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第4章 7階層攻略編
第96話 ミミック掲示板
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ミミックを従えるミミックキングになるには、もう一人プレイヤーを食べなければいけない。
チュートリアルの言葉は衝撃的だった。
今、僕が知る限りのプレイヤーはリュウ、そしてタケルだけだ。
もちろん、他にもプレイヤーは沢山いるだろう。
おそらくこの7階層に数多くも紛れているに違いない。
ただ、今からプレイヤーを探して食べるというのは少々僕にはハードルが高い。
リュウはすでにいなくなった。どこにいるかさえも分からない。
リュウにはいつか復讐したいと思っているが、おいそれと姿を見せるとは思わない。
そうなると消去法で最近仲間になったタケルしか候補者はいなくなる。
しかし、兄貴と僕を慕ってくれる彼を食べるのは抵抗がある。
もちろん、彼もただで食べられてくれるはずなんてないのだが。
振り出しに戻った。
僕はタケルを食べたくない。
そのため、ミミックキングの称号は今すぐには獲得できないだろう。
ならば別の手を考えなければならない。
僕が1人でシャーマンの住処に攻め込み、パンドラボックスのいる宝物庫に到達することは恐らく可能だろう。
【暴食】をフル活用し、迫ってくる敵を全て食べてしまえばいいのだ。
ただ、シャーマンだけなら勝てないことはないが、同盟相手のオークやオーガがシャーマンに協力すれば僕の勝機が薄れてしまうだろう。
オークはともかく、オーガは出来れば敵に回したくはない。
それに全てを食べ尽くす戦闘方法なら、パンドラボックスは僕を認めてはくれないだろう。
パンドラボックスのいう「希望」という言葉は、きっと相手を壊滅させることではないはずだ。
「光君はちょっと煮詰まっているようだね。
それなら一度、ミミック掲示板を見てみたら?
ミミック掲示板に投稿できるのはプレイヤーだけだから、仲間が見つかるかもよ?」
ミミック掲示板。
タケルからその存在を聞いたにも関わらず、興味はあったが活用しようとは思ってなかった。
現実世界でもソロ活動が中心だった僕は、この手の掲示板の利用は苦手だった。
確かに攻略に役立つ情報がUPされていることもあるが、ほとんどが仲間募集やくだらない内容ばかりだった。
始めは情報収集のため見ていたが、あまりにも不要な情報や雑談ばかりで段々見るのも億劫になっていった。
それゆえこちらの世界でも敬遠していたが、確かにチュートリアルのいう通り貴重な情報が得られるかもしれない。
僕はステータス画面を開き、早速ミミック掲示板を開いた。
掲示板には様々な「スレッド(書き込み)」が並んでいた。
かかれている内容も様々。
#一緒に7階層攻略をしてくれる仲間募集
#スキルについて語ろう
#最近のピックアップ箱
など無数にスレッドが並んでいた。
開いてみると、〇ちゃんねるの掲示板と作りはほぼ一緒。
最初にハンドルネーム(ニックネーム)が記載され、その後に投稿日時と内容が記されている。
次にその投稿内容についてのコメントが、番号順に書き込まれている。
番号が若いほど投稿が古く、番号が増えるにつれ新しい投稿内容となっているようだ。
スレッドに対して正しく反応するレスもあれば、全く関係の無いことを書き込んでいるレスもある。
この辺りは〇ちゃんねると同じだ。
僕はまず「最新 仲間募集 7階層」で検索し、ヒットする掲示板をチェックした。
調べてみると、7階層にこれだけプレイヤーがいるのかと驚くほど沢山のスレが並んでいる。
一つずつチェックしてみると、投稿者がどこにいるのか、どんな恰好(箱)をしているのか、どんな仲間を探しているのかが詳細に書かれていた。
勧誘内容も様々だ。明るく勧誘しているものもあれば、悲壮感が漂う切羽詰まったような内容のものもある。
ただいずれにしても文章だけでは、本当に信頼できるかどうかが分からない。
やはり直接会って相手を見定めるしかないようだ。
また、投稿者が募集している内容のものは、あくまで投稿者の仲間の誰かがパーティリーダーであり、レスをした人がパーティメンバーとなる。
つまり、対等な関係であるとは思うが、主導権は常に相手側にあるだろう。
今までソロ活動を中心で行い、判断は全て僕中心で行ってきたので今更相手の言うことに従うというのは抵抗がある。
やはりここは既に募集されているスレより、自分が欲しい仲間が見つかるようなスレを自分で作成するしか無いだろう。
現在僕が欲しい仲間は、拠点防衛が出来る箱(元獣人たちの拠点を他の敵にとられないように守ってくれる)と、シャーマンの攻略に力を貸してくれる箱だ。
僕はタケルに僕がしようとしていることを説明した。
始めは嫌そうな反応をしたタケルだったが、僕の熱意に押されて渋々ながら同意してくれた。
僕は慣れない舌つきでスレを2つ作成し、タケルに内容のチェックや修正をおこなってもらった。
内容はこうだ。
#7階層で縄張りを強化するための仲間募集
投稿者:噂のミミック
7階層で拠点防衛を一緒にしてくれる仲間を募集しています。
強さ・レベル等に関しては問いません。
やる気があって任務を最後まで全う出来る箱を希望します。
拠点防衛する場所は会った時にお伝えします。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
投稿者:噂のミミック
7階層攻略のため一緒に戦ってくれる箱を募集します。
現在、攻略まであと少しのところまできており、最後のツメを完璧にこなしたいです。
そのため相手の縄張りに攻め込み、必要なアイテムを奪いたいと思っています。
7階層を攻略したい箱や腕に自信のある箱の投稿をお待ちしています。
攻め込みたい縄張りに関しては、仲間希望者のみにお知らせします。
どんな反応が返ってくるかは分からないが、上記の内容をミミック掲示板に投稿した。
チュートリアルの言葉は衝撃的だった。
今、僕が知る限りのプレイヤーはリュウ、そしてタケルだけだ。
もちろん、他にもプレイヤーは沢山いるだろう。
おそらくこの7階層に数多くも紛れているに違いない。
ただ、今からプレイヤーを探して食べるというのは少々僕にはハードルが高い。
リュウはすでにいなくなった。どこにいるかさえも分からない。
リュウにはいつか復讐したいと思っているが、おいそれと姿を見せるとは思わない。
そうなると消去法で最近仲間になったタケルしか候補者はいなくなる。
しかし、兄貴と僕を慕ってくれる彼を食べるのは抵抗がある。
もちろん、彼もただで食べられてくれるはずなんてないのだが。
振り出しに戻った。
僕はタケルを食べたくない。
そのため、ミミックキングの称号は今すぐには獲得できないだろう。
ならば別の手を考えなければならない。
僕が1人でシャーマンの住処に攻め込み、パンドラボックスのいる宝物庫に到達することは恐らく可能だろう。
【暴食】をフル活用し、迫ってくる敵を全て食べてしまえばいいのだ。
ただ、シャーマンだけなら勝てないことはないが、同盟相手のオークやオーガがシャーマンに協力すれば僕の勝機が薄れてしまうだろう。
オークはともかく、オーガは出来れば敵に回したくはない。
それに全てを食べ尽くす戦闘方法なら、パンドラボックスは僕を認めてはくれないだろう。
パンドラボックスのいう「希望」という言葉は、きっと相手を壊滅させることではないはずだ。
「光君はちょっと煮詰まっているようだね。
それなら一度、ミミック掲示板を見てみたら?
