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あげは紅ははかないらしい
その3
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この会話がきっかけとなり、タカコもカトーちゃんも、あとビトーちゃんもオーツチを気にして見るようになった。
授業中も休憩中も、4かける2の目がオーツチを見張っていると、おかしなところに気がついた。
休み時間のパンチラファイトは、女の子同士で見せあっているのだが、何人かが教壇の方、つまりオーツチの方に見せている。
男子のスカートめくりも、めくられる時は教壇側からめくられている。つまりオーツチの方だ。
そしてその時は、オーツチはなにかエンピツの様なものを握りしめていた。
昼休み、ムトーちゃんを呼んでシューガールとあたしで、席を囲みお弁当を食べながら、話し合う。
カトーちゃんとまだギスギスしているらしく、ビトーちゃんを間に挟み、無言で食べている。
はやく仲直りしないかな。
「……という訳で、ビトーちゃんの電波説をもとに、あげはの勘を合わせると、オーツチが怪しい感じがするの」
タカコが唐揚げを口に運びながら説明するが、皆の反応はうすい。
そりゃそうだろう、いくらなんでもトンデモ過ぎる。あたしもオーツチと目が合わなければ、絶対に信用しないだろうな。
サンドイッチを少し頬張り、野菜ジュースをひと口飲んだ後、カトーちゃんが質問する。
「たとえばだけど、もしそうならどう対処するの? オーツチくんにやめるように言うの? 証拠は無いからとぼけられたらおしまいよ」
「疑っていると分かれば、大人しくならないかな」
「そうなったとしても、解決したと印象づけられませんわ。廿日さんの御父様に納得させられないのではないでしょうか」
タカコの返事に、ムトーちゃんが問題点を突きつける。
背筋を伸ばし、お箸を優雅に扱いながら、小ぶりのわっぱ弁当箱の中から煮物を口にする。相変わらず優雅に食べるなあ。
優雅なムトーちゃんと綺麗なカトーちゃんに挟まれて、可愛いビトーちゃんは手まり寿司みたいに小さなお握りを、両手持ちではむはむしている。子リスみたい、可愛い、今度しじみにそう食べてもらおう。
これといったアイデアも出ずに食べ終わると、ムトーちゃんは席を立ち、自分の教室に帰っていった。
あたし達も席を戻し、どうしようか考えていると、当たり前のように女子がパンチラファイトをして、男子はスカートめくりをし始めた。
あらためて考えると、やはりこの光景はおかしい。
ダメ元でいいや、恥をかくだけだと思って、あたしはオーツチに話しかけることにした。
席を立ち、オーツチの傍による。何かに集中していたのか、あたしが声をかけるまで気がつかないでいた。
授業中も休憩中も、4かける2の目がオーツチを見張っていると、おかしなところに気がついた。
休み時間のパンチラファイトは、女の子同士で見せあっているのだが、何人かが教壇の方、つまりオーツチの方に見せている。
男子のスカートめくりも、めくられる時は教壇側からめくられている。つまりオーツチの方だ。
そしてその時は、オーツチはなにかエンピツの様なものを握りしめていた。
昼休み、ムトーちゃんを呼んでシューガールとあたしで、席を囲みお弁当を食べながら、話し合う。
カトーちゃんとまだギスギスしているらしく、ビトーちゃんを間に挟み、無言で食べている。
はやく仲直りしないかな。
「……という訳で、ビトーちゃんの電波説をもとに、あげはの勘を合わせると、オーツチが怪しい感じがするの」
タカコが唐揚げを口に運びながら説明するが、皆の反応はうすい。
そりゃそうだろう、いくらなんでもトンデモ過ぎる。あたしもオーツチと目が合わなければ、絶対に信用しないだろうな。
サンドイッチを少し頬張り、野菜ジュースをひと口飲んだ後、カトーちゃんが質問する。
「たとえばだけど、もしそうならどう対処するの? オーツチくんにやめるように言うの? 証拠は無いからとぼけられたらおしまいよ」
「疑っていると分かれば、大人しくならないかな」
「そうなったとしても、解決したと印象づけられませんわ。廿日さんの御父様に納得させられないのではないでしょうか」
タカコの返事に、ムトーちゃんが問題点を突きつける。
背筋を伸ばし、お箸を優雅に扱いながら、小ぶりのわっぱ弁当箱の中から煮物を口にする。相変わらず優雅に食べるなあ。
優雅なムトーちゃんと綺麗なカトーちゃんに挟まれて、可愛いビトーちゃんは手まり寿司みたいに小さなお握りを、両手持ちではむはむしている。子リスみたい、可愛い、今度しじみにそう食べてもらおう。
これといったアイデアも出ずに食べ終わると、ムトーちゃんは席を立ち、自分の教室に帰っていった。
あたし達も席を戻し、どうしようか考えていると、当たり前のように女子がパンチラファイトをして、男子はスカートめくりをし始めた。
あらためて考えると、やはりこの光景はおかしい。
ダメ元でいいや、恥をかくだけだと思って、あたしはオーツチに話しかけることにした。
席を立ち、オーツチの傍による。何かに集中していたのか、あたしが声をかけるまで気がつかないでいた。
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