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破天荒な主人公にはなれないから
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さて、今日は〇月〇日。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
その昔、とある職場で母親くらい年上の女性と仕事をしたことがあります。所謂『お局』といいますか、ベテランである上に発言力もある、そして雰囲気や話し方からしても、まぁおそらく十中八九『怖い』という印象を持たれがちな方ですが、その実、真面目で働き者で、仕事を教えるのもわかりやすく丁寧で、相応の地位になるのも頷ける働きぶりなんです。
そんな彼女が、ある日の朝、職場で突然、「爬虫類!爬虫類!!」と叫び出したのです。当然私なんかは「爬虫類……?」となるわけですが、何のことはありません。地元の職場ですから、まぁ虫やその他諸々が出るのも日常の一コマです。よくよく見れば、それは確かに『ヤモリ』──『爬虫類』でした。とはいえ、私はその時、「『ヤモリ』って『爬虫類』だっけ?」と場違いなことを考えてしまうくらい、『ヤモリ』の姿自体それほど見たことがなかったのですが。実際に調べてみたら、ちゃんと『爬虫類』でしたね。
『ヤモリ』と言えばおててが可愛いですよね、という他人事すぎる感想はもちろんそのお局さんには言えませんでしたが、だからといってその場にいる誰もが素手で触れるものでもなく、その時は男性社員にどうにかしてもらったような記憶があります。
田舎に住んでいれば多少の免疫はできるものですが、もちろんそれでも虫が嫌いな人もいます。ちなみにそのお局さんの家にはコウモリが出るそうです。「コウモリって実在するんだ……トナカイみたいだな……」などとまたもや他人事の感想を持ちましたが、お局さんには言えるはずもありません。
それはそうと『イモリ』と『ヤモリ』、『両生類』と『爬虫類』のちがい、皆さんはわかります? 別に生きていて必ずしも必要な知識ではありませんが、それを言ったら学校で習う数学だって古文だって、大人になっても必要じゃない人もたくさんいるでしょう。でも別に知っておいて損するものでもない。自分にとって『雑学』程度の知識だとしても、知っておいて不利益になる知識や情報って意外とないものです。
よくドラマや漫画で、相手にとって都合の悪い情報を持っているからと脅したり、はたまたその逆に、都合の悪いことを知ってしまったがために口封じされたりなんて、物騒な展開もよく目にしますが、『情報』というのはそれだけ生きていく上で重要なことなのでしょう。
脅しやゆすりのネタではなく、予測や推測、そして交渉の材料として、多くのものを目にして耳にして、情報を集める行為は、時間と労力と、時にはお金がかかっても大事なことだと思います。
それこそドラマでも漫画でも、『情報屋』という人間が存在していたり、仕事でもマーケティングの一環として、売上や客層、その日の天気に至るまで事細かに記録していたりするではないですか。
よく『無人島に一つだけ持って行けるなら何?』というシミュレーション質問がありますが、もし今サバイバル生活を強いられたとして、あなたは何を欲しますか? 当面の食糧そのものでしょうか、それともそこで生き抜くための道具でしょうか。服にテントに、それから野生動物に立ち向かう為の武器だって必要かもしれません。無人島に行くなら暇つぶしの本や漫画、スマホに手帳、ゲームと答える人もいるかもしれませんね。果たして電波があるのかどうかわかりませんし、電気もなければスマホやゲームはいずれ使えなくなります。便利な世の中になったけれど、やはり我々人間の本質はアナログなのでしょう。仕事の大事な部分も結局、手作業だったりしますから。
この『無人島に持って行くなら』とか『サバイバル生活するなら』とか、実際に目に見えて持って行けるものって実は長持ちしないものです。食糧だって何もしなければいつかは底をつきます。道具や武器だって壊れるし、服もテントも大雨や暴風には何日も耐えられないでしょう。
