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カーキ=ツバタ王国編
その4
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躯体は基本的に痛みを感じないからバラバラにされても平気だが、オレがもうダメだと思うと、安全装置的なものが働いて、意識は本体に戻ってしまう。
逆にまだいけると思えるのなら、指先ひとつになってもそこに留まれる。
しかし、留まれても動けなければどうしようもない。
バラバラにされた時は、さすがにもうダメだと思ってしまい、セーフティが働くところだったが……
「とわぁっ!!」
あぶなかった、一か八かの試しだったが上手くいった。
ぎりぎり触れたアディの躯体に、憑依し直す事ができたのだ。
だらしなく寝転がっていた躯体は、生き生きと反動をつけて立ち上がる。
有り難いことに躯体は無傷だったが、なんか動かしづらい。
人型カイマが驚いたようで、動けずにいる。
しかし、
なんでだ、
アリ型とイモリ型が襲ってきたぁぁぁ
「うわうわうわぁぁぁ!!」
なんでだなんでだなんでだぁぁぁ
掴みかかろうとするカイマ達を避けて身体をひねったら、無駄に遠心力とか惰性があって動かしづらいから、カイマ達が襲ってきた理由が解った。
オレ、女の身体になっているんだ。
アディの躯体はもともと女型で、ユーリに対抗したのか、胸と尻がやたらとでかい。だから動かしづらかったのか。
あのアホォォォォ!!!!
しかもビキニ姿かよ!!
ああそうだったね!! そんな格好だったよね!!
やりやすい場所でやりたかったが、その前にまたバラバラにされては元も子もない、ここでやるしかないか、[世界樹の実]は……
なんで胎内にあるんだ!
もういい、突っ込み疲れるわ!!
呑み込む手間がはぶけたわっ!!!
オレは実のチカラを取り込み、その場の地面に四つん這いの格好をとる。
世界樹の底力、見せてやる!!
全力で両手両膝から根を伸ばし、その根を南へと向けた。躯体より根の体積が多くなると、意識はそちらに乗せやすくなる。おかげで女の姿を維持できなくなったので、カイマ達に襲われる危険は無くなった。
根を伸ばし伸ばし、王国の城壁南側にある本体の根と接触した。
よっしゃあ!!
これで無線から有線になった、本体からチカラを送って、王国周辺の根から発芽し木を発現せる。
高さはカイマ達より少し高いくらいまで伸ばして、そこまできたら、蔓草を生やし壁状態にする。
王国全体を囲いたかったが、北側の3割と東側の半分を空けてしまった。そこからカイマ達が変わらず王国を目指している。
だが、止めてみせる、世界樹の底力はまだ見せてないからな。
カイマ達よ、育った世界樹の垣根に来るがよい、相手してやるよ、コイツらとな。
逆にまだいけると思えるのなら、指先ひとつになってもそこに留まれる。
しかし、留まれても動けなければどうしようもない。
バラバラにされた時は、さすがにもうダメだと思ってしまい、セーフティが働くところだったが……
「とわぁっ!!」
あぶなかった、一か八かの試しだったが上手くいった。
ぎりぎり触れたアディの躯体に、憑依し直す事ができたのだ。
だらしなく寝転がっていた躯体は、生き生きと反動をつけて立ち上がる。
有り難いことに躯体は無傷だったが、なんか動かしづらい。
人型カイマが驚いたようで、動けずにいる。
しかし、
なんでだ、
アリ型とイモリ型が襲ってきたぁぁぁ
「うわうわうわぁぁぁ!!」
なんでだなんでだなんでだぁぁぁ
掴みかかろうとするカイマ達を避けて身体をひねったら、無駄に遠心力とか惰性があって動かしづらいから、カイマ達が襲ってきた理由が解った。
オレ、女の身体になっているんだ。
アディの躯体はもともと女型で、ユーリに対抗したのか、胸と尻がやたらとでかい。だから動かしづらかったのか。
あのアホォォォォ!!!!
しかもビキニ姿かよ!!
ああそうだったね!! そんな格好だったよね!!
やりやすい場所でやりたかったが、その前にまたバラバラにされては元も子もない、ここでやるしかないか、[世界樹の実]は……
なんで胎内にあるんだ!
もういい、突っ込み疲れるわ!!
呑み込む手間がはぶけたわっ!!!
オレは実のチカラを取り込み、その場の地面に四つん這いの格好をとる。
世界樹の底力、見せてやる!!
全力で両手両膝から根を伸ばし、その根を南へと向けた。躯体より根の体積が多くなると、意識はそちらに乗せやすくなる。おかげで女の姿を維持できなくなったので、カイマ達に襲われる危険は無くなった。
根を伸ばし伸ばし、王国の城壁南側にある本体の根と接触した。
よっしゃあ!!
これで無線から有線になった、本体からチカラを送って、王国周辺の根から発芽し木を発現せる。
高さはカイマ達より少し高いくらいまで伸ばして、そこまできたら、蔓草を生やし壁状態にする。
王国全体を囲いたかったが、北側の3割と東側の半分を空けてしまった。そこからカイマ達が変わらず王国を目指している。
だが、止めてみせる、世界樹の底力はまだ見せてないからな。
カイマ達よ、育った世界樹の垣根に来るがよい、相手してやるよ、コイツらとな。
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