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愛しい奏で
⑤
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祐樹は、ほなみ、という名前を頭の中で繰り返した。CDの盤面にサインを書いている間、彼女をもっと知りたいという気持ちと、関わってはいけないとブレーキをかける理性が胸の中で激しくせめぎ合っていた。
だが、ほなみが手を震わせてラッピングしたチョコレートを差し出し、その瞳の潤んだ様子や震える唇を見た瞬間、彼の自制心はあっさりと白旗をあげた。いきなり彼女を抱き締めてその唇を奪い、逃げようとするほなみに向かって、思わず乱暴な言葉を投げつけてしまった。全身で惹かれてしまう人に出逢えたのに、何故嫌われてしまうような事をしてしまったのだろう。
愛を囁いてキスをすれば、どんな女の子でもたちまち恋に虜になった。だが、醒めるまでの期間も早かった。その虚しさを予見して自分が傷つくのが怖くて、先に嫌われるような振る舞いをしてしまったのかもしれない。
ほなみに嫌われ、頬を打たれ、去られた後も、西本はその出会いの衝撃の余韻にいつまでも浸っていた。
翌日の星の王子とのタイバンの日に、ほなみがcallingに現れて、嬉しくて思わず抱き締めてしまった。そうせずにはいられなかった。
その夜、ほなみを何度も抱いた。無理矢理なのか、ほなみも望んでいるのかがさっぱりわからないまま、欲望のままに彼女の身体を思いのままに愛した。
だが、ほなみが手を震わせてラッピングしたチョコレートを差し出し、その瞳の潤んだ様子や震える唇を見た瞬間、彼の自制心はあっさりと白旗をあげた。いきなり彼女を抱き締めてその唇を奪い、逃げようとするほなみに向かって、思わず乱暴な言葉を投げつけてしまった。全身で惹かれてしまう人に出逢えたのに、何故嫌われてしまうような事をしてしまったのだろう。
愛を囁いてキスをすれば、どんな女の子でもたちまち恋に虜になった。だが、醒めるまでの期間も早かった。その虚しさを予見して自分が傷つくのが怖くて、先に嫌われるような振る舞いをしてしまったのかもしれない。
ほなみに嫌われ、頬を打たれ、去られた後も、西本はその出会いの衝撃の余韻にいつまでも浸っていた。
翌日の星の王子とのタイバンの日に、ほなみがcallingに現れて、嬉しくて思わず抱き締めてしまった。そうせずにはいられなかった。
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