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至近距離の最大幸福
そっとなんてしないでよ
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綿貫千春は、呆然としていた。
家族を迎えに行った空港での出来事が一件落着して、山城優一の運転する車に乗ってようやく出発したのも束の間、なんと山城の提案によって突如、車中がとんだお祭り騒ぎになったのである。
遡ること数十分前。
妹の慈美は、あまり車に乗る機会がなかった為か、それともそれ以外の理由があるのか、多少緊張した面持ちであった。
ちなみに、『知らない人がいるから』ということはない。なぜなら彼女には、千春と違って人一倍のコミュニケーション能力が備わっているからだ。
「慈美ちゃん、行きたいところある?」
「えっと、メモして来ました。ここです」
「へえ、初めてなのに通だね。よし、じゃあ行こうか」
慈美は七緒が発信しているアカウント『千の選択編集部』をフォローしていたはずだから、おそらく既に千春たちが回った場所を把握している。
だから、被らないように事前に調べて来たに違いない。父の提案で急に決まったこととはいえ、さすが抜かりがない。
警察の一件で何かしら思うところがあっただろうに、彼女はやっぱりどこまでも彼女らしかった。
千春は2週間ぶりに再会してからこっち、本当の妹の姿がわからなくなりかけている。
車が走り始めて少ししてから、山城が口を開いた。
「慈美ちゃん、音楽でも聴く?」
「……えっ? あ、でも、スマホ──」
そうだった。
妹のスマートフォンは今、兄である自分が彼女の希望で預かっているところだ。
今時のレンタカーならスマートフォンから音楽を転送して聴けるかもしれないが、生憎、そのスマートフォンが使い物にならない。
思った以上に自分たちはスマートフォンに依存して過ごしているんだと、なんだか複雑な気分になる。
千春はSNSをやらないので、それでも人よりは使っていないはずだが、妹などは日常生活の一部──いやそれこそ、日常生活そのものと言っても過言ではないだろう。
そんな妹がスマートフォンと距離を置く、というのが一体どれほどの覚悟なのか、千春にはわからなかった。
「大丈夫大丈夫。ほら、僕の携帯があるから。ドライブもよくするからね、音楽は結構必需品でさ。気分が乗るじゃない?」
彼のその言葉が本心なのか、それとも自分たち家族に気を遣わせないための言い回しなのかは判然としない。
ただ、どちらにしてもその内情に触れるのは野暮というものだろうと千春は勝手に解釈した。山城もそれを望んでいるとは思えない。
「へえ、素敵な曲ですね」
助手席の風月七緒が、感心したような口調で言う。何でも知っていそうなイメージの彼でも、音楽には疎いらしかった。
「…………あ、もしかして、わかんない? わかんないよね」
確かに千春や慈美の世代ではないが、聴いたことのある懐かしいメロディで、慈美はほとんど揺れない車の振動に合わせながら、体を動かした。
「全然! 音楽番組で聴いたことあります」
『全然』の意味が『全然わからない』になっている気もするが、おそらく『気にしないで』ということだろう。
山城が曲解するとは思えないし、妹の人懐こい質問責めにあって、それどころではなさそうだ。
そして、しばらくするとプレイリストに登録された曲が一周したのか、最初のタイトルに戻ってリピートした。
妹も大人しくなった、かと思いきや、歌番組で覚えたというサビの部分だけを、山城や両親と共に熱唱し始めた。
おそらく曲自体を知らない七緒は、その光景を見てただにこにこと笑っているし、千春ひとりだけが置いてけぼりになった気分だった。
しかし、まぁ家族旅行とはこういうものなのかもしれないとも思う。
「ねえ、お兄ちゃん」
「……なに」
「歌ってよ」
「やだよ」
「なんで?」
間髪入れずに真顔で聞いてくるが、わかれ、察しろ、と千春は叫びたくなる。
「…………知らないから」
「嘘。お兄ちゃん、よく聴いてるじゃん」
「…………やだよ」
綿貫家の2階はそれほど広くなく、兄妹ふたりの部屋と向かいに両親の寝室があるだけだ。妹の部屋は隣なのだが、妹とついでに両親とも千春は生活リズムが違うので、聞かれていないと思っていたのに。
ちなみに、スマートフォンではなくパソコンで再生している。スマートフォンと違って、ヘッドホンやイヤホンをつけると移動が不便なので曲を聴く時は外していたのだが──。
「ふうん。別にいいけど。たまに口ずさんでるよね、知ってるよ。ついでに言うと、意外と上手いことも知ってる」
「…………歌わないから」
「可愛い妹の頼みでも?」
「しつこい」
「千春、歌いなさい」
「あなたお兄ちゃんなんだから」
とうとう両親から促された。
実を言うと、今までそんな台詞を言われたことはない。よもやこの年齢になって言われるとは想像もしていなかった。
だからこそ、「俺は子どもか? タイムリープでもしたか?」と疑いたくなってしまう。
そしてなぜそうまでして自分が歌わなければならないのかも謎である。
千春が歌わなくてもこんなに賑やかで楽しそうだというのに──。
なんだ? 気を遣われているのか?
