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死後の世界
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さて、今日は〇月〇日。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。暖かくなって、虫たちの動きも活発になってきましたね。私の実家では、春と秋の暑すぎず寒すぎない時期にカメムシが大量に発生します。昔に比べると少し減ったようにも感じますが、たった一匹でも飛んでいるとやっぱり気になるんですよね。羽音もうるさいし、かといって退治しようとすれば強烈な臭いを発するし。気付かれないようにA4くらいの大きめの紙に乗せて外に逃がそうとするんですが、いかんせん近づこうとするとなぜか顔めがけて飛んできたりするんですね。私の地元のカメムシは緑じゃなくて茶色なんです。視覚的にもインパクトがあるんですよねぇ。知ってました? 茶色のカメムシもいること。都会の皆さんはカメムシそのものを見たことがないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
虫の話が続きますけど、朝、蜘蛛が出る家はいいことがあるそうで。朝の蜘蛛は退治してはいけないそうですね。昔からの迷信のひとつなのでしょうが、私は目に見えないものを信じないわりにジンクスや迷信はなんとなく頭の片隅で意識しているように思います。いつ頃のことか忘れましたが、「満月を一人で見ると婚期が遅れる」なんて話を聞いたことがあります。調べても詳しく説明されているところかないので、迷信の中の迷信なのかもしれません。あるいは私の夢か何かで聞いた作り話かも。とはいえ、20代の頃は婚期を逃したくなかったので、しばらくその迷信を信じておりました。婚期が遅れるというのはないにしても、満月の力ってやっぱりあるそうですね。攻撃的になったり、体調を崩したりしやすいとか。それが本当かどうかは専門家じゃないので言及しませんが、迷信というのはある程度実話に基づいているとは思うんです。かなり脚色や誇張を入れてはいますが、『こういうことが起こりやすい』という戒めであり教訓であるのでしょう。
『虫の知らせ』という言葉がありますが、皆さんは感じたことがありますか? たとえばドラマなんかだと、食器が割れたら持ち主に命の危機が迫っていたなんて描写がありますよね。夢に出てきたと思ったら、目が覚めた時に訃報が飛び込んでくるなんてシーンもありますね。
以前、私は幽霊を信じていないと話したことがありました。厳密に言うと「存在を否定はしないけれど、私には見えないからいてもいなくても同じ」でしょうか。でも、なぜか『虫の知らせ』はあるかもしれないなと思います。言葉ではなんとも説明しにくいのですが、その風前の灯である本人が知らせに来たというよりは、私が食器を落としたから、私がこう考えて寝たから、あの人が危ない目に遭ったなんて思考に陥ってしまうんですね。自意識過剰というか、私ごときにそんな力はないと皆さんも思うことでしょう。ですが、ふいに頭をよぎったことが現実になるということがなくもないんですよね。そのたびに、あぁ私のせいかもしれないなんて落ち込んでしまうのです。
とはいえ私は、何度も言うように幽霊を信じていないし、当然ながら死後の世界も信じていません。三途の川とか黄泉の国とかですね。それこそあるのかもしれませんが、死なないとわからないものを誰も証明しようがないので、現世に生きる人たちの願望や迷信と言ったほうが頷けます。親より先に死ぬと賽の河原に送られるというのも、きっと『順番を守りなさい』という親御さんたちの切実な願いの表れなのでしょう。
私はね、自分が死んだ後はきっと何もわからない、何も感じない状態だろうと想像しているんです。いわば『無』というやつです。たとえば、「私はこのままここで死んだら後悔する」なんてことを考えたとしますよね。でも、実際そこで命が尽きてしまっても、死んだ後の私には感情がない、記憶がない、そもそも死んだことさえ自覚することはない。そう思っているので、後悔するのはあくまで生きている自分の「生きたい」という意思の表れであって、死んでしまったら後悔も何もないわけです。
