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第1章
1-22 魔族
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「なぁ、アレなんだ?」
俺が指さしたのは、向こうから飛んでくる謎の飛行物体。
「あぁ…多分私の部下…」
ドンと派手な着地音がしたと思ったら3人程魔族がいた。
「やはり!魔王様ではありませんか!私はてっきり亡くなったものとばかり…」
「勝手に殺しちゃダメでしょ!」
二人の仲はすこぶる良さそうだ。
「積もる話もあるだろうから話してきたら?」
「そうですよ!そしたら私はアキト様(公の場なので)と2人で…」
マーヤがすかさず、入ってくる。
「いえ、大丈夫です!貴方達がこうして来たってことは次期魔王は決まっているのかしら?」
「えぇ、今はテレティオ様が代理としてトップ6人を纏めて貰っていますが…正直魔王様が帰還なさらないとあの人は仕事をしないと駄々をこねていまして…」
新たにテレティオという人物が会話の中で流れてくる。にしても、子どもか!
「えぇ…、そこまで行くとさすがの私もドン引きだよ…、って事はさ!アレから結構経つし、みんな相当強くなったんじゃないの?」
「流石は魔王様よくお分かりで、ですが魔王様…我々も強くなりましたが彼等もまた強くなっていると思われます。人族の王たちの情報は入ってきませんがほかの王たち、勇者たちは恐らく前の3倍は強いでしょうね…大戦で生き延びていたのでいればですが…」
「んー、確かにそうだねぇ。現に隣にいるアーシャもその1人だしね…」
「えぇ!?」
困った顔をして、受け答えをするクロコ。
「で、そちらの方々はどちら様でしょうか?」
「あー、そっちが本命だった!ごめんごめん」
話が長くなるためできるだけ省略して話した。
「まぁ、ざっくり話すと私が復活した後旅の道中で知り合った者達だよ?色々とテレティオ達に会って至急話をしなければいけない事が起きているから後で、伝えておいてくれるかい?昼頃伺うと…」
「はい、お伝えしておきます!」
そう答えると、魔族の部下達は去っていった。
「さて、んじゃ行きますかー、ってどうしたの?皆そんな驚いた顔して…」
「いや、分かってはいたつもりなんだけど、やっぱりクロコもちゃんとした王様だったんだなって…」
「私は一体みんなにどんな印象を持たれていたの…」
一同苦笑。
「さて、今度こそ行きますか!」
クロコが俺たちを魔族領の王都へと瞬間移動させる。
「よっ…と!着いたついた!ん?」
「「ご帰還お待ちしておりました魔王様!」」
「魔王様ー!!愛してまふっ!!ごふっ!!」
白髪の男がクロコに容赦なく蹴られ吹き飛ばされる。
「相変わらずね、テレティオ…」
「ははっ…魔王様も相変わらずのご様子で!」
この男俺の本能が言っている、ドMだと!
「それで報告してもらってもいいかしら?私が不在していた時の世界情勢やら他国の技術進歩やら」
「はい、まず…」
説明した事を要約すると、まず100年前の戦争以後どの国も革新的に技術力を高め合っているという事。
前の戦争では数が多かった種族が強いと、されていたが魔族の確信的とも言える連携能力の高さや技術力の高さを見せつけたことによって起きたことらしい。
ここ最近は、どこの国も緊迫状態で(と言っても戦争以後ずっとだが)、国境付近に見張りも付けているのだとか。但し人族は例外で、見張りは付けておらず何もしていないため逆に怪しいのだとか。
「こんな所ですかね、あの戦争以後我々も色々考えまして…政策として考えたのが国民一人一人が自分の身を守れる術を知ってもらう事から始めまして教育課程の方でも実戦形式の魔法行使等も組み入れました」
「ん、いいも思うよ…所で後で久しぶりに6対1しない?皆がどれくらい強くなったのか気になるし」
「分かりました、では後ほど第一演習室のほうでやりましょうか」
どうやら、この感じは恒例行事みたいなものらしいな。まぁ、クロコ的にはどれくらい自分の国の幹部が強くなったか単純に知りたいだけだと思うけど。
「じゃあ、演習室行こうかお兄ちゃん」
俺が指さしたのは、向こうから飛んでくる謎の飛行物体。
「あぁ…多分私の部下…」
ドンと派手な着地音がしたと思ったら3人程魔族がいた。
「やはり!魔王様ではありませんか!私はてっきり亡くなったものとばかり…」
「勝手に殺しちゃダメでしょ!」
二人の仲はすこぶる良さそうだ。
「積もる話もあるだろうから話してきたら?」
「そうですよ!そしたら私はアキト様(公の場なので)と2人で…」
マーヤがすかさず、入ってくる。
「いえ、大丈夫です!貴方達がこうして来たってことは次期魔王は決まっているのかしら?」
「えぇ、今はテレティオ様が代理としてトップ6人を纏めて貰っていますが…正直魔王様が帰還なさらないとあの人は仕事をしないと駄々をこねていまして…」
新たにテレティオという人物が会話の中で流れてくる。にしても、子どもか!