そもそも妹の為の旅行じゃなかったか?
自分が歌うことで、妹の得になるならともかく──。
と、そこまで考えてようやく合点がいった。
そうか。
これは妹の為なのかもしれない。
妹の頼みを聞くという意味でもそうだが、これまで自分が見て来た妹の姿が偽り──いや、無理しているものだったとしたら。
今この瞬間も、妹は心の底から楽しめてはいないのかもしれない。
千春が歌えば、彼女はこの車内で余計に気を遣わなくていい。
というより、千春が歌わなくても、誰も妹に気を遣って欲しいとは思っていないだろうが、そこは彼女の性格なのだろう。
気を遣わないと気が済まないのだ。
「…………わかったよ」
キリの良いところから、千春は曲に乗せてオーディオの中の歌手と共に口ずさみ始めた。
感情を込めたり、抑揚をつけたりするのは苦手だから、本当に鼻歌程度の調子で。
「千春くん、良い声だね」
「落ち着いてて聴きやすいね」
「…………感想はやめてもらえます?」
恥ずかしいから。
とはいえ、千春はその後も、窓の外を見つめながらぽつりぽつりと歌詞をなぞった。
季節的なものか、それとも曲調的なものか、山城が用意したものは懐メロならぬ夏メロが多く、千春では感情が出ない分、車内は楽しい雰囲気とは言い難かった。
だからと言って聴き入っているというよりは、それがさも当たり前の光景かのように、みんなが黙っていたように思えた。
「…………あのさ」
曲の切れ目に、慈美が小さく漏らした。
一曲だけ入っているバラード調の曲の直前だった。
静かなイントロが流れ始める。
「──そっとなんて、しなくていいから」
まるで曲の歌詞か何かのように、どことなくリズムに合わせた調子で、妹はそう言った。
「別に私、何でもないから。落ち込んでもないし、苦しくもない。ただ──」
曲が途切れた。
ほんの一瞬の、無音になる瞬間がこの曲にはある。
それは本当にたったコンマ1秒くらいで、それなのに、千春にはとても長く感じられた。
「──ただ、今は、何にもない、だけだから」
再開した曲にかき消されそうに語尾が震えた。
ワゴンの後部座席。
運転席には山城が、助手席には七緒が座っている。
そして自分たちの前には両親が座っていて。
妹が俯いて、隣の千春からは、その目から溢れた一雫の涙が見えた。
そっと頭を撫でてやる。
彼女が幼い頃から数えても、一度もしたことがない仕草だった。
──ちょうどバラードの曲の歌詞が、そういう場面だったから。
誰にともなく言い訳して、千春は妹の頭から手を離した。
姿は見えなくても、誰もが気づいていたと思う。
けれど、全員が見て見ぬふりをしていた。
妹自身もそのことに気がついただろうが、目的地に着くまでの間、彼女が再び言葉を紡ぐことはなかった。
千春はただ曲をなぞった。
家で口ずさんでいるのと同じように。
最近はカメラを手入れしながら、以前は写真を整理しながら、無意識にやっていたことだった。
妹がこれから無理をしなくていいように。
ありのままの──家で、部屋で、ひとりの彼女と同じでいられるように。
誰にも否定されることのない、彼女で在れるように。
綿貫慈美が綿貫慈美を見失わないように。
千春は慈美の知る綿貫千春でいようと努めるのだった。
家族を迎えに行った空港での出来事が一件落着して、山城優一の運転する車に乗ってようやく出発したのも束の間、なんと山城の提案によって突如、車中がとんだお祭り騒ぎになったのである。
遡ること数十分前。
妹の慈美は、あまり車に乗る機会がなかった為か、それともそれ以外の理由があるのか、多少緊張した面持ちであった。
ちなみに、『知らない人がいるから』ということはない。なぜなら彼女には、千春と違って人一倍のコミュニケーション能力が備わっているからだ。
「慈美ちゃん、行きたいところある?」
「えっと、メモして来ました。ここです」
「へえ、初めてなのに通だね。よし、じゃあ行こうか」
慈美は七緒が発信しているアカウント『千の選択編集部』をフォローしていたはずだから、おそらく既に千春たちが回った場所を把握している。
