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始動の試験
新人の心情
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綿貫千春は、あの試験の日から慌しい毎日を過ごしていた。
翌日の月曜日には風月七緒の勤める編集部で契約書をはじめ、細々とした雑務をこなし、火曜日にはSNSで失敗しないための講座を七緒と共にいくつか受け、水曜日には取材対象として七緒が既に手配していたY県との日程調整を行い、木曜日にはリモートでY県観光課の課長と話し合い、金曜日にはその内容を基に取材の趣旨や簡単な流れを決めることになった。
「千春くんは、観光地の定義って何だと思う?」
主に千春が打ち解けてきたこともあり、休憩がてら七緒と缶コーヒーを飲みながら、雑談をすることも多くなった。
金曜日の昼下がりも七緒は柔和な笑みで訊ねてくる。ちなみに彼は、どんな回答でも目に見えて怒ったり、頭ごなしに否定したりはしない。
たとえ自分の意図した答えでなくても、一度は受け入れ、その上で質問の仕方を変えたり、自分の意見を述べたりする。そういう彼の性格がわかるくらいには会話を重ねてきた。
「歴史や文化的な価値があるとか、景色が綺麗なところとか、非日常を味わえるとか、あ、最近だと映えるところとか、ですかね?」
「うんうん、そうだね。一般的にはそうだと思うよ」
「一般的には?」
「うん。だから、みんな行くわけだしね」
「まぁ、どっちかっていうと『みんなが行くからきっといいところ』みたいな部分もあると思いますけどね、俺は」
「そう! それなんだよ! みんな気づいているのかいないのか、最終的には『観光地だから』って理由で人気になっていると僕も思う」
「『ここに行っておけば間違いない』ってことですよね」
「うん。それももちろん楽しみ方の一つだよ。そういうところに観光地としての価値があるのは確かだからね」
「──つまり、七緒さんは、別の考えを持ってるってことですか? それをこのSNSアカウントで実現したいと」
「話が早くて助かるよ。そう、その通り! 僕はね、観光地として有名じゃなくても、非日常なんかなくても、みんなが『行って過ごして楽しいところ』がその人にとっての『観光地』だと思うんだ。お店だってそうでしょ? 高級レストランは確かに素敵だけど、ある意味『そこに行くこと』がステータスになってる。でも、人によっては普通の何の変哲もない居酒屋のほうが居心地がいい人だっているわけで。『千の選択』の本誌では有名観光地の紹介がやっぱり多い。だからこそ、こっちでは別のアプローチを取りたいんだ。何せ『千の選択』だよ? 選択肢を増やすって意味では、高級レストランだろうが居酒屋だろうが、できるだけ多くを見て知って行ってもらいたい。そして、その中から本当に自分が行きたいところを選べばいい」
「あぁ、『千の選択』ってそういう──」
まぁ大方予想はついていたわけだが、もっと大まかな──たとえば『国内』と『海外』、『北海道』と『沖縄』みたいな区分けかと思っていた。
「うん。まぁそれは僕が勝手に付け足した解釈だけど」
「…………」
「でもさ、そういう解釈が読者の中にあってもいいでしょ? せっかくSNSは縛りが少ないんだから。本誌ではやれないことやらなくちゃね」
「どっちかって言うと、やれること少ないのはSNSのほうな気がしちゃいますけどね、俺なんかは」
「確かに自由な分、気をつけなきゃいけないことはたくさんある。選択肢を増やすといっても、現実的に言えば無限大には難しい。報われる人がいる中で、悔しい思いや嫌な気持ちになる人だっているかもしれない」
自分たちの店だって知って欲しいとか、恋人と別れた地とか?