でも、そう、『情報』はどうでしょう? 屁理屈かもしれませんが、目に見えないものですから、無限に持って行けるのではないでしょうか。たとえば、その無人島の地理を知れば、ある程度生活の目処がたつと思いませんか? どんな天候が多く、どんな生物が住み、どんな物が食べられて、どんな地形なのか。海があれば魚が釣れて、砂浜で遊ぶこともできるかもしれない。山があれば木の実や山菜、動物を狩ることもできる。
その木の実や山菜、動物の情報も入手しておけば、どんなものに毒があって、どんな罠を作ればいいか。道具も武器も現地で調達できるなら、作り方という情報を持っていけばいい。それだけで半永久的に生きて行けるではないですか。
目に見えないからこそ、ここで『情報』を選ぶのは損をするようにも感じますし、勇気がいりますよね。今、あったかい部屋、何の危険もない場所でなら「そういう手もあるかぁ~」と呑気に考えられますが、いざ目の前に無人島が出て来たらそんな風には思えないはず。
私などは無人島に行っても生き残れないだろうなと思うたちなのですが、でもいざ行けと言われた時、そんなに簡単に諦めがつくものなのかとも思います。やけになって投げやりに出した答えが何であっても、結局「意外と生きられるもんだなぁ」なんて一度でも感じれば、きっと「もっと、まだまだ、これからも生きたい!」という思いは強くなるはず。私だってなんだかんだ言って、最終的にはそう思うと思うんです。だから、まぁそんな日が来ないことを願いますが、ここで『情報』を選べる人間になりたいなと常日頃感じています。
だって、映画やドラマ、アニメや漫画を見てください。破天荒な主人公以外で生き残るキャラクターって、案外情報戦を勝ち抜いている人たちだったりするんですよ。そういうフィクション作品に『情報屋』が登場するのも、彼らはその激戦区を生き抜いているということでもあります。うまく危険を避けつつ、金になりそうな案件を探す。そういう能力に長けているとも言える。
私はどう考えても破天荒な主人公タイプではないので、フィクションに例えるならこの『情報屋』という立ち位置はおいしいなと、自分を置き換えて妄想を楽しんでみることがあります。彼らは完全な仲間という感じでもないけれど、終盤まで主人公たちがお世話になるキャラクターだったりもします。準レギュラーならぬ準仲間といったところでしょうか。名前はまぁどちらでも構いませんが、フラットな立ち位置にいるキャラクターってなんだか憧れるんですよね。表立って味方するわけではないけれど実は裏でこっそり協力していたり、悪とも『情報』の力で対等に渡り合っていたり。柄じゃない気もしますが、ミステリアスな雰囲気もあって、いいなぁかっこいいなぁと思ってしまいます。
そろそろお別れの時間です。皆さんはフィクションの世界ならどんなキャラクターに憧れますか? やっぱり戦隊モノの主人公でしょうか、色で言えば赤もしくは黒とか。女の子なら魔法少女みたいなものに一度はなりたいと夢見ますよね。悪役──ヒーラーと答える人もいるかもしれませんね。『世界征服』という言葉は響きも良い。あれ、でもなぜ『世界征服』は悪の野望なんでしょうね? 「希望に満ちた世界をつくりたい」だって、立派な『世界征服』だと思うのですが。あぁでも、自分にとっての希望もある人にとっては絶望だったりするかもしれませんから、そういう人から見れば『悪役』になってしまうわけですよね。そしてとりもなおさず、そういう世界を救うのはフィクションの中の主人公たちの役回りでもある。
本当は「救わなければならない世の中にしない」のが一番なのでしょう。誰もが幸せな世界なら、救われる人なんて存在すらしないのですから。でも、さっきも言ったようにそんな世界はそれこそ、存在すら許されないのかもしれません。
だって、私とあなたの正義が別であるように、私とあなたの理想もきっと違う。限りなく似ていたとしても、細かいところで齟齬が生まれる。
いろんな人が生きる世の中ですから、混沌とした世界からはどんなに『情報』を駆使しても逃れられないのかもしれません。それもまた一つの『情報』です。
