本物のシンデレラは王子様に嫌われる

①転生 アレス・ディスタニア

１

昔から、自分の顔と性格が嫌いだった。
小学生の頃はまだ自分の顔や性格についての不安は無かったが、中学生になり始めた頃には沸々と自分に対しての嫌悪感が湧き始めた。

クラスに馴染めない。
性格が誰とも合わない。
クラスの誰よりも不細工な顔。

そんな事を考えていたら、自分の存在価値が無くなり学校に行くのを辞めてしまった。

高校は通信を選んだ。でも外に行くのが怖くて行けなかった。

そうやってズルズルと自分から逃げて、逃げて、逃げるを繰り返し。

ついに逃げ癖がついた頃には、誰からも信頼を貰えなくなってしまった。




そうやって、また　。



あーあ、人生つまんな。



顔と性格が悪いだけで、こんな不幸なんだ。




「　もっと顔が良く生まれたかった　」


「　性格をもっと昔から良くしとけば
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　良かった　」



そんな事を道路の横断中考えていたら、赤になったのにも気付かす、歩き続けた。