸せそうな2人は、しっかりと互いを抱き締めていた。そしてーーー
「な、んで……」
掠れた声が聞こえて
それが自分だとも気付かないほどに動揺する
その理由は
まるで恋人同士のような2人の下
小さく、それでいてはっきりと書かれている文字
『 愛 し て る 』
「なに……っ」
言葉がでない
身体が動かない
ただ信じられなくて、何度も何度も見返した。
それでも目に映るのは、同じ言葉でーーー
「湊人……っ」
なんで
どうして
わからない
だって、そんな
「愛してる……?」
そんなの、一度だって言わなかったじゃん
湊人は俺のことただのセフレだと思ってたんでしょ?
だから
だから俺も、自分の気持ちを押し殺して気付かないふりをしていたんだ。
俺だってそこまでバカじゃないし、鈍感でもない
自分の変化ぐらい、わかってたんだよ
なのになんで
なんで、いまさら
「ちくしょ……っ」
写真の文字が
見つめ合う2人が
じわりと滲んで見えなくなった。
指で何度もそれをなぞりながら、頬を伝う冷たい感触に唇を噛み締める
何年ぶりに流した涙の理由は、わからないけれど
ただ悔しかった
悲しかった
どうしようもなく
逢いたく、なった。
「愛してる……なら、なんでいないの……っ」
なんで今、隣にいないの
なんで声すら聞けないの
なんで終わりにしようなんて、言ったの
おかしいじゃん
だって
だって俺もーーーー愛してるんだ
「悠……」
イツキの優しい声が聞こえたけれど、顔も上げられないし流れる涙を拭う力もない
ただ、苦しくて
ただ、逢いたくて
「……難しいよ、ほんと」
わからないことばかりだ
『恋をした』と言っていた相手が俺なら
俺のことを本当に『愛してる』なら
なんで自分から、離れたりするんだろう
どうしてあの日、言ってくれなかったんだろう
そんなことどれだけ考えても
答えは湊人しか知らない
その湊人に会う術を
俺は、知らないーーー
「悠には、難しいだろうね」
「……イツキなら、わかるの?」
「わかるよ」
「湊人と“同じ”だから?」
「そうだね」
「俺は“違う”から、わからないの?違うから、湊人は離れたの?違うってなに?同じってなんだよ。もうほんと意味わかんない」
「悠……」
「じゃあ俺の恋愛対象は男だって言えば“同じ”になるの?そうすれば湊人は戻ってくる?ずっと一緒にいられる?」
「…………」
「答えてよ、イツキ」
どうしたらいいの
どうしたらもう一度始められるの
だってお互いに好きならなんの問題もないはずでしょ?
恋愛ってそういうもんじゃないの?
「湊人……」
きっと俺たちは、出逢い方を間違えたんだ
ただそれだけーーーだから、もう一度出逢いからやり直そうよ
「悠、泣かないで」
零れ落ちる涙をイツキの指先が優しく拭う
そのまま頰を両手で包まれるとあの日の『映画館』の記憶が蘇って、余計に涙が止まらなくなった。
あの時、湊人は何を想って泣いていたんだろう
ちゃんと聞いていればよかったのかな
ちゃんと向き合って、理由を聞いて、想いを伝えていればーーー
「悠、綺麗な涙だね」
「……なにそれ」
「ふふ、忘れたの?悠が言った言葉でしょ」
「…………俺が?」
意味がわからず聞き返せば、きょとんとまばたいたイツキが「あー」と笑って
「そっか、あの日の記憶本当にないんだ」
「あの日って?」
「悠と湊人さんが初めて会った日」
「……なに、だって初めて会った日はイツキは怪我で休んでーー」
「それより前に、ここで会ってるんだよ」
………嘘だ。そんなわけない
だって出逢ったあの夜は、イツキに会いに来たらいなくて……代わりに湊人がいて
「初めて見る顔だね」って言ったら、湊人は確か微笑んで「はじめまして」って返したはず
お任せで作ってもらったカクテルがすごく美味しくてーーー褒めたら嬉しそうに笑った湊人がやけに可愛くて、どうしても欲しくなった。
あれが、俺たちの出逢いなはず
「僕が怪我する1週間前くらいかなぁ。あの日は僕が出勤した時にはもう悠酔っ払ってたんだよ。多分記憶無くすレベルだなとは思ってたけどまさか本当に全部忘れてたとはね」
「……その日、俺は湊人と話したの……?」
ぽつりと呟いて見つめれば、イツキはもう一度俺の涙を優しく拭ってから
「綺麗な涙だねって、悠が湊人さんに言ったんだよ」
多分あの瞬間から始まったんだと思うーーーそう続けたイツキが、濡れた指先のまま『愛してる』の文字をそっとなぞった。
