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第4章 7階層攻略編
第113話 魔族襲来
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キングに共闘することを伝えた僕らは、急いで魔族が襲来しているという最西端の部屋入口へと向かった。
本当にリュウが魔族を指揮しているのだろうか?
いやまさかな、
僕らが部屋の前に到着すると、すでにリザードマン達は魔族の攻撃を受けていた。
敵はインプとガーゴイルの集団、離れたところにサイクロプスたちが待機している。
ガーゴイルやインプは、空中から魔法攻撃を行っているのだ。
魔法攻撃のないリザードマンたちはやつらに太刀打ちが出来ない。
盾を構え、必死で魔法を防いでいるのだ。
リザードマン達にも少数の弓隊がいる。
ただ、相手よりも攻撃の精度が低く、全てかわされている。
確かにこれでは全滅するのは時間の問題だ。
これはキングに恩を売る絶好のチャンスなのだ。
僕とタケル、うさぴょん、ナースがリザードマンたちの前に出た。
一瞬、魔族たちの攻撃がストップし、僕らに意識が集中する。
ナースは【重力操作】を使用。
飛んでいるガーゴイルたちの周りに強力な重力がのしかかる。
攻撃を仕掛けていたガーゴイルたちは、空中で体を支えることが出来ず、一匹残らず地面へと落下した。
うさぴょんは、【岩石投げ】を使用する。
うさぴょんの前に直径5メートルはある岩石がいくつも出現したのだ。
間髪入れずにガーゴイルたちに向けて岩石を飛ばすうさぴょん。
重力操作で動きを封じられているガーゴイルたちはひとたまりも無かった。
なすすべなく岩石に潰されるガーゴイルたち。
運よく攻撃を避けたガーゴイルたちに向かって、僕とタケルは正確に飛び道具で奴らを打ち抜いた。
あっという間にガーゴイルたちは全滅。
リザードマンたちは僕たちに向かって大きな歓声をあげたのだ。
「へぇー、やるじゃねぇか。」
いつの間にかキングが僕らの後ろにいた。
まさか一緒に戦うつもりなのか、それとも僕らの力を測りに来たのか。
間髪おかず今度はサイクロプスたちが集団が襲いかかってきた。
サイクロプスは、一つ目の頑強な体を持つ悪魔でこん棒などの打撃武器を使った攻撃力が非常に高い。
そのサイクロプスたちが何十匹と僕らに向かって突っ込んできた。
奴らが走るたびに、部屋中に地響きが起こる。
「今度は俺たちに任せな。」
キングはそう告げると、リザードマンたちに号令をかける。
リザードマンたちは何かを唱えたかと思うと、淡い光が体中を包む。
おそらくあれは【身体強化】だ。
リザードマンたちは全員【身体強化】のスキルを使えるのだ。
キングもやはりただものではない。
キングの体には神々しい光が溢れていた。
その光の量は兵士たちの比ではない。
キングは眩いばかりの光とオーラに包まれていた。
「行くぜ野郎ども!」
キングが号令をかけると、リザードマンたちは怒号のような雄たけびで返した。
キングを戦闘に直線的に向かっていくリザードマンたち。
パワー自慢のサイクロプスたちに対して、真向から力で対抗しようというのだ。
距離が迫り、両種族手持ちの武器を振り上げる。
そして激突。
最初に吹き飛ばされたのは、サイクロプスの胴体だった。
ほとんど力が入っていないように見えたキングの横なぎの剣は、まるできゅうりを切るかの如くスパっとサイクロプスの胴体を切断した。
たとえ防御したとしても、その切れ味は止まらない。
攻撃を受け止めたも相手の武器も意に介せず、その武器ごと切断してしまうのだ。
他のリザードマンたちも同様だ。
サイクロプスたちの攻撃よりも速く、彼らの攻撃は確実に敵の息の根を止めていくのだ。
もはや一方的な展開になった。
次々とサイクロプスの数が減っていき、遂に一匹もいなくなってしまった。
これがリザードマンたちの実力か。
確かに強い。
もしも敵に回すとやっかい極まりない相手になるだろう。
僕は彼らの戦いを見ながら、戦力の分析をしていた。
「ふー、こんなもんだ。」
キングは僕の方を振り返り、僕に向かって歩いてきた。
「俺らはやつらのような筋力馬鹿には圧倒的な力を発揮できるが、高所から魔法攻撃をしてくるやつらには弱いんだ。
お前らがいてくれて良かったよ。助かった。」
キングはそう言いながら笑顔を見せる。
この豪胆さと純粋さが彼の魅力なんだろう。
僕には無いものだ。
部下に死体を片づけるように命じたキングだったが、僕はそれらを譲って欲しいと願い出た。
もちろん食べるためだ。
新しい縄張りを形成した僕らは、業務に追われしっかりと食事を取れていない。
実は、僕もかなり飢えていた。
相手に警戒されようが、摂れる時にしっかりと摂っておいた方が良いだろう。
「あまり気持ちのいいものじゃないな。」
魔族たちを食べる僕たちを見て、怪訝そうな言葉を発するキング。
僕らはリザードマンたちの協力を求めているのだ。
僕たちの習性を知っておいてもらった方がいいだろう。
「俺は部屋に戻っている。食べ終わったら部屋に来な。」
そう言ってキングたちは自陣へと戻って行った。
本当にリュウが魔族を指揮しているのだろうか?