だから、被らないように事前に調べて来たに違いない。父の提案で急に決まったこととはいえ、さすが抜かりがない。
警察の一件で何かしら思うところがあっただろうに、彼女はやっぱりどこまでも彼女らしかった。
千春は2週間ぶりに再会してからこっち、本当の妹の姿がわからなくなりかけている。
車が走り始めて少ししてから、山城が口を開いた。
「慈美ちゃん、音楽でも聴く?」
「……えっ? あ、でも、スマホ──」
そうだった。
妹のスマートフォンは今、兄である自分が彼女の希望で預かっているところだ。
今時のレンタカーならスマートフォンから音楽を転送して聴けるかもしれないが、生憎、そのスマートフォンが使い物にならない。
思った以上に自分たちはスマートフォンに依存して過ごしているんだと、なんだか複雑な気分になる。
千春はSNSをやらないので、それでも人よりは使っていないはずだが、妹などは日常生活の一部──いやそれこそ、日常生活そのものと言っても過言ではないだろう。
そんな妹がスマートフォンと距離を置く、というのが一体どれほどの覚悟なのか、千春にはわからなかった。
「大丈夫大丈夫。ほら、僕の携帯があるから。ドライブもよくするからね、音楽は結構必需品でさ。気分が乗るじゃない?」
彼のその言葉が本心なのか、それとも自分たち家族に気を遣わせないための言い回しなのかは判然としない。
ただ、どちらにしてもその内情に触れるのは野暮というものだろうと千春は勝手に解釈した。山城もそれを望んでいるとは思えない。
「へえ、素敵な曲ですね」
助手席の風月七緒が、感心したような口調で言う。何でも知っていそうなイメージの彼でも、音楽には疎いらしかった。
「…………あ、もしかして、わかんない? わかんないよね」
確かに千春や慈美の世代ではないが、聴いたことのある懐かしいメロディで、慈美はほとんど揺れない車の振動に合わせながら、体を動かした。
「全然! 音楽番組で聴いたことあります」
『全然』の意味が『全然わからない』になっている気もするが、おそらく『気にしないで』ということだろう。
山城が曲解するとは思えないし、妹の人懐こい質問責めにあって、それどころではなさそうだ。
そして、しばらくするとプレイリストに登録された曲が一周したのか、最初のタイトルに戻ってリピートした。
妹も大人しくなった、かと思いきや、歌番組で覚えたというサビの部分だけを、山城や両親と共に熱唱し始めた。
おそらく曲自体を知らない七緒は、その光景を見てただにこにこと笑っているし、千春ひとりだけが置いてけぼりになった気分だった。
しかし、まぁ家族旅行とはこういうものなのかもしれないとも思う。
「ねえ、お兄ちゃん」
「……なに」
「歌ってよ」
「やだよ」
「なんで?」
間髪入れずに真顔で聞いてくるが、わかれ、察しろ、と千春は叫びたくなる。
「…………知らないから」
「嘘。お兄ちゃん、よく聴いてるじゃん」
「…………やだよ」
綿貫家の2階はそれほど広くなく、兄妹ふたりの部屋と向かいに両親の寝室があるだけだ。妹の部屋は隣なのだが、妹とついでに両親とも千春は生活リズムが違うので、聞かれていないと思っていたのに。
ちなみに、スマートフォンではなくパソコンで再生している。スマートフォンと違って、ヘッドホンやイヤホンをつけると移動が不便なので曲を聴く時は外していたのだが──。
「ふうん。別にいいけど。たまに口ずさんでるよね、知ってるよ。ついでに言うと、意外と上手いことも知ってる」
「…………歌わないから」
「可愛い妹の頼みでも?」
「しつこい」
「千春、歌いなさい」
「あなたお兄ちゃんなんだから」
とうとう両親から促された。
実を言うと、今までそんな台詞を言われたことはない。よもやこの年齢になって言われるとは想像もしていなかった。
だからこそ、「俺は子どもか? タイムリープでもしたか?」と疑いたくなってしまう。
そしてなぜそうまでして自分が歌わなければならないのかも謎である。
千春が歌わなくてもこんなに賑やかで楽しそうだというのに──。
なんだ? 気を遣われているのか?