「えぇ…、そこまで行くとさすがの私もドン引きだよ…、って事はさ!アレから結構経つし、みんな相当強くなったんじゃないの?」
「流石は魔王様よくお分かりで、ですが魔王様…我々も強くなりましたが彼等もまた強くなっていると思われます。人族の王たちの情報は入ってきませんがほかの王たち、勇者たちは恐らく前の3倍は強いでしょうね…大戦で生き延びていたのでいればですが…」
「んー、確かにそうだねぇ。現に隣にいるアーシャもその1人だしね…」
「えぇ!?」
困った顔をして、受け答えをするクロコ。
「で、そちらの方々はどちら様でしょうか?」
「あー、そっちが本命だった!ごめんごめん」
話が長くなるためできるだけ省略して話した。
「まぁ、ざっくり話すと私が復活した後旅の道中で知り合った者達だよ?色々とテレティオ達に会って至急話をしなければいけない事が起きているから後で、伝えておいてくれるかい?昼頃伺うと…」
「はい、お伝えしておきます!」
そう答えると、魔族の部下達は去っていった。
「さて、んじゃ行きますかー、ってどうしたの?皆そんな驚いた顔して…」
「いや、分かってはいたつもりなんだけど、やっぱりクロコもちゃんとした王様だったんだなって…」
「私は一体みんなにどんな印象を持たれていたの…」
一同苦笑。
「さて、今度こそ行きますか!」
クロコが俺たちを魔族領の王都へと瞬間移動させる。
「よっ…と!着いたついた!ん?」
「「ご帰還お待ちしておりました魔王様!」」
「魔王様ー!!愛してまふっ!!ごふっ!!」
白髪の男がクロコに容赦なく蹴られ吹き飛ばされる。
「相変わらずね、テレティオ…」
「ははっ…魔王様も相変わらずのご様子で!」
この男俺の本能が言っている、ドMだと!
「それで報告してもらってもいいかしら?私が不在していた時の世界情勢やら他国の技術進歩やら」
「はい、まず…」
説明した事を要約すると、まず100年前の戦争以後どの国も革新的に技術力を高め合っているという事。
前の戦争では数が多かった種族が強いと、されていたが魔族の確信的とも言える連携能力の高さや技術力の高さを見せつけたことによって起きたことらしい。
ここ最近は、どこの国も緊迫状態で(と言っても戦争以後ずっとだが)、国境付近に見張りも付けているのだとか。但し人族は例外で、見張りは付けておらず何もしていないため逆に怪しいのだとか。
「こんな所ですかね、あの戦争以後我々も色々考えまして…政策として考えたのが国民一人一人が自分の身を守れる術を知ってもらう事から始めまして教育課程の方でも実戦形式の魔法行使等も組み入れました」
「ん、いいも思うよ…所で後で久しぶりに6対1しない?皆がどれくらい強くなったのか気になるし」
「分かりました、では後ほど第一演習室のほうでやりましょうか」
どうやら、この感じは恒例行事みたいなものらしいな。まぁ、クロコ的にはどれくらい自分の国の幹部が強くなったか単純に知りたいだけだと思うけど。
「じゃあ、演習室行こうかお兄ちゃん」
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