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第4章 7階層攻略編
第89話 オークジェネラル
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全ての敵を食べ尽くした僕の飢えは幾分がましになった。
ただ、毎回このペースで食事をするのであれば、燃費が悪くて仕方がない。
やはりできるだけ早く、パンドラボックスを手に入れなければならない。
僕は南東に向かって移動を再開した。
最南東まではまだまだ距離がある。
僕は【マッピングLv7】で現在位置を確認しながら、先へ先へと進んだ。
少しでも空腹の足しになるようにと、僕は見かけたミミックや冒険者、モンスター等全ての者を食べていった。
僕のことが噂になっているのか、僕を見ただけで逃げ出す者も現れるようになった。
しかし、僕は見かけたものは全て逃がすつもりはない。
逃げ出した奴に対して飛び道具で動きを止め、近づいて食べるということを繰り返した。
・・・・・・・・・・
最南東に近づくと、モンスター、特にオークが増えてきた。
どうやら最南東を牛耳っているのはオークらしい。
オークは人型のモンスターで、人間よりも二回りは大きい屈強な体格をしている。
口から飛び出た2本の牙と豚鼻が特徴的だ。
知能は比較的高く、集団で行動する者も多い。
オークの上位種に、オークロード・オークジェネラル・オークキングなどが存在する。
南東に向かう僕の目の前をオークの一団が通り過ぎる。
10数匹のオークの集団と、その周りを鎧を装備した護衛らしいオークが取り囲んでいる。
護衛に囲まれたオークたちはみな宝箱をかついでいる。
その宝箱のいくつかがほのかに赤く点灯していた。
レアアイテムだ。
このオークの集団はレアアイテムを輸送しているのだ。
おそらく目的地は最南東。
オークたちも同じようにレアアイテムを集めているらしい。
後を追いかけようとする僕の前に、護衛らしきオークたちが立ちはだかった。
一目で頑強と分かる鎧を身にまとい、手には大きな斧が握られている。
その立ち居振る舞いは訓練されたものだろう。
通常のオークたちよりも洗練された動きをしていた。
体格も一回りは大きく、そのすべてが強靭な筋肉に覆われているようだ。
彼らはオークの上位種オークジェネラルだ。
オークジェネラル一体で50匹にオークに匹敵する強さを持つという。
そのオークジェネラルたちが6匹も僕の前に立っているのだ。
オークジェネラルたちは、すぐに僕に襲いかかったりはしない。
じりじりと距離を詰めながら、僕の出方を伺っているようだ。
ただ見合っていたも仕方がない。
僕は彼らが護衛していたレアアイテムが気になっているのだ。
早く倒して後を追わなければならない。
僕は6匹に向かって【毒針】を吹きかけた。
簡単に持っていた斧で毒針を叩き落とすオークジェネラル。
僕はその一瞬の隙を狙い一番端のオークジェネラルとの距離をつめ、しならせた舌でオークジェネラルの下腹部を攻撃した。
オークジェネラルは、毒針を払った斧をそのまま滑らせて僕の攻撃を防いだ。
しかし補正効果のついた僕の攻撃は、彼の斧ごときでは防ぎきれない。
オークジェネラルは防御したまま、数メートルほど吹き飛ばされたのだ。
吹き飛ばされた仲間を気遣うどころか、僕に攻撃を仕掛けるオークジェネラルたち。
やはりしっかりと訓練されている。なかなか隙は見せてくれそうもない。
様々な角度から彼らの斧が僕に向かって振り下ろされた。
オークジェネラルたちのスピードはそれほどでもないようだ。
僕は振り下ろされた斧をことごとく余裕を持ってかわした。
もちろんただかわすだけではない。
かわすと同時に強力なタックルを仕掛け、オークジェネラルの一匹を強打したのだ。
バキバキッ
鎧の破損と共に骨の折れる音が響く。
オークジェネラルは床に激しく叩きつけられ、数回転ほど転がった。
一匹のオークジェネラルが彼の元に寄り、その手を腹部に当てた。
温かい光が彼の体を包む。
どうやら回復魔法らしい。オークジェネラルはある程度の魔法も使えるようだ。
その直後、倒れていたオークはお腹を押さえながら立ち上がった。
最初に倒したオークも同様に、再度武器を構えて立ち上がったのだ。
なかなか歯ごたえがある。
彼らは今まで戦った敵の中でもトップクラスの強さだろう。
「強化」
彼らがそうつぶやくと、淡い光が彼らを取り囲んだ。
光が消えるか消えないかの状態で、6匹のジェネラルオークたちが一斉に僕に向かってきた。
明らかに先ほどまでの踏み込みよりも速い!
