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第4章 7階層攻略編
第104話 プレイヤーミミックたちの実力
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箱助率いるミミックの特攻のため、僕らの戦力は分断された。
今や僕、うさぴょん、タケルのそれぞれに十数体のミミックが取り囲んでいる。
彼らは近接することで僕らの強力な遠距離攻撃を封じ、アドバンテージの一つを奪ったのだ。
しかもご丁寧なことに、僕の周りには相手チーム最強のミミックたちが揃っている。
ここで一気に決着をつけるつもりなのだろう。
最初に飛び込んできたのは箱助だ。
舌を巻きつけた剣を僕に向かって振り下ろす。
彼は近接攻撃が得意らしい。。
振り下ろす剣のスピードは、今まで戦ったどの相手よりも速く鋭い。
僕は硬化した舌で攻撃を受け止めたが、衝撃を吸収できず吹き飛ばされてしまった。
僕が攻撃を受けて弾き飛ばされたのはハルク以来だ。
吹き飛ばされた先には他のミミックたちがいる。
僕と同じファラオボックスのアヌビスは、僕に【呪い】を仕掛けてきた。
間一髪かわした僕だったが、地面が大きくえぐれてしまった。
彼の攻撃の威力を物語っている。
攻撃避ける僕に取り囲んでいるミミックたちが、飛び道具や魔法で追い打ちをかける。
なんとかかわした僕に、メタルボックスが体当たりを仕掛けてきた。
激突する瞬間、僕は【物理無視】を使用しメタルボックスの体当たりの方向を逆方向に変位させた。
際どいところだったが、なんとか攻撃を避けることが出来たのだ。
ただ受けに回っているだけではジリ貧だ。
僕から攻撃を仕掛けないと、状況は改善しない。
僕は相手の強さを認め、ふぅーっと一息ついた。
他のみんなは大丈夫だろうか?
僕は使役ミミックたち50体を半分に分け、タケルとうさぴょんの救援に向かわせた。
今度は僕からの攻撃だ。
向かってくるミミックたちに暴食で彼らとの距離を食べる。
突然目の前に現れた僕にミミックたちは驚き、一瞬動きを止めてしまった。
もちろんそんな隙を見逃す僕らではない。
動きを止めたミミックたち5体まとめて【大飯食らい】で噛みついた。
5体が退場し、僕を囲んでいるミミックは10体。
5体が退場しても戦力差は大きくは変わっていない。
最強の5体のミミックを倒さなければ、僕の不利な状況は続くだろう。
再度飛び込んでくるのは箱助。
愚直に攻撃を仕掛けてくるように見せて、細かい指示を他のミミックたちに飛ばしている。
自ら動くことで僕の隙を作り、他のミミックが動きやすくすることが目的だろう。
冷静かつ豪胆。
リーダーとしての資質は抜群だ。
しかし、いつまでも彼の作戦に付き合ってもいられない。
リーダーが突っ込んでくるならリーダーから潰せばいい。
僕は飛び込んでくるリーダーに合わせ、武器を構え迎撃の準備をした。
か、体が動かない…!?