では、また来週お会いしましょう。眠れない夜のお供に、深見小夜子でした。
その昔、とある職場で母親くらい年上の女性と仕事をしたことがあります。所謂『お局』といいますか、ベテランである上に発言力もある、そして雰囲気や話し方からしても、まぁおそらく十中八九『怖い』という印象を持たれがちな方ですが、その実、真面目で働き者で、仕事を教えるのもわかりやすく丁寧で、相応の地位になるのも頷ける働きぶりなんです。
そんな彼女が、ある日の朝、職場で突然、「爬虫類!爬虫類!!」と叫び出したのです。当然私なんかは「爬虫類……?」となるわけですが、何のことはありません。地元の職場ですから、まぁ虫やその他諸々が出るのも日常の一コマです。よくよく見れば、それは確かに『ヤモリ』──『爬虫類』でした。とはいえ、私はその時、「『ヤモリ』って『爬虫類』だっけ?」と場違いなことを考えてしまうくらい、『ヤモリ』の姿自体それほど見たことがなかったのですが。実際に調べてみたら、ちゃんと『爬虫類』でしたね。
『ヤモリ』と言えばおててが可愛いですよね、という他人事すぎる感想はもちろんそのお局さんには言えませんでしたが、だからといってその場にいる誰もが素手で触れるものでもなく、その時は男性社員にどうにかしてもらったような記憶があります。
田舎に住んでいれば多少の免疫はできるものですが、もちろんそれでも虫が嫌いな人もいます。ちなみにそのお局さんの家にはコウモリが出るそうです。「コウモリって実在するんだ……トナカイみたいだな……」などとまたもや他人事の感想を持ちましたが、お局さんには言えるはずもありません。
それはそうと『イモリ』と『ヤモリ』、『両生類』と『爬虫類』のちがい、皆さんはわかります? 別に生きていて必ずしも必要な知識ではありませんが、それを言ったら学校で習う数学だって古文だって、大人になっても必要じゃない人もたくさんいるでしょう。でも別に知っておいて損するものでもない。自分にとって『雑学』程度の知識だとしても、知っておいて不利益になる知識や情報って意外とないものです。
よくドラマや漫画で、相手にとって都合の悪い情報を持っているからと脅したり、はたまたその逆に、都合の悪いことを知ってしまったがために口封じされたりなんて、物騒な展開もよく目にしますが、『情報』というのはそれだけ生きていく上で重要なことなのでしょう。
脅しやゆすりのネタではなく、予測や推測、そして交渉の材料として、多くのものを目にして耳にして、情報を集める行為は、時間と労力と、時にはお金がかかっても大事なことだと思います。
それこそドラマでも漫画でも、『情報屋』という人間が存在していたり、仕事でもマーケティングの一環として、売上や客層、その日の天気に至るまで事細かに記録していたりするではないですか。
よく『無人島に一つだけ持って行けるなら何?』というシミュレーション質問がありますが、もし今サバイバル生活を強いられたとして、あなたは何を欲しますか? 当面の食糧そのものでしょうか、それともそこで生き抜くための道具でしょうか。服にテントに、それから野生動物に立ち向かう為の武器だって必要かもしれません。無人島に行くなら暇つぶしの本や漫画、スマホに手帳、ゲームと答える人もいるかもしれませんね。果たして電波があるのかどうかわかりませんし、電気もなければスマホやゲームはいずれ使えなくなります。便利な世の中になったけれど、やはり我々人間の本質はアナログなのでしょう。仕事の大事な部分も結局、手作業だったりしますから。
この『無人島に持って行くなら』とか『サバイバル生活するなら』とか、実際に目に見えて持って行けるものって実は長持ちしないものです。食糧だって何もしなければいつかは底をつきます。道具や武器だって壊れるし、服もテントも大雨や暴風には何日も耐えられないでしょう。