よくドラマや小説、漫画などで死後の世界が描かれることがありますよね。でもそれらは全て、想像の、いや、つくるほうの『創造』の世界ですよね。死後の世界を見たことがある人はつまり生き返っているわけなので、そんなことはあり得ず、完全なフィクションというわけです。現世と霊界を行き来する歴史上の人物の話もありますが、歴史というのは不思議なもので、学校で勉強しても現実味が一切感じられませんよね。遠いはるか昔の出来事を、現代に生きる私たちが教科書に載っている部分だけで現実のことだと判断するにはいささか材料が足りないからかもしれません。歴史を題材にしたノンフィクションを片っ端から読んでも、やはり最終的には想像で補わなければならない部分がありますよね。
ただ、論理的な思考が主流の現代と違って、当時は言霊や呪いが信じられていた時代です。死後の世界や霊界との行き来を否定すること自体、野暮なのかもしれません。でも、もしも本当に死後の世界があるのなら、この目で見てみたいものです。輪廻転生や生まれ変わりという概念が本当にあるのなら、来世を信じてみたいとも思います。「信じる者は救われる」という言葉がある通り、信じない私には叶わないことでしょうか。他人に幸せなことがあるとよく「前世でどれだけの徳を積んだら」なんて表現をしますが、私は前世というものにそもそも懐疑的なので、いまいちピンと来ません。もしかしたら、同じ人生を延々と繰り返しているだけかもしれませんよね? 前世も来世も全く同じ私、どの世界でも同じだけの幸せと、同じだけの不幸が訪れる。荒唐無稽でしょうか? でも、全く違う人間や動物に生まれ変わるというよりは、多少あり得そうなことだと思うのですが。それはさておき、皆さんはもしも死後の世界があるとして、どんな場所だと想像しますか? お花畑でしょうか、天国地獄でしょうか、それとも今いる現世と似たような風景でしょうか、漫画にありそうな別世界が広がっているのでしょうか。そうですね、現世の私たちが日々何かしらと闘っているように、死後の世界でも日々誰かが何かと闘っているのかもしれません。
そろそろお別れの時間です。『後悔先に立たず』ということわざがある通り、後悔してからどうするかを考えるのではなく、後悔しないためにどう生きるかを考えるほうがきっと人生有意義で幸せなことなのでしょう。そううまくはいかないのが、世の理でもありますが。でも、せめて「生きててよかった」と思える人生にしたいですよね。皆さんがそんな素敵な日々をこれからも歩めますように。また来週お会いしましょう。深見小夜子でした。
虫の話が続きますけど、朝、蜘蛛が出る家はいいことがあるそうで。朝の蜘蛛は退治してはいけないそうですね。昔からの迷信のひとつなのでしょうが、私は目に見えないものを信じないわりにジンクスや迷信はなんとなく頭の片隅で意識しているように思います。いつ頃のことか忘れましたが、「満月を一人で見ると婚期が遅れる」なんて話を聞いたことがあります。調べても詳しく説明されているところかないので、迷信の中の迷信なのかもしれません。あるいは私の夢か何かで聞いた作り話かも。とはいえ、20代の頃は婚期を逃したくなかったので、しばらくその迷信を信じておりました。婚期が遅れるというのはないにしても、満月の力ってやっぱりあるそうですね。攻撃的になったり、体調を崩したりしやすいとか。それが本当かどうかは専門家じゃないので言及しませんが、迷信というのはある程度実話に基づいているとは思うんです。かなり脚色や誇張を入れてはいますが、『こういうことが起こりやすい』という戒めであり教訓であるのでしょう。
『虫の知らせ』という言葉がありますが、皆さんは感じたことがありますか? たとえばドラマなんかだと、食器が割れたら持ち主に命の危機が迫っていたなんて描写がありますよね。夢に出てきたと思ったら、目が覚めた時に訃報が飛び込んでくるなんてシーンもありますね。