「とりあえず座りなよ」
「イツキ、持ってるんだろ?」
「いつものでいい?それとも新しいカクテーー」
「イツキ!」
思わず大きな声を出したら、イツキが嘆息して肩をすくめる
「……持ってるよ。湊人さんから預かった」
「どこ?」
「座ったら渡す」
仕方なくスツールに腰掛けるとイツキはカクテルを作りながら少しだけ鋭い視線を向けてきた。
「それにしても1ヶ月なにしてたの」
「なにって、別に」
「いつ取りに来るかずっと待ってたんだけどね。ここって分からなかったの?」
「……いや、それ自体忘れてた」
「なんだ、悠にとってはそんなもの?」
「違う!」
そんなもの、なんてわけじゃなくてーーーそれどころじゃなかったから
湊人がいないことを、湊人に逢えないことを
受け入れるのに精一杯だったから
「……まぁいいけど。もうあと数日待っても来なかったら棄ててやろうかと思ってた」
コトンと目の前に置かれたグラスから、ふわりと香る甘い匂い
「カカオフィズ。悠、チョコレート好きでしょ?度数も高くないし飲みやすいと思うよ」
「……ねぇ、イツキ」
「カクテル言葉は“恋する胸の痛み”」
今の悠にぴったりでしょ?と笑うイツキ
なにも返せずに一口含めば、甘いカカオとピリッと痺れる炭酸、微かに苦いレモンの風味が絶妙にマッチしていてーーー本当にぴったりだな、なんて少し笑えてしまう
「悠、なんでここだってわかったの?」
「……湊人が特別な場所に隠すって言ってたから」
“湊人”と声に出したのが久しぶりすぎて、喉の奥が引き攣るような感覚
目の前で薄く笑うイツキが“湊人”と繋がっていると思うだけでーーー胸がざわついて仕方がない
「ここが特別な場所なんだね」
「……出逢ったのがここだし。そもそも、ここと俺ん家以外関係のある場所なんてないから」
「ほんとセックスしかしてなかったんだ」
ストレートな言葉に思わず唇を噛み締めると、ごめんごめんと笑ったイツキが胸ポケットから小さな封筒を取り出した。
ドクン、と心臓が音を立てる
「“もし悠が来たら渡してほしい。それと、来てくれてありがとうと伝えて”ーーーだって」
「…………」
そっと渡された封筒は封などされていなくて
簡単に開くそれの中にーーーあの日のポラロイド写真が裏向きで入っている
何を期待しているのか
何を求めているのか
なんかよくわかんなくなってきた
ただ
ただ、“湊人”が見たい
それだけだったーーー
震える指先で小さなそれを取り出し、ゆっくりと裏返す
「…………湊人」
そこには記憶の中と同じ
綺麗で、完璧な
湊人がいた。
一瞬真っ白になった頭に構わず俺の瞳はそれを凝視していて、写真とその下に書き足された文字を理解した瞬間
「……っ、はは……」
笑いが、零れた。
ポラロイド写真の中には微笑を浮かべた綺麗な湊人と、その首筋に顔を埋めるーーー俺がいて。
すがるように抱き締め合う2人の姿に、胸が熱くなる
でもなにより意識を奪ったのは、下の余白に少し癖のある文字で書かれた
『 知 っ て た よ 』
の、一言。
「……いつから知ってたの」
漏れる苦笑を噛み殺して、呟く。
知らないと思ってた
気付いていないと、思ってた
だってキスマークなんて反則行為
セフレには、許されることじゃないだろ?
なんで何も言わなかったの
なんでずっと
受け入れてくれてたの
どんな、気持ちでーーー
「……っ」
グッと拳を握り歯をくいしばって、込み上げる感情を押さえ込む
深い嘆息とともに重なったもう一枚の写真を見たときーーー眩暈が、した。
最後の1枚は、抱き合いながら見つめ合う最高のショット
優しく淡く薔薇みたいに綺麗な湊人の笑顔が向けられた先、向かい合う俺はまた『あの顔』をしていて
幸せそうな2人は、しっかりと互いを抱き締めていた。そしてーーー
「な、んで……」
掠れた声が聞こえて
それが自分だとも気付かないほどに動揺する
その理由は
まるで恋人同士のような2人の下
小さく、それでいてはっきりと書かれている文字
『 愛 し て る 』
「なに……っ」
言葉がでない
身体が動かない
ただ信じられなくて、何度も何度も見返した。
それでも目に映るのは、同じ言葉でーーー
「湊人……っ」
なんで
どうして
わからない
だって、そんな
「愛してる……?」
そんなの、一度だって言わなかったじゃん
湊人は俺のことただのセフレだと思ってたんでしょ?