そもそも妹の為の旅行じゃなかったか?
自分が歌うことで、妹の得になるならともかく──。
と、そこまで考えてようやく合点がいった。
そうか。
これは妹の為なのかもしれない。
妹の頼みを聞くという意味でもそうだが、これまで自分が見て来た妹の姿が偽り──いや、無理しているものだったとしたら。
今この瞬間も、妹は心の底から楽しめてはいないのかもしれない。
千春が歌えば、彼女はこの車内で余計に気を遣わなくていい。
というより、千春が歌わなくても、誰も妹に気を遣って欲しいとは思っていないだろうが、そこは彼女の性格なのだろう。
気を遣わないと気が済まないのだ。
「…………わかったよ」
キリの良いところから、千春は曲に乗せてオーディオの中の歌手と共に口ずさみ始めた。
感情を込めたり、抑揚をつけたりするのは苦手だから、本当に鼻歌程度の調子で。
「千春くん、良い声だね」
「落ち着いてて聴きやすいね」
「…………感想はやめてもらえます?」
恥ずかしいから。
とはいえ、千春はその後も、窓の外を見つめながらぽつりぽつりと歌詞をなぞった。
季節的なものか、それとも曲調的なものか、山城が用意したものは懐メロならぬ夏メロが多く、千春では感情が出ない分、車内は楽しい雰囲気とは言い難かった。
だからと言って聴き入っているというよりは、それがさも当たり前の光景かのように、みんなが黙っていたように思えた。
「…………あのさ」
曲の切れ目に、慈美が小さく漏らした。
一曲だけ入っているバラード調の曲の直前だった。
静かなイントロが流れ始める。
「──そっとなんて、しなくていいから」
まるで曲の歌詞か何かのように、どことなくリズムに合わせた調子で、妹はそう言った。
「別に私、何でもないから。落ち込んでもないし、苦しくもない。ただ──」
曲が途切れた。
ほんの一瞬の、無音になる瞬間がこの曲にはある。
それは本当にたったコンマ1秒くらいで、それなのに、千春にはとても長く感じられた。
「──ただ、今は、何にもない、だけだから」
再開した曲にかき消されそうに語尾が震えた。
ワゴンの後部座席。
運転席には山城が、助手席には七緒が座っている。
そして自分たちの前には両親が座っていて。
妹が俯いて、隣の千春からは、その目から溢れた一雫の涙が見えた。
そっと頭を撫でてやる。
彼女が幼い頃から数えても、一度もしたことがない仕草だった。
──ちょうどバラードの曲の歌詞が、そういう場面だったから。
誰にともなく言い訳して、千春は妹の頭から手を離した。
姿は見えなくても、誰もが気づいていたと思う。
けれど、全員が見て見ぬふりをしていた。
妹自身もそのことに気がついただろうが、目的地に着くまでの間、彼女が再び言葉を紡ぐことはなかった。
千春はただ曲をなぞった。
家で口ずさんでいるのと同じように。
最近はカメラを手入れしながら、以前は写真を整理しながら、無意識にやっていたことだった。
妹がこれから無理をしなくていいように。
ありのままの──家で、部屋で、ひとりの彼女と同じでいられるように。
誰にも否定されることのない、彼女で在れるように。
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