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あげは紅ははかないらしい
その3
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「オーツチ、もうすぐ昼休みが終わるわ。先生が来るわよ、あきらめなさい」
あたしが精一杯強がってみせるが、余裕を手に入れたオーツチは、エンピツモドキを片手に持ち、姿勢を伸ばし、笑みを浮かべる。
「心配しなくてもいい、これさえあれば記憶を消せるからな。今こうしている みんなも忘れてしまうのさ」
「それっていったい何なのよ」
伏せたまま顔を上げて、エンピツモドキを見る。
「さあな、GWが終わった頃だったかな。机の中に入っていたんだ。最初はエンピツだと思ってが、どうやらちがうらしい。クラスの女子がふざけてスカートめくりしあってたとき、たまたまこれを握っていてな、もう一度めくれよと思ったら、そいつがやったんだよ。それがきっかけで、これはそういうものだと気づいたんだ」
「じゃあ、あんたもソレが何か分かってないのね。そんな危険なものを振り回して、自分に害は無いの?」
「脅かそうとしてもムダだ。これが何であろうと、手放すわけないだろう。これさえあればすべての女子のパンツが見れるんだ、手放すものか」
身体から、ちからがぬける……
目的が情けない、情けなさ過ぎる……
オーツチの小者ぶりに呆れたが、それでも手も足も出ないのは事実だ。どうする。
「紅、どうやらお前はこれに耐性があるらしい。だが言い……、使いようによっては操れるんだ」
ニヤニヤしながらオーツチは近づいてくる。
くそ、やっぱりコツを掴んだんだな。こちらは対策が思いついてないというのに……
「紅、パンツを見せろ」
「イヤだ」
「だろうな。だがな」
エンピツモドキをあたしに向けると、オーツチは言葉を続けた。
「紅、スカートを握れ」
あたしの手は意志に反して、スカートを握った。
ギクリとした、どうして身体が反応したの?
「くくくく、やはりな。紅、スカートの裾を持て」
「だ、だれが…」
かろうじて手を止めることが出来たが、耐えるのがぎりぎりだった。
「ふはははは、根性あるよな、お前は。だがな」
「紅、パンツを見せろ」
「イヤ」
「紅、スカートをめくれ」
それを聞いたとたん、あたしの手がまた動きはじめた。なんでよ、なんでよ。
うつ伏せのまま、両手がスカートの裾を持ち、上へと上げた。
くそぉぉおぉぉぉ、見られてたまるかぁぁぁぁ
「そっちじゃ見れないだろうが。こっちに見せろ」
「だれがやるか」
オーツチがアホでよかった。うつ伏せのままでスカートをめくったから、見られずにすんだわ。
あたしが精一杯強がってみせるが、余裕を手に入れたオーツチは、エンピツモドキを片手に持ち、姿勢を伸ばし、笑みを浮かべる。
「心配しなくてもいい、これさえあれば記憶を消せるからな。今こうしている みんなも忘れてしまうのさ」
「それっていったい何なのよ」
伏せたまま顔を上げて、エンピツモドキを見る。
「さあな、GWが終わった頃だったかな。机の中に入っていたんだ。最初はエンピツだと思ってが、どうやらちがうらしい。クラスの女子がふざけてスカートめくりしあってたとき、たまたまこれを握っていてな、もう一度めくれよと思ったら、そいつがやったんだよ。それがきっかけで、これはそういうものだと気づいたんだ」
「じゃあ、あんたもソレが何か分かってないのね。そんな危険なものを振り回して、自分に害は無いの?」
「脅かそうとしてもムダだ。これが何であろうと、手放すわけないだろう。これさえあればすべての女子のパンツが見れるんだ、手放すものか」
身体から、ちからがぬける……
目的が情けない、情けなさ過ぎる……
オーツチの小者ぶりに呆れたが、それでも手も足も出ないのは事実だ。どうする。
「紅、どうやらお前はこれに耐性があるらしい。だが言い……、使いようによっては操れるんだ」
ニヤニヤしながらオーツチは近づいてくる。
くそ、やっぱりコツを掴んだんだな。こちらは対策が思いついてないというのに……
「紅、パンツを見せろ」
「イヤだ」
「だろうな。だがな」
エンピツモドキをあたしに向けると、オーツチは言葉を続けた。
「紅、スカートを握れ」
あたしの手は意志に反して、スカートを握った。
ギクリとした、どうして身体が反応したの?
「くくくく、やはりな。紅、スカートの裾を持て」
「だ、だれが…」
かろうじて手を止めることが出来たが、耐えるのがぎりぎりだった。
「ふはははは、根性あるよな、お前は。だがな」
「紅、パンツを見せろ」
「イヤ」
「紅、スカートをめくれ」
それを聞いたとたん、あたしの手がまた動きはじめた。なんでよ、なんでよ。
うつ伏せのまま、両手がスカートの裾を持ち、上へと上げた。
くそぉぉおぉぉぉ、見られてたまるかぁぁぁぁ
「そっちじゃ見れないだろうが。こっちに見せろ」
「だれがやるか」
オーツチがアホでよかった。うつ伏せのままでスカートをめくったから、見られずにすんだわ。
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