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第1章 ミミックとして生きる
第10話 移動スキル
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「食べるのレベルが上がりました」
「毒針のレベルが上がりました」
「アバターポイントを50獲得しました」
クローラーを倒すと同時に僕の頭に連続して声が響いた。
何度も吹っ飛ばされながら、直前に覚えたスキルも駆使してなんとか勝てた相手。
ギリギリの戦いだっただけに、この勝利は大きい。
しかもそのスキルというのが、「方向転換」これも移動スキルの一種だろう。
「あなたのレベルが上がりました」
「HP・MP・SPが回復しました」
勝利に噛みしめている最中にレベルUPしていたようだ。
【ステータス】
名前:光
種族:ミミック
クラス:見習い
Lv:3→4
HP(体力):100→180
MP(魔力):200→300
SP(スキルポイント):300→350
筋力:20→30
耐久:50→70
知力:80→100
器用:15→30
俊敏:3→10
運:1500→2500
スキル:食べるLv3、溶解Lv2、方向転換Lv2、視覚Lv2、聴覚Lv2、毒針Lv3 、鑑定Lv3、毒耐性Lv3、溶解耐性Lv2、擬態Lv1
アバターポイント:50P
スキルも順調に増え、レベルも上がってきている。
何度も死にそうな目にあったけど、スキルのおかげでなんとか無事に済んでいる。
クローラーを食べながら今までの戦いを振り返った。
今回獲得した方向転換のスキル上手く活用すれば、移動も出来るかもしれない。
「体当たりLv1を獲得しました」
クローラーを食べている最中に、新しいスキルを獲得。
何度も苦しめられた体当たりを今度は僕が使えるようになった。
早速鑑定Lv3で確認してみよう。
【体当たり】
自分の体を武器に相手にぶつかるスキル。Lvが上がるほど威力と有効距離が伸びる。
有効距離?
これも移動に使えるスキルかもしれない。
試しておかなければ。
早速体当たりLv1を使用すると、確かに前方へ30㎝ほど進むことが出来た。
ただ、地面を擦りながら前方へ勢いよく突進するので、箱の底に傷がつくようだ。
その際にHPも少し低下する。
また、地形次第では転倒してしまうリスクが出てくる。
転倒してしまうと現時点では一人で起き上がれない。
使いどころを吟味する必要がある。
そういや、僕はクローラーに吹き飛ばされ通路のど真ん中に位置している。
さすがに通路のど真ん中は、襲われてしまう可能性が高いだろう。
元の位置まで、スキルを使用し戻ってみよう。
「体当たりLv1」
「体当たりLv1]
「方向転換Lv2」
「体当たりLv1」
「方向転換Lv2」
「体当たりのレベルが上がりました」
「方向転換のレベルが上がりました」
これは中々大変だ。
体当たりのレベルが上がって移動する距離は上がったものの結構重労働だ。
さらにスキルとHPの消費も激しい。
箱の底も傷ついてくる。
現実問題として体当たりを移動スキルとして使用するには、効率が悪いように思う。
やはり別の移動系スキルも必要である。
カサカサ…。
物音がして方向転換スキルで振り返ると、2匹のスライムが別々に現れた。
一匹は正面、もう一匹は僕の右方向から様子をうかがっている。
僕はその場で立ち止まり、スライムたちの出方を探ってみた。
スライムたちはじりじりと僕に近寄り、一斉に飛びかかってきた。
僕はすかさず体当たりLv2 を使用し前方へ突進。スライムの攻撃をかわした瞬間に、方向転換でスライム目がけて毒針Lv3を発射した。
一瞬で緑色に変色し、絶命するスライム。
残るもう一方のスライムにも狙いを定めて毒針を発射。
もはやスライムは僕にとっては敵ではなくなっていた。
あっさりスライム2匹を仕留めた僕は、方向転換と体当たりを繰り返しスライムの残骸を口に入れた。
前回食べた時は毒で死にそうになったが、今回はそれほどでもないようだ。毒耐性Lv3が効いているのかもしれない。
「味覚Lv1を獲得しました」
スライムを食べて新たに獲得した恒常スキル。
そう言えば、気にしていなかったがどんな敵を食べても味がしなかった。
これから味がするのだろうか?
さっそくもう一匹のスライムで試してみよう。
僕は体当たりLv2と方向転換Lv2を繰り返し、もう一方のスライムのところまで到達した。
「体当たりのレベルが上がりました」
「方向転換のレベルが上がりました」
これでスキルレベルが両者ともLv3、戦闘がさらに楽に戦えるようになるだろう。
早速、スライムを食べてみる!
(………まずぃぃぃぃい!)
考えたら当たり前だが、毒まみれのスライムが美味しいはずがないのだ!
役に立つはずのスキルが今度は僕を窮地に陥れた。
鑑定レベル3で調べてみるとこのスキルはoffすることができないらしい。
まずくても食べ続ける必要があるのだ。
しかも今回はスキルの追加は無かった。
地獄のまずさだけ味わった結果となった。
ズズズッ、ズズズ。
また、敵が現れたようだ。少しは休ませてくれよ。
何かがおかしい…。
ミミックってこんな頻繁に襲われたっけ?
「毒針のレベルが上がりました」
「アバターポイントを50獲得しました」
クローラーを倒すと同時に僕の頭に連続して声が響いた。
何度も吹っ飛ばされながら、直前に覚えたスキルも駆使してなんとか勝てた相手。
ギリギリの戦いだっただけに、この勝利は大きい。
しかもそのスキルというのが、「方向転換」これも移動スキルの一種だろう。
「あなたのレベルが上がりました」
「HP・MP・SPが回復しました」
勝利に噛みしめている最中にレベルUPしていたようだ。
【ステータス】
名前:光
種族:ミミック
クラス:見習い
Lv:3→4
HP(体力):100→180
MP(魔力):200→300
SP(スキルポイント):300→350
筋力:20→30
耐久:50→70
知力:80→100
器用:15→30
俊敏:3→10
運:1500→2500
スキル:食べるLv3、溶解Lv2、方向転換Lv2、視覚Lv2、聴覚Lv2、毒針Lv3 、鑑定Lv3、毒耐性Lv3、溶解耐性Lv2、擬態Lv1
アバターポイント:50P
スキルも順調に増え、レベルも上がってきている。
何度も死にそうな目にあったけど、スキルのおかげでなんとか無事に済んでいる。
クローラーを食べながら今までの戦いを振り返った。
今回獲得した方向転換のスキル上手く活用すれば、移動も出来るかもしれない。
「体当たりLv1を獲得しました」
クローラーを食べている最中に、新しいスキルを獲得。
何度も苦しめられた体当たりを今度は僕が使えるようになった。
早速鑑定Lv3で確認してみよう。
【体当たり】
自分の体を武器に相手にぶつかるスキル。Lvが上がるほど威力と有効距離が伸びる。
有効距離?
これも移動に使えるスキルかもしれない。
試しておかなければ。
早速体当たりLv1を使用すると、確かに前方へ30㎝ほど進むことが出来た。
ただ、地面を擦りながら前方へ勢いよく突進するので、箱の底に傷がつくようだ。
その際にHPも少し低下する。
また、地形次第では転倒してしまうリスクが出てくる。
転倒してしまうと現時点では一人で起き上がれない。
使いどころを吟味する必要がある。
そういや、僕はクローラーに吹き飛ばされ通路のど真ん中に位置している。
さすがに通路のど真ん中は、襲われてしまう可能性が高いだろう。
元の位置まで、スキルを使用し戻ってみよう。
「体当たりLv1」
「体当たりLv1]
「方向転換Lv2」
「体当たりLv1」
「方向転換Lv2」
「体当たりのレベルが上がりました」
「方向転換のレベルが上がりました」
これは中々大変だ。
体当たりのレベルが上がって移動する距離は上がったものの結構重労働だ。
さらにスキルとHPの消費も激しい。
箱の底も傷ついてくる。
現実問題として体当たりを移動スキルとして使用するには、効率が悪いように思う。
やはり別の移動系スキルも必要である。
カサカサ…。
物音がして方向転換スキルで振り返ると、2匹のスライムが別々に現れた。
一匹は正面、もう一匹は僕の右方向から様子をうかがっている。
僕はその場で立ち止まり、スライムたちの出方を探ってみた。
スライムたちはじりじりと僕に近寄り、一斉に飛びかかってきた。
僕はすかさず体当たりLv2 を使用し前方へ突進。スライムの攻撃をかわした瞬間に、方向転換でスライム目がけて毒針Lv3を発射した。
一瞬で緑色に変色し、絶命するスライム。
残るもう一方のスライムにも狙いを定めて毒針を発射。
もはやスライムは僕にとっては敵ではなくなっていた。
あっさりスライム2匹を仕留めた僕は、方向転換と体当たりを繰り返しスライムの残骸を口に入れた。
前回食べた時は毒で死にそうになったが、今回はそれほどでもないようだ。毒耐性Lv3が効いているのかもしれない。
「味覚Lv1を獲得しました」
スライムを食べて新たに獲得した恒常スキル。
そう言えば、気にしていなかったがどんな敵を食べても味がしなかった。
これから味がするのだろうか?
さっそくもう一匹のスライムで試してみよう。
僕は体当たりLv2と方向転換Lv2を繰り返し、もう一方のスライムのところまで到達した。
「体当たりのレベルが上がりました」
「方向転換のレベルが上がりました」
これでスキルレベルが両者ともLv3、戦闘がさらに楽に戦えるようになるだろう。
早速、スライムを食べてみる!
(………まずぃぃぃぃい!)
考えたら当たり前だが、毒まみれのスライムが美味しいはずがないのだ!
役に立つはずのスキルが今度は僕を窮地に陥れた。
鑑定レベル3で調べてみるとこのスキルはoffすることができないらしい。
まずくても食べ続ける必要があるのだ。
しかも今回はスキルの追加は無かった。
地獄のまずさだけ味わった結果となった。
ズズズッ、ズズズ。
また、敵が現れたようだ。少しは休ませてくれよ。
何かがおかしい…。
ミミックってこんな頻繁に襲われたっけ?
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