口には出さなかったけれど、SNSアカウントを通せば、世の中にはたくさんのいろんな事情を抱えた人がいる。万人受けするコンテンツはないと言うが、SNS自体好きになれない自分もその一人ではあるのだろうと思う。
「言葉もそうだよね。どれだけ一言一句に気を配っても、どこかの誰かを傷つける可能性はゼロじゃない」
それはそう思う。現実の世界でももちろんだけれど、SNSなんて言いたい放題の無法地帯だ。こちらが傷つける可能性もあれば、こちらが傷つく可能性だって同等にある。
「でもね。SNSって終わりがないんだ。そりゃ終わらせることはできるけど。いつか自分の店も、いつかこの素敵な土地も、誰かに知ってもらいたい。たとえ来てもらえるまではいかなくても、いろんな人の元に届けば、いつか叶うかもしれない。そういう希望や前を向く一助になるかもしれないでしょ」
そう。SNSが絶望する要因になる可能性と同じくらい、SNSが人や場所を救う一歩になる可能性だって大いにある。
熱の入る七緒の意見に、千春はコーヒーを飲み干して頷いた。
「──なんとなく、わかります」
千春自身、SNSは好きじゃない。
でも、妹もそうだが、SNSだからこそ言えることもあるし、SNSの中にしかいない自分も人間には必要な時があるのだろうと思う。
それが良い方向に向かうか、それとも悪い方向に向かうかは、人や環境やタイミングによる。
千春はそれを言葉で説明する術と愛想を持ち合わせていなかったが、七緒には通じたようだった。
「……そういうところが千春くんのいいところだよね」
「え?」
「絶対に嘘はつかない」
「嘘かもしれませんよ? 合わせただけかも」
「でも千春くんがそういうことしないってわかる程度には、たくさん話してきたつもりだけど?」
たった一週間、されど一週間。
ほとんど毎日、家族といる時間よりも長かった。
まだまだ見えないこともたくさんある、けれど、見えることだってたくさんあった。
──コンコンコン。
そろそろ作業に戻ろうかという時、ドアをノックする音が聞こえた。
顔を出したのは同じ『千の選択』編集部の女性記者。まだ若く、七緒よりは千春のほうが歳は近そうに見える。
「風月さん。ちょっとお願いがあるんですけど」
「宮本さん? どうしたの?」
「……私、その、えっと……」
「大丈夫、落ち着いて」
「な、なくしちゃったんです!!」
話の流れが見えない七緒と千春は顔を見合わせる。宮本と呼ばれた女性は、俯いて今にも泣き出しそうな表情をしていた。
「……なくした? 何を?」
「次の号に掲載する新施設の写真のデータです……」
「えっ!? そ、それはデータごとなくしたってことだよね?」
「……はい」
「まずいな。締切は確か」
「今日の夕方6時です」
思わず七緒と千春は腕時計を見る。
時刻は午後2時半。もう4時間もない。
「いつもこんなギリギリに?」
「うん、まぁ今回は急な話だったからね。SNSで炎上しちゃったお店の代わりに、最近オープンした商業施設を掲載することになったんだけど、カメラマンとの打ち合わせもうまくいかなくて、結局締切間近になんとか届けてもらったんだ。ちなみに、そのデータっていうのは、データそのものを消去しちゃったの? それともデータが入っているSDカードをなくしちゃったの?」
「SDカードです」
「本当はうちでは禁止されてるけど、なんとかメールで送ってもらうことはできない?」
「それが……打ち合わせがうまくいかなかったことで、私のことは信用してもらえてなくて」
どうやら先の打ち合わせ問題も、彼女のミスらしいと千春は察した。もしそうだとしたら彼女はもちろんこの編集部の誰が連絡してもきっと返事はもらえないだろう。
「……他のカメラマンも今からじゃ難しいか」
──嫌な予感がする。
案の定、七緒がこちらに顔を向けた。
「千春くん。現地に行って撮ってきてもらうことはできる?」
「……でも、それ掲載されるんですよね? たとえ全く同じアングルにしたとしても、カメラマンの癖って意外に出ちゃうんですよ。少なくとも本人が見たら絶対に気がつきます」
「それはわかってる! でも、穴を空けるわけにはいかないからね。それに、できれば僕もその解決法は避けたい。あくまでも保険として。お願いできないかな?」