以前、私は幽霊を信じていないと話したことがありました。厳密に言うと「存在を否定はしないけれど、私には見えないからいてもいなくても同じ」でしょうか。でも、なぜか『虫の知らせ』はあるかもしれないなと思います。言葉ではなんとも説明しにくいのですが、その風前の灯である本人が知らせに来たというよりは、私が食器を落としたから、私がこう考えて寝たから、あの人が危ない目に遭ったなんて思考に陥ってしまうんですね。自意識過剰というか、私ごときにそんな力はないと皆さんも思うことでしょう。ですが、ふいに頭をよぎったことが現実になるということがなくもないんですよね。そのたびに、あぁ私のせいかもしれないなんて落ち込んでしまうのです。
とはいえ私は、何度も言うように幽霊を信じていないし、当然ながら死後の世界も信じていません。三途の川とか黄泉の国とかですね。それこそあるのかもしれませんが、死なないとわからないものを誰も証明しようがないので、現世に生きる人たちの願望や迷信と言ったほうが頷けます。親より先に死ぬと賽の河原に送られるというのも、きっと『順番を守りなさい』という親御さんたちの切実な願いの表れなのでしょう。
私はね、自分が死んだ後はきっと何もわからない、何も感じない状態だろうと想像しているんです。いわば『無』というやつです。たとえば、「私はこのままここで死んだら後悔する」なんてことを考えたとしますよね。でも、実際そこで命が尽きてしまっても、死んだ後の私には感情がない、記憶がない、そもそも死んだことさえ自覚することはない。そう思っているので、後悔するのはあくまで生きている自分の「生きたい」という意思の表れであって、死んでしまったら後悔も何もないわけです。
よくドラマや小説、漫画などで死後の世界が描かれることがありますよね。でもそれらは全て、想像の、いや、つくるほうの『創造』の世界ですよね。死後の世界を見たことがある人はつまり生き返っているわけなので、そんなことはあり得ず、完全なフィクションというわけです。現世と霊界を行き来する歴史上の人物の話もありますが、歴史というのは不思議なもので、学校で勉強しても現実味が一切感じられませんよね。遠いはるか昔の出来事を、現代に生きる私たちが教科書に載っている部分だけで現実のことだと判断するにはいささか材料が足りないからかもしれません。歴史を題材にしたノンフィクションを片っ端から読んでも、やはり最終的には想像で補わなければならない部分がありますよね。
ただ、論理的な思考が主流の現代と違って、当時は言霊や呪いが信じられていた時代です。死後の世界や霊界との行き来を否定すること自体、野暮なのかもしれません。でも、もしも本当に死後の世界があるのなら、この目で見てみたいものです。輪廻転生や生まれ変わりという概念が本当にあるのなら、来世を信じてみたいとも思います。「信じる者は救われる」という言葉がある通り、信じない私には叶わないことでしょうか。他人に幸せなことがあるとよく「前世でどれだけの徳を積んだら」なんて表現をしますが、私は前世というものにそもそも懐疑的なので、いまいちピンと来ません。もしかしたら、同じ人生を延々と繰り返しているだけかもしれませんよね? 前世も来世も全く同じ私、どの世界でも同じだけの幸せと、同じだけの不幸が訪れる。荒唐無稽でしょうか? でも、全く違う人間や動物に生まれ変わるというよりは、多少あり得そうなことだと思うのですが。それはさておき、皆さんはもしも死後の世界があるとして、どんな場所だと想像しますか? お花畑でしょうか、天国地獄でしょうか、それとも今いる現世と似たような風景でしょうか、漫画にありそうな別世界が広がっているのでしょうか。そうですね、現世の私たちが日々何かしらと闘っているように、死後の世界でも日々誰かが何かと闘っているのかもしれません。
そろそろお別れの時間です。『後悔先に立たず』ということわざがある通り、後悔してからどうするかを考えるのではなく、後悔しないためにどう生きるかを考えるほうがきっと人生有意義で幸せなことなのでしょう。そううまくはいかないのが、世の理でもありますが。でも、せめて「生きててよかった」と思える人生にしたいですよね。皆さんがそんな素敵な日々をこれからも歩めますように。また来週お会いしましょう。深見小夜子でした。
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