でも、そう、『情報』はどうでしょう? 屁理屈かもしれませんが、目に見えないものですから、無限に持って行けるのではないでしょうか。たとえば、その無人島の地理を知れば、ある程度生活の目処がたつと思いませんか? どんな天候が多く、どんな生物が住み、どんな物が食べられて、どんな地形なのか。海があれば魚が釣れて、砂浜で遊ぶこともできるかもしれない。山があれば木の実や山菜、動物を狩ることもできる。
その木の実や山菜、動物の情報も入手しておけば、どんなものに毒があって、どんな罠を作ればいいか。道具も武器も現地で調達できるなら、作り方という情報を持っていけばいい。それだけで半永久的に生きて行けるではないですか。
目に見えないからこそ、ここで『情報』を選ぶのは損をするようにも感じますし、勇気がいりますよね。今、あったかい部屋、何の危険もない場所でなら「そういう手もあるかぁ~」と呑気に考えられますが、いざ目の前に無人島が出て来たらそんな風には思えないはず。
私などは無人島に行っても生き残れないだろうなと思うたちなのですが、でもいざ行けと言われた時、そんなに簡単に諦めがつくものなのかとも思います。やけになって投げやりに出した答えが何であっても、結局「意外と生きられるもんだなぁ」なんて一度でも感じれば、きっと「もっと、まだまだ、これからも生きたい!」という思いは強くなるはず。私だってなんだかんだ言って、最終的にはそう思うと思うんです。だから、まぁそんな日が来ないことを願いますが、ここで『情報』を選べる人間になりたいなと常日頃感じています。
だって、映画やドラマ、アニメや漫画を見てください。破天荒な主人公以外で生き残るキャラクターって、案外情報戦を勝ち抜いている人たちだったりするんですよ。そういうフィクション作品に『情報屋』が登場するのも、彼らはその激戦区を生き抜いているということでもあります。うまく危険を避けつつ、金になりそうな案件を探す。そういう能力に長けているとも言える。
私はどう考えても破天荒な主人公タイプではないので、フィクションに例えるならこの『情報屋』という立ち位置はおいしいなと、自分を置き換えて妄想を楽しんでみることがあります。彼らは完全な仲間という感じでもないけれど、終盤まで主人公たちがお世話になるキャラクターだったりもします。準レギュラーならぬ準仲間といったところでしょうか。名前はまぁどちらでも構いませんが、フラットな立ち位置にいるキャラクターってなんだか憧れるんですよね。表立って味方するわけではないけれど実は裏でこっそり協力していたり、悪とも『情報』の力で対等に渡り合っていたり。柄じゃない気もしますが、ミステリアスな雰囲気もあって、いいなぁかっこいいなぁと思ってしまいます。
そろそろお別れの時間です。皆さんはフィクションの世界ならどんなキャラクターに憧れますか? やっぱり戦隊モノの主人公でしょうか、色で言えば赤もしくは黒とか。女の子なら魔法少女みたいなものに一度はなりたいと夢見ますよね。悪役──ヒーラーと答える人もいるかもしれませんね。『世界征服』という言葉は響きも良い。あれ、でもなぜ『世界征服』は悪の野望なんでしょうね? 「希望に満ちた世界をつくりたい」だって、立派な『世界征服』だと思うのですが。あぁでも、自分にとっての希望もある人にとっては絶望だったりするかもしれませんから、そういう人から見れば『悪役』になってしまうわけですよね。そしてとりもなおさず、そういう世界を救うのはフィクションの中の主人公たちの役回りでもある。
本当は「救わなければならない世の中にしない」のが一番なのでしょう。誰もが幸せな世界なら、救われる人なんて存在すらしないのですから。でも、さっきも言ったようにそんな世界はそれこそ、存在すら許されないのかもしれません。
だって、私とあなたの正義が別であるように、私とあなたの理想もきっと違う。限りなく似ていたとしても、細かいところで齟齬が生まれる。
いろんな人が生きる世の中ですから、混沌とした世界からはどんなに『情報』を駆使しても逃れられないのかもしれません。それもまた一つの『情報』です。
では、また来週お会いしましょう。眠れない夜のお供に、深見小夜子でした。
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