いやまさかな、
僕らが部屋の前に到着すると、すでにリザードマン達は魔族の攻撃を受けていた。
敵はインプとガーゴイルの集団、離れたところにサイクロプスたちが待機している。
ガーゴイルやインプは、空中から魔法攻撃を行っているのだ。
魔法攻撃のないリザードマンたちはやつらに太刀打ちが出来ない。
盾を構え、必死で魔法を防いでいるのだ。
リザードマン達にも少数の弓隊がいる。
ただ、相手よりも攻撃の精度が低く、全てかわされている。
確かにこれでは全滅するのは時間の問題だ。
これはキングに恩を売る絶好のチャンスなのだ。
僕とタケル、うさぴょん、ナースがリザードマンたちの前に出た。
一瞬、魔族たちの攻撃がストップし、僕らに意識が集中する。
ナースは【重力操作】を使用。
飛んでいるガーゴイルたちの周りに強力な重力がのしかかる。
攻撃を仕掛けていたガーゴイルたちは、空中で体を支えることが出来ず、一匹残らず地面へと落下した。
うさぴょんは、【岩石投げ】を使用する。
うさぴょんの前に直径5メートルはある岩石がいくつも出現したのだ。
間髪入れずにガーゴイルたちに向けて岩石を飛ばすうさぴょん。
重力操作で動きを封じられているガーゴイルたちはひとたまりも無かった。
なすすべなく岩石に潰されるガーゴイルたち。
運よく攻撃を避けたガーゴイルたちに向かって、僕とタケルは正確に飛び道具で奴らを打ち抜いた。
あっという間にガーゴイルたちは全滅。
リザードマンたちは僕たちに向かって大きな歓声をあげたのだ。
「へぇー、やるじゃねぇか。」
いつの間にかキングが僕らの後ろにいた。
まさか一緒に戦うつもりなのか、それとも僕らの力を測りに来たのか。
間髪おかず今度はサイクロプスたちが集団が襲いかかってきた。
サイクロプスは、一つ目の頑強な体を持つ悪魔でこん棒などの打撃武器を使った攻撃力が非常に高い。
そのサイクロプスたちが何十匹と僕らに向かって突っ込んできた。
奴らが走るたびに、部屋中に地響きが起こる。
「今度は俺たちに任せな。」
キングはそう告げると、リザードマンたちに号令をかける。
リザードマンたちは何かを唱えたかと思うと、淡い光が体中を包む。
おそらくあれは【身体強化】だ。
リザードマンたちは全員【身体強化】のスキルを使えるのだ。
キングもやはりただものではない。
キングの体には神々しい光が溢れていた。
その光の量は兵士たちの比ではない。
キングは眩いばかりの光とオーラに包まれていた。
「行くぜ野郎ども!」
キングが号令をかけると、リザードマンたちは怒号のような雄たけびで返した。
キングを戦闘に直線的に向かっていくリザードマンたち。
パワー自慢のサイクロプスたちに対して、真向から力で対抗しようというのだ。
距離が迫り、両種族手持ちの武器を振り上げる。
そして激突。
最初に吹き飛ばされたのは、サイクロプスの胴体だった。
ほとんど力が入っていないように見えたキングの横なぎの剣は、まるできゅうりを切るかの如くスパっとサイクロプスの胴体を切断した。
たとえ防御したとしても、その切れ味は止まらない。
攻撃を受け止めたも相手の武器も意に介せず、その武器ごと切断してしまうのだ。
他のリザードマンたちも同様だ。
サイクロプスたちの攻撃よりも速く、彼らの攻撃は確実に敵の息の根を止めていくのだ。
もはや一方的な展開になった。
次々とサイクロプスの数が減っていき、遂に一匹もいなくなってしまった。
これがリザードマンたちの実力か。
確かに強い。
もしも敵に回すとやっかい極まりない相手になるだろう。
僕は彼らの戦いを見ながら、戦力の分析をしていた。
「ふー、こんなもんだ。」
キングは僕の方を振り返り、僕に向かって歩いてきた。
「俺らはやつらのような筋力馬鹿には圧倒的な力を発揮できるが、高所から魔法攻撃をしてくるやつらには弱いんだ。
お前らがいてくれて良かったよ。助かった。」
キングはそう言いながら笑顔を見せる。
この豪胆さと純粋さが彼の魅力なんだろう。
僕には無いものだ。
部下に死体を片づけるように命じたキングだったが、僕はそれらを譲って欲しいと願い出た。
もちろん食べるためだ。
新しい縄張りを形成した僕らは、業務に追われしっかりと食事を取れていない。
実は、僕もかなり飢えていた。
相手に警戒されようが、摂れる時にしっかりと摂っておいた方が良いだろう。
「あまり気持ちのいいものじゃないな。」
魔族たちを食べる僕たちを見て、怪訝そうな言葉を発するキング。
僕らはリザードマンたちの協力を求めているのだ。
僕たちの習性を知っておいてもらった方がいいだろう。
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そう言ってキングたちは自陣へと戻って行った。
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