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8.剣術訓練
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「レオンハルト様、剣はこのようにお握り下さい。」
最初はまだ早いとか、危険だからと止められていたが、マリベルへのキス攻撃で完全に落として、マリベルに剣の稽古を付けてもらえることになった。
問題と言えば、木剣とはいえ子供の俺には重たいことだ。
でも、そんな事は言っていられない。
魔導士といえど、剣は必ず持っている。
魔力が無尽蔵では無いため、剣による戦いが一般的だ。
戦いの最中に魔力枯渇してしまうと、身動きもとれなくなる。
だから、個人で戦う場合は無駄に大きな魔法を唱えることはしない。
ましてや、ソフィア姉さんと比較しても俺の魔力は少ない。
全属性といえど、俺には剣の稽古が必須という訳だ。
最初は素振り。
慣れてきた頃に軽く打ち合いの真似事をするようになった。
他の兄弟と年が離れていて帝位争いに参加しないとはいえ、この世界では貴族も剣を握っている。
それゆえ、俺もゆくゆくは剣を握ることになるんだが、それがマリベルのお陰で早まったという事だ。
打ち合いをする事で、1つの恩恵に気が付いた。
ソフィア姉さんが剣を振りかぶると、赤い線が浮かび上がった。
なんだこれ?
振られた剣はその線に沿って動いている。
横に線がつくと、剣は横に振られる。
この線は剣の軌道??
他の人には見えていないようだが、俺にはハッキリと見えた。
マリベルがフェイントを掛ける時も、その軌道は見える。
その軌道に合わせて防御や回避をするだけで防ぐことが出来る。
逆に青い線が浮かび上がり、それは相手に対して有効打となる軌道らしい。
もちろん、これは俺だけの秘密にしている。
攻略法のようだが、これはこれで楽しい。
ただ、そのように剣を扱う腕力と戦う体力は必須のようだ。
この世界で平穏な今の暮らしを守るためにも、セリシアの病を治す為にも努力は続けなければならない。
「今日はこれくらいに致しましょう」
「そうね。汗かいちゃったわね」
「騎士のシャワールームがあります。そちらをお使いになられますか?」
「いいわね。レオ、シャワールームに行くわよ」
「うん、俺も汗びっしょりだよ」
女性騎士はミニスカートが一般的のようだ。
ソフィア姉さんもミニスカートでパタパタと仰いでいる。
中にショートパンツを履いているんだが、ミニスカートは動きやすい事と応急での包帯としても使えるからのようだ。
マリベルに手を引かれてシャワールームへと向かった。
男湯ではなく、女湯だ。
俺は中身は大人でも、まだ5歳の子供なのだ。
俺が服を脱ぐと、目の前には髪を解いてブロンズヘアーが胸にかかり裸になったマリベルがいた。
かなり引き締まった身体だ。
髪の毛を背中の方に流すと、引き締まってるのに柔らかいおっぱいが上下に揺れた。
やっぱり、この世界にはムダ毛という物はないらしい。
ツルツルの股にはきっちりと縦線が見えている。
シャワールームというより、浴場……
皇子の俺を囲むように沢山の女騎士達が集まってきた。
「皇子様、可愛い!」
「将来はイケメンね!」
そんな声が聞こえる。
「お前たち!レオンハルト様に対して失礼だぞ」
騎士達にマリベルが叱責するが、しゃがんで俺を抱き寄せているマリベルに説得力は無かった。
みんなしゃがんで俺を見てるから、沢山の割れ目……
たくさんのおっぱい……
立ちはしないけど、皮のついたチンチンが少し硬くなった気がする。
「ふふっ」
笑いながら俺のチンチンを摘む特権はソフィア姉さんだけが持っていた。
騎士のお風呂場も悪くない……
そんな思いだった。
そして、部屋に戻ると、いつものように笑顔でセリシアが迎えてくれる。
「今日も頑張って遊んだのね。あら、お風呂に入ったのかしら?」
「うん、マリベルに剣の訓練を付けてもらって汗をかいちゃったから近衛騎士のシャワールームに行ったんだよ」
「良かったわね。でも、ママも1人でお風呂に入るのは寂しいから、夜にまた入ろうね」
俺がソフィア姉さんと入ってる時は1人かアンナお義母さんと入ってるのに。どうやら俺がマリベル達とお風呂に入って寂しくなったようだ。それからも俺は訓練を続けていった。
そして、2年の月日が流れた。
俺は7歳になり、ソフィア姉さんとの訓練で魔法の発動は早くなり、マリベルの稽古で剣の扱いもさまになってきた。
だが、相変わらず魔力量は少ないままだ。
少ないと言っても、一般人に少し劣る程度であり、同年代の中では多い方なのだが、比較対象のソフィア姉さんが多すぎるのだ。
皇族はもちろん、精鋭揃いの近衛騎士団でもソフィア姉さんの魔力量に並ぶ者はいない。
それも、国民から人気のある理由の一つである。
マリベルとの稽古中にソフィア姉さんがいない事が多くなり、俺は知らされていないが何かやろうとしている事はわかった。
そして……
そのソフィア姉さんは今、綺麗なドレスを身にまとい王宮のバルコニーから国民に向かって手を振っている。
今日はソフィア姉さんが15歳になった成人の義が執り行われるのだ。
最初はまだ早いとか、危険だからと止められていたが、マリベルへのキス攻撃で完全に落として、マリベルに剣の稽古を付けてもらえることになった。
問題と言えば、木剣とはいえ子供の俺には重たいことだ。
でも、そんな事は言っていられない。
魔導士といえど、剣は必ず持っている。
魔力が無尽蔵では無いため、剣による戦いが一般的だ。
戦いの最中に魔力枯渇してしまうと、身動きもとれなくなる。
だから、個人で戦う場合は無駄に大きな魔法を唱えることはしない。
ましてや、ソフィア姉さんと比較しても俺の魔力は少ない。
全属性といえど、俺には剣の稽古が必須という訳だ。
最初は素振り。
慣れてきた頃に軽く打ち合いの真似事をするようになった。
他の兄弟と年が離れていて帝位争いに参加しないとはいえ、この世界では貴族も剣を握っている。
それゆえ、俺もゆくゆくは剣を握ることになるんだが、それがマリベルのお陰で早まったという事だ。
打ち合いをする事で、1つの恩恵に気が付いた。
ソフィア姉さんが剣を振りかぶると、赤い線が浮かび上がった。
なんだこれ?
振られた剣はその線に沿って動いている。
横に線がつくと、剣は横に振られる。
この線は剣の軌道??
他の人には見えていないようだが、俺にはハッキリと見えた。
マリベルがフェイントを掛ける時も、その軌道は見える。
その軌道に合わせて防御や回避をするだけで防ぐことが出来る。
逆に青い線が浮かび上がり、それは相手に対して有効打となる軌道らしい。
もちろん、これは俺だけの秘密にしている。
攻略法のようだが、これはこれで楽しい。
ただ、そのように剣を扱う腕力と戦う体力は必須のようだ。
この世界で平穏な今の暮らしを守るためにも、セリシアの病を治す為にも努力は続けなければならない。
「今日はこれくらいに致しましょう」
「そうね。汗かいちゃったわね」
「騎士のシャワールームがあります。そちらをお使いになられますか?」
「いいわね。レオ、シャワールームに行くわよ」
「うん、俺も汗びっしょりだよ」
女性騎士はミニスカートが一般的のようだ。
ソフィア姉さんもミニスカートでパタパタと仰いでいる。
中にショートパンツを履いているんだが、ミニスカートは動きやすい事と応急での包帯としても使えるからのようだ。
マリベルに手を引かれてシャワールームへと向かった。
男湯ではなく、女湯だ。
俺は中身は大人でも、まだ5歳の子供なのだ。
俺が服を脱ぐと、目の前には髪を解いてブロンズヘアーが胸にかかり裸になったマリベルがいた。
かなり引き締まった身体だ。
髪の毛を背中の方に流すと、引き締まってるのに柔らかいおっぱいが上下に揺れた。
やっぱり、この世界にはムダ毛という物はないらしい。
ツルツルの股にはきっちりと縦線が見えている。
シャワールームというより、浴場……
皇子の俺を囲むように沢山の女騎士達が集まってきた。
「皇子様、可愛い!」
「将来はイケメンね!」
そんな声が聞こえる。
「お前たち!レオンハルト様に対して失礼だぞ」
騎士達にマリベルが叱責するが、しゃがんで俺を抱き寄せているマリベルに説得力は無かった。
みんなしゃがんで俺を見てるから、沢山の割れ目……
たくさんのおっぱい……
立ちはしないけど、皮のついたチンチンが少し硬くなった気がする。
「ふふっ」
笑いながら俺のチンチンを摘む特権はソフィア姉さんだけが持っていた。
騎士のお風呂場も悪くない……
そんな思いだった。
そして、部屋に戻ると、いつものように笑顔でセリシアが迎えてくれる。
「今日も頑張って遊んだのね。あら、お風呂に入ったのかしら?」
「うん、マリベルに剣の訓練を付けてもらって汗をかいちゃったから近衛騎士のシャワールームに行ったんだよ」
「良かったわね。でも、ママも1人でお風呂に入るのは寂しいから、夜にまた入ろうね」
俺がソフィア姉さんと入ってる時は1人かアンナお義母さんと入ってるのに。どうやら俺がマリベル達とお風呂に入って寂しくなったようだ。それからも俺は訓練を続けていった。
そして、2年の月日が流れた。
俺は7歳になり、ソフィア姉さんとの訓練で魔法の発動は早くなり、マリベルの稽古で剣の扱いもさまになってきた。
だが、相変わらず魔力量は少ないままだ。
少ないと言っても、一般人に少し劣る程度であり、同年代の中では多い方なのだが、比較対象のソフィア姉さんが多すぎるのだ。
皇族はもちろん、精鋭揃いの近衛騎士団でもソフィア姉さんの魔力量に並ぶ者はいない。
それも、国民から人気のある理由の一つである。
マリベルとの稽古中にソフィア姉さんがいない事が多くなり、俺は知らされていないが何かやろうとしている事はわかった。
そして……
そのソフィア姉さんは今、綺麗なドレスを身にまとい王宮のバルコニーから国民に向かって手を振っている。
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