本物のシンデレラは王子様に嫌われる

②計画と実行

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イーディル学園にて、


「アレス・ディスタニアを一時停学に。」
男は使用人の言葉を聞くと口の端をニヤリと上げ言った。
「良い報告だ。感謝するよ。」
アレス・ディスタニアよ。私の大切な人をいじめたバツだ。しっかりと反省して学園に戻って来い。

停学にしたのは良いが少し気掛かりなのがある。

【僕なのです！僕は貴方が探しているあの子です！グラン様！】

【グラン様！僕は一生あの事を忘れません！貴方と同じように！！】

何も話していないのにあの子の話をするとは。驚いた。

だが、探しているあの子はアレス・ディスタニアではない、きっとそうだ。

私は心にモヤが入っている心の中を無理矢理掻き消した。