だから
だから俺も、自分の気持ちを押し殺して気付かないふりをしていたんだ。
俺だってそこまでバカじゃないし、鈍感でもない
自分の変化ぐらい、わかってたんだよ
なのになんで
なんで、いまさら
「ちくしょ……っ」
写真の文字が
見つめ合う2人が
じわりと滲んで見えなくなった。
指で何度もそれをなぞりながら、頬を伝う冷たい感触に唇を噛み締める
何年ぶりに流した涙の理由は、わからないけれど
ただ悔しかった
悲しかった
どうしようもなく
逢いたく、なった。
「愛してる……なら、なんでいないの……っ」
なんで今、隣にいないの
なんで声すら聞けないの
なんで終わりにしようなんて、言ったの
おかしいじゃん
だって
だって俺もーーーー愛してるんだ
「悠……」
イツキの優しい声が聞こえたけれど、顔も上げられないし流れる涙を拭う力もない
ただ、苦しくて
ただ、逢いたくて
「……難しいよ、ほんと」
わからないことばかりだ
『恋をした』と言っていた相手が俺なら
俺のことを本当に『愛してる』なら
なんで自分から、離れたりするんだろう
どうしてあの日、言ってくれなかったんだろう
そんなことどれだけ考えても
答えは湊人しか知らない
その湊人に会う術を
俺は、知らないーーー
「悠には、難しいだろうね」
「……イツキなら、わかるの?」
「わかるよ」
「湊人と“同じ”だから?」
「そうだね」
「俺は“違う”から、わからないの?違うから、湊人は離れたの?違うってなに?同じってなんだよ。もうほんと意味わかんない」
「悠……」
「じゃあ俺の恋愛対象は男だって言えば“同じ”になるの?そうすれば湊人は戻ってくる?ずっと一緒にいられる?」
「…………」
「答えてよ、イツキ」
どうしたらいいの
どうしたらもう一度始められるの
だってお互いに好きならなんの問題もないはずでしょ?
恋愛ってそういうもんじゃないの?
「湊人……」
きっと俺たちは、出逢い方を間違えたんだ
ただそれだけーーーだから、もう一度出逢いからやり直そうよ
「悠、泣かないで」
零れ落ちる涙をイツキの指先が優しく拭う
そのまま頰を両手で包まれるとあの日の『映画館』の記憶が蘇って、余計に涙が止まらなくなった。
あの時、湊人は何を想って泣いていたんだろう
ちゃんと聞いていればよかったのかな
ちゃんと向き合って、理由を聞いて、想いを伝えていればーーー
「悠、綺麗な涙だね」
「……なにそれ」
「ふふ、忘れたの?悠が言った言葉でしょ」
「…………俺が?」
意味がわからず聞き返せば、きょとんとまばたいたイツキが「あー」と笑って
「そっか、あの日の記憶本当にないんだ」
「あの日って?」
「悠と湊人さんが初めて会った日」
「……なに、だって初めて会った日はイツキは怪我で休んでーー」
「それより前に、ここで会ってるんだよ」
………嘘だ。そんなわけない
だって出逢ったあの夜は、イツキに会いに来たらいなくて……代わりに湊人がいて
「初めて見る顔だね」って言ったら、湊人は確か微笑んで「はじめまして」って返したはず
お任せで作ってもらったカクテルがすごく美味しくてーーー褒めたら嬉しそうに笑った湊人がやけに可愛くて、どうしても欲しくなった。
あれが、俺たちの出逢いなはず
「僕が怪我する1週間前くらいかなぁ。あの日は僕が出勤した時にはもう悠酔っ払ってたんだよ。多分記憶無くすレベルだなとは思ってたけどまさか本当に全部忘れてたとはね」
「……その日、俺は湊人と話したの……?」
ぽつりと呟いて見つめれば、イツキはもう一度俺の涙を優しく拭ってから
「綺麗な涙だねって、悠が湊人さんに言ったんだよ」
多分あの瞬間から始まったんだと思うーーーそう続けたイツキが、濡れた指先のまま『愛してる』の文字をそっとなぞった。
23
お気に入りに追加
225
あなたにおすすめの小説
【運命】に捨てられ捨てたΩ
諦念
BL
「拓海さん、ごめんなさい」
秀也は白磁の肌を青く染め、瞼に陰影をつけている。
「お前が決めたことだろう、こっちはそれに従うさ」
秀也の安堵する声を聞きたくなく、逃げるように拓海は音を立ててカップを置いた。
【運命】に翻弄された両親を持ち、【運命】なんて言葉を信じなくなった医大生の拓海。大学で入学式が行われた日、「一目惚れしました」と眉目秀麗、頭脳明晰なインテリ眼鏡風な新入生、秀也に突然告白された。
なんと、彼は有名な大病院の院長の一人息子でαだった。
右往左往ありながらも番を前提に恋人となった二人。卒業後、二人の前に、秀也の幼馴染で元婚約者であるαの女が突然現れて……。
前から拓海を狙っていた先輩は傷ついた拓海を慰め、ここぞとばかりに自分と同居することを提案する。
※オメガバース独自解釈です。合わない人は危険です。
縦読みを推奨します。
まさか「好き」とは思うまい
和泉臨音
BL
仕事に忙殺され思考を停止した俺の心は何故かコンビニ店員の悪態に癒やされてしまった。彼が接客してくれる一時のおかげで激務を乗り切ることもできて、なんだかんだと気づけばお付き合いすることになり……
態度の悪いコンビニ店員大学生(ツンギレ)×お人好しのリーマン(マイペース)の牛歩な恋の物語
*2023/11/01 本編(全44話)完結しました。以降は番外編を投稿予定です。
僕の追憶と運命の人-【消えない思い】スピンオフ
樹木緑
BL
【消えない思い】スピンオフ ーオメガバース
ーあの日の記憶がいつまでも僕を追いかけるー
消えない思いをまだ読んでおられない方は 、
続きではありませんが、消えない思いから読むことをお勧めします。
消えない思いで何時も番の居るΩに恋をしていた矢野浩二が
高校の後輩に初めての本気の恋をしてその恋に破れ、
それでもあきらめきれない中で、 自分の運命の番を探し求めるお話。
消えない思いに比べると、
更新はゆっくりになると思いますが、
またまた宜しくお願い致します。
【完結】遍く、歪んだ花たちに。
古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。
和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。
「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」
No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。
僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
林檎を並べても、
ロウバイ
BL
―――彼は思い出さない。
二人で過ごした日々を忘れてしまった攻めと、そんな彼の行く先を見守る受けです。
ソウが目を覚ますと、そこは消毒の香りが充満した病室だった。自分の記憶を辿ろうとして、はたり。その手がかりとなる記憶がまったくないことに気付く。そんな時、林檎を片手にカーテンを引いてとある人物が入ってきた。
彼―――トキと名乗るその黒髪の男は、ソウが事故で記憶喪失になったことと、自身がソウの親友であると告げるが…。
【完結】はじめてできた友だちは、好きな人でした
月音真琴
BL
完結しました。ピュアな高校の同級生同士。友達以上恋人未満な関係。
人付き合いが苦手な仲谷皇祐(なかたにこうすけ)は、誰かといるよりも一人でいる方が楽だった。
高校に入学後もそれは同じだったが、購買部の限定パンを巡ってクラスメートの一人小此木敦貴(おこのぎあつき)に懐かれてしまう。
一人でいたいのに、強引に誘われて敦貴と共に過ごすようになっていく。
はじめての友だちと過ごす日々は楽しいもので、だけどつまらない自分が敦貴を独占していることに申し訳なくて。それでも敦貴は友だちとして一緒にいてくれることを選んでくれた。
次第に皇祐は嬉しい気持ちとは別に違う感情が生まれていき…。
――僕は、敦貴が好きなんだ。
自分の気持ちに気づいた皇祐が選んだ道とは。
エブリスタ様にも掲載しています(完結済)
エブリスタ様にてトレンドランキング BLジャンル・日間90位
◆「第12回BL小説大賞」に参加しています。
応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
ピュアな二人が大人になってからのお話も連載はじめました。よかったらこちらもどうぞ。
『迷いと絆~友情か恋愛か、親友との揺れる恋物語~』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/416124410/923802748
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる