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第4章 7階層攻略編
第101話 ルール
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ジークフリートからの提案は、今まで経験したどの闘いよりもハードになることが予測される。
経験豊富なミミックを100体、しかも殺さずに勝つのは至難の業だ。
対戦するミミック100体は、おそらく僕を殺す気で向かってくるだろう。
いくらタケルが味方についたとしても、このままのルールでは絶対に勝つことは出来ない。
もしも負けてしまうと、この計画自体が泡となって消えてしまうかもしれない。
しかし、勝てれば彼らの信頼は強固なものになるだろう。
また、殺さずとはいえ相手に致命傷を与えてしまうと、今後の戦力が大幅にダウンしてしまうだろう。
集団を率いるだろう者として、それは絶対に避けたい。
この戦いはただ勝てば良いだけではない。
戦略家・リーダーとしての資質を問われているのだ。
ジークフリートはまさかそこまで考えていたのか…!?
彼の考えは未だ読めない。
(ちょっと、それは光君に不利過ぎるでしょ。)
ジークフリートの提案に異論を唱えたのは、花柄宝箱のうさぴょんだ。
彼女は僕の前に向かってくる。
(私が光君を助けるわ!それはいいでしょ?)
彼女の発言に周囲はざわつく。
ジークフリートも一瞬言葉を失ったようだ。
(はい、僕は別に構いませんよ。みなさんはどうですか?)
すぐに落ち着きを取り戻したジークフリートは、他のミミックにも意見を求めた。
(俺はいいぜ!)
(俺もだ)
(僕も問題ないです)
特に反対する者もいなかったらしい。
彼女の提案はあっさり受け入れられた。
こうして、ミミックたちとの闘いにうさぴょんも加わった。
次に決めるべきはルールだ。
ここをしっかり決めないと、僕らは圧倒的不利となるだろう。
(出来るだけ双方に犠牲者を出したくないので、噛まれたら退場するというのはどうだろう?
ミミックが噛むということは相手を食べるということ。
それが一番わかりやすい形だと思うが?)
(僕もそれを考えていました。それでいきましょう。
あと気絶したら退場も足しておきましょう。
言うまでもないですが、気絶するのは食べられると同義ですからね。
ただ、今回のバトルは光君の実力を知るためのもの。
僕らは全滅で負けが決定となりますが、光君たちは光君が食べられた時点で戦いの終了はどうでしょうか?)
僕の提案に対して、ジークフリートも提案をかぶせてきた。
彼はこういうやり取りが得意なようだ。
(僕はそれで大丈夫だ。
次にスキルについてだが、スキルの使用は自分の持っているスキルなら「何でも」使うことが可能というのはどうだ?
スキルを言い訳にはしたくないからな。)
(そうですね。スキルはミミックの強さの源ですからね。
それではお互いにスキルの出し惜しみは止めましょう。
ただ、「何でも」使っていいんですね?)
ジークフリートは随分と含みのある言い方をする。
よほどのレアスキルを持っているんだろう。
しかし、僕のレアスキルも負けてはいない。
お互いスキルの無制限使用に合意をした。
最後に闘いには判定が必要だ。
噛まれたら終了と言っても、自己申告だけでは正確性に欠けるだろう。
退場かどうかを見極める者も必要となる。
(僕が審判をします。)
意外にもジークフリートが審判を申し出た。
率先して戦うと思っていただけにジークフリートの提案にはビックリした。
(その代り、審判しながら味方にアドバイスをする許可をください。)
審判しながらアドバイス!?
中立公正の審判の意味がないんじゃ?
僕はタケルとうさぴょんの方を振り向いた。
タケルは舌をくねらせてOKの文字を作って見せる。
・・・器用な奴だ。
うさぴょんは箱をパカパカ開閉して、ジークフリートを威嚇している。
・・・OKなんだろうか?
(OKだ。)
僕はジークフリートにそう答えた。
ジークフリートは、おそらく集まったプレイヤーミミックの中でも最も頭が良いだろう。
バトル中も僕らに不利になるようなアドバイスを、何度も送ってくるに違いない。
戦闘中の彼の動向には要注意だ。
ルールについてはざっくりと決まった。
内容をおさらいしよう。
・対戦チームは光・タケル・うさぴょんの混合チーム対プレイヤーミミック全員
・ジークフリートは審判兼プレイヤーミミックチームのアドバイザー
・勝敗はプレイヤーミミックチームの全滅もしくは、光の退場
・噛まれるもしくは気絶で退場
・スキル制限なし
・相手を殺めることは反則。殺めた時点で対戦終了
・制限時間は無し。勝敗がついた時点で終了。
ルールが決まり、僕たちはお互いに分かれて作戦会議を始めたのだ。
経験豊富なミミックを100体、しかも殺さずに勝つのは至難の業だ。
対戦するミミック100体は、おそらく僕を殺す気で向かってくるだろう。
いくらタケルが味方についたとしても、このままのルールでは絶対に勝つことは出来ない。
もしも負けてしまうと、この計画自体が泡となって消えてしまうかもしれない。
しかし、勝てれば彼らの信頼は強固なものになるだろう。
また、殺さずとはいえ相手に致命傷を与えてしまうと、今後の戦力が大幅にダウンしてしまうだろう。
集団を率いるだろう者として、それは絶対に避けたい。
この戦いはただ勝てば良いだけではない。
戦略家・リーダーとしての資質を問われているのだ。
ジークフリートはまさかそこまで考えていたのか…!?
彼の考えは未だ読めない。
(ちょっと、それは光君に不利過ぎるでしょ。)
ジークフリートの提案に異論を唱えたのは、花柄宝箱のうさぴょんだ。
彼女は僕の前に向かってくる。
(私が光君を助けるわ!それはいいでしょ?)
彼女の発言に周囲はざわつく。
ジークフリートも一瞬言葉を失ったようだ。
(はい、僕は別に構いませんよ。みなさんはどうですか?)
すぐに落ち着きを取り戻したジークフリートは、他のミミックにも意見を求めた。
(俺はいいぜ!)
(俺もだ)
(僕も問題ないです)
特に反対する者もいなかったらしい。
彼女の提案はあっさり受け入れられた。
こうして、ミミックたちとの闘いにうさぴょんも加わった。
次に決めるべきはルールだ。
ここをしっかり決めないと、僕らは圧倒的不利となるだろう。
(出来るだけ双方に犠牲者を出したくないので、噛まれたら退場するというのはどうだろう?
ミミックが噛むということは相手を食べるということ。
それが一番わかりやすい形だと思うが?)
(僕もそれを考えていました。それでいきましょう。
あと気絶したら退場も足しておきましょう。
言うまでもないですが、気絶するのは食べられると同義ですからね。
ただ、今回のバトルは光君の実力を知るためのもの。
僕らは全滅で負けが決定となりますが、光君たちは光君が食べられた時点で戦いの終了はどうでしょうか?)
僕の提案に対して、ジークフリートも提案をかぶせてきた。
彼はこういうやり取りが得意なようだ。
(僕はそれで大丈夫だ。
次にスキルについてだが、スキルの使用は自分の持っているスキルなら「何でも」使うことが可能というのはどうだ?
スキルを言い訳にはしたくないからな。)
(そうですね。スキルはミミックの強さの源ですからね。
それではお互いにスキルの出し惜しみは止めましょう。
ただ、「何でも」使っていいんですね?)
ジークフリートは随分と含みのある言い方をする。
よほどのレアスキルを持っているんだろう。
しかし、僕のレアスキルも負けてはいない。
お互いスキルの無制限使用に合意をした。
最後に闘いには判定が必要だ。
噛まれたら終了と言っても、自己申告だけでは正確性に欠けるだろう。
退場かどうかを見極める者も必要となる。
(僕が審判をします。)
意外にもジークフリートが審判を申し出た。
率先して戦うと思っていただけにジークフリートの提案にはビックリした。
(その代り、審判しながら味方にアドバイスをする許可をください。)
審判しながらアドバイス!?
中立公正の審判の意味がないんじゃ?
僕はタケルとうさぴょんの方を振り向いた。
タケルは舌をくねらせてOKの文字を作って見せる。
・・・器用な奴だ。
うさぴょんは箱をパカパカ開閉して、ジークフリートを威嚇している。
・・・OKなんだろうか?
(OKだ。)
僕はジークフリートにそう答えた。
ジークフリートは、おそらく集まったプレイヤーミミックの中でも最も頭が良いだろう。
バトル中も僕らに不利になるようなアドバイスを、何度も送ってくるに違いない。
戦闘中の彼の動向には要注意だ。
ルールについてはざっくりと決まった。
内容をおさらいしよう。
・対戦チームは光・タケル・うさぴょんの混合チーム対プレイヤーミミック全員
・ジークフリートは審判兼プレイヤーミミックチームのアドバイザー
・勝敗はプレイヤーミミックチームの全滅もしくは、光の退場
・噛まれるもしくは気絶で退場
・スキル制限なし
・相手を殺めることは反則。殺めた時点で対戦終了
・制限時間は無し。勝敗がついた時点で終了。
ルールが決まり、僕たちはお互いに分かれて作戦会議を始めたのだ。
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