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第4章 7階層攻略編
第109話 役割決定
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拠点防衛については大筋が決まった。
ここはアミナと箱助のダブルリーダーに任せよう。
次は、獣神の鍵についてだ。
こちらに関しては何の手掛かりもない。
この広大な7階層の一体どこを探せばいいのか検討もつかない。
幹部たちに尋ねても誰もその所在を知るものはいない。
たとえ獣神の宝玉を持っていたとしても、鍵が無ければ8階層にはいけないのだ。
(そんなのちゃっちゃっとミミック掲示板に投稿すればいいじゃない?)
発言したのはうさぴょんだ。
花柄の宝箱という乙女チックな箱の持ち主にも関わらず、戦闘になると誰よりも好戦的なミミックだ。
彼女の提案するミミック掲示板は、プレイヤーミミック専用のオンライン情報共有掲示板だ。
攻略情報、仲間募集、アイテム交換依頼など、様々な情報が飛び交っている。
確かに僕もミミック掲示板は考えた。
しかし、獣神の鍵の情報を募集するということは、すでに獣神の宝玉を持っているとのアピールにも繋がる。
不特定多数のプレイヤーミミックに僕らの素性がバレてしまう恐れもある。
有効な手段だが、それ相応のリスクも生じる。
(あんた馬鹿でしょ。掲示板に投稿すれば、私たちのやろうとしていることがバレてしまうのよ。)
うさぴょんの意見に反発したのはナースだ。
回復特化型のミミックで赤十字の宝箱の持ち主である。
ただ、単純な攻撃力だけならこの場にいる誰よりも強い。
絶対に怒らせたくないミミックの一体だ。
実はミミックバトル後、事あるごとにうさぴょんとナースは対立している。
同じ女性同士、何か思うところがあるのだろうか?
(じゃあ、何もせずそのまま鍵が降ってくるのを待ってるの?
まっぴらごめんだわ!)
ナースの発言に対してうさぴょんは即座に噛みつき返す。
僕以外の他のミミックは。彼女たちのやり取りに言葉を発せず傍観している。
(だからあなたは馬鹿っていうの。そのまま投稿すれば投稿内容が全員の目に触れるでしょ?
投稿するなら範囲指定をすればいいって言ってるの。)
範囲指定とは、ミミック掲示板の機能の一つである。
投稿の際に投稿内容が見れるミミックの範囲を指定すれば、その範囲に該当するミミックしか閲覧することが出来ない。
範囲には、階層、レベル、箱のレベルや種類、位置、スキルなど細かく設定できるのだ。
(鍵の場所を知ってそうなミミックなんて、攻略することを目的としている意識の強いミミックぐらいでしょ?
弱いミミックは7階層で生き残ることで必死だから、そんな余裕までないわ。)
確かにナースの言うことには一理ある。
広範囲に情報を広げると情報量は増えるが、その分偽情報や釣り情報も増えるだろう。
それならば、範囲指定をして情報を探り、無ければ徐々にその範囲を広げていくようにすれば情報の検証も容易になるだろう。
それではミミック掲示板の投稿はナースに任せ、情報の検証にはうさぴょん、タケルに一任しよう。
続いての議題はパンドラボックスだ。
最南端の部屋に保管されている最強の宝箱の一つだ。
宝箱自体に意思があり、所有者を宝箱自身が選ぶという。
全開パンドラボックスに対面した時に「ミミックにとっての希望」という難題を問われたが、僕にはその答えを持ち合わせていなかった。
しかし、同じ目的を持つ仲間たちを得た今なら、パンドラボックスの望む答えを導けると思う。
ただ、パンドラボックスの保管場所は最も敵陣営の深い所。
前回のように相手の隙をついた侵入は、もう二度とはできないだろう。
そのため、事前の調査をしっかり行い、敵に見つからないように侵入しなくてはならない。
一歩間違えれば、大戦闘になるかもしれないのだ。
ここを担当するのはもちろん僕と、頭脳明晰なジークフリート、スピードと気配を消すことに長けたしのぶが適任だろう。
ジークフリートとともに敵の配置個所やその穴、潜入方法について吟味し、その情報をもって僕としのぶが敵陣営に潜入しパンドラボックスを奪取する。
もちろんそう上手くはいかないと思われるため、何度か偵察を繰り返し方法を吟味していけばよいだろう。
もしも3体での潜入が困難であれば、仲間を増やして再度潜入すればよい。
ただしいずれの場合でも敵に見つからないことが鉄則だ。
一度でも敵に見つかってしまえば、よりその道は険しくなるに違いない。
ジークフリートもしのぶもその方向性に問題がないとのこと。
偵察に行く前に考えられる対策を練ってくれるというのだ。
ミミックバトルの時は、やっかいな相手だったが味方になればこれほど頼もしいミミックもいない。
僕らは自分らの班に分かれて、お互い意見を出し合った。
その時、ミミック掲示板に投稿を行っていたナースが僕の方へ急いで駆け寄ってきた。
(光さん、ミミック掲示板に返信がありました。)
なんと投稿してすぐに、ナース宛てにコメントが贈られてきたのだ。
「こちら、獣神の鍵を所有。魔神の鍵と交換願う。」関西弁ミミック。
リュウだ。リュウが僕らの投稿にメッセージを送ってきたのだ。
ここはアミナと箱助のダブルリーダーに任せよう。
次は、獣神の鍵についてだ。
こちらに関しては何の手掛かりもない。
この広大な7階層の一体どこを探せばいいのか検討もつかない。
幹部たちに尋ねても誰もその所在を知るものはいない。
たとえ獣神の宝玉を持っていたとしても、鍵が無ければ8階層にはいけないのだ。
(そんなのちゃっちゃっとミミック掲示板に投稿すればいいじゃない?)