僕の動きが一瞬硬直し、スキルどころか身動きすら取れなかった。
誰かのスキルを受けたのだ。
その間わずか3秒ほどだったが、戦闘中の3秒は非常に大きい。
迎撃準備が整う前に、僕は箱助の攻撃を受ける羽目になってしまった。
かろうじて直撃する瞬間に【鉄壁Lv7】を使用できたが、僕は箱助の攻撃をまともに受けてしまった。
激しい衝撃と共に、ファラオボックスの前面に大きな亀裂が走る。
数メートルほど飛ばされ、地面に激突した僕に間髪入れず他のミミックたちが襲いかかってきた。
しかし、僕はただ無防備に攻撃を受けたわけではない。
吹き飛ばされながらも、【奪うLv9】で箱助の武器を奪っていた。
もちろん、ミミックたちが追撃をかけるのも織り込み済みだ。
僕は天井までの距離を【暴食】で食らい、僕は天高く浮かび上がった。
空中から【タックル】を使用し、ミミックたちを狙って急降下。
ミミックたちが僕を狙って剣や槍などを投げつける。
僕は投げつけられた武器に当たる直前に、【物理無視】でタックルの方向を変換する。
ミミックたちの後ろに瞬時に回り込んだ。
瞬時に反応を変えた僕にも反応するミミック。
舌で僕を絡みつけようとしたが、僕はその舌をかわしミミックに噛みついた。
あと9匹。
仲間もろとも僕に魔法攻撃をする別のミミック。
僕はその魔法を【暴食】で食べ、相手の懐に入った瞬間に噛みつく。
残り8匹。結構しんどい。
すぐ近くにいるのは赤十字ボックスのナース。
回復役を早めに潰しておくと後が楽だ。
僕はナースのことを回復特化型だと侮っていた。
しかし、すぐにそれは間違いだということに気が付かされた。
(きぃえええええ!)
僕がナースに接近すると、彼女は奇声を上げて僕に攻撃を仕掛けてきた。
長い舌を振り上げ、僕に向かって振り下ろしてきた。
単調な攻撃だ。
攻撃を避けて攻撃しよう。
そう思った僕だったが、何故か悪寒を感じて咄嗟に後方に飛びのいた。
なんと彼女の舌が円形に3メートルほど広がり、そのまま地面に激突した。
グワッシャーン!
激しい衝撃音と振動が部屋全体を揺らす。
な、なんだこの威力は…!?
彼女が攻撃した場所は大きなクレーターになっていた。
この威力は箱助どころか、ハルクすらも凌駕するかもしれない。
(兄貴、お待たせ!)
(ちゃっちゃと倒しちゃってよね)
そこに現れたのが、いつの間にか囲んだミミックを全て退場させたタケルとうさぴょん。
使役ミミックたちも加わり、闘いは最終局面を迎えようとしていた。
今や僕、うさぴょん、タケルのそれぞれに十数体のミミックが取り囲んでいる。
彼らは近接することで僕らの強力な遠距離攻撃を封じ、アドバンテージの一つを奪ったのだ。
しかもご丁寧なことに、僕の周りには相手チーム最強のミミックたちが揃っている。
ここで一気に決着をつけるつもりなのだろう。
最初に飛び込んできたのは箱助だ。
舌を巻きつけた剣を僕に向かって振り下ろす。
彼は近接攻撃が得意らしい。。
振り下ろす剣のスピードは、今まで戦ったどの相手よりも速く鋭い。
僕は硬化した舌で攻撃を受け止めたが、衝撃を吸収できず吹き飛ばされてしまった。
僕が攻撃を受けて弾き飛ばされたのはハルク以来だ。
吹き飛ばされた先には他のミミックたちがいる。
僕と同じファラオボックスのアヌビスは、僕に【呪い】を仕掛けてきた。
間一髪かわした僕だったが、地面が大きくえぐれてしまった。
彼の攻撃の威力を物語っている。
攻撃避ける僕に取り囲んでいるミミックたちが、飛び道具や魔法で追い打ちをかける。
なんとかかわした僕に、メタルボックスが体当たりを仕掛けてきた。
激突する瞬間、僕は【物理無視】を使用しメタルボックスの体当たりの方向を逆方向に変位させた。
際どいところだったが、なんとか攻撃を避けることが出来たのだ。
ただ受けに回っているだけではジリ貧だ。
僕から攻撃を仕掛けないと、状況は改善しない。
僕は相手の強さを認め、ふぅーっと一息ついた。
他のみんなは大丈夫だろうか?