あの有無を言わせぬ口調でくるかと思いきや、真剣な表情と淡々とした話し方からより強く窺えるのは、『命令』ではなく『お願い』の響きだった。
「……わかりました。場所はどこですか?」
「都内だよ。とりあえずここに行って。アングルとか撮って欲しい情報とかは後でメッセージで送る」
メモの走り書きを持って千春は部屋を出た。
ここから電車で30分もかからない場所だが、写真というのはこだわればこだわるほど、時間を忘れる。しかも今回は、自分自身ではなく、他人の写真を真似る必要があるかもしれない。そうなってくると、納得のいく写真が撮れる余裕は残されていないかもしれない。
千春はカメラバッグを強く握り締めた。
翌日の月曜日には風月七緒の勤める編集部で契約書をはじめ、細々とした雑務をこなし、火曜日にはSNSで失敗しないための講座を七緒と共にいくつか受け、水曜日には取材対象として七緒が既に手配していたY県との日程調整を行い、木曜日にはリモートでY県観光課の課長と話し合い、金曜日にはその内容を基に取材の趣旨や簡単な流れを決めることになった。
「千春くんは、観光地の定義って何だと思う?」
主に千春が打ち解けてきたこともあり、休憩がてら七緒と缶コーヒーを飲みながら、雑談をすることも多くなった。
金曜日の昼下がりも七緒は柔和な笑みで訊ねてくる。ちなみに彼は、どんな回答でも目に見えて怒ったり、頭ごなしに否定したりはしない。
たとえ自分の意図した答えでなくても、一度は受け入れ、その上で質問の仕方を変えたり、自分の意見を述べたりする。そういう彼の性格がわかるくらいには会話を重ねてきた。
「歴史や文化的な価値があるとか、景色が綺麗なところとか、非日常を味わえるとか、あ、最近だと映えるところとか、ですかね?」
「うんうん、そうだね。一般的にはそうだと思うよ」
「一般的には?」
「うん。だから、みんな行くわけだしね」
「まぁ、どっちかっていうと『みんなが行くからきっといいところ』みたいな部分もあると思いますけどね、俺は」
「そう! それなんだよ! みんな気づいているのかいないのか、最終的には『観光地だから』って理由で人気になっていると僕も思う」
「『ここに行っておけば間違いない』ってことですよね」
「うん。それももちろん楽しみ方の一つだよ。そういうところに観光地としての価値があるのは確かだからね」
「──つまり、七緒さんは、別の考えを持ってるってことですか? それをこのSNSアカウントで実現したいと」
「話が早くて助かるよ。そう、その通り! 僕はね、観光地として有名じゃなくても、非日常なんかなくても、みんなが『行って過ごして楽しいところ』がその人にとっての『観光地』だと思うんだ。お店だってそうでしょ? 高級レストランは確かに素敵だけど、ある意味『そこに行くこと』がステータスになってる。でも、人によっては普通の何の変哲もない居酒屋のほうが居心地がいい人だっているわけで。『千の選択』の本誌では有名観光地の紹介がやっぱり多い。だからこそ、こっちでは別のアプローチを取りたいんだ。何せ『千の選択』だよ? 選択肢を増やすって意味では、高級レストランだろうが居酒屋だろうが、できるだけ多くを見て知って行ってもらいたい。そして、その中から本当に自分が行きたいところを選べばいい」
「あぁ、『千の選択』ってそういう──」
まぁ大方予想はついていたわけだが、もっと大まかな──たとえば『国内』と『海外』、『北海道』と『沖縄』みたいな区分けかと思っていた。
「うん。まぁそれは僕が勝手に付け足した解釈だけど」
「…………」
「でもさ、そういう解釈が読者の中にあってもいいでしょ? せっかくSNSは縛りが少ないんだから。本誌ではやれないことやらなくちゃね」
「どっちかって言うと、やれること少ないのはSNSのほうな気がしちゃいますけどね、俺なんかは」
「確かに自由な分、気をつけなきゃいけないことはたくさんある。選択肢を増やすといっても、現実的に言えば無限大には難しい。報われる人がいる中で、悔しい思いや嫌な気持ちになる人だっているかもしれない」
自分たちの店だって知って欲しいとか、恋人と別れた地とか?