発言したのはうさぴょんだ。
花柄の宝箱という乙女チックな箱の持ち主にも関わらず、戦闘になると誰よりも好戦的なミミックだ。
彼女の提案するミミック掲示板は、プレイヤーミミック専用のオンライン情報共有掲示板だ。
攻略情報、仲間募集、アイテム交換依頼など、様々な情報が飛び交っている。
確かに僕もミミック掲示板は考えた。
しかし、獣神の鍵の情報を募集するということは、すでに獣神の宝玉を持っているとのアピールにも繋がる。
不特定多数のプレイヤーミミックに僕らの素性がバレてしまう恐れもある。
有効な手段だが、それ相応のリスクも生じる。
(あんた馬鹿でしょ。掲示板に投稿すれば、私たちのやろうとしていることがバレてしまうのよ。)
うさぴょんの意見に反発したのはナースだ。
回復特化型のミミックで赤十字の宝箱の持ち主である。
ただ、単純な攻撃力だけならこの場にいる誰よりも強い。
絶対に怒らせたくないミミックの一体だ。
実はミミックバトル後、事あるごとにうさぴょんとナースは対立している。
同じ女性同士、何か思うところがあるのだろうか?
(じゃあ、何もせずそのまま鍵が降ってくるのを待ってるの?
まっぴらごめんだわ!)
ナースの発言に対してうさぴょんは即座に噛みつき返す。
僕以外の他のミミックは。彼女たちのやり取りに言葉を発せず傍観している。
(だからあなたは馬鹿っていうの。そのまま投稿すれば投稿内容が全員の目に触れるでしょ?
投稿するなら範囲指定をすればいいって言ってるの。)
範囲指定とは、ミミック掲示板の機能の一つである。
投稿の際に投稿内容が見れるミミックの範囲を指定すれば、その範囲に該当するミミックしか閲覧することが出来ない。
範囲には、階層、レベル、箱のレベルや種類、位置、スキルなど細かく設定できるのだ。
(鍵の場所を知ってそうなミミックなんて、攻略することを目的としている意識の強いミミックぐらいでしょ?
弱いミミックは7階層で生き残ることで必死だから、そんな余裕までないわ。)
確かにナースの言うことには一理ある。
広範囲に情報を広げると情報量は増えるが、その分偽情報や釣り情報も増えるだろう。
それならば、範囲指定をして情報を探り、無ければ徐々にその範囲を広げていくようにすれば情報の検証も容易になるだろう。
それではミミック掲示板の投稿はナースに任せ、情報の検証にはうさぴょん、タケルに一任しよう。
続いての議題はパンドラボックスだ。
最南端の部屋に保管されている最強の宝箱の一つだ。
宝箱自体に意思があり、所有者を宝箱自身が選ぶという。
全開パンドラボックスに対面した時に「ミミックにとっての希望」という難題を問われたが、僕にはその答えを持ち合わせていなかった。
しかし、同じ目的を持つ仲間たちを得た今なら、パンドラボックスの望む答えを導けると思う。
ただ、パンドラボックスの保管場所は最も敵陣営の深い所。
前回のように相手の隙をついた侵入は、もう二度とはできないだろう。
そのため、事前の調査をしっかり行い、敵に見つからないように侵入しなくてはならない。
一歩間違えれば、大戦闘になるかもしれないのだ。
ここを担当するのはもちろん僕と、頭脳明晰なジークフリート、スピードと気配を消すことに長けたしのぶが適任だろう。
ジークフリートとともに敵の配置個所やその穴、潜入方法について吟味し、その情報をもって僕としのぶが敵陣営に潜入しパンドラボックスを奪取する。
もちろんそう上手くはいかないと思われるため、何度か偵察を繰り返し方法を吟味していけばよいだろう。
もしも3体での潜入が困難であれば、仲間を増やして再度潜入すればよい。
ただしいずれの場合でも敵に見つからないことが鉄則だ。
一度でも敵に見つかってしまえば、よりその道は険しくなるに違いない。
ジークフリートもしのぶもその方向性に問題がないとのこと。
偵察に行く前に考えられる対策を練ってくれるというのだ。
ミミックバトルの時は、やっかいな相手だったが味方になればこれほど頼もしいミミックもいない。
僕らは自分らの班に分かれて、お互い意見を出し合った。
その時、ミミック掲示板に投稿を行っていたナースが僕の方へ急いで駆け寄ってきた。
(光さん、ミミック掲示板に返信がありました。)
なんと投稿してすぐに、ナース宛てにコメントが贈られてきたのだ。
「こちら、獣神の鍵を所有。魔神の鍵と交換願う。」関西弁ミミック。
リュウだ。リュウが僕らの投稿にメッセージを送ってきたのだ。
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