愛しては、ならない――最終章――
菊野……
貴女と別れてから、四年経った。
俺は20歳になって、あの頃よりも大人になったんだ。
けれど、きっと貴女は少女のように可憐に笑ってこう言うのだろう。
――私だって、剛さんよりももっと大人になったのよ?――
児童養護施設にいた俺を引き取って育ててくれた、義理の母。
だが、貴女を母と呼んだ事は一度もない。これまでも、これからも貴女を母と呼ぶ事はない――
俺は、いつになったら貴女を忘れられる?
貴女の甘い声を、髪を、柔らかな肌を、愛しい唇を――
貴女は今、どうしている?
濃密に愛し合った日々を思い出して、遠い空を見上げたりするのだろうか――?
※※※※
愛しては、ならない
最終章です
長いお話になりましたが、これで完結となります
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貴女の甘い声を、髪を、柔らかな肌を、愛しい唇を――
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