口には出さなかったけれど、SNSアカウントを通せば、世の中にはたくさんのいろんな事情を抱えた人がいる。万人受けするコンテンツはないと言うが、SNS自体好きになれない自分もその一人ではあるのだろうと思う。
「言葉もそうだよね。どれだけ一言一句に気を配っても、どこかの誰かを傷つける可能性はゼロじゃない」
それはそう思う。現実の世界でももちろんだけれど、SNSなんて言いたい放題の無法地帯だ。こちらが傷つける可能性もあれば、こちらが傷つく可能性だって同等にある。
「でもね。SNSって終わりがないんだ。そりゃ終わらせることはできるけど。いつか自分の店も、いつかこの素敵な土地も、誰かに知ってもらいたい。たとえ来てもらえるまではいかなくても、いろんな人の元に届けば、いつか叶うかもしれない。そういう希望や前を向く一助になるかもしれないでしょ」
そう。SNSが絶望する要因になる可能性と同じくらい、SNSが人や場所を救う一歩になる可能性だって大いにある。
熱の入る七緒の意見に、千春はコーヒーを飲み干して頷いた。
「──なんとなく、わかります」
千春自身、SNSは好きじゃない。
でも、妹もそうだが、SNSだからこそ言えることもあるし、SNSの中にしかいない自分も人間には必要な時があるのだろうと思う。
それが良い方向に向かうか、それとも悪い方向に向かうかは、人や環境やタイミングによる。
千春はそれを言葉で説明する術と愛想を持ち合わせていなかったが、七緒には通じたようだった。
「……そういうところが千春くんのいいところだよね」
「え?」
「絶対に嘘はつかない」
「嘘かもしれませんよ? 合わせただけかも」
「でも千春くんがそういうことしないってわかる程度には、たくさん話してきたつもりだけど?」
たった一週間、されど一週間。
ほとんど毎日、家族といる時間よりも長かった。
まだまだ見えないこともたくさんある、けれど、見えることだってたくさんあった。
──コンコンコン。
そろそろ作業に戻ろうかという時、ドアをノックする音が聞こえた。
顔を出したのは同じ『千の選択』編集部の女性記者。まだ若く、七緒よりは千春のほうが歳は近そうに見える。
「風月さん。ちょっとお願いがあるんですけど」
「宮本さん? どうしたの?」
「……私、その、えっと……」
「大丈夫、落ち着いて」
「な、なくしちゃったんです!!」
話の流れが見えない七緒と千春は顔を見合わせる。宮本と呼ばれた女性は、俯いて今にも泣き出しそうな表情をしていた。
「……なくした? 何を?」
「次の号に掲載する新施設の写真のデータです……」
「えっ!? そ、それはデータごとなくしたってことだよね?」
「……はい」
「まずいな。締切は確か」
「今日の夕方6時です」
思わず七緒と千春は腕時計を見る。
時刻は午後2時半。もう4時間もない。
「いつもこんなギリギリに?」
「うん、まぁ今回は急な話だったからね。SNSで炎上しちゃったお店の代わりに、最近オープンした商業施設を掲載することになったんだけど、カメラマンとの打ち合わせもうまくいかなくて、結局締切間近になんとか届けてもらったんだ。ちなみに、そのデータっていうのは、データそのものを消去しちゃったの? それともデータが入っているSDカードをなくしちゃったの?」
「SDカードです」
「本当はうちでは禁止されてるけど、なんとかメールで送ってもらうことはできない?」
「それが……打ち合わせがうまくいかなかったことで、私のことは信用してもらえてなくて」
どうやら先の打ち合わせ問題も、彼女のミスらしいと千春は察した。もしそうだとしたら彼女はもちろんこの編集部の誰が連絡してもきっと返事はもらえないだろう。
「……他のカメラマンも今からじゃ難しいか」
──嫌な予感がする。
案の定、七緒がこちらに顔を向けた。
「千春くん。現地に行って撮ってきてもらうことはできる?」
「……でも、それ掲載されるんですよね? たとえ全く同じアングルにしたとしても、カメラマンの癖って意外に出ちゃうんですよ。少なくとも本人が見たら絶対に気がつきます」
「それはわかってる! でも、穴を空けるわけにはいかないからね。それに、できれば僕もその解決法は避けたい。あくまでも保険として。お願いできないかな?」
あの有無を言わせぬ口調でくるかと思いきや、真剣な表情と淡々とした話し方からより強く窺えるのは、『命令』ではなく『お願い』の響きだった。
「……わかりました。場所はどこですか?」
「都内だよ。とりあえずここに行って。アングルとか撮って欲しい情報とかは後でメッセージで送る」
メモの走り書きを持って千春は部屋を出た。
ここから電車で30分もかからない場所だが、写真というのはこだわればこだわるほど、時間を忘れる。しかも今回は、自分自身ではなく、他人の写真を真似る必要があるかもしれない。そうなってくると、納得のいく写真が撮れる余裕は残されていないかもしれない。
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