ミミック掲示板に投稿できるのはプレイヤーだけだから、仲間が見つかるかもよ?」
ミミック掲示板。
タケルからその存在を聞いたにも関わらず、興味はあったが活用しようとは思ってなかった。
現実世界でもソロ活動が中心だった僕は、この手の掲示板の利用は苦手だった。
確かに攻略に役立つ情報がUPされていることもあるが、ほとんどが仲間募集やくだらない内容ばかりだった。
始めは情報収集のため見ていたが、あまりにも不要な情報や雑談ばかりで段々見るのも億劫になっていった。
それゆえこちらの世界でも敬遠していたが、確かにチュートリアルのいう通り貴重な情報が得られるかもしれない。
僕はステータス画面を開き、早速ミミック掲示板を開いた。
掲示板には様々な「スレッド(書き込み)」が並んでいた。
かかれている内容も様々。
#一緒に7階層攻略をしてくれる仲間募集
#スキルについて語ろう
#最近のピックアップ箱
など無数にスレッドが並んでいた。
開いてみると、〇ちゃんねるの掲示板と作りはほぼ一緒。
最初にハンドルネーム(ニックネーム)が記載され、その後に投稿日時と内容が記されている。
次にその投稿内容についてのコメントが、番号順に書き込まれている。
番号が若いほど投稿が古く、番号が増えるにつれ新しい投稿内容となっているようだ。
スレッドに対して正しく反応するレスもあれば、全く関係の無いことを書き込んでいるレスもある。
この辺りは〇ちゃんねると同じだ。
僕はまず「最新 仲間募集 7階層」で検索し、ヒットする掲示板をチェックした。
調べてみると、7階層にこれだけプレイヤーがいるのかと驚くほど沢山のスレが並んでいる。
一つずつチェックしてみると、投稿者がどこにいるのか、どんな恰好(箱)をしているのか、どんな仲間を探しているのかが詳細に書かれていた。
勧誘内容も様々だ。明るく勧誘しているものもあれば、悲壮感が漂う切羽詰まったような内容のものもある。
ただいずれにしても文章だけでは、本当に信頼できるかどうかが分からない。
やはり直接会って相手を見定めるしかないようだ。
また、投稿者が募集している内容のものは、あくまで投稿者の仲間の誰かがパーティリーダーであり、レスをした人がパーティメンバーとなる。
つまり、対等な関係であるとは思うが、主導権は常に相手側にあるだろう。
今までソロ活動を中心で行い、判断は全て僕中心で行ってきたので今更相手の言うことに従うというのは抵抗がある。
やはりここは既に募集されているスレより、自分が欲しい仲間が見つかるようなスレを自分で作成するしか無いだろう。
現在僕が欲しい仲間は、拠点防衛が出来る箱(元獣人たちの拠点を他の敵にとられないように守ってくれる)と、シャーマンの攻略に力を貸してくれる箱だ。
僕はタケルに僕がしようとしていることを説明した。
始めは嫌そうな反応をしたタケルだったが、僕の熱意に押されて渋々ながら同意してくれた。
僕は慣れない舌つきでスレを2つ作成し、タケルに内容のチェックや修正をおこなってもらった。
内容はこうだ。
#7階層で縄張りを強化するための仲間募集
投稿者:噂のミミック
7階層で拠点防衛を一緒にしてくれる仲間を募集しています。
強さ・レベル等に関しては問いません。
やる気があって任務を最後まで全う出来る箱を希望します。
拠点防衛する場所は会った時にお伝えします。
#7階層一緒に戦ってくれる箱募集
投稿者:噂のミミック
7階層攻略のため一緒に戦ってくれる箱を募集します。
現在、攻略まであと少しのところまできており、最後のツメを完璧にこなしたいです。
そのため相手の縄張りに攻め込み、必要なアイテムを奪いたいと思っています。
7階層を攻略したい箱や腕に自信のある箱の投稿をお待ちしています。
攻め込みたい縄張りに関しては、仲間希望者のみにお知らせします。
どんな反応が返ってくるかは分からないが、上記の内容をミミック掲示板に投稿した。
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