4 / 47
チュートリアル
4話 初戦闘!
しおりを挟む
「・・・異世界版のどこでも◯ア??」
ユウは、シュノンに、「これがダンジョンの入り口っす!」と教えられた扉を観察し、そう結論を出した。
石なのか、金属なのか、良く分からない質感で、地図は日本語表記なのに、この扉には、読み方の分からない謎文字が刻まれている。
森のなかの開けた場所に、ポツンと在り、高さは2メートル位だ。
コカトリウスは、近くで休ませている。
「ここに手を触れると、中に入れますっす!」
シュノンが、扉の取っ手部分に触れると、体が青白い光に覆われ、姿が消える。
「おおっ!消えたっ!!」
すると、シュノンの立っていた場所に、魔方陣が浮かび、パッとシュノンが表れる。
「・・・とまあ、こんな感じっすね!」
ここに来る道中に聞いていたのだが、ダンジョン内の物は、ダンジョンをクリアしなければ外に持ち出せない。
これは、一度クリアしたことのある人も同じで、例えば、クリア経験のあるシュノンが、途中で薬草を手にし、死ぬか入り口の取っ手に触れ、外に出たとしても、ダンジョン内で入手した薬草は、無くなって居るそうだ。
ついでに、薬草は、アロエの様に水分を多く含み、皮を剥いで葉肉を食べるか、絞り、水分を傷口に垂らすかして扱うそうだ。
無味無臭の寒天ゼリーみたいな味わいであった。
食べると全身を回復させ、水分を垂らすとピンポイントでの回復になり、疲れたな~とか、体が重たいな~って時に食べ、傷口を塞ぎたい時に水分を垂らすらしい。
「・・・さて、なら早速ッ!!」
わくわくとしながらも、扉の取っ手を掴み青白い光に覆われるユウ。
「・・・お、おぉ~!おぉ~!」
ユウは、ダンジョンに入ってすぐ、周囲を見渡して、感嘆の声を漏らす。
ゴツゴツとした石造りの壁や床。
イメージとしては、ピラミッドの内部を彷彿とさせる。
そして、一定感覚で設置された、炎の独特の赤みある灯り。
人間が、5人程横並びで歩ける位の、幅のある通路。
「イメージ通りの、ザッ・ダンジョン!って感じだなッ!!」
「・・・うわ~!中ってこんな感じなんだ!凄いねぇ!凄いよぉ!凄いと思うなぁ!」
「ララ様も、ダンジョンは初めてっすよね!ここでは、ハウンドドック、ホーンラビット、ゴブリン。
この3種のモンスターしか現れませんっす。
また最後のボスの間に、トロールが1体居ますっすね!
3階層まであって、下にいく程、モンスターの出現頻度が増えるっす。」
ユウ的には、右の壁伝いに、1からダンジョンの攻略をしたい所だが、いくら死なないといっても、モンスターとの初戦闘も控えて居るため、そこはグッと堪えて、シュノンの案内に従う。
「おっ!現れますよ!!」
床に魔方陣が現れ、ゴブリンが1体出現する。
(これってやっぱ、エンカウント制だよな!?)
「ユウくん!龍神剣を構えて、術式解放って言ってみて?言って欲しいなぁ!言って欲しいかも!」
ユウは、言われた通りに、腰へ携えた龍神剣を手に取り構えた。
「術式解放ッ!!」
すると、頭の中に、情報と熱い何かが流れ込んで来る。
(これってーーーッ!?)
良く分からないのに、良く分かる。
そんな不思議な感覚。
知らないのに知っている。
「・・・モード、ブレイバーッ!!」
龍神剣にはめ込まれた赤色の宝玉が、緑色に変わり、ユウの体を、淡い翡翠の空気が包む。
(これが・・・魔力!!・・・力がッ!!漲るッ!!)
頭の中に、選択肢が浮かぶみたいな変な感覚だが、コマンド制のゲーム的で、ユウとは相性が良かった。
「疾風斬ッ!!」
そのうちの1つを口にすれば、勝手に身体が動き出す。
何故か、動く!という確信があった。
「ギャァァァァアッ!!」
一瞬にして、ゴブリンを真っ二つにし、高速での移動を終える。
「おぉッ!!」
自分で動いた距離を振り返り、確かに残る、ゴブリンを斬った感触を噛み締める。
「ハハハッ!すげぇッ!!」
ユウは、シュノンに、「これがダンジョンの入り口っす!」と教えられた扉を観察し、そう結論を出した。
石なのか、金属なのか、良く分からない質感で、地図は日本語表記なのに、この扉には、読み方の分からない謎文字が刻まれている。
森のなかの開けた場所に、ポツンと在り、高さは2メートル位だ。
コカトリウスは、近くで休ませている。
「ここに手を触れると、中に入れますっす!」
シュノンが、扉の取っ手部分に触れると、体が青白い光に覆われ、姿が消える。
「おおっ!消えたっ!!」
すると、シュノンの立っていた場所に、魔方陣が浮かび、パッとシュノンが表れる。
「・・・とまあ、こんな感じっすね!」
ここに来る道中に聞いていたのだが、ダンジョン内の物は、ダンジョンをクリアしなければ外に持ち出せない。
これは、一度クリアしたことのある人も同じで、例えば、クリア経験のあるシュノンが、途中で薬草を手にし、死ぬか入り口の取っ手に触れ、外に出たとしても、ダンジョン内で入手した薬草は、無くなって居るそうだ。
ついでに、薬草は、アロエの様に水分を多く含み、皮を剥いで葉肉を食べるか、絞り、水分を傷口に垂らすかして扱うそうだ。
無味無臭の寒天ゼリーみたいな味わいであった。
食べると全身を回復させ、水分を垂らすとピンポイントでの回復になり、疲れたな~とか、体が重たいな~って時に食べ、傷口を塞ぎたい時に水分を垂らすらしい。
「・・・さて、なら早速ッ!!」
わくわくとしながらも、扉の取っ手を掴み青白い光に覆われるユウ。
「・・・お、おぉ~!おぉ~!」
ユウは、ダンジョンに入ってすぐ、周囲を見渡して、感嘆の声を漏らす。
ゴツゴツとした石造りの壁や床。
イメージとしては、ピラミッドの内部を彷彿とさせる。
そして、一定感覚で設置された、炎の独特の赤みある灯り。
人間が、5人程横並びで歩ける位の、幅のある通路。
「イメージ通りの、ザッ・ダンジョン!って感じだなッ!!」
「・・・うわ~!中ってこんな感じなんだ!凄いねぇ!凄いよぉ!凄いと思うなぁ!」
「ララ様も、ダンジョンは初めてっすよね!ここでは、ハウンドドック、ホーンラビット、ゴブリン。
この3種のモンスターしか現れませんっす。
また最後のボスの間に、トロールが1体居ますっすね!