僕は使役ミミックたち50体を半分に分け、タケルとうさぴょんの救援に向かわせた。
今度は僕からの攻撃だ。
向かってくるミミックたちに暴食で彼らとの距離を食べる。
突然目の前に現れた僕にミミックたちは驚き、一瞬動きを止めてしまった。
もちろんそんな隙を見逃す僕らではない。
動きを止めたミミックたち5体まとめて【大飯食らい】で噛みついた。
5体が退場し、僕を囲んでいるミミックは10体。
5体が退場しても戦力差は大きくは変わっていない。
最強の5体のミミックを倒さなければ、僕の不利な状況は続くだろう。
再度飛び込んでくるのは箱助。
愚直に攻撃を仕掛けてくるように見せて、細かい指示を他のミミックたちに飛ばしている。
自ら動くことで僕の隙を作り、他のミミックが動きやすくすることが目的だろう。
冷静かつ豪胆。
リーダーとしての資質は抜群だ。
しかし、いつまでも彼の作戦に付き合ってもいられない。
リーダーが突っ込んでくるならリーダーから潰せばいい。
僕は飛び込んでくるリーダーに合わせ、武器を構え迎撃の準備をした。
か、体が動かない…!?
僕の動きが一瞬硬直し、スキルどころか身動きすら取れなかった。
誰かのスキルを受けたのだ。
その間わずか3秒ほどだったが、戦闘中の3秒は非常に大きい。
迎撃準備が整う前に、僕は箱助の攻撃を受ける羽目になってしまった。
かろうじて直撃する瞬間に【鉄壁Lv7】を使用できたが、僕は箱助の攻撃をまともに受けてしまった。
激しい衝撃と共に、ファラオボックスの前面に大きな亀裂が走る。
数メートルほど飛ばされ、地面に激突した僕に間髪入れず他のミミックたちが襲いかかってきた。
しかし、僕はただ無防備に攻撃を受けたわけではない。
吹き飛ばされながらも、【奪うLv9】で箱助の武器を奪っていた。
もちろん、ミミックたちが追撃をかけるのも織り込み済みだ。
僕は天井までの距離を【暴食】で食らい、僕は天高く浮かび上がった。
空中から【タックル】を使用し、ミミックたちを狙って急降下。
ミミックたちが僕を狙って剣や槍などを投げつける。
僕は投げつけられた武器に当たる直前に、【物理無視】でタックルの方向を変換する。
ミミックたちの後ろに瞬時に回り込んだ。
瞬時に反応を変えた僕にも反応するミミック。
舌で僕を絡みつけようとしたが、僕はその舌をかわしミミックに噛みついた。
あと9匹。
仲間もろとも僕に魔法攻撃をする別のミミック。
僕はその魔法を【暴食】で食べ、相手の懐に入った瞬間に噛みつく。
残り8匹。結構しんどい。
すぐ近くにいるのは赤十字ボックスのナース。
回復役を早めに潰しておくと後が楽だ。
僕はナースのことを回復特化型だと侮っていた。
しかし、すぐにそれは間違いだということに気が付かされた。
(きぃえええええ!)
僕がナースに接近すると、彼女は奇声を上げて僕に攻撃を仕掛けてきた。
長い舌を振り上げ、僕に向かって振り下ろしてきた。
単調な攻撃だ。
攻撃を避けて攻撃しよう。
そう思った僕だったが、何故か悪寒を感じて咄嗟に後方に飛びのいた。
なんと彼女の舌が円形に3メートルほど広がり、そのまま地面に激突した。
グワッシャーン!
激しい衝撃音と振動が部屋全体を揺らす。
な、なんだこの威力は…!?
彼女が攻撃した場所は大きなクレーターになっていた。
この威力は箱助どころか、ハルクすらも凌駕するかもしれない。
(兄貴、お待たせ!)
(ちゃっちゃと倒しちゃってよね)
そこに現れたのが、いつの間にか囲んだミミックを全て退場させたタケルとうさぴょん。
使役ミミックたちも加わり、闘いは最終局面を迎えようとしていた。
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