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新たなる門出
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「宇宙閻魔様?」
あたしは思わずプルートに聞き返す。
「そうです。宇宙の死をつかさどり、輪廻転生を決める重大なお仕事をしているお方です。ただ、会ってもらえるかどうか、、、分かりませんが。」
するとスプリングが言った。
「なんでもいいよ!その宇宙閻魔様のところに行こう!ベルが正気を取り戻すなら、ね?」
スプリングは秋時に同意を求める。
「ああ。」
秋時は気のない返事。
あんなに美鈴さんにこだわっていたのになんで?
「おい、オータム?少しおかしいぞ?」
サマーも秋時の様子がおかしいのに気づいた。
いや。
誰だって気がつくだろう。
「とりあえず別れはまだ先だな。」
ウィンターが言った。
あたしは心臓かとくんとなる。
秋時とまだ離れずに済む。
秋時が誰を想っていようと、あたしは秋時が好きなのを実感する。
あたしが秋時に視線を送っているのを、ムーンはただ見ていた。
左の手のひらを見ながら。
*
「ムーン?どうかしました?」
「えっ?いえなにも。」
いきなりウラヌスはムーンに言った。
ムーンは慌てて左の手のひらを隠す。
「左手に怪我をしたのですか?」
「はぁ。ちょっと捻挫をしてしまって。後で包帯を巻いておきます。」
ムーンは笑い、ウラヌスはその笑顔を見て安心して、
「そうですか。なら良かった。」
と言いながら笑った。
*
「さて。プルート様。宇宙閻魔様はどこに行けば会えるのてすか?」
ジュピターが言った。
「地球にも閻魔界というのがあるのですが、まずはそこに行き地球の閻魔に会う必要があります。アースやムーンはそこから転生したのです。ベルもきっと。」
「へぇ?閻魔か。そう言えば地球にいた時、地球の者たちはその閻魔ってやつが天国と地獄の番人だと言っていたな。」
秋時がプルートに嫌味のように言う。
「閻魔界は死する者たちの行く場所ですが、宇宙閻魔界への道はそこしかないのです。」
「御託はいい!!さっさと行くぞ!」
秋時が言ってあたしたちは閻魔界へと向かった。
*
「アース?」
「へ?」
あたしはボーっとしながら秋時を見ていた。
「しっかりしてよ。地球の閻魔界へはどうやって行けばいいの?」
ジュピターが困った顔をして言った。
「どうやってって、、、?」
「知らないの??」
「え、、、あの、、、?」
あたしはしどろもどろになった。
「プルート様。知らないようですが、、、」
どうやらあたしがボーっとしている間に話が進んでいたようだった。
今もみんなで話をしている。
秋時とあたしをのぞいては。
いや、あと1人。
「ムーン?」
「え?」
「んもう!!しっかりしてよ!!」
「すみません。何か?」
ムーンも少し様子がおかしい。
「だから、地球の閻魔界へはどう行けばいいの!?」
「はぁ、、、?アース様が知っているかと?私は地球の衛星なので分かりかねます。」
え?
あたし?
「ほら、やっぱり!アースしか知らないんじゃない!」
いや、だって。
あたしは困ってしまった。
*
「京都なんじゃねー?」
え?
「修学旅行で行ったけど?地獄の門番である、金剛力士像がある神社。」
秋時は言った。
なるほど!!
「そうかも!最澄、空海って言う有名な像があるの!そこよ!きっと。」
あたしも言った。
「そうですか!では参りましょう!京都というところへ!」
プルートが言った。
*
地球、、、日本、、、京都。
みんなすごい速さで移動する。
あたしはついていくのがやっとだった。
こんな時いつも気にかけてくれるのはムーンなのだが。
左手にある包帯。
そんなに痛いのかな?
話しかけようとも思ったが、みんなが速いのでそれも出来なかった。
あたしは思わずプルートに聞き返す。
「そうです。宇宙の死をつかさどり、輪廻転生を決める重大なお仕事をしているお方です。ただ、会ってもらえるかどうか、、、分かりませんが。」
するとスプリングが言った。
「なんでもいいよ!その宇宙閻魔様のところに行こう!ベルが正気を取り戻すなら、ね?」
スプリングは秋時に同意を求める。
「ああ。」
秋時は気のない返事。
あんなに美鈴さんにこだわっていたのになんで?
「おい、オータム?少しおかしいぞ?」
サマーも秋時の様子がおかしいのに気づいた。
いや。
誰だって気がつくだろう。
「とりあえず別れはまだ先だな。」
ウィンターが言った。
あたしは心臓かとくんとなる。
秋時とまだ離れずに済む。
秋時が誰を想っていようと、あたしは秋時が好きなのを実感する。
あたしが秋時に視線を送っているのを、ムーンはただ見ていた。
左の手のひらを見ながら。
*
「ムーン?どうかしました?」
「えっ?いえなにも。」
いきなりウラヌスはムーンに言った。
ムーンは慌てて左の手のひらを隠す。
「左手に怪我をしたのですか?」
「はぁ。ちょっと捻挫をしてしまって。後で包帯を巻いておきます。」
ムーンは笑い、ウラヌスはその笑顔を見て安心して、
「そうですか。なら良かった。」
と言いながら笑った。
*
「さて。プルート様。宇宙閻魔様はどこに行けば会えるのてすか?」
ジュピターが言った。
「地球にも閻魔界というのがあるのですが、まずはそこに行き地球の閻魔に会う必要があります。アースやムーンはそこから転生したのです。ベルもきっと。」
「へぇ?閻魔か。そう言えば地球にいた時、地球の者たちはその閻魔ってやつが天国と地獄の番人だと言っていたな。」
秋時がプルートに嫌味のように言う。
「閻魔界は死する者たちの行く場所ですが、宇宙閻魔界への道はそこしかないのです。」
「御託はいい!!さっさと行くぞ!」
秋時が言ってあたしたちは閻魔界へと向かった。
*
「アース?」
「へ?」
あたしはボーっとしながら秋時を見ていた。
「しっかりしてよ。地球の閻魔界へはどうやって行けばいいの?」
ジュピターが困った顔をして言った。
「どうやってって、、、?」
「知らないの??」
「え、、、あの、、、?」
あたしはしどろもどろになった。
「プルート様。知らないようですが、、、」
どうやらあたしがボーっとしている間に話が進んでいたようだった。
今もみんなで話をしている。
秋時とあたしをのぞいては。
いや、あと1人。
「ムーン?」
「え?」
「んもう!!しっかりしてよ!!」
「すみません。何か?」
ムーンも少し様子がおかしい。
「だから、地球の閻魔界へはどう行けばいいの!?」
「はぁ、、、?アース様が知っているかと?私は地球の衛星なので分かりかねます。」
え?
あたし?
「ほら、やっぱり!アースしか知らないんじゃない!」
いや、だって。
あたしは困ってしまった。
*
「京都なんじゃねー?」
え?
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なるほど!!
「そうかも!最澄、空海って言う有名な像があるの!そこよ!きっと。」
あたしも言った。
「そうですか!では参りましょう!京都というところへ!」
プルートが言った。
*
地球、、、日本、、、京都。
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あたしはついていくのがやっとだった。
こんな時いつも気にかけてくれるのはムーンなのだが。
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