ペンドラゴンクエスト ~~根暗勇者による、自己中心的冒険!?~~

 かつて、ライグザント王国の王都があった地は荒れ果て、モンスターが犇めき、明けることのない夜に包まれた魔都となっていた。

 魔王アイン・クロスフォードによって、作り替えられた王城には、彼の造り出した10のダンジョンを攻略し、宝玉を手に入れなければ立ち入る事が出来ない。

 貧困と困窮に喘ぐライグザント王国は、異世界より、勇者を召喚して、王都の奪還を試みる事にした。

 「おぉ、異世界より喚ばれし勇者様ッ!!あなた様のお名前を、御教え下さいませ!」

 「・←・・」


 「名前か~!どうする?ま、本名で良いか!えぇーっと、ゆう、っと!」

 コントローラを操作して、ゆとうの文字を入力する福場 優 (16歳) 男性。

 高校生の彼は、夏休みに、暇をもて余しており、何気なくゲームショップで手にした、懐かしのドット絵が主体の中古安売りソフトが、100円(税別)だったので購入し、今、まさにゲームスタートする瞬間である。



 そして、決定のボタンを押す。



 すると・・・ッ!?



 「パンパカパーン!貴方は、ライグザント王国の勇者として、召喚されました!!イェーイッ!!」

 「・・・へ?」

 「イェーイッ!!」

 福場 優の視界は突如として、真っ白な空間にガラリと変わり、目の前には、とてつもなく光っている、女の様な形をした人(?)が立っている。

 この物語は、根が暗い性格の主人公、福場 優が、ゲームの世界へと召喚され、マジで勇者として活躍するといった物語。

 何故、宝箱へお金や道具、装備品が入れられているのか?

 そういったゲームの世界だからと思っていた疑問に、実はちゃんとした理由があり、主人公、福場 優は、手探りでそういった事実を解明していく。

 見え隠れする様々な思惑と人間関係、そして、明らかとなる驚愕の真実の数々ッ!!

 更に、レトロゲーム好きとして、独特な思考展開を繰り広げていく、自己中心的な主人公ッ!!

 果たして、主人公の命運はいかにッ!?
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