3階層まであって、下にいく程、モンスターの出現頻度が増えるっす。」
ユウ的には、右の壁伝いに、1からダンジョンの攻略をしたい所だが、いくら死なないといっても、モンスターとの初戦闘も控えて居るため、そこはグッと堪えて、シュノンの案内に従う。
「おっ!現れますよ!!」
床に魔方陣が現れ、ゴブリンが1体出現する。
(これってやっぱ、エンカウント制だよな!?)
「ユウくん!龍神剣を構えて、術式解放って言ってみて?言って欲しいなぁ!言って欲しいかも!」
ユウは、言われた通りに、腰へ携えた龍神剣を手に取り構えた。
「術式解放ッ!!」
すると、頭の中に、情報と熱い何かが流れ込んで来る。
(これってーーーッ!?)
良く分からないのに、良く分かる。
そんな不思議な感覚。
知らないのに知っている。
「・・・モード、ブレイバーッ!!」
龍神剣にはめ込まれた赤色の宝玉が、緑色に変わり、ユウの体を、淡い翡翠の空気が包む。
(これが・・・魔力!!・・・力がッ!!漲るッ!!)
頭の中に、選択肢が浮かぶみたいな変な感覚だが、コマンド制のゲーム的で、ユウとは相性が良かった。
「疾風斬ッ!!」
そのうちの1つを口にすれば、勝手に身体が動き出す。
何故か、動く!という確信があった。
「ギャァァァァアッ!!」
一瞬にして、ゴブリンを真っ二つにし、高速での移動を終える。
「おぉッ!!」
自分で動いた距離を振り返り、確かに残る、ゴブリンを斬った感触を噛み締める。
「ハハハッ!すげぇッ!!」
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
異世界国盗り物語 ~野望に燃えるエーリカは第六天魔皇になりて天下に武を布く~
ももちく
ファンタジー
天帝と教皇をトップに据えるテクロ大陸本土には4つの王国とその王国を護る4人の偉大なる魔法使いが存在した
創造主:Y.O.N.Nはこの世界のシステムの再構築を行おうとした
その過程において、テクロ大陸本土の西国にて冥皇が生まれる
冥皇の登場により、各国のパワーバランスが大きく崩れ、テクロ大陸は長い戦国時代へと入る
テクロ大陸が戦国時代に突入してから190年の月日が流れる
7つの聖痕のひとつである【暴食】を宿す剣王が若き戦士との戦いを経て、新しき世代に聖痕を譲り渡す
若き戦士は剣王の名を引き継ぎ、未だに終わりをしらない戦国乱世真っ只中のテクロ大陸へと殴り込みをかける
そこからさらに10年の月日が流れた
ホバート王国という島国のさらに辺境にあるオダーニの村から、ひとりの少女が世界に殴り込みをかけにいく
少女は|血濡れの女王《ブラッディ・エーリカ》の団を結成し、自分たちが世の中へ打って出る日を待ち続けていたのだ
その少女の名前はエーリカ=スミス
とある刀鍛冶の一人娘である
エーリカは分不相応と言われても仕方が無いほどのでっかい野望を抱いていた
エーリカの野望は『1国の主』となることであった
誰もが笑って暮らせる平和で豊かな国、そんな国を自分の手で興したいと望んでいた
エーリカは救国の士となるのか?
それとも国すら盗む大盗賊と呼ばれるようになるのか?
はたまた大帝国の祖となるのか?
エーリカは野望を成し遂げるその日まで、決して歩みを止めようとはしなかった……
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
元魔王おじさん
うどんり
ファンタジー
激務から解放されようやく魔王を引退したコーラル。
人間の住む地にて隠居生活を送ろうとお引越しを敢行した。
本人は静かに生活を送りたいようだが……さてどうなることやら。
戦いあり。ごはんあり。
細かいことは気にせずに、元魔王のおじさんが自由奔放に日常を送ります。
異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
おっさん、勇者召喚されるがつま弾き...だから、のんびりと冒険する事にした
あおアンドあお
ファンタジー
ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を
自分の世界へと召喚した。
召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと
願いを託す。
しかしよく見ると、皆の希望の目線は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、
全く向けられていなかった。
何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、
将来性も期待性もバッチリであったが...
この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。
でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか?
だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし...
周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を
俺に投げてくる始末。
そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と
罵って蔑ろにしてきやがる...。
元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで
最低、一年はかかるとの事だ。
こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から
出ようとした瞬間...
「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」
...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。
※小説家になろう様でも掲載しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる