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25.冒険者適正テスト

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「それでは、レオさん。ギルド職員との剣の打ち合いをして頂きます。」

「わかった。ククルは戻らなくていいのか?」

「はい、他の者に受付を任せました。私はレオさんに付き添います」

「そうか。ククルが居てくれると心強いな」

「まぁ……」
ククルは何故か頬を赤くしている。

前世は口下手だったが、今は違う。
思った事を言っただけなのにな。

「レオさん、すぐに職員が来ると思いますので、こちらから木剣を選んでください」


そこには短剣、長剣、槍や棍棒もあった。

「普通に長剣だな」

「わかりました!」

ククルが木剣を取ってくれて、わざわざ掴みやすいように柄の部分をこっちに向けてくれた

……これは漫画か?

ニコニコと俺の顔を見てくるククル。

「どうぞ!」

木剣の剣先はスカートを捲りあげて黒い制服と同じ黒いパンツが見えた。

モロよりもラッキスケベってエロいシチュエーションにもなるんだよな……

「きゃっ!」

ククルはそれに気付いて、恥ずかしそうにしゃがんだ。


「見えました?」

「悪い……」

「恥ずかしい……」

スカートでしゃがんでるから、今も丸見えだけどな?

しばらく、モロ見えでしゃがんでたんだが、ドアが開いた瞬間に立ち上がり顔を赤くしてる。

もしかして見せてくれてたのか?


「君がレオくんか?」

そんなククルを気にせず、入ってきた職員が話しかけてきた。

「そうだ。よろしく頼む」

「言葉遣いはマルだな。剣は持ってるな。では、さっそく軽く打ち合いをしよう」


本当に単なる打ち合い……
途中からフェイントを入れてきたり、強めに打ってきてるが、なんてことは無い。

「よし、終了だ。ククル次の部屋に案内してやれ」

「はい。」

俺とククルは部屋を出た

「そういえば、ククルは敬語なんだな?」

「はい、受付嬢は色んな人と対応しますから、敬語の方がやり易いんです。それにせめて受付くらいは柔らかい印象の方が良いんですよ。これは冒険者ギルドで共通ですけどね。」


「こちらの部屋へ。魔力測定は私が行います」


そこにはスイカくらいの水晶玉があった。

「では、こちらを触ってください」


大丈夫だよな?

ドキドキしながら手を乗せた


「えっ??」

「どうした??」

「いえ、一般的な魔力より少ないので……」

「俺は魔力量が少ないらしいな。」

「いえ、もう1回……」

何度やっても結果は同じだった。

「もしかして、魔力を隠してます?」

「え?何のために??」

「ですよね……オークも倒してるので、てっきり……」

「悪かったな」

「いえ、でもきっとレオさんは凄い冒険者になります!」

そう言いながらも、ククルの視線は俺のお腹にあった。

しかも、この生理痛を抑えるシールは貼ると消える。セリシアの時と同じだった。

これを開発した奴はマジで天才だな。
女からすると、神にも匹敵するんだろうな。

「どうした?」

「いえ、何もありません」

「これでテストは終わりか?」

「はい……来週に新人冒険者合同訓練もありますが、その前に依頼をいくつかする事をオススメします……」

なんか、少し残念そうで怪しんだ顔をしていた。

新人冒険者合同訓練か……
それもまた面倒くさそうだな。
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