強化を使ったオークたちは、使用前より明らかに攻撃速度が上昇していた。
時間差で様々な角度から攻撃を仕掛けるオークジェネラルたち。
6匹の連携攻撃は、攻撃をより避けにくくさせていた。
僕が攻撃をかわすたびに、彼らは角度やタイミングをずらして新たな攻撃パターンを形成する。
おそらく【強化】で攻撃力も増しているのだろう。
風を切る音がより重く鋭く聞こえてきた。
・・・だが、それだけだ。
いくら攻撃が速くなろうが、威力が増そうが僕にとってはたいした問題ではない。
やはり彼ら程度では僕を傷つけることはできないのだ。
僕はオークジェネラルの攻撃をかわすと同時に、【一刀両断】を使用。
僕の舌が一瞬で硬化し、日本刀のような鋭さが生まれた。
僕は瞬時に舌を振り回し、オークの胴体を鎧ごと真っ二つに切り裂いた。
大量の血を噴出して倒れるジェネラルオーク。
一瞬彼らの動きが止まった。
動きの止まったジェネラルオークの頭に、僕は舌を巻きつける。
グシャッ
鈍い音を立てて、彼の頭を力でひねりつぶした。
2体の死に動揺した彼らは、僕から距離を取ろうと後方にバックステップする。
しかし、僕は逃げるオークジェネラルの足にも舌を巻きつけたのだ。
僕は巻きつけた舌を強く引き、彼を後方に転ばす。
そのまま僕の口へと舌を引き戻したのだ。
僕に食べられまいと斧を地面に突き刺して抵抗するオークジェネラルだったが、僕は寄り力を込め斧ごと彼を引きはがした。
食べられまいと最後まで暴れる彼だったが、僕の口は彼を最後まで捉えて離さなかった。
僕に勝てないと分かりつつも、再び攻撃を仕掛けるオークジェネラルたち。
この特攻精神が僕には尊く感じられる。
もう僕には彼らが護衛していたレアアイテムなど、どうでも良くなっていた。
僕は強いものを食べるという魅力に引き込まれていた。
攻撃を仕掛けてくるオークジェネラルたちの斧を【奪うLv 9】で取り上げる。
武器を失くした彼らに対して、暗黒魔法【ダークフォグ】を使用。
黒い霧が辺り一面を覆う。
僕を見失ったオークジェネラルたちの背後に移動し、【大飯食らいLv5】を発動。
3匹まとめて一口で平らげたのだ。
強い敵を平らげて心も体も満足させて僕は、一路最南東に向けて移動を再開した。
ただ、毎回このペースで食事をするのであれば、燃費が悪くて仕方がない。
やはりできるだけ早く、パンドラボックスを手に入れなければならない。
僕は南東に向かって移動を再開した。
最南東まではまだまだ距離がある。
僕は【マッピングLv7】で現在位置を確認しながら、先へ先へと進んだ。
少しでも空腹の足しになるようにと、僕は見かけたミミックや冒険者、モンスター等全ての者を食べていった。
僕のことが噂になっているのか、僕を見ただけで逃げ出す者も現れるようになった。
しかし、僕は見かけたものは全て逃がすつもりはない。
逃げ出した奴に対して飛び道具で動きを止め、近づいて食べるということを繰り返した。
・・・・・・・・・・
最南東に近づくと、モンスター、特にオークが増えてきた。
どうやら最南東を牛耳っているのはオークらしい。
オークは人型のモンスターで、人間よりも二回りは大きい屈強な体格をしている。
口から飛び出た2本の牙と豚鼻が特徴的だ。
知能は比較的高く、集団で行動する者も多い。
オークの上位種に、オークロード・オークジェネラル・オークキングなどが存在する。
南東に向かう僕の目の前をオークの一団が通り過ぎる。
10数匹のオークの集団と、その周りを鎧を装備した護衛らしいオークが取り囲んでいる。
護衛に囲まれたオークたちはみな宝箱をかついでいる。
その宝箱のいくつかがほのかに赤く点灯していた。
レアアイテムだ。
このオークの集団はレアアイテムを輸送しているのだ。
おそらく目的地は最南東。
オークたちも同じようにレアアイテムを集めているらしい。
後を追いかけようとする僕の前に、護衛らしきオークたちが立ちはだかった。
一目で頑強と分かる鎧を身にまとい、手には大きな斧が握られている。
その立ち居振る舞いは訓練されたものだろう。
通常のオークたちよりも洗練された動きをしていた。
体格も一回りは大きく、そのすべてが強靭な筋肉に覆われているようだ。
彼らはオークの上位種オークジェネラルだ。
オークジェネラル一体で50匹にオークに匹敵する強さを持つという。
そのオークジェネラルたちが6匹も僕の前に立っているのだ。
