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カーキ=ツバタ王国編

だからビキニアーマーなのか

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翌朝、エルザ女王に昨夜の出来事を話した。もちろん手紙のことは伏せてだ。

時もほぼ1年経ったことと、その間に何も起きなかった事もあったので、ようやく森に帰る事を許してくれた。

 じつはカーキ=ツバタ周辺の森と本体は繋がっているから、意識体だけならしょっちゅう戻っていたのだが、わりと催物に出席するように呼ばれるので、落ち着いて森を視て回ることができなかったのだ。

そのうえ、ペッターが何故が躯体壱号と弐号を解体してしまったので、さらに分からなくなってしまったのだ。
まあアディがいるから大丈夫だと思うが、やはり自分の森は、自力で護りたい。

 国を護った英雄として盛大に送り出すという話があったらしいが、早く戻りたかったので、まだ居ると皆に思わせた方が良いと提案し、それなら専用の部屋で瞑想していることにしましょう、ということで落ち着いた。

オレは早速、旅人姿でカーキ=ツバタをあとにした。

この1年で森とカーキ=ツバタを繋ぐ街道はずいぶんと整備された。道幅は広くなり荷馬車が楽々とすれ違う事が出来るようになり、等間隔に木を植えて木陰を作り旅人が休みやすくなったのと、正確な距離が分かるようになった。

クワハラがメートル法と太陽暦を採用してくれたので、オレも細かいところが正確に分かるようになって助かる。

 2時間ほど歩いて振り向くと、華やかな城壁がまだ見える。
1年も住んでいると、それなりに愛着もわいていたが、それでも森に帰りたい気持ちの方が強い。
オレの故郷は、もうあの森なんだな。

 途中で、カーキ=ツバタ発の四頭立ての大型馬車に追い付かれた。世界樹の森マイワールド行きだというので乗せてもらうことにする。
モーリからの依頼で、カーキ=ツバタ王国としての大使館、いや領事館的なものとして使うらしい。



「クッキーさん、御無沙汰です。馬車と一緒とは思いませんでしたよ」

さすが4頭立て、あっという間に帰ることができた。モーリに事情を説明して、ちゃんと帰ってきたことを伝えた。

「そうですか。ではあらためて、これからよろしくお願いいたします」

「早速だけど現状はどうなっているだい? とくにここ3ヶ月はほとんど見回れなかったから、そのあたりを知りたい」

「森には大きな変化はありません。この1年、クッキーさんとユーリさんに案内してもらって、森の中と外周りと位置がだいたい分かりましたので、こういう計画を考えてみたんです」

モーリが住み処として使っていた荷馬車から、大きな紙を持ってこようとしたが、新しく来た重荷馬車への引っ越しを先にやらないと、持ってきた連中が帰れないから少し待ってくれと言われた。

それなら先にユーリ達に会いに行くことにして、森の奥に進んだ。
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