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第2章 ダンジョン攻略前編
第35話 ミミックバトル
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僕の仕掛けた罠はここまでは完璧だった。
その後も何度も冒険者が訪れたが、僕にたどり着く前にことごとく罠にやられてしまった。
一つ二つ罠をかわしたとしても、一つでも罠に触れると全ての罠が発動するのだ。
もちろん完璧ではない。
一回で全ての罠が失われるので、バトル終了後罠を再購入するのにはコストがかかる。
また、罠を設置するのにも時間を要するのだ。
一度2つのパーティーが同時に僕に向かってきた。
先行したパーティーが罠にかかって全滅したのを見て、もう一つのパーティーは向かってこず逃げてしまった。
もしもそのまま、僕に襲いかかってきたら別の対策を取る必要があった。
彼らは全滅した時の勢いに圧倒され、罠に不必要なまでの恐怖を抱いてしまったようだ。
ただ、もうこの作戦は通用しないだろう。また、逃がしてしまった冒険者によって、僕のことやこの通路のことも広まってしまうだろう。
僕は別の場所に移動することにした。
実はこの場所を縄張りとする前に、僕は縄張りにするのにピッタリの場所を見つけていた。
今いるエリアから西に300mほど行った先に、通路の途中の壁にドアが取り付けられていた。
その時は違和感を覚えてドアの中に入らなかったが、今考えてみれば隠れ家にはぴったりかもしれない。
僕は新たな住処とすべく、ドアを目指して進み始めた。
敵と遭遇しなかったため、意外と早くドアの前に到着した。
注意していなければこのドアに気づくことはないだろう。
通路とほぼ同系色のドアが、通路の途中に取り付けられている。
装飾もなく、特に何の変哲もない金属製のドアだ。
鍵穴はついてはいるが、鍵はかかっていないようだ。
鍵穴から中を覗くと、やはり中は部屋になっているらしい。
罠が用意されているかもしれない。僕は周囲に気を配りながらドアの中に侵入した。
ドアの中は倉庫のようだった。広めの部屋の中に無数の木箱が積まれており、棚には表紙がボロボロになった本や、丸められた紙などが立てかけられている。
部屋の奥には、時代を感じる古い宝箱が置かれていた。
ミミックかもしれない。僕は恐る恐るその蓋を開けてみた。
宝箱の中は空っぽ。ミミックという風でもない。
他の木箱も同様だ。すでに誰かが中身を持ち去った後だろう。
この部屋を入念に調べたが、罠も設置されていないようだ。
今度はここを縄張りにしよう。
僕が罠の準備をし始めたその時だった。
背中に悪寒を感じ、僕は咄嗟に前方へと回避した。
その瞬間、僕の背中を鋭利な刃物のような物がかすめる。
振り返るとそこにはミミックがいた。
先ほどの宝箱だ。
宝箱の上蓋と下蓋部分に牙のようなものが生えている。
おそらくこれが僕の背中をかすめたのだ。
さきほど見た時は何の変哲もない空箱だった。
おそらく【擬態】だ。
擬態を使いこなすと、ここまで分からないものなのか。
僕は「チュートリアルの擬態を使え」という言葉を思い出していた。
物音がして振り返ると、さっきまでの小箱も動き出している。
小箱もみんなミミックだったのだ。
僕はあっという間にミミックたちに取り囲まれていた。
(レアアイテムをよこせ!)
僕の頭に直接声が聞こえてきた。
おそらく宝箱のミミックだろう。
奴は僕をしっかり見据えている。
この世界に来て、僕以外のミミックを見たのは初めてだ。
出来れば仲良くしたいが、それは難しいだろう。
何よりレアアイテムを簡単に手放すつもりなんて無かった。
これは僕の物だ。僕がカエルたちを倒して奪ったものなのだ。
僕からレアアイテムを奪おうとするなら殺す。
同種族であろうが、僕が人間に戻るのを邪魔する奴は絶対に許さない。
鑑定Lv7で宝箱ミミックを鑑定するも鑑定できない部分が多すぎる。
全体的なステータスやレベルは僕の方がやや上だが、スキルの多さでは相手の方が上のようだ。
つまり、木箱ミミックたちがいる分、相手の方が圧倒的に有利だろう。
まず最初に襲ってきたのは木箱のミミックたちだ。
僕はミミックたちを薙ぎ払おうと舌を振り回したが、あっさりとかわされてしまった。
その瞬間に体当たりをしかける木箱ミミック。
僕はよけきれずに、まともにその攻撃を食らってしまった。
バランスを崩したところに、もう一匹のミミックが毒針を飛ばす。
僕は当たる直前に【方向転換Lv7】で攻撃をかわしたが、宝箱ミミックの強力な舌が頭に直撃した。
ぐえぇっ!
頭に強烈な痛みが走る。
僕の宝箱に小さなへこみが出来てしまった。
僕は急いで後方に離れた奴らとの距離を確保する。
ミミックは木箱ミミック×2、宝箱ミミックの合計3体。
どのミミックもスキルを十分確保しているので、油断すると一気にやられてしまうだろう。
スキルを出し惜しみしている余裕もない。
獣神の宝玉を手にしている以上、物理攻撃さえ当たれば一撃で倒すことが出来よう。
いかに物理攻撃を当てるかが勝負の分かれ目だ。
パーン!
突然、僕の宝箱の前面に大きな音とともにへこみが出来た。
どこからか飛び道具が飛んできたようだ。
痛みはほとんどないが、傷がついている。
意識外からの攻撃を受け、怯んだ僕に木箱ミミックが飛び込んできた。
攻撃をかわそうとした僕だったが、パーンと今度は側面にダメージを受ける。
一瞬攻撃を受けた方向に気を逸らした瞬間、木箱ミミックの噛みつきを受けてしまった。
小柄な木箱ミミックにも関わらず、噛みつきの威力は強い。
ミシミシと僕の宝箱がきしむ。
僕は舌で振り払おうとするも、木箱ミミックに攻撃をかわされてしまった。
パーン!
再度僕の側面に炸裂音が響く。
方向を確認するとどうやらもう一匹の木箱ミミックのようだ。
少し離れた距離から、何らかの攻撃をしかけてくる。
このミミックたちは連携攻撃を得意としている。
もちろん頭も良い。
僕の物理攻撃を徹底的に避け、一匹はヒットアンドアウェイで攻撃。
もう一匹は離れたところからの飛び道具。
そして、宝箱ミミックは強烈な一撃を狙っている。
この連携を破るためには僕も戦略が必要だ。
考えろ。考えろ。
パーン!
考えている間も、飛び道具攻撃は続く。
攻撃を受けた直後にもう一匹の木箱ミミックが飛び込んでくる。
僕はわざとぐらついた振りをして、木箱ミミックの噛みつきを受けた。
僕の宝箱に小さい亀裂が入る。
僕が舌を振り上げると木箱ミミックは噛みつきを止め、後方に飛びのこうとした。
しかし、今度は木箱ミミックは僕から離れられない。
僕は3階層で覚えた【吸盤Lv3】を使用し、木箱ミミックを僕から離れられないようにしていた。
強引に離れた木箱ミミックだったが、時すでに遅し。
僕の舌の振り落としをまともに受けて粉砕してしまった。
もう一匹の木箱ミミックが僕に遠距離攻撃をしようとしたが、攻撃は失敗に終わる。
実は攻撃を受けている間、僕は射線方向を分析しており、打つ前に木箱ミミックに近寄り奪うLv7でその武器を奪っていた。
奪った武器はパチンコのようなもの。僕はその武器を自分の宝箱に収納した。
その攻撃の最中に宝箱ミミックは僕に【重力Lv3】を使用。
僕の体が急に重くなる。
僕は今まで自分にしか使ってこなかった【重力】。
他人に使うとこうもいやらしいスキルだったのだ。
戦闘をしながら戦い方を学ぶ僕。
ミミック同士で戦うとかなり強くなれるんじゃないだろうか。
ともかく奴は僕の行動を大きく妨げた。
今までのように素早くなんて動けない。
動きが遅くなった僕にでも、徹底して距離を取る木箱ミミックは別の飛び道具を発射する。
鉛の矢が僕の体にいくつも突き刺さった。
宝箱ミミックも僕に【重力Lv3】を使い続ける。
使い続けることで、ずっと効果が持続するみたいだ。
さらに彼は、ミミック固有スキルの邪眼で僕の目をにらみつける。
僕の体がパチパチと音を立てながら、箱の底部から石のように堅くなり始めた。
石化だ。
奴は邪眼の一つ「石化」を使ったのだ。
このままやられてたまるか!
僕は邪眼の一つ「爆発」を使用した。
ボン!
宝箱ミミックの目の前で小さな爆発が起こる。
奴は、大きく口を開いたまま後方に吹っ飛ばされた。
僕の石化の進行は止まったが、重力Lv3はまだ生きたままだ。
僕は依然身動きが取りにくい状況にいた。
その時、
「やっほー、元気?」
とぼけた声が僕の頭に響く。
チュートリアルだ。
突然の彼の登場で、僕の思考は一瞬止まってしまった。
その後も何度も冒険者が訪れたが、僕にたどり着く前にことごとく罠にやられてしまった。
一つ二つ罠をかわしたとしても、一つでも罠に触れると全ての罠が発動するのだ。
もちろん完璧ではない。
一回で全ての罠が失われるので、バトル終了後罠を再購入するのにはコストがかかる。
また、罠を設置するのにも時間を要するのだ。
一度2つのパーティーが同時に僕に向かってきた。
先行したパーティーが罠にかかって全滅したのを見て、もう一つのパーティーは向かってこず逃げてしまった。
もしもそのまま、僕に襲いかかってきたら別の対策を取る必要があった。
彼らは全滅した時の勢いに圧倒され、罠に不必要なまでの恐怖を抱いてしまったようだ。
ただ、もうこの作戦は通用しないだろう。また、逃がしてしまった冒険者によって、僕のことやこの通路のことも広まってしまうだろう。
僕は別の場所に移動することにした。
実はこの場所を縄張りとする前に、僕は縄張りにするのにピッタリの場所を見つけていた。
今いるエリアから西に300mほど行った先に、通路の途中の壁にドアが取り付けられていた。
その時は違和感を覚えてドアの中に入らなかったが、今考えてみれば隠れ家にはぴったりかもしれない。
僕は新たな住処とすべく、ドアを目指して進み始めた。
敵と遭遇しなかったため、意外と早くドアの前に到着した。
注意していなければこのドアに気づくことはないだろう。
通路とほぼ同系色のドアが、通路の途中に取り付けられている。
装飾もなく、特に何の変哲もない金属製のドアだ。
鍵穴はついてはいるが、鍵はかかっていないようだ。
鍵穴から中を覗くと、やはり中は部屋になっているらしい。
罠が用意されているかもしれない。僕は周囲に気を配りながらドアの中に侵入した。
ドアの中は倉庫のようだった。広めの部屋の中に無数の木箱が積まれており、棚には表紙がボロボロになった本や、丸められた紙などが立てかけられている。
部屋の奥には、時代を感じる古い宝箱が置かれていた。
ミミックかもしれない。僕は恐る恐るその蓋を開けてみた。
宝箱の中は空っぽ。ミミックという風でもない。
他の木箱も同様だ。すでに誰かが中身を持ち去った後だろう。
この部屋を入念に調べたが、罠も設置されていないようだ。
今度はここを縄張りにしよう。
僕が罠の準備をし始めたその時だった。
背中に悪寒を感じ、僕は咄嗟に前方へと回避した。
その瞬間、僕の背中を鋭利な刃物のような物がかすめる。
振り返るとそこにはミミックがいた。
先ほどの宝箱だ。
宝箱の上蓋と下蓋部分に牙のようなものが生えている。
おそらくこれが僕の背中をかすめたのだ。
さきほど見た時は何の変哲もない空箱だった。
おそらく【擬態】だ。
擬態を使いこなすと、ここまで分からないものなのか。
僕は「チュートリアルの擬態を使え」という言葉を思い出していた。
物音がして振り返ると、さっきまでの小箱も動き出している。
小箱もみんなミミックだったのだ。
僕はあっという間にミミックたちに取り囲まれていた。
(レアアイテムをよこせ!)
僕の頭に直接声が聞こえてきた。
おそらく宝箱のミミックだろう。
奴は僕をしっかり見据えている。
この世界に来て、僕以外のミミックを見たのは初めてだ。
出来れば仲良くしたいが、それは難しいだろう。
何よりレアアイテムを簡単に手放すつもりなんて無かった。
これは僕の物だ。僕がカエルたちを倒して奪ったものなのだ。
僕からレアアイテムを奪おうとするなら殺す。
同種族であろうが、僕が人間に戻るのを邪魔する奴は絶対に許さない。
鑑定Lv7で宝箱ミミックを鑑定するも鑑定できない部分が多すぎる。
全体的なステータスやレベルは僕の方がやや上だが、スキルの多さでは相手の方が上のようだ。
つまり、木箱ミミックたちがいる分、相手の方が圧倒的に有利だろう。
まず最初に襲ってきたのは木箱のミミックたちだ。
僕はミミックたちを薙ぎ払おうと舌を振り回したが、あっさりとかわされてしまった。
その瞬間に体当たりをしかける木箱ミミック。
僕はよけきれずに、まともにその攻撃を食らってしまった。
バランスを崩したところに、もう一匹のミミックが毒針を飛ばす。
僕は当たる直前に【方向転換Lv7】で攻撃をかわしたが、宝箱ミミックの強力な舌が頭に直撃した。
ぐえぇっ!
頭に強烈な痛みが走る。
僕の宝箱に小さなへこみが出来てしまった。
僕は急いで後方に離れた奴らとの距離を確保する。
ミミックは木箱ミミック×2、宝箱ミミックの合計3体。
どのミミックもスキルを十分確保しているので、油断すると一気にやられてしまうだろう。
スキルを出し惜しみしている余裕もない。
獣神の宝玉を手にしている以上、物理攻撃さえ当たれば一撃で倒すことが出来よう。
いかに物理攻撃を当てるかが勝負の分かれ目だ。
パーン!
突然、僕の宝箱の前面に大きな音とともにへこみが出来た。
どこからか飛び道具が飛んできたようだ。
痛みはほとんどないが、傷がついている。
意識外からの攻撃を受け、怯んだ僕に木箱ミミックが飛び込んできた。
攻撃をかわそうとした僕だったが、パーンと今度は側面にダメージを受ける。
一瞬攻撃を受けた方向に気を逸らした瞬間、木箱ミミックの噛みつきを受けてしまった。
小柄な木箱ミミックにも関わらず、噛みつきの威力は強い。
ミシミシと僕の宝箱がきしむ。
僕は舌で振り払おうとするも、木箱ミミックに攻撃をかわされてしまった。
パーン!
再度僕の側面に炸裂音が響く。
方向を確認するとどうやらもう一匹の木箱ミミックのようだ。
少し離れた距離から、何らかの攻撃をしかけてくる。
このミミックたちは連携攻撃を得意としている。
もちろん頭も良い。
僕の物理攻撃を徹底的に避け、一匹はヒットアンドアウェイで攻撃。
もう一匹は離れたところからの飛び道具。
そして、宝箱ミミックは強烈な一撃を狙っている。
この連携を破るためには僕も戦略が必要だ。
考えろ。考えろ。
パーン!
考えている間も、飛び道具攻撃は続く。
攻撃を受けた直後にもう一匹の木箱ミミックが飛び込んでくる。
僕はわざとぐらついた振りをして、木箱ミミックの噛みつきを受けた。
僕の宝箱に小さい亀裂が入る。
僕が舌を振り上げると木箱ミミックは噛みつきを止め、後方に飛びのこうとした。
しかし、今度は木箱ミミックは僕から離れられない。
僕は3階層で覚えた【吸盤Lv3】を使用し、木箱ミミックを僕から離れられないようにしていた。
強引に離れた木箱ミミックだったが、時すでに遅し。
僕の舌の振り落としをまともに受けて粉砕してしまった。
もう一匹の木箱ミミックが僕に遠距離攻撃をしようとしたが、攻撃は失敗に終わる。
実は攻撃を受けている間、僕は射線方向を分析しており、打つ前に木箱ミミックに近寄り奪うLv7でその武器を奪っていた。
奪った武器はパチンコのようなもの。僕はその武器を自分の宝箱に収納した。
その攻撃の最中に宝箱ミミックは僕に【重力Lv3】を使用。
僕の体が急に重くなる。
僕は今まで自分にしか使ってこなかった【重力】。
他人に使うとこうもいやらしいスキルだったのだ。
戦闘をしながら戦い方を学ぶ僕。
ミミック同士で戦うとかなり強くなれるんじゃないだろうか。
ともかく奴は僕の行動を大きく妨げた。
今までのように素早くなんて動けない。
動きが遅くなった僕にでも、徹底して距離を取る木箱ミミックは別の飛び道具を発射する。
鉛の矢が僕の体にいくつも突き刺さった。
宝箱ミミックも僕に【重力Lv3】を使い続ける。
使い続けることで、ずっと効果が持続するみたいだ。
さらに彼は、ミミック固有スキルの邪眼で僕の目をにらみつける。
僕の体がパチパチと音を立てながら、箱の底部から石のように堅くなり始めた。
石化だ。
奴は邪眼の一つ「石化」を使ったのだ。
このままやられてたまるか!
僕は邪眼の一つ「爆発」を使用した。
ボン!
宝箱ミミックの目の前で小さな爆発が起こる。
奴は、大きく口を開いたまま後方に吹っ飛ばされた。
僕の石化の進行は止まったが、重力Lv3はまだ生きたままだ。
僕は依然身動きが取りにくい状況にいた。
その時、
「やっほー、元気?」
とぼけた声が僕の頭に響く。
チュートリアルだ。
突然の彼の登場で、僕の思考は一瞬止まってしまった。
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