オークジェネラルたちは、すぐに僕に襲いかかったりはしない。
じりじりと距離を詰めながら、僕の出方を伺っているようだ。
ただ見合っていたも仕方がない。
僕は彼らが護衛していたレアアイテムが気になっているのだ。
早く倒して後を追わなければならない。
僕は6匹に向かって【毒針】を吹きかけた。
簡単に持っていた斧で毒針を叩き落とすオークジェネラル。
僕はその一瞬の隙を狙い一番端のオークジェネラルとの距離をつめ、しならせた舌でオークジェネラルの下腹部を攻撃した。
オークジェネラルは、毒針を払った斧をそのまま滑らせて僕の攻撃を防いだ。
しかし補正効果のついた僕の攻撃は、彼の斧ごときでは防ぎきれない。
オークジェネラルは防御したまま、数メートルほど吹き飛ばされたのだ。
吹き飛ばされた仲間を気遣うどころか、僕に攻撃を仕掛けるオークジェネラルたち。
やはりしっかりと訓練されている。なかなか隙は見せてくれそうもない。
様々な角度から彼らの斧が僕に向かって振り下ろされた。
オークジェネラルたちのスピードはそれほどでもないようだ。
僕は振り下ろされた斧をことごとく余裕を持ってかわした。
もちろんただかわすだけではない。
かわすと同時に強力なタックルを仕掛け、オークジェネラルの一匹を強打したのだ。
バキバキッ
鎧の破損と共に骨の折れる音が響く。
オークジェネラルは床に激しく叩きつけられ、数回転ほど転がった。
一匹のオークジェネラルが彼の元に寄り、その手を腹部に当てた。
温かい光が彼の体を包む。
どうやら回復魔法らしい。オークジェネラルはある程度の魔法も使えるようだ。
その直後、倒れていたオークはお腹を押さえながら立ち上がった。
最初に倒したオークも同様に、再度武器を構えて立ち上がったのだ。
なかなか歯ごたえがある。
彼らは今まで戦った敵の中でもトップクラスの強さだろう。
「強化」
彼らがそうつぶやくと、淡い光が彼らを取り囲んだ。
光が消えるか消えないかの状態で、6匹のジェネラルオークたちが一斉に僕に向かってきた。
明らかに先ほどまでの踏み込みよりも速い!
強化を使ったオークたちは、使用前より明らかに攻撃速度が上昇していた。
時間差で様々な角度から攻撃を仕掛けるオークジェネラルたち。
6匹の連携攻撃は、攻撃をより避けにくくさせていた。
僕が攻撃をかわすたびに、彼らは角度やタイミングをずらして新たな攻撃パターンを形成する。
おそらく【強化】で攻撃力も増しているのだろう。
風を切る音がより重く鋭く聞こえてきた。
・・・だが、それだけだ。
いくら攻撃が速くなろうが、威力が増そうが僕にとってはたいした問題ではない。
やはり彼ら程度では僕を傷つけることはできないのだ。
僕はオークジェネラルの攻撃をかわすと同時に、【一刀両断】を使用。
僕の舌が一瞬で硬化し、日本刀のような鋭さが生まれた。
僕は瞬時に舌を振り回し、オークの胴体を鎧ごと真っ二つに切り裂いた。
大量の血を噴出して倒れるジェネラルオーク。
一瞬彼らの動きが止まった。
動きの止まったジェネラルオークの頭に、僕は舌を巻きつける。
グシャッ
鈍い音を立てて、彼の頭を力でひねりつぶした。
2体の死に動揺した彼らは、僕から距離を取ろうと後方にバックステップする。
しかし、僕は逃げるオークジェネラルの足にも舌を巻きつけたのだ。
僕は巻きつけた舌を強く引き、彼を後方に転ばす。
そのまま僕の口へと舌を引き戻したのだ。
僕に食べられまいと斧を地面に突き刺して抵抗するオークジェネラルだったが、僕は寄り力を込め斧ごと彼を引きはがした。
食べられまいと最後まで暴れる彼だったが、僕の口は彼を最後まで捉えて離さなかった。
僕に勝てないと分かりつつも、再び攻撃を仕掛けるオークジェネラルたち。
この特攻精神が僕には尊く感じられる。
もう僕には彼らが護衛していたレアアイテムなど、どうでも良くなっていた。
僕は強いものを食べるという魅力に引き込まれていた。
攻撃を仕掛けてくるオークジェネラルたちの斧を【奪うLv 9】で取り上げる。
武器を失くした彼らに対して、暗黒魔法【ダークフォグ】を使用。
黒い霧が辺り一面を覆う。
僕を見失ったオークジェネラルたちの背後に移動し、【大飯食らいLv5】を発動。
3匹まとめて一口で平らげたのだ。
強い敵を平らげて心も体も満足させて僕は、一路最南東に向けて移動を再開した。
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